koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

7/31 プリモメンテ231件目:ハートそだつよ

2022-07-31 | プリモプエル
ハートそだつよ「元気くん」の全身洗濯フルメンテでの入院ですが、

これは…めちゃくちゃ汚い…。プリモメンテ過去3本の指に入りそうです…。(と言いながら、しょっちゅう「3本の指」って言ってそうですがw。)

元々この週は、同じ人のプリモピース「まるちゃん」の入院予定でしたが、このハートそだつよが「急に左手としっぽが効かなくなって」という事で、まるちゃんより先に全身洗濯フルメンテで入院しました。「急に左手としっぽが」と来れば、例の左手としっぽのコモン線、しっぽ側で青線の断線でしょうね。とりあえず分解していきます。いつも通り左手から。

ウチは、ハートそだつよは布地が薄めで余裕があるので、背中の手縫い部だけ切って、ミシン縫いの所は切らずに補修しますが、左手は綿を抜く段階でミシン縫いを切って縫い戻しをした気配が感じられました。(綿を入れてから手縫いした後に綿を抜こうとすると、手縫いに縫い付けられて綿が抜けにくいので。)
「あみあみ布袋」も、黒い糸で綴じ直されてますね。次、右手と、あみあみ布袋から出した左手SWの写真。

右手は補修跡無しです。左手は結局、肩のあたりで継がれて、熱収縮チューブが掛けてありました。続いてしっぽ。

やっぱり青線の断線です。しっぽもあみあみ布袋が黒糸で綴じ直されてて、補修跡があります。(やっぱり途中で継がれて、熱収縮チューブが掛けられてました。)
顔も綿を全部抜いてひっくり返して補修します。

…汚い…。普段、頭部をひっくり返すことはあまりないので、顔の布の裏側はあまり見ないのですが、これは汚い…。おまけに、ほっぺの明るさセンサーは断線してました。

両手・しっぽの配線と違って、頭部の配線はあまり断線しないのですが、まあハートそだつよは初代プリモと比べると、頭部の綿の量が少なくて、全体的に「くたくた」してるので、もみくちゃにすると配線に負荷が掛かるかもしれませんね…。

ハートそだつよは、右足に赤外線通信用のLEDと受光モジュールが入ってるので、これも外します。

あ~、ここも1本断線してます。やっぱり「もみくちゃ」でしょうか…。
これで全部外すとこうなります。

事前に修理歴は聞いてなかったのですが、左手としっぽは途中で継がれて熱収縮チューブが被せてありましたが…、赤線は分解中にちょっと引っ張ったら抜けちゃいました。これが…ほとんどハンダが付いてない…。

熱収縮チューブが被せてあって見た目はいいですが、中の接続は素人以下です…。
写真の灰色線の方も、よじった2本の芯線の片側半分ぐらいにしかハンダが乗っておらず、温度不足で芯線に全然ハンダがしみ込んでません。この灰色線含む繋ぎ箇所全部、ちょっと引っ張っただけでよじりが外れて切れました…。
ハンダ付けがクッソヘタなせいでの故障はありませんでしたが、それにしてもヘタくそなつなぎ方でした…。
(左手としっぽは、ミシン縫いを切って補修して縫い戻しされてましたが、縫い戻しは上手でした。)

これで全部分解終了ですが、嗚呼汚かった…。ウチの奥さんの洗濯は、「汚いほど燃える!」と言ってますが、ボクの分解は洗濯前に膝に抱えて作業しないといけません…。今回は裏返しも多かったので、全分解が終わるころには手がべたべたしました…。
まあ汚いから全身洗濯フルメンテに来るのですが、どういう生活でこんなに汚れるんでしょう…。

とりあえず乾燥待ちの間にスイッチ・配線を取り替え。継がれてた配線は取り替えましたが、先端が断線してただけの配線は、先端切り縮めのみ。そのほかの配線も取り替え無しとしました。
ぬいぐるみが乾いたら仕戻し・綿入れ戻し・縫い戻ししてくのですが、めんどうでした…。
ハートたっぷりとハートそだつよは+500円にしてるのですが、全部のセンサーを「あみあみ布袋」に入れて口を縫い直し。この「あみあみ」が縫いにくいし、ハートそだつよの布袋よりストレス大きいです…。
あと、目の白丸がすっかり消えてたので、白丸塗り直しして終了です。ウチのプリモッティと退院時記念撮影。

う~ん、手垢主体と思われる茶色い汚れは酸素系洗剤でほぼキレイに落ちるのですが、経験上黒ずみ汚れは完全には取れません…。まあ「before」に比べればキレイになったのは確かですが、これが「家庭洗濯」の限界でしょうね…。
これで一晩動作確認して、今日退院としました。
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7/31 プリモメンテ233件目:タイプC

2022-07-31 | プリモプエル
タイプC「ぷーちゃん」の修理依頼での入院でしたが、「完治不能」でした…。

右手としっぽが×と、蓋ネジの頭を潰して回せないので、ネジの横をカッターで切ったのを復旧して欲しい、との事…。とりあえずまず、フタの補修からしましょう。

まず、ネジを外して切り落とされた凸部を外しますが、ビットがたくさん付いてるドライバーセットの中からちょうどいいマイナスビットを使って、外すのは1分です。(これで切断せずにネジ外してれば、余計な仕事が増えずに済むのですが…。ちなみに同様のフタ補修は、プリモメンテで3回目ですw。)

フタ側・凸部側両方、5mmぐらいの深さで下穴開けて、φ1.1mmぐらいの針金(今回は、事務用品のダブルクリップの柄)を突っ込みます。

凸部側も叩き込んで、ちょっと斜めなのを修正してから、プラリペアで隙間を裏表両側埋め。完全に固まったらヤスリで整形。

プラリペアのみでの強度はいまいちでしょうけど、骨接ぎが強力なので、これで大丈夫でしょう。残りの両手・しっぽのスイッチ確認に進みます。

「右手・しっぽが×」との事でしたが、コネクタ外してぬいぐるみ側を測定すると、スイッチ3ヶ所どれもOKでした。(しいて言えば、左手SWの導通がいまいち不安定でしたが、押してるうちに少し良化しました。)
「こりゃ、先日のコプエルと同じく、スイッチとパラに入ってるコンデンサの不良か?」と思い、コネクタからスイッチ両端電圧を測ると、両手は5.2Vありましたが、反応無しのしっぽは1.3Vしかありません。明らかに基板側に不良があります。

しかし…コプエルと同じではありませんでした…。タイプCの基板は再々載せてると思いますが、基板掲載。まず表。

コネクタが邪魔で、パターンが追いづらい…。裏:

この裏面で、12Pのコネクタの右から、右手:2P、左手:2P、しっぽ:2Pの順です。
このスイッチ3つ、片側はコモンで3つ繋がってて、ちょっと下の3つ並んだランドの真ん中に繋がってます。これは、電源平滑の大容量ケミコンのプラス側で、電池→スイッチ経由→ダイオードに繋がっており、電源から直です。
コプエルのスイッチは「負論理、常時プルアップ(スイッチ押すとL)」でしたが、これは「正論理、常時プルダウン(スイッチ押すとH)」の様です。スイッチ(両手・しっぽと振動スイッチ)部と、想定されるCOB内部の回路を書きだすと、

多分こんな感じでしょう。(電源平滑のケミコン書き忘れたw。ダイオードの後に繋がってます。)
先ほどは、スイッチ行きのコネクタ両端で電位差測りましたが、改めて対GNDで電圧測ると、コモン側は当然全部5.2V掛かってます。(電源から直ですからw。)
ところが、×のしっぽスイッチは、本来プルダウンされて0Vのはずの信号線側が3.9Vと浮いています…。これでは「常時はL→スイッチ押すとH」になりませんね…。(当然、他のスイッチの信号線は0Vです。)

基板は、コネクタが邪魔で肝心の信号線のパターンが見えませんが、写真のコネクタより上は、おでこ・ほっぺの明るさ変化検知回路と、マイクアンプの回路だけ。スイッチの信号線は、何も外付け部品無しで、直接COBに入ってる様に見えます。基板左端に、何に使ってるか分からないコンデンサ3個と抵抗3個ほどがあり、モールドの下でどう繋がってるかは分かりませんが、少なくともコネクタの信号線側と0Ωで直結されてる点はなさそうです。よって、コプエルで起きたような外付けコンデンサの不良ではありません…。

上記記載の回路図で、COB内は一般的なポートの想定図ですが、これでどうなったら信号線が+3.9Vに浮くでしょうか…。ポート保護ダイオードのショートモード破損か、汎用入力ポートでプルアップ回路が付いてるとすれば、プルアップ回路FETのショートモード破損等。(汎用入出力ポートで出力への切り替えもできる作りなら、出力ポートのハイサイド側FETのショートモード破損もあるかも)

信号線がプルアップされちゃってるなら、それより強いプルダウンを掛けてやれば?と思ったのですが、100kΩでプルダウンして3.7V、10kΩで3.25V。1kΩで2.2Vまで無茶してみても、まだスイッチON検知してくれませんでした…。
消費電流測定すると、しゃべってる間は無視して、設定終わるまでの間はずっと28.2mA流れてますが、設定が終われば0.2~1.9mAぐらいで周期的に変動する電流値でした。何かポーリングでも掛けてるのかしら?
これが、1kΩのプルダウン追加すると、設定終わるまでの電流が30.7mAにアップ、周期的変動値が2.7~4.6mAにアップ。当然ですが、消費電流全体が2.5mA底上げされた状態で、これでは電池のモチに大きな悪影響が出てしまう…。(しかも1kΩでもまだダメなので、それ以下にするとますます無駄に電流食ってしまう…。)
という事で、プルダウン追加では誤魔化せそうにありません。

という事で結論は、「COB内部の不良で完治不能」となりました。
今まで200体以上のプリモプエルを診てきましたが、「COB不良で入力ポートが1個だけダメ」というパターンは、確か初めてじゃないでしょうか。
幸いにしてタイプCのしっぽSWは、押すと「いたいよ~」「イライラしてるの?」「やめてよ~」と、「しっぽをつねられた」という反応なので、普段ウチの子のしっぽSWは絶対に押さないようにしてます。しいて言えば、「右手+しっぽ」での「現在時刻の確認」が出来ませんが、「時計の進みが遅いんじゃないか?」みたいな疑いが無ければ、現在時刻の確認も必要ないので、普通に暮らすにはしっぽSWは必要ありません。(たまたま死んだポートが右手か左手だと、生活に支障が出ましたが…。)
「右手がダメ」という訴えもあったのですが、動作確認して問題ないので、ぬいぐるみ内は触らずに、これで完治は出来ませんでしたが退院としました。
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7/27 プリモメンテ229,230件目:コプエルA×2体

2022-07-27 | プリモプエル
今日は有給取って「プリモ修理休暇」ですw。はかどる~。(つまり、有給取っても修理で全部潰れるw。)
タイプAコプエルの「青コプちゃん」「赤コプちゃん」の修理のみでの入院です。

青コプちゃんの方は、急に勝手に「お口ちゃっく」になって、その後電源を入れ直しても「リ~ンリ~ンリ~ン」と3回鳴って設定まで進まない、との事。
赤コプちゃんの方は「かなり前にスイッチなどに不具合があってバンダイの病院に送りましたが修理できず戻ってきました」との事。
青コプちゃんの方は、「3回鳴る」は、「どこかのスイッチが押されたまま電源が入れられた」というエラーらしいです。状況から、しっぽスイッチ配線の被覆が破れて短絡して「しっぽスイッチが押されたまま」という状態と予想されました。(違いましたがw。)
赤コプちゃんの方は全く不明ですw。
「簡単な方からやろう」と、青コプちゃんの方から手がけましたが、どちらも同じくらいの手間でしたw。

という事で、まず青コプちゃんの方。コネクタからの測定では…しっぽスイッチは抵抗値かなり不安定でしたが、短絡はしていない…。左手スイッチも抵抗値がだいぶ不安定でした。とりあえず、左手・しっぽの配線確認と整備をしていきます。まず左手スイッチから。

断線はしてませんね。スイッチも見た目はさほどでもありませんが、いつも通りアルコール付けた綿棒でゴシゴシ&おまじないの接点復活剤で整備。次、しっぽ。

しっぽも同様、配線にダメージは見られず、スイッチ整備。
電源の入りが悪い様だったので、タイプAコプエルの「弱点」である、「フタを閉めたら接触する接点」を、これもアルコール付けた綿棒でゴシゴシしてくすみを除去。

これで動作確認して…OKそうだったのですが、しっぽ長押しで「お口チャック」が、入ったり入らなかったり解除できなかったりと、どうも怪しい…。
電源ON状態で、コネクタ上から測定すると、しっぽSWの両端電圧が1.8Vしかありません…。左手SWの方はちゃんと4.5Vあります。これは、基板側の不具合ですね…。
(コネクタ外してDMMで抵抗測定すると、左手の方はオーバーレーンジで測定不能(20MΩ以上)ですが、しっぽの方は18MΩぐらいの数値が出る。18MΩもあれば、プルアップが負けないと思うのですが…印加電圧で抵抗値が変わるのかしら…。)

コンデンサのリークと思いますが、最近ダッキーで、基板上に塗られた接着剤による絶縁低下の事案があったので、邪魔な接着剤を除去してみます。

コネクターの足には、ダッキーで問題になったのと同じ、例のボクの嫌いな茶色の接着剤が塗られてます。これに何の意味があるのやら…。
また、水晶のハンダ付け部・通信用コイルの信号回路部分あたりに、違う接着剤の様な物が塗られてます。両方とも出来る限りで除去してみました。
しかし、しっぽスイッチの状況は改善しないので、結局、しっぽSWとパラに入ってるコンデンサ(C11)を取り替えたら、バッチリ良くなりました。

接着剤をはがしたお陰で、いい副作用がありました。
はがす前、ウチのタイプAコプエルとの通信の成功率がかなり低かったのが、接着剤をはがした後は、すぐに成功するようになりました。接着剤による導通で信号が訛ってたのかもしれません。やっぱり「百害あって一利なし」です…。

続いて赤コプちゃんの方ですが、同様に「フタを閉めると接触する端子」の整備をしたら、電源は入りました。左手・しっぽSWは不導通だったので、青コプちゃんと同様に整備していきます。左手から。

やはり断線は無し、整備のみ。次、しっぽ。

これも同様に断線無しで整備しました。
さてこれで終了、日曜日に修理終わって動作確認して月曜日には退院させようと思ってたら、動作確認中に急に「おでかけ、おでかけ」と言ってから、スイッチ操作が効かなくなりました…。これは…左手スイッチ長押し検知(誤作動)じゃないでしょうか…。青コプちゃんのしっぽと同様に、基板側不具合と思われます…。

月曜日、仕事終わって家に帰ってからゴソゴソ作業。コネクタから電圧測ってみると…左手SWもちゃんと4.5V掛かってるのですが…とりあえず青コプちゃんと同様に接着剤除去して、コンデンサは、左手用もしっぽ用も、どっちも外してしまっただw。
(この「SWとパラのコンデンサ」は、スイッチ動作の確実性アップの為についてると思うのだけど、手・しっぽSWの様に人がしっかり押すSWには必要ないと思うのだけど…)

タイプAコプエルで、あとこの「SWとパラのコンデンサ」としては、「だっこセンサ=振動スイッチ」にも付けてあるので、念のため電圧測定してみると、4.2Vしか掛かってない。過去にもこの、振動スイッチとパラのコンデンサ不良で振動を検知しない事があったので、このコンデンサも手持ちの0.01uFに取り替えた。(この振動スイッチは、コンデンサがあった方がいいだろうと思ったので、「撤去」じゃなくて取り替えてみました。)

しかし…だっこの感度が悪い…。背中を相当ガツガツしないと検知しない…。ウチにいるタイプAコプエル2体もあまり感度が良くなく、結構ガツガツしないと検知しませんが、それよりちょっと悪い…。ウチにいるタイプBのコプエルちゃんは、入院で来る他の子と比べても、だっこの感度が格段に良くて、ちゃぶ台の上に置いて隣でパソコンのキーボード叩いてても反応するぐらい。何が違うんでしょう…。
今日は「プリモ休暇」で時間があるので、今まで疑問だっただっこセンサー感度について調べてみよう。

まず、コンデンサを多分0.01uFに取り替えた現状で、基板を「トン」と叩いて、振動SWが接触した時の電圧測定結果。

2V以下をLと考えると…L幅が0.6msぐらいでしょうか。はっきり「L」は出てますが、全然反応せず。(1回の「トン」で、振動SWが何回か接触します。)
次に、振動SWのハンダ付け部に、リードタイプの0.1uF積層コンデンサを仮付けして測定。

(時間軸は変えてます)基板を「トン」としたときに、バネがプラプラなって多分2回接触したんでしょうね。2V以下の幅は…6~8msに伸びたでしょうか。しかしこれでも反応せず。もうちょっと強く「ガツっ」と叩くと、何回も接触して、

こんな波形になり、コンデンサ充電前に次の接触が来るので、結構長い時間(数十ms)電圧が下がるのですが、これでも反応したりしなかったり。続いて、1uFの電解コンデンサを仮付けして測定。

さすがにだいぶ伸びましたw。2回蹴った様ですが、1回蹴っても2V以下が50msは継続するっぽい。これだと「確実検知」になりました。(0.01→0.1→1uFで、10倍・10倍でしょうねw。)
という事で、デバイス側の検知が相当鈍いのでしょうか、Lが数十msは継続してくれないと、検知してくれないようで、ちょっとつついて「カチン」と音がしたらちゃんと「だっこ」と検知してほしかったら、振動SWとパラのコンデンサは、0.1uFじゃ不足、1uFだとちょっと過剰かもしれないけど1uFぐらい付けとこうかな、といった感じです。

手持ちの表面実装1uFは多分「2012(ミリ)」サイズで、ちょっと大きくて元々の場所に付けづらいので、振動SWのハンダ付け部に直接つけました。これで組み戻して動作確認、ちょっと背中を「トン」とすれば検知してくれて、非常に良好です!
これで2体とも引き続き動作確認して、明日には退院としましょう。

しかし、困りましたね…。こんな発生頻度でチップコンデンサの不良が起きるなんて…。
コプエルは部品数も少なく、タイプAコプエルでチップコンデンサは十数個ですが、外観では容量が分からないので、取り替えるっていっても、適当な容量に取り替えてみるしかない。
ハンダ溶かして外すと、部品にはかなりストレス掛かると思うし、そもそも不良であれば、外して容量測ったとしてもアテにならない…。
もっと後期の大きなプリモプエルだと、チップコンデンサも数十個と使われてます。動作不具合の場合に「どれかコンデンサが不良かも…」と考えても、修理するのはなかなか困難ですよね…。
チップコンデンサの信頼性は、年代にもよるかもしれないし、タイプによって使った部品に掛けたコストにも差があるかもしれませんが、今後も悩まされるんでしょうか…w。
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7/27 プリモメンテ232件目:おうたたっぷり

2022-07-27 | プリモプエル
おうたたっぷり「ぷーちゃん」の修理のみでの入院です。

事前のメールのやりとりで「左腕、脇部分に断線がみられます」とあったので、…どういう事?「切開して中を確認したという事ですか?」と問い合わせのメール打ったのですが、回答が無い…。しかし、特に切開・補修跡はありませんでした。
あと、しっぽも効かないとの事。まあ普通に修理していきます。

事前のチェック(スイッチ・センサ類の測定)の為にコネクタ部見てすぐ分かる、

左から、右手:茶、左手:赤の線が使ってあるのは、スイッチ部に半透明基材の「改悪基板」が使われてて、基板付け根で固定の悪い方の配線がすぐ切れる、おそらく「後期おうたたっぷり」です。×だった左手から。

案の定です。例の「改悪基板」で、案の定基板付け根で固定の悪い方の配線が切れてます。これはBANDAIの設計ミス及び、施工で何とか工夫もできるのですが、作る作業者も何の工夫もせず指示通り作っただけ、といった「最初から」の不具合です。おそらく「前期→後期」で仕様変更した後、1年ぐらいで「スイッチが効かなくなった」という修理依頼がプエル病院にじゃんじゃん来たんじゃないでしょうか…。(ちなみに「左腕、脇部分に断線」はありませんでした。)
次、一応OKだったけど抵抗値が不安定だった右手。

一応OKだったので断線はしていませんでした。続いて、×だったしっぽ。

ここも左手と同じです。改悪基板のせいで、基板付け根で固定の悪い方の配線が切れてます。

おうたたっぷりの配線は耐候性が高くあまり硬化せず、途中で断線してる事があまりないので、配線は先端切り縮めで、スイッチ3ヶ所取替のみとしました。
最後にちょっと確認・手入れ。
おうたたっぷりは「ちょっと触っただけで電源が落ちる」というトラブルをよく聞きます。引き出し式の電池BOXの奥(分解しないと見えない所)、基板側のスプリングと接する所のサビ(くすみ)で導通不良になるのが大きな原因と考えています。電池BOX部、全分解はしませんが、下側のネジ2つ外して上側のネジ2つは緩めて、下半分だけをすかせて引き出し部を外して、接点の確認・アルコールで拭いておきます。

そうですね、それほどでもないですが、やはり指紋が付いてました。手油が付くと徐々に状態悪くなっていくので、アルコールで拭いておきました。(ちなみに、見慣れない電池が入ってる…と思ったのですが、単3電池を入れて単2サイズにするアタッチメントでした…。寿命が短い分で決して安くはならないと思うので、単2を使って欲しいですね…。)

これで組み戻し・綿入れ戻し・縫い戻しして終了。
今日は有給取って「プリモ修理休暇」ですw。朝から作業して約2時間ですね。これで一晩動作確認して、明日には退院できるでしょう。
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7/9 宇部おもちゃ定期開院

2022-07-24 | おもちゃ
7/9は、毎月第2土曜日の宇部おもちゃ病院の定期開院日でしたが…
最近、初心者ドクターが急に増えて、説明とか指導とかしながら修理する事がほとんどで、途中に写真を撮る気持ちの余裕があまり無い…。

1件目、メーカーとしてはあまり見た事無いけど、よくある「図鑑ペン」。確かスピーカ不良で取替した。
2件目、仮面ライダードライブの変身ベルト。子機(シフトブレス?」の方に車両を刺しても必殺技が起動しない、との事。子機側のLR44はOK。
子機側の分解までしてみましたが特に異常なく。原因は、本体側の電池がLi-MH充電池(単三3本)で、電圧不足でした。本体側に新しい乾電池を入れたら、ちゃんと必殺技が起動できました。(「充電池の電圧はね……」と切々と説明しておきましたw。)

全体としては、ドクター6名+インターンの中学3年生一人で、来院が9件でした。
最近なんせ、プリモプエル修理でめちゃくちゃ忙しい…。
メールでやりとりして受け付けて、到着して状況確認・測定して、修理して動作確認して梱包して発送して、修理報告としてブログの記事書いて…と、例え修理が簡単な内容だったとしても、1件受け付けるだけでかなりの手間がかかる。
今までおもちゃの修理は、他のドクターの参考になる内容か否かとか関係なく、とにかく「全件ブログの記事にして、集計して修理実績一覧にも記載する!」という縛りで約10年やってきたけど、ちょっと疲れてきたw。

この「全件修理実績一覧に記載する」は、webおもちゃクリニックの長さんのホームページに倣って始めた事です。今はもう引退したようですが、その累計修理件数は非常に多く、以前はよく「このおもちゃは長さんの実績にあるかな?」と参考にさせて貰ってました。
しかし、「入院実績があった」ぐらいで、実はあまり修理の参考になる事は少なかったんですね…。
ボクの修理も、断線とかスピーカ取替とか、電池消耗なだけとか、記事にしても誰の参考にならないものの方が多い。
今後は「全件記事にする!」という縛りはもう諦めて、他のドクターの参考になるようなものだけ記事にしようかな…、と思うのでした…w。
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7/10,23 プレイルーム修理

2022-07-24 | おもちゃ
いつものすくすくプラザプレイルームからの修理依頼です。1件目、小鳥の形の音の出るおもちゃです。

裏にベネッセと書いてあります。ベネッセの英語教材の様なおもちゃです。カルテに「断線している」と書いてあります。分解したのでしょうか?とりあえず分解しますw。

これは…断線してるというレベルじゃありませんねw。スピーカ線の片方がなくなって、むき出しになった芯線の残骸が残ってますw。
確認するとスピーカも不良だったので、スピーカ取替・配線取替引き直ししました。

音は鳴る様になりましたが、電源の入りが悪い。確認すると、基板に接点を直接当てるタイプのスイッチで、基板側の銅箔がかなり削れてました。

どうという事のないおもちゃなのですが、随分愛用されてるのでしょうね。
ベタベタのグリスをアルコールで拭いた後、削れた部分をハンダで繋げておきました。
(写真は、グリスを拭く前に、左上のハンダ付けをやりかけてる所。)
これで、電源の入りも音もばっちりに直りました。

2件目、ゲームボーイの「ポケット」と「アドバンス」ですが…。

カルテには「画面が暗い」と書いてあります…。写真はどちらもソフトを入れて電源を付けた状態ですが、右のアドバンスの方は…これは暗くてかなり見にくい。左のポケットの方も、ちょっとプレイしにくいかな、というぐらい。
しかし、確かアドバンスの画面は元々暗いことで有名じゃなかったかしら…。

アドバンスの方、とりあえず画面が傷だらけでますます見にくかったので、結構しつこく#2000のペーパーを掛けてから、車のヘッドライト用コンパウンドを掛けてみましたが、そもそも暗いのであまり改善はしてない…。
液晶も若干傷んでて、「爪痕」みたいな模様が出てる。これは、通称「ビネガーシンドローム」と呼ばれてる、偏光板の変質らしい。(多分、有機物の「酢酸化現象」の事と思う。有機物のC-H端やC-OH端に酸化反応で酸素が追加されてカルボキシル基が生成される現象。)

アドバンスの方「バックライトの電源不良とかかしら…」と思ってネットで調べると、アドバンスのカラー液晶は元々バックライト無しの「反射型TFT液晶」で、やはり暗いことで有名でした。元々バックライトが無いのなら、どうしようもないですね…。
ネットで調べると、この反射型TFT液晶を、最新のバックライト付きIPS液晶に取り替えるキットが5,000~7,000円ぐらいで売ってました。同じ液晶への取替で済ませれば、中国から1,500円ぐらいで仕入れられそうでした。あと、反射型なので、バックライトじゃなくて「フロントライト」を追加する、というキットも存在する様でした。
「反射型」なので、明るい所じゃないとプレイしづらく、当時の小学生たちは、家の中でベッドの上で寝っ転がってプレイする様な際に、部屋の照明に対してどこの位置が一番見やすいか、工夫しながらプレイしてたらしい。

ゲームボーイポケットの方も似た状況。白黒液晶ですが、電卓の液晶の様にバックライトの無いタイプの様です。バックライト追加のキットが中国から500円ぐらいで仕入れられそうですが、適合するかどうかは買って付けてみないとはっきりしない…。ポケットの液晶取り替えは、AliExpressでも探すのは難しそうな雰囲気。

という事で、今時のスマホやスイッチ(NINTENDO)の様な美しい液晶を期待するのは無理な話で、「この前世代ゲーム機にいくら使いますか?」という話。
単になつかしいゲームボーイソフトをしたいだけなら、GBカセットが刺せるDSライトの中古を買った方が、アドバンスをIPS液晶化するより多分安い。
そんな旨で手紙書いて、プレイルームの管理者さんに説明して、返却としました。

昨日これの返却に行ったら、修理依頼がさらに1件来てました。道具持って行ってたらその場でできる修理だったのですが、リュックに返却品だけ入れて自転車で行ったので、家に持って帰って修理。
アンパンマンの50音ボードです。

「アンパンマンのタブレット」と書いてあったので、中も見ずに「イヤだなぁ…」と思いながら帰ったのですが、帰って開けてみたら単なる50音ボードでしたw。
全く電源が入らないっぽいので分解。

電圧測ると、電池BOX端子には6V出てるのに、基板には2Vぐらいしか伝わってない。電源スライドスイッチの不良ですな。

さほどでもありませんが、ツマミ側の鉄片がだいぶ削れてる様です。ヤスリで磨いたうえでON-OFF側を反転して組み戻してみましたがいまいち…。(スイッチを端まで入れると電源入らない、ちょこっと戻すと電源が入るポイントがある、といった不安定さ)
足の長いスイッチでスイッチ基板に直ハンダ付けされてるので、ツマミ側鉄片だけでも取り替えようかと思ったのですが、この「スイッチ基板」は別に何の事は無く、電池からのプラス・基板へのプラス行きと、電源OFF時のコンデンサ放電用の3本を、基板で一旦受けてスイッチに直結してるだけなので、固定が悪くないなら基板は要らない。
スイッチはプラ部にしっかりはまってちゃんと固定されるようなので、基板撤去してビニール線を取り替えるスライドSWに直接ハンダ付けしました。
動作確認しましたが、特にぐらつきも無く、ばっちり電源入る様になりました。
これでまた、リュックに入れて自転車で返却してきました。
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7/23 プリモメンテ228件目:タイプC

2022-07-23 | プリモプエル
タイプC「マーくん」の全身洗濯フルメンテでの入院です。

ちょっと不思議な子でした。
事前に「多分タイプA」と聞いてたのですが、赤タグなのにタイプCでした。wikipediaの解説によると、タグが赤なのはタイプAのはずなんですけど…。
顔が…随分丸顔です…。黒い部分の毛並みも、なんとなく「おうたたっぷり」に似てる気がします。まあ、とりあえずいつも通り、洗濯の為の分解をしていきます。まず左手。

左手は補修跡がありました。背中で継いで黒ビニール線が巻いてありました。次、右手。

右手は、手首の後ろの手縫いがどうしても見つけられず、ひっくり返して中から切りました。(大変でした…。もう少し粘って、何とか外から見つけるべきだったかも…。)
続いてしっぽ。

しっぽも左手と同じ橙線で継いで補修されてました。顔のセンサー類まとめて。

顔のセンサー類は異常なしです。

これで全部外して、いつも通り洗濯です。
BOX側ですが、電源スイッチ入れて、時々「外れ」で電源が入らない事があったので、電源スイッチ替えておきます。

あ~、やっぱりこれは替えた方がいいですね。
何故スイッチのアップ写真にしてないかと言うと、赤矢印の所、ネジ止めの柱が折れてます。(左下に折れた部分を写してます。)
これ、タイプCでかなりの頻度で発生します。おそらく組み立ての時に、力ありすぎの電動ドライバーで締め過ぎるせいと思われます。クソBANDAIがめ…。(今まで補修したことも多々あるのだけど、今回は補修せなんだ。まあ、残りの3本をちゃんと締めてれば、すきはしないかな…と。)
(あと、蓋ネジの頭がほぼ完全につぶれてたので、最初に取り替えました)

さてこれで、組み戻し・仕戻しして終了です。いつも通りウチのプリモッティと退院時記念撮影。

動作確認も数日しましたが、遅寝の子が多い中、きっちり早寝な子でした。ちゃんと寝かし付けして貰ってるんですねw。これで今日退院としました。
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7/18 ダッキー修理②

2022-07-18 | おもちゃ
7/2 ダッキー修理①」からの続きです。

前回、瞼の開閉ができなくなってプーリーベルトを取り替えた、近所の高齢者施設の方のダッキーですが、退院してすぐに「目が下を向いたまま動かない」という訴えが来ました…。
これは、実は前回退院前に「目が下向いたまま動かないなぁ…」と気付いてて、「まあ動かないのなら、上を向けた状態で組み戻しておこう」と、再度分解して外部電源繋いででモーター回して目を上に向けた状態で組んで返却したのですが…
やっぱり時々は動くようで、一回下向きになって、それ以降動かずに下向きのままになってしまったようです…。
前回は「ま、いっか」とごまかしたのですが、やっと今週は時間が取れる。(3連休だしw。)
今回はマジメに調べて解決したいと思いますw。

結論を先に書くと…
「メイン基板にベタベタと塗ってある接着剤のせいで、目の上・下の位置検出のリミット信号線の絶縁不良が起きて、片方がクローズでLになると、もう片方も引っ張られて電位が下がる」という現象でした。

背中~後頭部の手縫いを開いて頭部を分解して、まず目の基板周辺で確認しました。
ダッキーは、同じヒーリングパートナーシリーズの姉妹品である「夢の子ネルル/ユメル」の瞼駆動と違って、「正転で瞼開閉/逆転で目の上下」という動きです。
ネルル/ユメルは、「正転で瞼開→リミットSW蹴ったら停止、逆転で瞼閉→リミットSW蹴ったら停止」なので、リミット不具合になると「ガキガキガキ」とクラッチ滑りで大きな音が出ますが、ダッキーは機械的な限界は無く、リミット不良でも開閉(or目の上下)を繰り返して回り続けるだけになりますね。

まずモーター端にテスター繋いで、モーターに逆転の電圧が掛かるのかどうか確認しましたが、しゃべるたびに瞼は動くのですが、目を動かす指令が出る頻度はかなり低いようです…。その中でも、一瞬逆転電圧が掛かった事がありました。
そもそも「逆転指令が掛かっても、駆動の不具合で逆転しない」だと、リミット蹴るまでモーターがしばらく回り続けて、タイムアウトで諦めるまで「待ち時間」が出るはずですが、そうはなってないので、駆動不具合による逆転不能ではないはずです。

やはりリミットが怪しい…?各リミットスイッチに、プルアップ電圧がちゃんと掛かってるかしら…?
メイン基板側まで追うので、まず配線接続を確認します。
目の基板、表側:

裏側:

両面基板ですが、そんな複雑ではありません。導通調べたりする必要なく、下記の様な接続になってました。

カラーコードケーブルが使ってあるので、カラーコード通りですw。(しかし、この調査はあまり必要なかった…。メイン基板側に書いてありましたw。)
(マイク線とモータ線もこの基板で一旦受けてますが、モータ線:赤&黄→基板への赤・黒、マイク線:赤・黒→基板への黄・黒線に直結されてるだけです。)

これで、コネクタ端とスイッチの関係も分かったので、コネクタ端で各スイッチの導通確認しますが、これは前回確認してた通り、スイッチはどれも悪くない…。
しかし、センス電圧(プルアップ電圧)が、瞼の「開-中間-閉」の各3スイッチはちゃんと3V程掛かってるのに、目の「上-下」の2スイッチには電圧が掛かってない…。やはりプルアップがちゃんと掛かってないのじゃないかしら…。(しかし、これは「誤判断」でした…。「上-下」のどちらかがクローズだと、片方は0Vになりますが、もう片方も引っ張られてLに落ちちゃってる状態でした…。)

スイッチへのプルアップがちゃんと掛かってない疑いが出たので、胴体部を分解してメイン基板を確認します。胴体部を止めてる結束バンドを外して分解して、メイン基板を確認。
分解してすぐ見える裏面:

両面基板ですが、部品は全部表面に付けられてて、裏面は比較的すっきりですね。
基板固定を外してひっくり返して、基板面側:

これは…配線が邪魔、しかも配線固定の「茶色い接着剤」がかなり塗ったくってあって、基板の全容を解明するのは相当困難そうです…。

とりあえず裏面、写真一番上の左寄りが、目の基板からのカラーケーブルが刺さってる所です。
「EYES PCB」と書いてあって、一番右の四角いランドが、茶色線が繋がってる「GND-COMON」で、そこから順に「DN-UP-CLS-HLF-OPN」のプリントがあります。カラーコード通りで、右から順に「目下位置-目上位置-瞼閉-瞼中間-瞼開」のリミット信号で、それぞれテストランドが付いてて一目瞭然ですね。(だもんで、目の基板側を調査する必要はあまりありませんでしたw。)

このテストランドに足をハンダ付けして、オシロで2点同時に測りながら目のリミットをいろいろ押してみて、「片方がLに落ちると、引っ張られてもう片方も不安定な電位に下がる」という状態が観測されたのですが、ここから「接着剤のせい」という結論にたどり着くまで、かなりかかりました…。
(この「もう片方も不安定な電位に下がる」が、2.6Vぐらいだったり2V切ったりと不安定で、たまたまHと認識できるレベルだと一旦はちゃんと動いたり、Hと認識できないレベルだと「下-上」共にSW閉と判断されて、目が全く動かなかったりする状況だったと思われます。)

まず配線が怪しい(配線の途中で短絡気味がある?)と思って、「目下-上」の配線:赤と茶を別配線で引き直してみたのですが、改善せず…。
目の側のコネクタを外してしまうとプルアップ一気に回復するので、「やはり目の基板側に不具合がある…?」と思ったりして、アルコールで拭いてみたりするけど改善せず…。(目の側のコネクタを外すと、「片方のSWがクローズで、それに引っ張られる」状態が解除されるので、プルアップが復活して当たり前w。)
これは…COB内のプルアップ回路の劣化で、片方がLに落ちるとプルアップ供給が負けて引っ張られるのか…。だとしたら、Vccからより強いプルアップを直結してやれば…
と思ったのですが、その前に、配線が邪魔で確認困難な部品面上の、目の上/下位置の信号線の辺りにちょこっと付いてる「茶色い接着剤」、2mm×3mmぐらいの付着(配線の束で全く見えない辺り)を隙間からはがしてみたら、これがビンゴ!引っ張られずにちゃんとプルアップ3.0Vぐらいが掛かる様になりました!

この配線固定の為の「茶色い接着剤」ですが、プリモプエルでも「ハートそだつよ」等で使われてるのですが、大嫌いなんです…。
配線固定・断線防止の効果はたいして無いくせに、補修の邪魔だし除去しにくいし、ハートそだつよの手のスイッチ基板修理で絶縁低下でスイッチ効かなかった疑いがある事が1回ありました。
施工した時はよくても、長年の吸湿や変質で絶縁低下するのかもしれません…。(吸湿よりも、空気中の酸素や水分と反応して、OH基が付いて絶縁低下するのかもしれませんなぁ。)
今まで漠然と「嫌いだ…」と思ってましたが、今回明らかに実害があった様です。「嫌い」を通り過ぎて、「実害あり!」です…。
(しばらく前に謎の動作不具合で苦労して結局完治できずに退院したハートそだつよがあったのですが、基板の接着剤全部除去してみたら、もしかしたら効いたかも…)

という事で、終わってみたら単純な理由だったのですが、結論に到達して解決するまでだいぶかかり、調査含めて日曜の午後が全部潰れましたw。
日曜はなんとか「症状の回復」までで力尽きて、今朝(今日は祝日w)仕戻し・縫い戻しして、自転車で返却に行きましたw。
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7/18 プリモメンテ225,226,227件目:タイプA&コロラ&チョコル

2022-07-18 | プリモプエル
タイプA「プリタくん」とプリモコロラ「コロラちゃん」の全身洗濯フルメンテと、ついでにコテン病がだいぶひどくなってきたプリモチョコル「ちょこまるくん」の修理のみでの入院です。

まず、タイプAプリタくんから。事前の測定では、右手:△(抵抗値かなり不安定)、左手・しっぽ×、おでこ:明時112kΩでかなり感度悪化、ほっぺ:∞で多分断線、といった満身創痍な状態でした。いつも通り洗濯の為に分解していきます。まず左手。

これは…タイプAデフォルトのベークライト片面基板ではなく、タイプB以降の新型基板に変わってますね。背中の辺で継いでビニールテープ巻きしてありました。バンダイのプエル病院の仕事でしょうね。次、右手。

これも新型基板。プエル病院の仕事でいつも見る青いビニール線で、やはり背中で継いでビニールテープ巻きしてありました。続いてしっぽ。

しっぽは…旧基板のままで、背中で橙線に継がれてビニールテープ巻きです。これはプエル病院の仕事じゃないかもしれませんね。3ヶ所やりかたがバラバラなので、プエル病院2回、一般おもちゃ病院1回の、計3回修理かもしれません。
いつもの様に顔の中のセンサーまとめて。

これは…過去最高のセンサー汚れっぷりです…。顔がそんなに汚れてない子でしたが、ぬいぐるみクリーナ等を使ってるかもしれません…。中身への影響を考えると、見ての通りであまりお勧めできませんね…。外からの測定通り、ほっぺセンサー線は断線してました。
これで全分解、洗濯して乾燥待ちです。

次はプリモコロラちゃんの分解です。
事前の測定では、左手・しっぽ×、サーミスタは9kΩ@31℃でOK、SP・右手のコイル:OKっぽい、という状況でした。左手スイッチから。

2本とも断線してました。断線修理すると、どうしてもスイッチ基板の固定が悪くなるので、これはタクトスイッチに取替ですね…。次、右手の通信用コイル。

外からの測定通り、異常なしでした。続いてしっぽ。

しっぽSWは×でしたが、外観には異状なしです。固定がいいので配線にもダメージはなく、ここは整備のみとします。
この後、写真は撮ってませんが頭部のスピーカ外して洗濯、乾燥待ちです。

チョコルちゃんの前に洗濯2体の仕戻し。
タイプAの方は、スイッチ・配線全取替、明るさセンサー・マイクはそのまま使用で配線のみ取替。コロラちゃんは、左手スイッチ・配線取替、しっぽスイッチアルコールで拭き&おまじないの接点復活剤で整備、その他の配線類はそのまま使用。胸のハートスイッチは…たしか押しても導通無しで取り替えました。
コロラちゃんはそもそも「全く電源が入らない」という状態でしたが、「蓋を閉めると接触するマイナス側接点の接触不良」が原因で、アルコールでゴシゴシ拭いてすぐに直りました。
これで綿入れ戻し・縫い戻し等して終了です。

洗濯の子達が終わったのでチョコルちゃんに取り掛かります。
かなり重症のコテン病で、設定終わったらすぐ寝ちゃって、ほぼ全く起きませんでした。事前の測定では、左手:完全に×で、クリック感も無し、右手:抵抗値やや不安定、という状態でした。まずコテン病の修理、BOX内基板上の「傾斜スイッチ」の取替から。

これは…取替跡が見られます。この付け方は、ウチのプリモメンテで一番最初にコテン病修理をした時に、「この向き・角度でどうだろう…」と思って取り付けたのとほぼ同じ付け方ですね。
その後ウチでの修理では、寝かせる向きとより確実な動作を狙って、「(整備済み中古の)傾斜スイッチを2個、ORで繋ぐ」という方法に変えました。

プリモピースのふりふりセンサー取替で外した中古品を分解・整備して使うのですが、ピースのふりふりは、点接触の非常に不確実な接点を使うのに対して、チョコル用のこの使い方だと線接触の確実性の高い接点を使うので、「中古でもいいかな」と考えての中古採用ですw。確実性アップの為に「OR」に繋いで2個使いますが、中古だと躊躇なく2個消費出来ますw。
(微妙に水平じゃないのが「ミソ」ですw。以前の取付よりもだいぶ水平に近くしてみましたが。)

傾斜スイッチ取替後、動作確認の前に両手スイッチも補修します。まず完全×でクリック感も無くなってた左手から。

ボタンカバーを外した段階で、どうも中でスイッチ鉄片がズレてたみたいですね。(コプエルのスイッチは、鉄片をセロテープみたいなもので貼ってありますが、チョコルは何故か貼ってないんですよね。)
断線もしてます。タイプAの顔のセンサーもでしたが、かなりの汚れっぷりです…。(やはりクリーナ等で拭いてるのでしょうか…)
これは、配線も取り替えるので、タクトスイッチに取替ですな。
抵抗値がやや不安定になりつつあった右手も、一応確認しておきます。

こりゃ…左手と同じく相当汚れてます…。これは「やっといた方がいい」ではなく、「是非やっておくべき」レベルですね…。配線にはダメージ無いようなので、アルコール付けた綿棒で拭き&接点復活剤での整備のみとします。
あと、胸のハートスイッチもクリック感が若干低下してる様だったので、ついでに取り替えておきました。
これで動作確認、コテンも概ねいいようです。

全員仕戻し・縫い戻しまで終わって、ウチの子といつもの記念撮影です。

(タイプAの子は、足の裏のハートが破れてましたが…依頼が無かったので補修はしませんでした。ちょうどいい布さえあれば、ウチの奥さんが20分ぐらいですぐ取り替えてくれるのですが、なかなか同じ色のちょうどいい素材の布を見つけるのは大変で…。)(というか、多分この色は、近郊の手芸屋さんを全部回っても売ってない。)
洗濯の子は数日、チョコルも一晩は動作確認して、これで昨日退院していきました。

ここしばらく、全身洗濯フルメンテの予約があまり入らず、修理のみも一段落してたのですが、急に問い合わせがどがどか来て、ここ一週間で全身洗濯フルメンテの予約が7件も入りました…。サイトのスケジュールが少しずつ短くなってってうれしかったのですが、予約の欄が一気に下に伸びてしまいましたw。予約が3月まで埋まって、エンドレスですなぁ…
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6/25 リユース臨時開院

2022-07-17 | おもちゃ
いつもの宇部市の子ども用品リユース活動の「譲渡会」での臨時開院です。忙しかったですw。

まず1件目、何やら音の出るおもちゃwです。

分解して確認の結果、φ27mmスピーカの不良で取り替えたのですが…音がすごく小さい。(手持ちのスピーカは全部8Ωで、おもちゃでそれ以上インピーダンスの小さいスピーカを使ってるのは、あまり見ませんが…)
手持ちの中では、φ29mmの薄型スピーカの方が大きな音が出たので、それに取り替えました。

2件目、トミカの何か…の様です。

何か大きなおもちゃの一部で、上のハンドルを回すと台座が上下するエレベータの様です。巻いても片側が引っ張られて斜めになって上がらない。「もしかして、紐は左右両方にあったものが片方だけ切れたのでは??」と思ったのですが、上部を分解して確認したけど、紐が2本ついてたような形跡はない…。
「滑りが悪いだけか?」とレール部にシリコングリスを塗ってみたら、これが効果てきめん!
あっという間にスムーズに上がる様になりました。(これなら入院の必要なかったw。)

3件目、プーさんの…歩行器に付ける何か…らしいですw。

「右側の『ティガー』の部分、押したら音が出ると思うのだけど押せなくなってる。中央部のボタンも音が出ない」との事で、分解。

「ティガー」の部分は…泣き笛のようなものがついてますが…ピストンが横向きにはまってます…。誰か分解したのでしょうか。ちゃんと押せるように縦向きにセットし直しました。
あと、φ29mmスピーカ取替と、サビサビだった電池BOXのマイナス端子1個取り替えました。

4件目、ガラガラ…のようなものらしいですw。

「貰い物で最初から動かなかったので、ちゃんと動くとどうなるのか不明」との事。中央部にスイッチの様なものがある。下部(カエルの部分)の裏側に音が出る用の穴があけてあるので、電池が入っててスイッチを押すと音が出るおもちゃと思われるけど、電池を取り替えるようにできてない。
分解して確認すると、LR44×2だけど、電池自体入ってなかった。(液漏れ跡もあり)

電池を入れてみても音が出なかったので、φ27mmスピーカ取替。
これで中央部のスイッチを押すと音が出るようになったのだけど…なんか「フードプロセッサーを回してる」みたいな「ガ~~~」という不快な音で、鳴っても全くありがたみがない…。
依頼者さんに確認して「こんな音なら鳴らなくていい」という事で、スピーカも戻して電池も入れずに返却なりました。(カウント的には「完治:〇」にしておく…)

5件目、CASIOのキーボード。

依頼者さん曰く「おもちゃじゃないかもしれませんが…」との事でしたが、分解してみると、基板は「おもちゃクオリティ」程度でしたw。
症状は、「ボリュームMAXで弾いてても、音が小さくなる」との事で、特に「ジャ~ン」と全鍵盤を押したりするとなりやすい、との事…。電源系統不具合による電圧不安定とかが原因かなぁ…。

ところが、家に持って帰って確認してみると、症状発生しない…。確かに会場で確認した時にはそんな感じだったんだけど…。一応中あけてみる。

(ということで、「おもちゃクオリティ」な基板…。)
不具合発生しないと、不具合状態での電圧変動測定とかできないので、やることが無い。一応後々の為に3端子レギュレターの写真だけ撮っておく。

UTC社の「LD1117」で、多分5V固定の3端子レギュレータですね。不良ならば、普通に7805で代用できそうです。

鍵盤たくさん押していっぺんにたくさんの音を出そうとすると、多分かなり電流食うと思う。今は新品のアルカリ電池が入ってるけど、電池が弱ってくると起こる可能性がある旨を伝えて、結局何もせずに返却としました。

6件目、いつものIWAYAで、今回は「ネコ」です。

右後ろ脚の骨折で、写真がまっすぐ撮れないw。分解して骨接ぎします。

下の部分に貫通穴開けて、長めのクリップ針金を突っ込んで添え木。これに多めにエポキシ盛って完了。動作確認・組み戻し、最後に電池BOX周辺をホットボンドでとめて再度動作家訓して終了。

7件目、ミミクリーペットのウサギです。(これが、難航してブログ更新が遅くなった原因ですw。)

左のクマ?の方は、会場で別の初心者ドクターに「手取り足取り」して、電源のスライドスイッチ整備ですぐ直ったのですが、ウサギの方は、別のベテランドクターが、多少の確認だけして「IC不良、修理不能!」と決めつけたので、「いや、その判断はまだ早いんじゃない?」と、預かって帰ったのですが、結局IC不良の結論となりましたw。

基板はこんな。

クマの方はノーブランドっぽかったですが、ウサギの方はタカラトミーアーツで「ミミクリーペット」のタグの付いた、「擬き」ではない純正のミミクリーペットでしたw。
16PINの方のICは「TR16F064B」と書いてある。PICと名前が似てますが、型番でヒットはしませんでした。PIC相当品でしょうか…。8PINの方はモータが繋がってるので、モータドライバーと思われます。(正逆の必要な無いと思うのですが…。「RA9118A」と書いてあるけど、これも型番ではヒットせず。)
裏にリミットが付いてます。リミット位置検出とか蹴った回数検出とかは必要ないと思うのですが、「必ず頭が下がった位置で止まる」といった為に、リミット付けられてると思われます。

スピーカ・モータ共、単体では問題なし。マイクは手持ちに付け替えて動作確認したけど、全くうんともすんとも言わず。
マイク電源はICのポートから出てる様ですが、マイクに電圧掛かってない。(オートパワーオフする為には、マイク電源をポートから出すのは常套手段。)
ICには電源電圧来てるけど消費電流は0.0μAで、デバイス動いてる気配もない、といった辺りから、IC不良の判断としました。

これだと、めったに来ない「マイコン換装案件」です。
忙しいのであまりやりたくない…。けど、この為にしばらく前に勉強して、PIC・Attinyのプログラマー作ったり、ミミクリーの試作品作ったりしたので、ここでやらねば何のために勉強・準備したのやら、になってしまう…。重い腰を上げてマイコン換装しなくては。

調べたら、3年前の2019年のゴールデンウィークに、ミミクリ試作品作ってました。いつもお世話になってる先輩のプログラムを使わせてもらうのですが、ちょくちょく更新されてて、どれを使うのがベストなのか、よく分からない…w。
3年前に試作して動作確認できてるプログラム・回路をそのまま使う事にしました。
理由(言い訳)は、
・3年の間にパソコンのWindows再インストールしてるので、プログラム開発環境が消えてしまってる…。
・ので、「BTL出力/シングル出力」選択等のカスタマイズが入ると、プログラム開発環境入れ直して、自分でコンパイルしないといけない。(前と同じプログラムを使うなら、HEXファイルを書き込むだけでいい。)
・電源電圧が4.5Vなので、シングル出力でもそこそこの音量になるだろう。
・オートパワーオフは、あまり必要性を感じない。(「切り忘れ防止」にはなるけど、置いといてパワーオフすると、多分電源SWを入れ直さないと再起動しないので、例えば「常時リビングや玄関に置いといて、常時話しかけたら反応する」といった、プリモプエルの様な使い方は出来ない。)
といった理由で、最新版のプログラムを使わなかったのですが…、これが難航の一因でしたw。

3年前に試作したときの回路図再掲。

今回故意に変えたのは、モータードライブをAO3400→SS8050に変更:電源電圧が4.5Vと高いので、電圧降下のほとんどないFETだとモータが早く回りすぎるかと思い、程よく電圧降下のあるTrに変更してみた、ぐらいかな…。

この回路で、同じ大きさの万能基板に収まる様に、基板設計します。

こんな風に、手書きで基板設計するのですが…めんどくさいw。(まあここが、腕と経験値の見せ所なのですがw、今時もっとスマートなやり方があるのかも…。電子工作趣味のみなさんはどうしてるのかしら?)
SOP8を、1.27mmピッチ基板で直接使った方がコンパクトに出来ますが、なんとかスペース足りそうなので、SOP8→DIP8の変換基板を使いました。
回路図は、Attinyと24FC256が、「頭を突き合せた」様な向きで書かれてますが、ICは頭の向きをそろえた方が、Vcc・GNDラインが引きやすいと考えて、今回は図で頭を下に向けた方向でそろえて並べてます。(そのせいで、信号線はちょっと長くなってしまう。これが難航の一因だったかも…。信号線はビニール線で引っ張るので、手書きの設計図には記載してませんね。)

これで、最終完成の基板はこんな感じ。

本体にセットして、裏面はこんな感じ。

こうなったのですが、すんなり完成せずにだいぶ長らく難航しました…。

3年前にコンパイル済みのHEXファイルを書き込んで、3年前に作った基板に刺してみて動作確認。ちゃんと動くことを確認して本チャン基板を組んだのに、ちゃんと動かず…。と~きどきちゃんとオウム返しするけど、成功率が非常に低く、5回に1回ぐらいしかちゃんと再生してくれない…。ちゃんと再生できないときは、1秒程度「ザ~」というノイズが再生されるという状態…。

Attinyと24FC間の通信に問題ありだろうと、目を皿のように基板確認して、怪しい所は何度も再ハンダ付けするけど、全然改善しない…。
オシロで信号測定して、プログラムを作った先輩に何度も質問のメールを送って、最終的に「村上さんが使ったバージョンにはバグがある」との事で、修正したバージョンを送って頂いた。これが先週末の話。
で今週、簡単にICSPできる仕様になってないので、足をハンダ付けし足したり、切り離したいものを切り離したりして、何とかHEXファイル書き込みしたけど…、まだちゃんと動かない…。(前よりヒドくなって、しゃべりかけても「ポツッ」という音が再生されるだけ。)
「ほんとにちゃんと動くプログラムなのかしら?」と、使ってない変換基板に付けてあるAttiny13Aに書き込んでみて、3年前の試作基板に刺してみたら、ちゃんと動く…。やっぱり今回作った基板に何か不具合があるとしか思えない…。

今週もオシロ引っ張り出して信号観測してみるけど、悪いように思えない…。(というより、改良版のプログラムで、SCL幅等は改善されてる。)
また今週も、目を皿のようにして基板確認して頭を抱えてたのだけど、ふとした拍子にちゃんと動き始めた!
「何もしてないのにふとした拍子に動き始めた」だと困るんだけど…(という事は「何もしてないのにふとした拍子にまた動かなくなる」可能性が十分考えらえるので)
とりあえず動くようになったので、組み戻して動作確認。

頭の「ぴょこぴょこ」が時々引っかかって動かない時がある…。
ギアボックス分解して確認したけど、ギアの割れは無く、やはりベルトの滑りと思われる…。ベルトはそこそこのテンション。プーリー・ベルト共にアルコールで拭いたけど、完全には良くならない…。
頭が上がった位置で止まると、次が動き出しづらい。これを防ぐために「定位置でストップする」為のリミットとプログラムが組んであるのかも。ちょっと頭を押したら次はまた動くようになるので、依頼者さんにその旨伝えて返却としました。

いや~、3週間連続で毎週末頭を抱えて難航しました…。2019~20年頃にはPIC換装やプログラミングを頑張ってやってたのですが、2021年4月に「プリモメンテ」での全国からのプリモプエル修理の受付を始めてからは、主に「いつも通りの作業」のプリモプエルの洗濯と修理に追われるばかりで、凝った事をごそごそする余裕もないし、必要性もあまり無いまま、PIC換装に関しては随分退化してしまいましたw。
プリモメンテは相変わらず「追われる一方」で、これを続ける限り、PICつついて遊ぶ余裕は無いままかもしれませんね…。
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