koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

8/11 宇部定期開院

2018-08-14 | おもちゃ
暑い日が続いています。8月度の宇部おもちゃ病院定期開院日です。
お盆休みに入ってることもあって、来院1件だけ。
個人的な修理と合わせて報告です。

1件目、来院頂いた方、トミカのポリスステーション。

左側にカードを差す所があって、カードによってサウンドが変わるとの事ですが、「差したカードが抜けなくなった」との事。(写真は抜いた後。)

分解してみたら何とか抜けましたが、やっぱり抜けが悪い…。
カードには4か所穴があったりなかったりで、本体側に凸部があって、カードのその個所に穴が無ければ凸部を押して、鉄片スイッチを押す作り。
その、鉄片スイッチが4つ付いてる所を外そうとしたのですが、なかなか外れない…。多分、凸部が引っかかって外れないと思われます。

一旦抜けたので、まあこれで様子を見てもらうか…、と一瞬思いましたが、やっぱり抜け難い。
凸部の裏側にプラ板突っ込んだりして、何とか鉄片スイッチの部分を外しました。
外してみると…、凸部の、カードを抜くときに引っかかる面、繰り返しの使用のせいでしょうか、ちょっと波々に偏摩耗してるような感じで、それで引っかかる様です。
棒ヤスリでていねいに整形して、若干ペーパー掛けて仕戻ししたところ、ばっちり抜ける様になりました!

2件目、妻が働いている学童からの依頼品です。(暇な予感がしたので、定期開院に持って行って修理。)
ドラえもん「パズルパニック」です。昔からあるおもちゃですね~。

タイマーゼロになっても「ガシャン!」とならない、との事。

分解してみると、テーブル部を引っ掛ける二股の赤い部品、ガイドから外れて引っかかってました。正規の位置に修正したら、ちゃんと作動する様になりました。

3件目、姪からの依頼品、いつものIWAYAの犬のぬいぐるみです。

右後ろ脚骨折です。全体的に足がフラフラなので、いつもの「後ろ足の位置決め支点」も折損してると思われます。

右後ろ足は、きれいにパッキリ折れてました。

瞬間接着剤で仮付け後、当て板+エポキシで固めるだけにしました。
「後ろ足の位置決め支点」は、折損してないのに抜けてました。隙間から突っ込みなおしました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8/4 電子辞書修理

2018-08-04 | 家電
(※宇部おもちゃ病院では、おもちゃ以外:家電等の修理は、基本的には受け付けておりません。)
妻の知人から、「電子辞書が全く点かなくなった…」と修理の依頼がありました。
シャープの電子辞書「Brain:PW-SH1」です。(写真は、修理後、ちゃんと電源が入るようになった状態。)

まず、ACアダプタとコードの確認をしましたが、どちらも悪くなさそうですが、繋いでもうんともすんとも言いません…。(ミニUSB接続のACアダプタです。)

しばらく悩んで、いろいろとネットで検索してると、「充電池のはまりはいいですか?差し直してみて下さい。」みたいな記事が出てました。
「…そっか、1回電池抜いてリセット掛けよう!」
裏面にリセットSWあるのですが、押しても無反応です。しかしこれは、ソフトウェア的リセットと思われます。「電池を抜く=パソコンがどうにもならなくなって、1回コンセントを抜く」と同じような事です。

ちょっとケースが開けづらかったので、隙間から精密ドライバ突っ込んで、電池のコネクタを1回外して、もう一度差し込んでから、ACアダプタ繋いだところ、電源が入った!
「しめしめ、これで直った」と思ったのですが、ACアダプタ抜いたら電源切れてしまう。充電池がすっからかんかと、かなり長時間充電してみるも、やっぱりACアダプタ抜いたら電源切れてしまう。本体がだいぶ熱くなるので、充電はしてると思うのだけど…。

…過放電でリチウムイオン電池がダメになってしまったかしら…。
どうも、純正でピッタリの充電池は売ってなさそう。メーカーに交換依頼したら…、3000~5000円ぐらいは取られるかしら…。
自分のだったら、厚さだけはケースに入るリチウムイオン電池買って、繋ぎ替えて使うのだけど、リチウムイオン電池は慎重に扱わないと(充電回路とのマッチングとか?)発火の可能性があるので、他人の物はあまり無理はしたくない…。
一旦「充電池がもうダメ。ACアダプタ繋いだ状態なら使えます」で返却しようと思ったのですが、もうちょっと諦めきれない…。

過放電なら、可変電源で手作業充電したら、なんとか復活できるんじゃないか…、と、再度分解。
今度はちゃんとケースを分解して作業しました。(写真は補修後。)

コネクタを外して電池の電圧を測ってみると…、ちゃんと3.7Vある!やっぱり充電はちゃんと出来てたみたい。
じゃあなんで電源入らないの?

拡大鏡で基板をよ~~~く見てみます。特に怪しい所はない…、けど、一応あちこち再ハンダ付けしてみるかしら…。でも、相当小さい表面実装部品ばかりです…。
基板見てると、電池コネクタのすぐ近くに「F702」と基板にプリントしてある1605ぐらいのめっちゃ小さな表面実装部品があります。「F」というからにはヒューズと思われます。
導通はない。電池繋いだ状態で、電池に近い側には3.7Vが来てるけど、反対側は0V。
ACアダプタ繋ぐと、両側共3.7V掛かる。
よし、これはヒューズで、断線してる!という判断で、手持ちの抵抗型ヒューズを並列でハンダ付けしたところ…、電源が入るようになった~!

ヒューズが切れた原因が気になる所ではありますが、とりあえず動くようなりました。
一般論としては、電源ラインの平滑コンデンサの短絡が怪しい所ですが、大き目な電解コンデンサは一つもついておらず、ついてるのは全部、積層チップコンデンサで、外して確認するのはかなり困難。とりあえず動くので、余程電池の消耗が早かったりしない限り、これでヨシとしておきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする