koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

12/31 今年1年を振り返って~修理実績集計

2018-12-31 | 集計

いや~、今年も1年が終わります。忙しい1年でした。
去年まで2つ参加していたおもちゃ病院のうち片方を引退して、宇部おもちゃ病院1本になりましたが、敬遠されがちなイベントでの開院に精力的に参加して、だいぶ件数が伸びたのでは?
さらに秋ごろから、治癒率向上を目指して、懸案だった「PIC換装」技術習得に向けて動き始めたので、秋~年末にかけて、大変忙しかったです。

早いもので、おもちゃドクター始めて、6年4ヶ月経過しました。治癒率向上を目指しているところで、今までの件数・治癒率をまとめてみたいと思います。

件数完治修理不可後遺症あり治癒率
2012年(4ヶ月)~2013年 65件568188%
2014年 81件732698%
2015年 104件965395%
2016年 119件1108193%
2017年 94件885195%
2018年 98件9800100%
561件521281295%

(「後遺症あり」は治癒に含めて、治癒率にカウント)
こうしてみると、件数は概ね年間100件ぐらい。治癒率は、「年々上がってる」とは言えないかもしれませんが、今年は諦めずにがんばった、と言えるかもしれません。
(2018年、2.4GHzラジコンが修理不可でしたが、「冬休みの宿題」で2019/1/3に完治!今回の統計に反映します。)

来年も100件程度をこなして、高治癒率を目指して、がんばって行きたいと思います!

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12/8 宇部定期開院

2018-12-30 | おもちゃ
毎年年末恒例のセリフ、「今年の修理、今年のうちに」&「今年のブログ、今年のうちに」ww。
「冬休みの宿題」は除いて、何とか今年の修理終わりました。

12/8は宇部おもちゃ病院の定期開院日でした。
1件目、アンパンマンの50音ボード。

所々、押したのと違うひらがなになる、との事…。マトリックスの異常でしょうか?

分解してみると、マトリックスはきれいなものでした。シートと基板との接続部も、見た目は全くきれいでしたが、清掃して組み戻してみると、キーの誤作動も直りました。

2件目、「ふわふわおさかなキャッチ」というおもちゃです。

中がファンになっていて、電源入れると、水色の筒が風圧でにょきっと立って、その中を魚に見立てたリボンが浮き上がってきて、上からふわりふわりと出てきて落ちてくる。それを網でキャッチする、というおもちゃの様です。(リボンは、蝶の様にしか見えませんが…w)

動かしてみるけど、特に異常も感じられない。ただ、リボンが上まで上がってこない。
ゴワゴワの結構堅い素材の「水色の筒」、箱にしまう時に無理があり、癖がついて付け根の部分が狭くなってしまってます。ここを手で「ほぼ円」に修正すると、リボンの上りがちょっと良くなります。
また、電池はほぼまだ使えるレベルなのですが、手持ちの電池だと、上りが良くなります。
「こんなもんだろう。後は、ピッカピカの電池を使って貰えば」と思ったのですが、何もしないのは芸がない…。

「水色の筒」の一番下の部分に、薄いプラ板(工具とかを買った時のパッケージの透明薄板)を3cm幅ぐらいに切って輪っかを作って、根元がくしゅっとならないようにガイドを入れました。(お陰で、箱にちゃんと入らなくなった…。)
依頼者さんには、箱に入りづらくなった事と、相当新品な電池じゃないと厳しい旨説明して、返却としました。

3件目から入院案件。KOMATSUのパワーショベルです。(全体写真撮り忘れて、使いまわしです。)

これは、他のドクターからの転院です。当日は、バケットの前後がちゃんと動かない、という事でAさんが担当・持ち帰りしたのですが、Aさんから「分解してたら線が切れて分からなくなった」と、何故かBさんに預けたらしい。そして、Bさんから「配線の分かる写真ない?なければ、適当に当たりを付けて線繋いでみるけど」と、ぼくの所に連絡がありました。
確認したら、このKOMATSUのパワーショベルは、色々と過去6回ぐらい修理してましたが、配線が分かるほどの写真は残ってませんでした。
「適当に当たりを付けて」のセリフが不吉…。直る物も直らなくなりそうだったので、代わりに預かりました。(バラバラで持ち込まれました。)

スイッチ側、4本線のうち3本が切れてます。

基板側も、4本線のうち3本が切れてます。

スイッチ側基板もCOB側基板も、よ~く観察。COB側基板は、パターンから回路を確認。
電池BOXからの配線は、スイッチ側基板にしか行ってない。という事は、4本のうち2本は、V+とGND。
回路確認の結果、はは~んこれは、先日(12/2記事で)悩んだばかりの「COB内部プルアップで、SW押すとGNDに落ちる」典型的な制御回路ですね。それが分かれば、接続先は簡単。4本のうちの残り2本は、「アクションサウンド」と「エンジンサウンド」なので、電源線を先に復活させてから、音を確認してどちらなのかを決定して配線。ちゃんと音が鳴る様になりました。

元々は、以前にも修理した事がある、バケットを動かすギアの軸折れだったのですが、そこはちゃんと直ってました。しかし、SWの接触がいまいちで、いくら押しても全然電極が当たらなかったり、すっごく強く押さないと当たらなかったりで、電極板を曲げて調整しました。
バラバラ状態を組み戻して、終了です。

さて、ここからめんどうなヤツで、ブログが遅くなってました。「夢の子ユメル」3体ですww。

みんな左手のSW作動不能との事です。

さて1体目。この子は、ちょうど1年前に修理した子でした。(後ろのチャックを補修したので分かります。)
電池ボックスの周りをくくってる結束バンドを外して、頭のてっぺんまで縫い目を切開。ありゃ、前回継いだところで断線してます…。

この度は、基板から引き直ししました。
いつもの通り、頭と胸の圧電センサはつぶれてます。

頭の方は、写真の様にぺちゃんこでした。胸の方はそれほどでもありませんでしたが、一応2つとも取り替えました。

さてこの子たち、めちゃくちゃ汚れてます。いつもSWを押す手の先なんて、ペタペタして触りたくないレベルです…。去年のブログを見ると「汚れてて洗ってあげたいけど、ちょっとボランティア範囲を超えてしまう」と書いています。
しかし今回は、勇気を出して丸洗いしてあげる事にします。

SWはフェルトの袋に入って手の先に固定、圧電センサは網袋に入って頭と胸に固定されてるので、糸切って全部外します。(補修の段階で外してますが。)
電池BOX部をばらして、基板を外して、ピンクの板と首の黒い部品も外す。
顔を止めてる結束バンドを外して、後頭部のプラスチックを外す。
バネで押さえて止めてるネジ3本を外すと、目を動かす部分がすっぽり外れます。スピーカも外します。
やっと機械・電気部品が、全部分離できた~。

顔の前側部分のプラスチックも外したかったのですが、鼻がしっかり止まってて分離困難だったので、この状態で、奥さん(妻)に洗濯発注。

「酸素系?」の洗剤で洗ってくれたらしいです。一番汚れてた手の先は、さすがにちょこっと汚れが残りましたが、全体的にずいぶんとキレイになりました。
まとめて3体分解する気にならない…。1体分解して洗濯して貰って、乾いてから次の日組み戻し・縫い戻し。続けて2体目を分解、洗濯してもらう、で、1日1体ずつ片づけていきます…。

2体目の子は、熱収縮チューブの付け根で断線してました。

ここさぁ…、構造として問題あるんじゃない? またもや基板から引き直しました。
頭のセンサはやはり潰れてたので取替え。胸のセンサは、ハンダ付けが外れてるだけで、つぶれはそれ程でもなかったので、再ハンダ付けしようとしたのですが、どうしても圧電素子部分にハンダが乗らず、結局取り替えました。
またもや全分解して、奥さんに洗濯発注。乾いてから次の日組み戻し・縫い戻し。

さて、3連休の3日目、3体目を分解。
この子は、熱収縮チューブをちょっと過ぎたところで断線してました。またもや基板から引き直し。
この子は「音量調整が効かない」との事。分解してみると、線が1本切れてます。

「あちゃ~、前のヤツちゃんと写真に撮っとくんだった。」と思いましたが、基板側の断線個所はすぐ分かりました。
これでまたもや全分解して、奥さんに洗濯発注。ここまでで3連休終了…。

残りは冬休み(年末年始休暇)に入ってからの作業。
さてこの子、左目のまつげがなくなってました。週の間に奥さんに頼んで、100円ショップでつけまつげを買ってきて貰いました。(いっぱいあって、だいぶ吟味してくれたとの事。自分で買いに行かなくて良かった~。怪しいおじさんになってしまう所でしたww。)
半分ほどに切って、両面テープで貼り付けます。

ちょっと写真分かりにくいですが、写真の右側が、つけまつげを貼った左目です。
ちょっと長いのと、毛先が細くなってふわふわしてるので、右目と同じくらいに切り揃えました。
これで、組み戻し・縫い戻して終了。

おっと忘れてました。目の白いのが消えかかってるので、貼ってあげるのでした。名前シールの白いのをパンチで抜いて、白丸シールを作ります。

左目が貼る前、右目が貼ったヤツです。
これでやっとこさ、今年の修理終了です。
3体とも、ずいぶん色白さんになりました。笑顔も心なしか輝いて見えます。やっぱり洗濯してよかったね~ww
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12/2 2.4GHzラジコン直すぞ!~第1段

2018-12-16 | PIC・電子工作
随分前になってしまいました、8/25のリユース出張開院で預かった2.4GHzのラジコン、受信機のIC不良で修理不可としてしまいましたが、直らなかったらもはやゴミなので、そのまま預かりっ放しにしてあります。
依頼者さんには「壊れた送受信機を再生するワザがある。すぐには出来ないけど、復活出来たら連絡します。」と言ってあります。

8/25の記事で、すぐに出来ない言い訳をしてありますが、中国直輸入でいろいろ資材仕入れて、やっとこさ、2.4GHzラジコンの復活にチャレンジします。
2.4GHzラジコンの復活は、名張市つつじが丘おもちゃ病院の大泉さんという方の開発したプロジェクトです。まだまだレベルが足りてないので、そのまま使わせて頂きます。

悩んだプログラマーは、結局Pickit3互換品を購入しました。写真は、大泉さんの「評価用ボード」(写真左上)を作って、PICに書き込み中の写真です。

Pickit3は、秋月で買うと単品で5,000円(純正)、Amazonで2,180円(アダプタ付きで互換品)ですが、中国直輸入で1,360円(アダプタ付きで互換品)で買えました。送料も無料で、めっちゃお得~。
ZIF(ゼロプレッシャーソケット)付が良かったので、アダプタセットで買いましたが、このアダプタ、裏面におおざっぱなPIC位置とジャンパ設定が書いてあるだけで、説明書もないし、ネットにも情報が見つかりません。ので、まず回路を確認してから使います。

一番最初に秋月のライターを買ったときには、ZIFにPICをセットする位置とかは暗号の様な物で、意味を全然理解してませんでしたが、最近はもうちょっと勉強が進みましたw。 データシートを確認して、今使おうと思ってる16F系のPICでは、裏面に書いてある位置・ジャンパで概ね問題ない様でした。
(必要ないピンにVddが掛かってしまう箇所があるのがちょっと気になりますが、PICは多分、動いてない時や書き込み中は、使わないピンはHi-Z。大丈夫と信じよう…)
(アダプタの情報は、回路を全部解明した後に、灯台下暗し、おもちゃ病院新津HPにて、詳しく解明・解説されてました。まあ、自分で確認するのが一番でしょうw。色も付けて分かりやすくしたし。)

PIC開発環境としては、MPLAB X IDE v5.05を入れました。書き込みはちょっと悩みました。 最初「targetにVddが供給されておらず、PICを認識できません」のアラームが出ます。プロジェクトのプロパティから、「PickitからtargetのVddを供給する」を選びます。
次に、「Pickitは5.00Vを供給しようとしたのですが、4.75Vしか掛かりませんでした」というアラーム出ました。Pickitは、Vdd供給ラインが弱く、基板の抵抗を短絡して電流アップしないといけない、みたいな評判だったので「それか?」と思ったのですが、供給電圧を4.75Vに変更したら動くようになりました。(まあ、USBから5V供給して、ON-OFFやら制御掛けたら、5Vは出ないよね。)

色々(PICへのプログラム書き込み等)不安だったので、大泉さんが作られてる「デモボード」を作って試すことにしました。(今回直そうとしてるヤツは「フルアクション」しか使わないので、ボリュームは付けてません。)
最初、SE8R01を刺してみましたが、何も光らないので、nRF24L01+に差し替え…。動いた~、けどおかしい…。
ターボ(赤LED)と上(緑)と左(黄)が、何も押さなくても点きっ放し。時々チラチラと点滅するので、その時SWを押すと、点滅→点灯になる。これは…、プルアップがちゃんとできてない状態?
プログラムの内部プルアップ指定の辺りをゴソゴソしてたら、ターボの付きっ放しだけは良くなった。けど残りは変わらない…。

基板に抵抗追加して外部プルアップしてみたり、パスコン追加してみたりしましたが、結局、プログラム側でのアホなミスをしておりました…。

大泉さんのプログラムは、デモボード評価用として、「デジタル入力フルアクション制御/アナログ入力フルアクション制御/サーボ制御/ESC制御の4種類の操作タイプを動的に切り替えられるようにする」作りになっています。
実機に使う際には、操作タイプを指定するのですが、その指定するコードを間違えて、「アナログ入力フルアクション」になってました…。(「フルアクション」の字に釣られて、間違えた~ww)

やっと間違いに気付いて、追加した外部プルアップも全部外して仕切り直し…。ちゃんと動いた~。

差し直したら動くやつがあったので、SE8R01でテストしてます。
写真左側、下に8個写ってるのがSE8R01、上の5個がnRF24L01+。
SE8R01の方、ハンダはくすみ切ってるしCOBも何だか煤けてるしで、大変怪しかったのですが、ヘッダーピンがサビ気味で接触悪いだけで、全部動作はしました。
SE8R01は、ネットで検索しても出てこないので大泉さんに問い合わせたところ、「similar nRF24L01+」で出るとの事。10個で$3.03→@35円で購入。
nRF24L01+は、「enhanced」と書いてある「強化版」のヤツで、5個で$3.12→@72円で購入。

到達距離確認をしました。SE8R01の方は、5~8mぐらいしか届かない感じ。5cmのビニール線アンテナを追加してみましたが、特に延びた感じがしない…。あまりスピードの速くないラジコンに限られるかも。
nRF24L01+のenhancedは、サイトに「100m届く!」と書いてありますが、30mぐらいで確実に届くのを確認しました。スピードの出るラジコンの屋外使用に充分耐えられそうです。

今回「デモボード」を作成した際の、部品・価格表です。
部品名 送信機  受信機 購入状況
ユニバーサル基板 72円? 72円? 多分秋月
16F1503 82円 82円 秋月
14Pソケット 7円 7円 Ali:10個69円
2Pターミナル 5円 5円 Ali:20個97円
ピンソケット 約10円 約10円 秋月42Pをカット
10μF電解コン 約10円 約10円 Aitendo11種/計110個セット
タクトSW 約8円 Ali:100個$1.26→146円
LED 25円 Aitendo?
抵抗 約6円 Aitendo21種/計420個セット
合計 194円 217円
これに、SE8R01@35円かnRF24L01+@72円で完成。
こうして見ると、ユニバーサル基板が高すぎるww。今なら中国から買うけどね~。PICはAliExpressにはあまり売ってないし、安くない。Aliで調べると、秋月のPICは相当安いと思われます。強い仕入ルートがあるのでしょうか。(ただ、送料が掛かってしまうのが痛い…。)
モータードライブは既設を転用できるとして、実機に実装時にはPICとRFモジュールと基板だけで行けるので、送受信機合計で、SE8R01なら約260円、nRF24L01+なら約320円ぐらいで直せるかな?
おもちゃ修理としては、何とかギリギリなコストかしら…。

まだ、ボリュームフルアクションとかESC制御(PWM?)とか、試さないといけない事がありますが、とりあえず直す(というより「作る」)目途が立ちました。
さあ、冬休みの宿題にしよう~ww。
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12/2 我が家のアイロン修理

2018-12-02 | 家電
(※宇部おもちゃ病院では、おもちゃ以外:家電等の修理は、基本的には受け付けておりません。)
壊れたら何でも直す、ウチの奥さんが使う、我が家のアイロンの修理です。

「電源が切れる。コード引き出した部分をチョイチョイと動かすと復活することがある。けど、今日はもう全くダメになった」との事。

スリップリングの不具合かな?電極ダメになってたら厳しいなぁ…と思いながら分解。

スリップリングの電極は、結構傷んでました。
多分、コードリールが引っかかって止まる所が1ヶ所で、いつも同じ位置で通電されるのではないでしょうか?
しかし、テスターで確認すると、断線はコンセントの「首」の所でした。見てみると、変色していかにも怪しい。

これで、ホームセンターでコンセント買ってすぐ終了のはずだったのですが、失敗した~。
取替えの為に元のコンセント切ったら、「シュルシュル~」とコードが巻き取られてしまった~。何かで止めとくんだった~。
しょうがないので再度分解。「与圧」が必要かしら(最後までちゃんと巻き取れるように、ぜんまいをある程度巻いた状態でセットする)?と思って、白いカバーを外して2周ぐらい巻こうとしてたら、リールが上に逃げて「ビヨ~~~ン」とぜんまいが飛び出してしまった!
トホホ…、組み戻しできるかしら…?

からまったぜんまいほどいて再セット。手で押さえながらちょっとずつ巻いてくけど、とても収まる大きさまで巻けそうにない…。オルゴールみたいに、巻きこむような構造にはなってない…。
結局、ある程度まで巻いたら、エンドを蓋の側の引っ掛ける所に掛けて、上から押さえながらギリギリ巻いて行ったら、ある時「パコッ」と、正規の位置にはまり込んで、事なきを得ました。
また外れないように慎重に白いカバーをはめて、コードはクリップでくわえて再発防止してネジ締め。

で、コンセント付け替えて終了。

コンセントは、ホームセンターで何も考えずに買ってきたのですが、コードが思ったより太くてギリギリ…。見ると、アイロンが1400W、コンセントの定格が15Aだったので、ギリギリだったかも…。配線してネジ締めこんでくと、何とかきっちり閉じれました。
まあ、定格以内なので大丈夫としましょう。(元々、切れかけて長らく使ってた状態よりかは、うんと安全になったでしょう。)
ぜんまいがバラけて組み戻した副作用で、コードの引っ込みが良くなった様です。多分、今までより「与圧」が掛かったと思われます。
「2004年製」と書いてあります。買って14年。奥さんが「これであと14年使えるね」と言っておりますww。(それはどうかな?)
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11/23 PioneerスタイリッシュAVミニコンポ「X-SMC5-K」修理

2018-12-01 | 家電
(※宇部おもちゃ病院では、おもちゃ以外:家電等の修理は、基本的には受け付けておりません。)
さて、先日豊田町への出張依頼のあった会社の元同僚女性、「ちょっとした家電も直すよ~」と宣伝していたら、「ウチのCDデッキ!」と修理依頼。
もう退職されて17年?ぐらい経ちますが、きっと「使えるヤツだった」という評価を受けてるに違いないww!と思うので、評価が下がらないようにがんばらなくては!

パイオニア製、スタイリッシュAVミニコンポ「X-SMC5-K」という製品です。

「電源を入れたままコンセントを抜くと壊れます、と書いてあるのに、抜いて壊れた。以前にも同じ事して壊して、修理に1万5千円ぐらい掛かったのに、またやっちゃった」との事。
…そんな事で壊れるとは思えないんだけど…。そしたら、例えば使用中に停電したり、使い過ぎでブレーカー落ちたりしたら、その度に修理しないといけないの…?

コンピュータで制御に違いないので、中途半端な所でブチ切れて、リセットが必要。あるいは、完全リセットの為に、バックアップ用内蔵電池を1回外す、といった事を想像して、とりあえず分解。
ちょいと悩んだ。スピーカーの前蓋を留めてる下側のネジ1×2か所を外して、前蓋をこねると、スピーカーの前蓋が外れる(ツメ有り)。
前蓋取れるとネジが出てくるので、全部外すとフロントパネルが外れて、前側から基板にアクセスできる様になる。

ここから、液晶・8セグLED部と、右寄りの絶縁カバーの付いた基板:多分WiFi基板を取り外して、多少配線も外して、メイン基板の表も裏も確認しましたが、バックアップ用の電池もないし、リセットボタンも見当たらない…。

メイン基板の下にはでっかい金属カバーがあって、ディスクユニットがあるっぽい。
「…これは、これ以上の分解は困難でないかい?」と一旦くじける…。

しかし、全くうんともすんとも言わないのは、単純な電源系統のトラブルの可能性が高いのでは?
最近の修理のポリシーは「人が組み立てた物、分解できないはずはない!」。
ぼくの評価が下がらないように、がんばるのだーww!

とりあえず、アダプター~電源の確認をしなくては始まらない。日を改めて気持ち切り替えて、分解していく!
勇気を出してFFCも全部抜いて、メイン基板を取り外し。

ディスクユニットを囲ってる金属カバーを取り外して、ディスクユニットを取り外し。
ディスクユニット、なかなか外れず、相当こねてしまった…。裏面で、HDMIソケットをネジ止めしてる所が止まってて外れないのでした。無理したのでちょっと曲がってしまった…。(ペンチでなんとか仕戻した。)

ディスクユニット外すと、こんな感じ。(上に写ってるのが、外したディスクユニット)

ACアダプタジャック部までもう少し!

やっとACアダプタジャック部まで到達!長い道のりだった~。

さて、ACアダプタを刺して使うので、大した電源部でもないだろうという予想の通り、大した電源部ではない。(ただ、USBやら何やらの入力部も一緒に乗ってるので、この基板全体の部品数は結構ある。)
5Aのヒューズが乗ってるけど、切れては無い。ダイオード類も特に悪くなさそう。
この基板→メイン基板への電源供給は、左側の線の多いコネクタで、電流流せるように5本ぐらい使ってました。

この状態でACアダプタ刺して電圧確認していくと…、メイン基板行きのところまで電圧が来てない。基板裏をよく見てみると、ACアダプタの足の部分のハンダが浮いている。

ちょっと写真じゃ分かりにくいですが、赤矢印の個所。写真の手前側で、1mmも無いぐらいでハンダ付けが浮いてるように見えます。多分力が掛かって、プリント基板パターンが切れて浮いちゃってると思われます。
壊れ方からすると、プラグを刺した状態で、プラグの下から上方向に力が掛かった壊れ方。例えば、プラグ刺した状態でプラグを持って全体を持ち上げた、上方向にコードを引っ張った、といった力が掛かったと思われます。
結構電流流れるはずなので、ヒューズのINまでメッキ線使って太めに短絡。

これで、どう動作するか分かりませんが、最小構成で電源ONしてみると…、

とりあえずLED点いた!
よしっ、組み戻し!(でも、これからがまだ長い…)

組み戻して電源入れてみる…。ちゃんと起動した!

しかし、分解時に確認、ユニットの中にディスクが1枚入ってるのに、「NoDisc」の表示で、Ejectも再生もできない…。

初期位置のご認識かも。とりあえず一旦ディスク出してみる事にする。
再度全分解して、ディスクユニットも取り外し。ディスクロードの歯車を手回しして、ディスク取り出して、再度全組み立て。

電源入れると…、8セグLEDが「HELLO」の点滅のままで起動しない…。これは、どうもWiFiユニットの接続不良だったみたい。組み戻してネジしっかり締め込んだら起動した。
で、起動してDiscを入れてみる…が、ディスク飲み込んでも「NoDisc」のまま…。とりあえず、ディスク出し入れはできる。

普通ディスク入れると「キュイーン」って音がするはずなのに、入れても反応が無い。こりゃ、どっか配線抜けてるかな?
またもや全分解。やっぱり、FFCが1ヶ所抜けてる。

ディスクユニットが外れずにだいぶコネたので、その時抜けたんでしょう。
差し込んでまた全組み立て。そして起動、ディスク挿入…。やった~、ついに再生!

(ちなみに、8セグLEDの表示は、時刻表示ですな。)

フロントパネルやらスピーカ前蓋やら取り付けて、完成です。
さすがオーディオメーカの老舗:パイオニア製です。いい音です。
HDMIソケット部をコネちゃって心配だったので、TVにつないでDVDの再生も確認しましたが、ばっちり再生できました。
ちょと不具合として…、ディスクの出がちょっと悪い。頭がちょっと出たぐらいの所で止まってしまう事がある。頭が出てたら、指で引っ張り出せばなんとか出る。頭が見えないぐらいで止まってしまったら、ピンセットで引っ張れば出てくる。
取り立てて怪しい所は思い当たらず、ローラーの摩耗具合等の事情ではないかと思うので、とりあえずこれで完治とします。
WiFiやらIPhone連携とかの確認まではしませんでしたが、まあきっと大丈夫でしょう。

いや~、長い戦いでした。気合の要る分解でしたが、直せてよかった~。
これで評価が落ちないどころか、10レベぐらい上がったに違いないww!
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11/17 豊田町に出張開院

2018-12-01 | おもちゃ
ふる~い知り合いからの要請で、下関市豊田町にお呼ばれしました。
「オレンジカフェ」という活動で、地域の認知症の方が孤立せず、地域になじんで生活できるように、といった趣旨の活動だそうです、お年寄りやそのご家族の方だけでなく、若い人とかも来てくれるように、何かいい企画がないかしら?という事で、おもちゃドクターにお呼びが掛かりました。

「来院あるのかしら…(田舎なので)」と心配だったので、「誰も来ないとちょっと悲しい。スタッフの人とかに声かけて、何件か用意しといて~」とお願いしておきました。

1件目、「お知らせを見て来た」というほんとの来院者ww。ディズニーホームシアターです。

とりあえず、うんともすんとも言わないらしい。
分解してみると、電池BOXのプラス~マイナス間配線が、1ヶ所外れてました。(切れたようでもなく、ポロっと取れた感じ。元々のハンダ付け不良だったと思われます。)

ハンダ付けして、あっという間に完治。

2件目(ここからは準備品ww)、ラジコンヘリ。(部分写真ですみません。)

テールが折れて、テールロータのモータへの配線がちぎれてます。

テールの骨は、「折れた」というよりは「抜けた」状態の様だったので、配線をハンダ付けで繋いでセロテープで絶縁した後、本体ケーシングのネジを緩めて挟み込みました。
コントローラ無しだったので試運転できませんでしたが、ちゃんと動く事を祈って返却。

3件目、ディズニーのテプラです。

(うれしかったのでしょう、3ヶ所も名前が貼ってあったので、ボカシ入れてます。)
電池端子がメタメタ液漏れでボロボロ。

右端、プラマイの1組がなくなってる。手前側(見えない側)の1ヶ所、スプリングが無くなってる。
アダプターが刺せるようになってる。アダプター刺して動くのか、動かないなら電池端子を復活しても無駄になる可能性があるので、アダプター刺したら動くのか聞きましたが、預かり物で分からないし、とりあえず無い。
電池端子の復旧だけで動く事を祈って、とりあえずやってみる。

全くなくなってる&スプリングがないの2か所以外は、プラマイ組で外せるヤツは全部外して、リューター掛けて整備。幸いにして、電池の最初と最後のプラス・マイナスは傷みがそうでもなかったので、ケースはバラさず外からだけで補修。
手持ちの単3用端子そのままだとはまらなかったので、切って調整しながら、プラス・マイナス繋いで2か所を復旧。
さて、電池入れて電源入れると…、点いた~!
試しで印字してみると、ちゃんと印字も出来ました。
また楽しく使ってもらえるとうれしいです!
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11/11 小羽山ふるさとまつり出張開院

2018-12-01 | おもちゃ
「6週連続でおもちゃ病院」で忙しいのに、近所のふるさとまつりへの出張開院への出席を、つい2つ返事で引き受けてしまいました…。2件対応です。

1件目、プリキュアの…何からしいです。
ネットで調べたところ、「魔法つかいプリキュア! フラワーエコーワンド 」の様です。

「音が出なくなった」との事。
実は、つい前日の宇部定期開院で、他のドクターが対応してました。やはり音が出ない故障で、スピーカ不良の判断で、ぼくの手持ちのφ20mmスピーカに取り替えました。
何やら分解・仕戻しに苦労してたようですが、もうちょっと良く見とくんだった~。

分解してみると、スピーカ線が片方断線してました。

繋いですぐ直ったのですが、やっぱり組み戻しに苦労しました。
中間の水色っぽい部分を回すと、先端のチューリップの花弁部分が開いたり閉じたりするのですが、回す所の「ノッチ」の機構が、失敗するとすぐバネとポッチが飛んでくし、どの位置でセットするのかだいぶ悩みました。
(分解前に、上げ・下げの位置とネジ止めの位置との関係を、しっかり確認しておくと、組み戻す時の悩みが減るかと思います。)

2件目、Casioのキーボード。

以前にも診た記憶があります。「以前にも診てもらって、電池端子のサビだったと思います。」との事。

裏蓋をはぐらないと奥の電池端子が見えない作りなので、分解して電池端子を確認。まあ、ちょこっとサビ気味。
それよりも、電池がサビてます…。電圧はそこそこあるのですが、液漏れ跡がある様で、マイナス端子側がサビっぽい電池が1本。
よろしくないのですが、ペーパー掛けたらちゃんと点くようになりました。
依頼者さんには、「一応動くんだけど、電池はだいぶ怪しいです…。」と説明してお返ししました。
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11/10 宇部定期開院

2018-12-01 | おもちゃ
11月度の宇部おもちゃ病院定期開院日です。

2件対応。1件目、アンパンマンの魚釣りゲーム。

「音はするけど回転しない」という状態でしたが、電池切れでした。
電池が2階建てで、上に回転用の単1電池1個、その下に音出し用の単3電池2本で、回転用の単1の方が切れてました。

2件目、電動式のメリーです。(しまった、分解前の全体を撮り忘れた。)

しかも補修後。マイナス側のスプリングが紛失してて、電池が全然当たらない状況。単3用のスプリング端子を切って、簡易的に差し込みました。
これでも回らないので分解。

モーター渋り。電圧掛けて手回しで復活。
組み戻して運転してみると…、曲が途中で切れてリセットしてしまいます…。
接点がスリップリング(でいいのでしょうか?)になってると思われます。その接点の接触不良と思われます。知恵の輪の様でしたが、分解して基板側銅箔パターン・接点共に、1000番のペーパー当てて磨いて清掃。

(だいぶサビサビでした。)
これで、曲も途切れずに、ちゃんと動くようになりました。
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11/4 宇部まつり臨時開院

2018-12-01 | おもちゃ
毎年恒例の「宇部まつり」での臨時開院です。
そうでもないけど、ぼちぼち忙しかったです。入院もそこそこ持って帰りました…。8件対応です。

1件目、「GAME POKE」と書いてあります。直って使ってみたら、テトリスでした。

電池端子だいぶサビてて、リューターでサビ取り。中のプラス線も断線で、繋ぎ直し。

2件目、ボイスレコーダのオウム。

電池端子が液漏れでボロボロ、1ヶ所腐ってすっかりなくなってます…。中に繋がってないプラマイ共通電極だったので、外からだけで補修。電極補修だけでボイスレコード・音は出るようになりましたが、きっと動くと思われる羽根が動きません。
依頼者さんにお伝えして、入院としました。

手縫いで塞いでおらず、全部接着でつけてある感じでした。剥がすの大変でした。お腹の側のミシン縫い部をちょっとほどいて剥がしました。
モーター心配だったので、分解してブラシの確認をしたかったのですが、羽根を動かすカムを抜かないとギアボックスが分解できず困難そうだったので、電圧掛けてモーター渋りが改善できただけで、全分解まではしませんでした。

接着剤で貼り付けはせずに、お腹の当たりを縫い戻して終了。

3件目、キティちゃんの電卓。

一応動くようですが、表示がいまいちマバラ、みたいな感じです…。

分解して、基板→液晶の導電ゴムみたいなヤツをアルコールで清掃。しかし、ゴムの位置がきっちり決められてなくて、再々調節が必要でした。
ボチボチ「この辺が一番いい」という所にしたのですが、どうしてもイマイチ…。真ん中らへんの数字の出が悪い。裏から真ん中らへんを押さえると良くなります。
ケース内で当て物して、裏蓋で押さえることにしました。厚めのスポンジ両面テープ貼ってボチボチ良さそうです。

4件目、ここから入院で対応、ボイスレコードの犬です。

どうやら全く反応がない様子。
分解していろいろつついてみましたが、コンデンサマイク取り替えたら直りました。
底面に電極が2個付いていて、何の機能なのか悩みました。短絡したら動作するようになったので、短絡してしまおうかと思ったけど、手のひらの上に載せたりして、電極間に導通ができると動作する作りでした。

5件目、アンパンマンのことばずかんDX。

ドクター泣かせなヤツです…。起動音は鳴るけど、絵を認識しない、という状態。
いつもキャップの部分が外れなくて分解苦労するのですが、何とか外せて分解しましたが、とりあえず目視では異常は見当たらず、入院としました。

この「絵にこっそり仕込まれたパターンを読んで認識する」ヤツ、赤外線LEDで照らして画像を読んでるらしいです。
LEDが光ってるかどうか確認するため、先端を分解し、デジカメで確認しましたが、光ってません。センサー部の分解は、ちょっと悩みました…。結局「ネジ」でした。先端部回したら外れました。(後で確認したら、光ってるかの確認だけなら、分解せずともデジカメで見れました。)
LEDの不良もある様なので、電圧掛けて点灯確認。LEDには問題なし、起動してもLEDに電圧掛かってない様です…。

どこが悪いか分かりませんが、とりあえずメクラで水晶を取り替えてみます。

この「アンパンマンことばずかんDX」は、メインプロセッサ用と画像認識用と、水晶が2つ使ってあるとの事。写真、左側のタクトSWの横に写ってるのが、メインプロセッサ用の水晶。
取替え後ですが、写真中央の電解コンデンサの下に抑え込んであるのが、画像認識部の水晶。
下に写ってるのが、取り替えた元の水晶です。16MHzでした。(リード線切り過ぎて、継ぐハメになりました…。みっともないです…。)

水晶取り替えたらLED光る様になって、ちゃんと画像認識できるようになりました。ラッキー!
(ほんとは、水晶の発振確認してから取り替えるべきなんだけど、まあメクラ取替で直ったから良しとしよう…。外してから、秋月で買ったけど役に立ってない周波数カウンタ兼水晶チェッカーで確認したら、やっぱり水晶は不良だった様です。)

6件目、英語の…パッド?です。ここから難航していきますww。

何個か効かないキーがあるとの事。他のドクターが診てましたが「分解できん」という事で、貰って帰りました。
表面は、全部のりで張り付けでした。剥がすのに、結構力掛ける必要がありました。ケースはネジもなく、はめ込みでした。

効かないキーの場所からみても、写真赤丸の部分、導電塗料で引いたパターンが傷んでるせいと思われます。

白いシートも剥がすと、パターン面が出ます。

導通当たっても、やはりここが断線です。
銅箔テープ貼り付けで復活させようとしたのですが、完全復活しない。どうしよう…。
パターンが細い、近接しすぎてて補修しにくい…。よくやる「ビニール線芯線1本挟み込み」も、どうもうまくできない…。
何度か確認してると、効かないキーがどんどん増えてきた…。ヤバい~

正統派な修理としては「導電塗料で塗り直す」なのですが、導電塗料高い!しかも、出番がそうしょっちゅうある訳でないのに、長く置いとくと固まってしまい、コスパが悪い!
次の修理例としては「ビニール線の芯線を、導電性接着剤でくっつける」。これも、導電性接着剤けっこう高いし、一度開封して使って、日持ちが怪しい…。

ここで「どうしよう…」と悩みながら、一旦中断。同じ導電塗料マトリックスおもちゃと格闘する事にします…。

7件目、「どうよう絵本」です。

一番下の列しかボタンが効かない。上の方は全滅、という状態です。

パターンを確認すると、レジスト塗って二重化してあるところが、全部ダメなようです…。
これは「部分補修は無理~」という判断で、銅箔テープで、マトリックス全部作り直すことにしました。

こんな感じ。

セロテープでマスキングしながらパターン作ってくのですが、やっと完成して動作確認してくと、どっか短絡してて押しても同じ曲しか流れない列がある…。何重にもセロテープ貼ってパターン作ったので、どこが悪いかどうしても分からない…。
3時間ぐらい掛かったのだけど、しょうがない…。もう1回一から作る事にする…。

1回練習したんだから、今度はもっと上手くできるはず!日を改めて再チャレンジ。

今度は完璧、全部のボタンがちゃんと効くようになりました~!

さて「マトリックス全部引き直し!」を1個完遂したところで、5件目に戻ります。
どうよう絵本は、単純な5×6のマトリックスでしたが、この英語パッドは、8×8でパターンも複雑です…。

マトリックスで縦方向のラインである写真の上半分、マトリックス部~基板間のレジスト掛けてある部分の色がかなり悪くなってます。導通確認すると、やはり色が悪い所は全部導通切れてます…。またもや全部引き直すつもりで、マトリックスの回路を全部確認します。(写真をエクセルに貼って、テスターで確認しながらパターン引いていきます。)

…大変でした。が、これを銅箔で作り直すのも大変そうです…。なんせ、スペースもあまりないし…。
テスターで当たって確認できるという事は、それなりの接触圧で導通が取れるって事。
それなら、ビニール線の芯線をセロテープで貼り付ければ、導通復活できるのでは?

という事で、導通取れない所、全部芯線をセロテープで貼り付けて、復旧していきます。基板の側は、芯線を挟み込んで押さえます。
基板接続部の上半分は全部繋ぎましたが、途中途中も何個所か繋ぎ直しが必要でした。
とりあえず全キー復活しました。耐久性が心配ですが、これで返却とします。

さて、最後の8件目。車軸のポッキリ折れたラジコンカーです。

「これは無理でしょうか…」と持って来られましたが、「う~ん、厳しそうですが、がんばってみます…。」と受け付けました。
家で、とりあえず車軸の部分を分解。

最初ギアボックスも分解してしまいましたが、不要でした。車軸のカバーの部分を外すと、車軸自体はメタルシャフト。先端を半月に切って、タイヤ取付の樹脂に差し込んであります。
「繋ぐのが厳しければ、削り出して作ろうか…。」と思っていたのですが、「半月穴」をあけるのが難しく、芯が出せる自信がない…。
元の取付ネジは、径が2.5mmぐらいのネジ無し部のあるタッピングの様なネジでしたが、もう5mm程長いネジで、メタル軸側にタッピング立てて通せば、ネジだけでもてるのではないかしら?

という事で、ホームセンターでM3×25mmのネジを1本購入。メタル軸側にM3で貫通のタップ立て。
折れた六角部分を、芯が出ることを祈って、切断面に瞬間接着剤で仮固定後、六角部分に5mm程かぶせてエポキシで固定。
厚めにエポキシかぶせたので、元の穴に通る径まで削らないといけない。
ここで、ずいぶん前に買ったのにまだ出してなかった卓上ボール盤の登場。

旋盤代わりにチャックでくわえて、ノコとヤスリで整形。
ホイールの六角穴側、5mm程エポキシ被せた部分のため、リューターの砥石で丸に拡大。

ここまでやって組み戻し…。ホイールをネジ止めしてみると、どこがネジ終わりか分からず、これ以上グリグリやると、タップ立てたネジ山がなくなってしまいそうで不安…。きっちり締まらないけど途中でやめました…。

「走らせたらアッという間に折れた!」とならないか、試運転してみたかったのですが、コントローラを預かっておらず、依頼者さんに連絡してみたところ、今週・来週共に土日は出れないとの事。
心配ではありますが、センター預けで返却したいと思います。
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