koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

7/28 電子レンジが動かなくなった~!

2020-07-28 | 家電
(※宇部おもちゃ病院では、おもちゃ以外:家電等の修理は、基本的には受け付けておりません。)
我が家の電子レンジ:東芝のER-PS10ですが、動かなくなってしまいました…。
昨日の夕方から動かなくなったのだけど、今日たまたま年休取ってて良かった~w。電子レンジが使えないと超不便!

実は2回目です。2019年の「4/6 ファンヒーター:三菱KD-DX323修理」にも少し書いていますが、「C11」のエラーコードで全く動かない状況。エラーコードを調べると「レンジモードなのに回転板・丸皿がない」というエラーの様だが、少量(軽い物)の温めだとダメで、ちょっと重いものだと動くので、重量センサのズレと思われる。

ネットを調べると「コンセントプラグを磨きなさい(延長コードも使わない方がいい)」という記事があり、2年程前かなぁ、半信半疑でコンセント取り口・延長コード取り回し変更と、酸化して黒っぽくなってるコンセントのプラグを磨くと、これが良くなったんだな~。
で今回もプラグを磨いてみるも、良くならない。延長コードを替えてみたりテーブルタップの刺し口側の端子も磨いてみたりしたけど、良くならない…。

取扱説明書見ると、購入して最初に「重量センサの0点調節」が必要との事だけど、1回調節すればあとは不要で再調節の説明はない…。製品によっては「時々調節して下さい」という物もあるのだけど、回転皿を取ってコンセント抜いて数分置いたりしても、0点調節の操作に入れない…。
サービスマンしか知らない「秘密の操作」で、工場出荷状態へのリセットとかができる様なのだけど、サービスセンターに問い合わせフォームで聞いても音沙汰がない…。

「これはもうダメか…」と、ウチの奥さんは買い物のついでに電子レンジの価格調査をしたらしいw。
けど、ダメ元でやっときたい事がある。埋め込みコンセントを取り替えてみる!

これは…多分電気工事士の資格が無いとやっちゃいけない作業。しかし、第2種電気工事士、持ってるんだな~w。(第1種の試験も受かってるのだけど、第1種は実務経験が無いと資格がもらえないので、「試験合格」までの状態。)
左が取り替えた古いコンセント、右が取替後。

汚れと黄ばみが年数を物語ってるw。賃貸マンションなので貸し側の責任範囲の様な気もするけど、「電子レンジ買い替えるしかないか…」の状況が、208円のコンセント取替で解決すればしめたもの!
コンセント取り替えて、延長1本入れて繋いで、ドキドキ試運転してみると…、動いた~!!!

さて、取り替えたコンセントの端子を見てみると、

まあこんな感じ。どの端子を使ってたか分からないけど、一番ヒドい端子でこんな感じ。
仮に接触抵抗が0.5Ωあって10A流れたとすれば、端子2つで△10Vも電圧が落ちる。結構大きい。
(おもちゃ用のスライドSWでは、ONにしても5Ωぐらい抵抗があった事がある。まあ、接触面積も大きいので5Ωは無いでしょうけど、0.5Ωぐらいならあり得るかも?)
W=I^2・Rなので、0.5Ωの接触抵抗がある部分で50Wも発熱があることになる。コード全体で50Wの発熱なら火は出ないかもしれないけど、ピンポイントで50Wも発熱すると、焼ける可能性がある。
「トラッキング火災=コンセント内の埃が湿気を吸って通電して発火する」と言われてるけど、実はプラグとコンセントの接触抵抗が原因で発熱して、埃が発火するケースもあるのかもしれない。
(ネットで検索すると「コンセントの差し込み不足や接続部の緩みによる接触抵抗の増加」みたいな記事は多いけど、使い方が悪くなくても接触抵抗は増加するのでは? ちなみに内部に埃は全く無かった。)

築35年のマンション。住む人が変わるたびに内装は手を入れると思うけど、多分コンセントの取替えまではしないだろう。電子レンジやコタツといった電流の高い器具を繋ぐコンセントは、30年目安ぐらいで取り替えた方がいいかもしれませんね。
(ウチの実家は築45年以上。ガスコンロ→IH化した周辺や、後付けのクーラー給電ラインとかはいいかもしれないけど、実家のコンセントもちょっと手を入れてやった方がいいかも。)

(後日)昼に取り替えて試運転してOKだったのに、夕方にはまたC11エラー再発…。もうダメかと頭抱えつつ、無駄に重し乗せて使ってたけど、気が付くと重し無しでも動くようになってた。接点がなじんだ?
ただ根本には重量センサの0点調節のズレがあると思われるので、何とか0点再調節をしたいのだけど、東芝ライフスタイル株式会社の「お客様サポート」からフォームでの問い合わせは、2回打ったけど全く音沙汰無し…。今度平日暇なときに電話で問い合わせしてみる…。)

(さらに後日)またすぐ動かなくなった~。今度はケース外して、触れそうなメインラインのコネクターを外して磨いてみたら、あら不思議、また使えるようになった。買い換えたい気持ちもあるのだけど、結婚当時の結構高級品だったのよね…。何とかごまかし使っていきたい…。
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7/18 リユース出張開院③

2020-07-28 | おもちゃ
リユース出張開院で預かった入院品の最後の1個、終わりました。
8件目でプーさんのメリーです。(嵩張るので回転する所とかは持ってこなかったとの事。接続部の軸が回ってれば上も回るものと判断する事にします。)

故障は単純で、ヒドい液漏れで電池BOXの端子が全部メタメタ。手持ちの端子に全部取り替えるだけなのですが、預ける時に依頼者さんが、日焼けによる黄ばみを随分気にされてました。
他の作業をしながら受付のナースさんとの会話を聞いてるとどうも、「直ったらリユースに出そうと思うのだけど、黄ばみがヒドいと誰も貰ってくれないかなぁ…」といった話の様子。

おもちゃドクターとしては、せっかく直したおもちゃ、末永く大事に使って欲しい。「直った、やった!ヤフオクかメルカリで売ろう~」っていうような修理はしたくない。
でも、「我が家で大事だったおもちゃ、でももう使わない。これがリユースで他の人の所に行って、その家の『大事なおもちゃ』としてまた新たな人生を送ってくれれば…」っていう考えだったらステキ!
日焼けの黄ばみが落とせないか、最善を尽くしてみる!

作業前の状態。フラッシュ焚かない方が分かりやすかったかな…。「写真の奥上側から常時日に当たってましたね」といった感じで、水色部分の上面と日当たりが強かった側面が、かなり茶色っぽくなっている。
最初白い部分の黄ばみかと思ったけど、白い部分は字が書いてあってヤスリ掛けづらいし、全体的に同じ色なので、元々オフホワイトなんだろう。水色の部分だけ何とか改善を試みる。

「どうせ表面だけだろう」と、最初コンパウンドを掛けてみたけど全く改善せず。1000番のペーパー掛けてみたけど、やっぱり改善せず。結局、150番の紙ヤスリで根気よくかなり削りました。
左側:削った所と、削ってないところの差はこんな感じ。(やっぱりフラッシュ焚かない方が良かったかも。)

この調子でがんばろう!
結局、ペーパー掛けに3時間、その後のコンパウンド掛けに5時間ぐらい掛かったかしら…。フラッシュ焚いて撮るとこんな感じに。

フラッシュ焚くとムラが目立つけど、焚かずに撮るとこんな感じ。

まあ、元よりは小汚い感じがだいぶ減ったと思います。やらなかったよりはやった甲斐があった、かな…?

さて、本チャンの補修に入ります。

電池BOXからのマイナス線は、液漏れが全部しみ込んでそうだったので、最初から取り替えて、電圧加えて動作確認だけはしておきました。ボタンもほぼ全部効くようだったので、このまま電池BOX端子の取替え。
時間と手間は結構かかりましたが、きれいに補修して動作確認。前面のスイッチは全部効く、モーター・上部の回転軸もちゃんと回る様です。
1カ所、真ん中下部に、黄色い所を引っ張ると入るリミットSWが付いてます。液漏れで青くなってましたが、ペーパー掛けても動作しない。これが、基板側で短絡してもやっぱり動作しない。確か「ピヨ~ン」とか音がするんだったと思うのだけど…。

基板側は、真ん中らへんのオレンジのビニール線2本の所です。
基板側で短絡してもダメなので、これはダメなんだろうと一旦蓋してみたものの、昼ごはん食べて考え直してみると…、ショートしてON状態のままになってて、基板側でショートしても動作しないんだ!

液漏れで電解液でショートしてるのだろうと、鉄板やプラスチック部の鉄板間をアルコール付けて一所懸命拭いてみるけど、なかなか良くならない。ある程度拭いた状態で、基板から線を外した状態で抵抗測定して、アナログテスターで100kΩ程度も導通がある。もう1回しつこく拭いて、1MΩぐらい(アナログテスターでほとんど振れない程度)になって、やっと動作するようになった。
これで組み戻して動作確認すると、また鳴らない…。もう1回バラしてもう1回拭いて、何とかちゃんと動作するようになりました。
これで「△」じゃなくて完治でお返し出来ます。
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7/18 リユース出張開院②

2020-07-26 | おもちゃ
7/18のリユースの分、あと1個終わってないのですが、まだしばらくかかるので、終わった分だけアップしておきます。

4件目、いつものIWAYAの犬、ビーグルです。

初見では、足が折れてる感じはないのに、足4本が全部ふらふら(フリー)で、駆動機構の多重故障が疑われます…。分解します。

まず右側、

右前足のクランクが外れてました。外れたリンクは引っかかってました。ここは折れ/割れ等無く外れてただけだったので、組み戻しました。
左側、

伏せ動作用のクランクが空回りしてる…。ここは壊れると補修が非常に困難な箇所…。外してみると、頭の回り止め(凸形状)がいまいちな気がしますが、抜けかけて落ち込んでるだけの様にも見えたので、ギアを正しい位置まで出っ張らせて付け直したら、何とか固定されました。もつかどうか不安ですが、とりあえず動くようにはなりました。

左側もう1カ所、

左後ろ足の軸支点の折損。ここは周りに盛れるので、瞬間接着剤で仮固定後、エポキシで回りを固めて終了。

鳴き笛に穴が開いてました。

今のところはちゃんと鳴くのですが、ほっとくと悪化しそうなので、トレーシングペーパーでパッチ当てておきました。
これで動作確認しながら組み戻し。最後にぬいぐるみ部分をホットボンドで付けて終了です。
(入ってた電池はだいぶ消耗してたので、新しい電池に取り替えて下さい。)

ここから3件同じ人の。5件目、またもやIWAYAの犬です。

左前足が折れて、ちゃんと立てません。分解したところ、支点部でちぎれてました…。

これはちょっとやっかい…。内側は後ろ足行きのリンクがはまるので、内側には全く出っ張れない。外側だけで補修しないといけません。

クリップ針金を適当に曲げて添え木をして、エポキシで固めました。これで無理な力を掛けなければ、一応動くようになりました。また動作確認しながら組み戻して、ぬいぐるみ部分をホットボンドで付けて終了。
(入ってた電池は完全に空でした。交換して遊んで下さい。)

6件目、SEGA TOYSのくるくるアンパンマン。
(「おいかけっこアンパンマン」が正式名称かもしれませんが、頭に圧電センサーが入ってて、頭を叩くと動き始めるタイプと、手のSWを握ると動き出すダイプと、2種類ある気がします。)

「SW押しても動かない」と聞いてたので、そう聞くとSWの断線と思われますが、逆さにすると「ゴトン」と中で何か(多分電池)が動く、振るとカラカラ鳴る、という状態から、以前にも経験のある、電池BOXの破損と思われます。

結束バンドを外して分解。予想通り、電池BOXの破損でした。
端子のスプリングで結構力が掛かるので、接着だけじゃ不安です。当て板したうえで番線でくくります。

これでバッチリでしょう!
あとは組み戻して結束バンドで留めるだけですが、結束バンドが…、そのまま使えたためしがないw。
外すのは精密のマイナスドライバー突っ込んで外しましたが、テンション掛けてキリキリで切ってあるので、その長さで再度突っ込むのは無理~。いつもの事ですが、延長して再使用します。

宇部のドクターから「マグロでも上げれる!」という釣り糸(道糸)を貰ってて、それで途中を延長します。
これで1cm程度長さを稼いで、仕戻ししました。

7件目、音の出る新幹線。

ボタンが落ち込んでる。下に基板が見えてるので「基板が真っ二つ」程はヒドくないと思ったのだけど、結構大ダメージでした…。

分解すると、基板4隅全部割れてました…。

これは…受け板作って押さえないともたないなぁ。外れた鉄板リミットSWと完全に切れた白ビニール線がある。これも考えないと…。

基板は、パターンも損傷してる。

リミット行きの緑&白線は、コモン側が折れて基板の破片と一緒に外れてる。導電ゴムSW2つも、コモン側の途中がなくなってる…。
確認の結果、リミットも導電ゴムSWも、コモンがプラスで、正論理・COB内部プルダウンでした。レジスト剥がしてV+ライン復旧して、SW4つ、全部復活!
基板の回路は復旧できたので、当て板を作ります。

端材のプラスチックで当て板作成。こういった作業は、家じゃないと厳しいのよね。おもちゃ病院にそんなに様々な資材を持っていけないので。
外れてたリミットは、ドアが閉まった時の検出用で、位置はすぐ分かったけど、ちゃんと効くように板を曲げて調整。これで組み戻して完治です。

ここまでで、一旦市民活動センターに返却しました。
あと1件、終わり次第アップしますw。
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7/18 リユース出張開院①

2020-07-23 | おもちゃ
自粛生活から再開のリユースでの出張開院がありました。
「4連休があるのでいくらでも貰って帰ります!」と、結構いっぱい入院を持って帰りましたw。
記事が長くなりそうなので、2つに分けますw。

1件目、はたらく自動車の絵本。

音が鳴らないとの事。本からひっぺがして分解。

φ40mmの薄型スピーカ不良でした。手持ちはφ36mmしかなかったので、これに取り替えて、あっという間に終了。

後は入院で対応です。(それなりに忙しかった気がするのですが、振り返ってみると何故か、会場で修理は1件だけ?)
2件目、光るペン(×2)。途中まで会場でやってましたが、直らず入院。

なんか…バラバラですw。スイッチもLEDも取れちゃいます。しかも片方は、肝心のLEDがありませんw。
電流制限抵抗も無さげなので、LR44×2で3Vちょいの直接駆動かなぁ…と思いつつ、手持ちの青色LEDを付けてみます。

電池BOXは、LR44を2個詰めるとぎゅうぎゅうなのですが、これで一応点く様になりました。しかし…、同じ点け方だと、LEDが残ってた方は暗すぎます…。LEDダメかなぁ、残ってた方も取り替えるかなぁ…。
しかし、よくよく考えてみる…。受け取った袋にLR1130という電池が3個入ってました。

この3つ、電池BOXに収まらないんだけど、1個は底が膨らんでる状態で、膨らんでなければこのLR1130×3個がジャストサイズで、元々4.5V電源なのね。Vf≒3.3Vの青色LEDを電池2個で点けるのは無理があるよね。
(規格表によると、LR44がφ11.6×5.4mm、LR1130がφ11.6×3.05mmでした。)
残ってた方のLEDはきっと、抵抗入りLEDなんだろう。だから電池2個分の電圧じゃ暗すぎたのね。

という事で、LED残ってた方は抵抗無しでそのまま接続。手持ちのLED使う方は、なんとか電流制限抵抗を乗せて接続。

抵抗は最初50Ωを付けてみたのですが、まぶしすぎる!多分、照射角も狭いんだと思う。1mぐらい放しても目が痛いぐらいに明るいので、これじゃあ子どもが使うのに危険なレベル…。一度付けちゃったのですが、変更することにした。明るさ確認しながら、結局普通はそこまでやらない5.1kΩとしました。

さて電池ですが、「ホームセンターに買いに行くつもりですが、ちょっと特殊なサイズなので多分高いです。少なくとも1個100円、6個で600円はすると思います」と言ってあったのですが、ホームセンターに見に行くと、1個163円、6個なら1000円にもなる事が分かりました。
どうするか相談したのですが「それでも直して欲しい」との事なので、持って帰って修理したのですが、ふと考えなおしてAmazonで検索してみたら、安い電池いっぱいありました。
おもちゃドクターとしては安い電池は使いたくないのですが、100円でも買えそうなLEDライトペンに電池代500円も出すのはちょっと…。
ちょい悩んだ末、送料無料の10個198円のを発注。4日で届きました。

「外れもある」とか「サビてる」とかのレビューあったので、1個ずつ電圧測りましたが、どれも悪くありませんでした。持ちがどうかは分かりませんが、これでとりあえず点灯状態で返却出来ます。

さて3件目、USB刺すとこのついた携帯ファン(×2)です。

ケーブル持ってこられてなかったのですが、リユースの係の人が持ってたので借りて繋げてみたところ、充電池入りで、ケーブル外しても充電で使える携帯ファンでした。
他のドクターに担当してもらってたのですが、「軸が摩耗してダメ!」との事。「軸の摩耗って分かってるなら、ブッシングとかなんとか、やりようあるんじゃない…?」と思いつつ、先のLEDペンと同じ人だったので、僭越ながら持って帰って診てみることにしました。

分解してみると…ブレシレスモーターでした。

とりあえず、回らない。手で最初を回してやると回ることもある、といった感じ。回っても「バタバタ」と接触音の様な音がするけど、ファンとケーシングは当たってはいない。
ぼくが預かった時点で、モータを付けてる基板が固定されずにグラグラだったので、それがいけんのかと思って両面テープで固定してみたけどよくならない。ロータの位置によって、回転を始められる時と回らない時がある…。
だいぶ長時間悩んで、「これはもうダメだ…」と諦めかけたけど、考え間違いをしてた。ファンロータの真ん中に付いてる銅色の金属は、磁石コアじゃなくて単なる軸受け、磁石は外ですね。この銅色、というより銅の軸受けが、下の白いプラスチックに刺さってる所の固定がルーズになって、芯が出てない/芯がずれて回らないんだ。
この銅の軸受けが電磁石コアのしっかりセンターになるように、エポキシで固定してしまおう!

下のプラスチックの所にエポキシ塗って軸受け刺して、上にもセンターになるように調整しながらエポキシを塗って電磁石コアのセンターに固定してしまう。
これで2つのうちの1個は、ちゃんと回るようになりました。バタバタ音もほぼ収まりました。

もう1つの方はまだ苦労しました。上から刺しただけではセンターが出ず、2回やり直しました。下の白いとこはもう当てにせず、基板・コアの裏表両側からセンター調整をして固定して、やっと回るようになりました。

さてこのモーター、2極4コイル?どうやって回転方向が決まるのかしら…と悩みながら修理してたのですが、よく考えてみると、パソコン等に使ってある冷却ファンと同じ構造と見受けられます。「冷却ファン モーター 構造」あたりで検索かけたら、詳しい説明がありました。(例えば「これ」
コントロール基板からの線は、モータ用に2本だけ。モータ側のICがドライバーなんだろうか…と悩んでたのですが、このICはホールセンサだったんですね。(センサレスかと思った…)
例えば秋月の「ホールラッチ」を使うと、特にドライバーICとかを使わなくても、上の動画で紹介されたようなモーターの回転ができる様なのですが、今回のこのブラシレスモータはちょっと違う気がする…。

動画の説明や秋月のホールラッチICのdatasheetの使用例だと、コイルは3端子必要ですが、このモータは、足は3本出てるものの、1本はただの固定用で、コイルの巻き線は繋がって無さそう。基板も端子2つは短絡してある。
この繋ぎ方だと、ホールラッチICの中にフルブリッジが組んであって、正負を入れ替えないと回転しない様に思われます。秋月やAitendoには、そのタイプのICは見当たらない様です。

もしコントロール基板が壊れてた場合、PICなりで作れるか? 後学のためにどんな基板か確認しておきます。
動作は、下のSWを押すと「OFF→低速→高速→OFF」の繰り返し。上のSWは押すと「LEDオフ→色変化イルミネーション→白連続点灯→OFF」の繰り返しです。

基板、掲載の都合で横向きにしてます。
速度調整はPWMかな…と思ったのですが、ラッチICはPWMじゃ不都合だろうな…。トランジスタで電流制限したらロスが多すぎるだろうな…。
モータ行きの線をオシロで測って納得。

画像は低速→高速に切り替わった境目の所。低速時が約4.9V、高速時が6.5V。スイッチングで昇圧してるんですね、スイッチングノイズがめっちゃ乗ってますw。
基板右上のコイル・ショットキーバリアダイオードの辺りが昇圧回路ですね。PICを使えば簡単に昇圧回路が組めるのは、つつじヶ丘おもちゃ病院の大泉さんがプログラマーで作ってる通りです。
これなら、Trのベース電流で電流制御するよりも高効率ですね。(本来なら、基板見た時点でピンと来ても良かった事かもw。)

LEDの点灯制御も不思議です。これはオシロで測っても釈然としませんでした。
色変化イルミと白連続点灯と切り替えれるので、ただのイルミネーションLEDではないような気がするのですが、マイコン内蔵フルカラーLEDは、たいがい4線式です。この基板ではLEDには2本しか行ってないので、これでは信号は送れないと思う…。
オシロで見た結果、白連続点灯時には、パルスが出てました。

画像の通り、周波数は970Hz、Duty30%ぐらいでした。
ところが、色変化イルミの時は、約3Vの連続荷電の様で、パルスで信号を送ってる様子はありませんでした。秋月やAitendoには、そのような仕様のカラーLEDは売ってませんでした。
ほんとにこんな仕様なのか、外から連続とパルスと掛けてみれば確認できるでしょうけど、そこまではしませんでした。

USBからの3V供給は、USB部分だけで完結してる様です。

充電管理は、メイン基板左下側の5PINのIC:U1がやってると思われます。
ここまで解明しとけば、万が一メイン基板のマイコンが壊れても、PICで換装できるかな?
(という事で、一旦記事①終了です。)
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7/15 SHARPプラズマクラスター:KI-AX70-T修理

2020-07-15 | 家電
(※宇部おもちゃ病院では、おもちゃ以外:家電等の修理は、基本的には受け付けておりません。)
妻の職場の空気清浄機、壊れたからとりあえず持って帰ってみたとの事。「エラーコードが出る。取説見たら『メーカーに連絡して下さい』と書いてある」との事。
SHARPのプラズマクラスター、表には「25000」と書いてありますが、横に書いてある型番は「KI-AX70-T」の様です。

電源入れると、まず湿度っぽい60ぐらいの数字が出た後、エラーコードの点滅になる。エラーコードは「C4」。
ネットで調べると、温度センサーの異常で、掃除機で口を吸って掃除すれば直る様な事が書いてあったので、裏のフィルターを外してそれっぽい口を吸ってみたけど、良くならない。う~んまあ、分解してみようw。

ケースの分解は簡単でした。フィルター・横の水タンク・加湿用のローターを抜いて、見えているネジ数本を解けば、ケースが後ろにスポっと外れます。
ネットで「ここを吸え」というのは、写真左側の白い所と思われます。

この状態で掃除機でまた吸ってみたけど、まだダメ。この白いのを外そうとしましたが、配線が突っ張って外せないので、ネジ2本で付いているメイン基板のカバーを外します。

コネクタは外しやすいヤツでした。長さ含めて付くべきところに付くので、あまり考えずに分解・仕戻しできました。白い所を取ると、さらに汚れた部品が…w。

ここもとりあえあず掃除機で吸ってみましたが、やっぱりまだダメ。このめっちゃ汚れた黒い部品はスポっと取れるので、取って裏のアルミカバーを外して中身を確認する。アルミカバーを付けてるネジ2本を外すと、基板ごと黒い部分が2分割できる。

これは…、発光部と受光部、多分、散乱型のダスト濃度センサーではないかと思われる。
そりゃぁダメでしょう、というぐらい埃が溜まってたので、掃除機で吸ってティッシュで拭いてまた仮組してみるけど、まだダメ…。
このダスト濃度センサーの奥に、もう一つセンサーがある。

見た目からすると、湿度センサーかな。ちなみに、これを外して起動すると、電源ON時の表示が「30」になるので、多分温度センサー。
外してみるとめっちゃ埃が付いてたので、一応掃除機で吸っておいた。

これでまた仮組してみるけど、やっぱりダメ。ケース組んでエアが流れるようにしないとダメなのかと思ってケースをはめて起動してみたけどやっぱりダメ。
もうちょっとダスト濃度センサーをちゃんと掃除しておこうかと、発光部・受光部両方のレンズの裏表とLED・フォトTrと、綿棒とアルコールで念入りに拭いて再チャレンジ…、やっぱりまだダメ。
…これはダメだ~。SHRAPは基板だけで頼めそうな事がネットに書いてあったので、この辺のどれかだろう、型番を取っておく。
ダスト濃度センサー:

それと、もうちょっと奥に、何かまたセンサーっぽい基板がある。

ここまでやって、全部組み戻して電源を入れてみると…ラッキー!エラーコードが出なくなりました。
これで何とかエラーコード出ずに動くようになったかな~。
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7/11 宇部定期開院

2020-07-12 | おもちゃ
昨日は7月度の宇部おもちゃ病院の定期開院日でした。
先月の定期開院日に慶進高校の先生が来られて、「興味のある子2,3人、見学に来てもいいですか?」という申し出があり、7月度のこの日に、高校生が6人も来ました。(まだ「ソーシャルディスタンス」で対面修理してないのですが、中はぎゅうぎゅうになってしまいましたw。)

今回も来院した人のおもちゃは他の人に振って助言や補足説明だけしてましたが、院長が「預かり品が2つある、誰かやってくれる人~?」というのを2つとも貰って、開院時間内に余裕が出来たので、それの修理をしました。

2つとも同じ人からの依頼品で、通称:DWE=DisneyWorldEnglishという、ディズニーの英語教材。ウチの息子が小さいころお世話になった、なつかしい教材です。(教材セットで、多分めっちゃ高いヤツw。我が家は「教材は要らない!」で、ビデオだけで買ったらしいですw。)
1つ目、ミッキーのペン。

「本の付箋を貼ってあるページの『黒い部分のどちらか』をペン先でタッチすると、頭の先のLEDが光って音声が流れる」というものが、全く作動しないとの事。

依頼者さんからのメモに「電池端子にサビがある」というコメントを頂いてたので、高校生の子たちにルーターで磨いてもらったけど、復活しない…。
とりあえず分解したいのだが、ネジが全くなく、どうもガチガチに接着してあるっぽい。隙間にマイナスドライバ突っ込んでがんばってみるも、ビクともしない…。修理できないとただの人形になってしまうので、なんとか分解して診断しなければ。ペンの先端側から薄刃のノコで切断していく。
何とか先の方は開いたけど、頭の方は耳が邪魔で、薄刃のノコでも、あまり傷がつかないように切るのは無理…。
どうしたものかと頭を抱えていたけど、指で無理やり広げてみると、電池BOXからの赤ビニール線が外れてるのが見えた!何とかこれを繋げば直るかも!

ちょっとプラスチックが溶けたけど、何とか接続。(実際には、ノコで切った時に途中を切断しちゃったので、途中で継いでいる。)
これで一応起動するようになったっぽい。

「ペンでタッチすると音声が出る」との事だが、先端はイメージセンサーではなく、もっと単純な2線のスイッチの様なもの。タッチしても「キュロリロリ~ン」と音がするだけ…。
「ことばずかん」の様なイメージセンサーでパターンを読むヤツは、本の全体にパターンがこっそり印刷してあって、何百という単語をしゃべるのだけど、これはどうも、DVDやCDを聞きながら、右か左のどちらか正解を選んでペンでタッチすると正解音が鳴るだけ、という作りではないかと思われる。
(同じように見える黒い所、正解の方だけ何かの仕掛け、磁力か誘電率の差か、何かを違いを検知するだけの単純な仕組みと思われる。)
多分これで完治なのではないかと思うので、切った所をなるだけ整形してくっつけて、返却とします。

2件目、DWEのプレイメイト。

プレイメイトは、全国的にみると、おもちゃ病院によく持ち込まれるおもちゃですが、ぼくが診るのは初めてです。
「10回に1回ぐらいしかバーコードを認識してくれない。カードの送りも悪い」との事。
プレイメイトは、テープレコーダーと同じ仕組みの昔ながらの純アナログ式と、最近のデジタル式とあるようですが、これは多分デジタル式の方と思われます。

とりあえずまず、分解に時間掛かってしまいました。どうも「ツマミ」の所で引っかかってる様子。コネてもロータリースイッチの方のツマミが取れない…。高校生の子の一人が「左右両側から均等にコネたら抜けるのでは」と助言してくれてやってみたら、すぐ抜けましたw。なんて有能な子!
ツマミは単なるローレットタイプで突っ込んであるだけでした。ただ、ロータリースイッチ自体がネジ止め固定されてて、やっぱりここをバラさないとケースが分解できない構造でした。

全景はこんな状態。

まず、バーコードリーダ部を確認。

LEDが付いていて、反射光でバーコードを読み込むようです。赤外LEDかと思いましたが、可視光の赤色LEDでした。上下2つ付いており、「片方点かないせいで読み込みが悪い」とかと思いましたが、2つとも点灯しました。(フォトリフレクタの様なLEDとフォトトランジスタが組んである一体モジュールなのか、バラを組み合わせたものか分かりませんが、基板に「Module」と書いてあるので、一体モジュールっぽいです。)
読み込み部の透明板は、さほどは汚れてなかったのですが、若干ほこりが付着してました。これを清掃したら、ほぼ100%読み込めるようになりました。

次はカード送り。手で押してやらないとカードが全く進みません。プーリー2段での減速になってます。

モーターからの一段目はいいようですが、2段目が滑って回りません。
軸のグリスが多すぎてベルトに付いてヌルヌルだったので、これをキレイに拭いたらいけるかと期待したのですが、それだけではダメでした…。

前述の高校生の子から「押さえてテンション上げてやれば」という意見が出ましたが、テンショナー(アイドラー)を作り込むのは結構な大仕事…。
5mmぐらい切り詰めれば早いのだけど、段差ができるし、途中でテンションが変わって回転が不均一になる可能性があるので、できればやりたくない…。
だいぶ悩んで、回りの皆さんに「ネットで修理例を調べて考える」と言って、家に持って帰りました。

ベルトは平ベルトですが、プーリーの小径側は「タイコ型」で「自動調心」の仕組みと思われます。

まずこの小径側に荒い紙やすりをちょっと掛けて表面を荒らしてみましが、カード送りはちょこっとしか改善せず。
ネットを探すも、ピンチローラの不良の記事が多く、プーリーベルトの記事はあまりない。切り詰めてもあまり影響無さそうな感じだったので、悩んだ末、切って重ねて瞬間接着剤で止めて、5mm程短くしたところ、しっかり送れるようになりました。(これなら、会場で時間内に出来たわ~w)
ロータリースイッチを切り替えて、録音等もちゃんとできてるようなので、これで返却とします。
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7/4 時計修理

2020-07-12 | 家電
(※宇部おもちゃ病院では、おもちゃ以外:家電等の修理は、基本的には受け付けておりません。)
とある日、会社の売店に昼ご飯を食べに行ったら、いつも壁にかかってる時計が無い。「壊れた~」との事。(途中の写真が全然なくてすみませんw)
秒針が、数か月前かなぁ、外れて中で落ちている。

「時々止まってしまう」との事。会社の備品なので、修理しても個人としては何の得にもならないけど、駆動回路の劣化で時々止まる時計の修理はした事あるし、前のバズ・ライトイヤーの振り子時計の修理の時に、ダメなら取り替えようと100均で買ったムーブメントが家に1個あったので、預かって帰ることにした。

外してみると、手持ちの100均のムーブメントと針取り付け部の径が違って、そのまま取り付けられない…。
何とか径調整できないかとしばし考えてみたけど、ムーブメント分解してみても特に異常がないので「これは…とりあえず動くんじゃない?」と、組んで一晩動かしてみた。
居間に置いたまま寝て起きたら、ウチの奥さんが「秒針は動いてるけど、時間は止まってるよ」と教えてくれた。
見ると、3時17分の辺りで止まってる。長針が短針を追い越すところで針が引っかかってるw。
理由がこれならすぐ修正できるわ~。とりあえずちょいちょいと針のレベルを調整して、会社に出社。
1回分解して針も付け直してるので、元もこの状態だったのか定かではないけど、売店のお姉さんに聞くと、どうもこの状態で止まってた可能性が高そう。
仕事終わって家に帰るとちゃんと時間はあってたけど、見ると今度は秒針と長針が引っかかって、秒針が止まってる…。そして、押されてズレて、秒針が取れ掛けてる。元々秒針が落ちた原因もこれかもしれない。

文字盤との隙間にあまり余裕が無いけど、とりあえず一番下の短針は、文字盤にこすれるぎりぎりまで下げ調整。長針は秒針に当たらないようにほぼ水平で調整して、これで返却した。
工場内の売店なので、ダンプ等が近くを走ると、建屋が相当揺れるとの事。普通は引っかからないように見えても、振動で針がビリビリなったときに、たまたま下の針を追い越すタイミングだった時に、引っかかってしまうと思われる。
とりあえず返却したけど、各針は「ただの棒」の様な形状なら、多少平行がずれて当たっても、引っかからないはず。針の形状が、トランプのスペードの様になってる為、その「スペードの付け根」のところに、針の先端が引っかかって動かなくなる。短い方の針が、スペードの付け根より短ければひっからなくなるので、短針・秒針とも、先端を1cmぐらい短くしたら引っかからなくなるはず。
「再発したら次の作戦があるから言ってね」と伝えておきました。
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7/5 DS修理3台②

2020-07-05 | おもちゃ
DS修理3台の残り1台、new2DSLLの修理、中国に頼んでいた液晶が長らくかかって届いたので、やっと修理完了しました。

実はこれが…、「new2DSLL」という機体だという事に気づくのに、だいぶかかりましたw。(人間が古い、新しいものについていけてないww)
見た目はこんな。

前回「6/27 DS修理3台①」のnew3DSLLと同じように、XYボタンの上に「Cスティック」が付いているので、てっきりnew3DSLLだと思ったのですが、なんか違う。

閉じた状態ではこんな。3DSの上画面側に付いてるカメラが、こやつは上画面に付いておらず、下画面の裏側に付いている…。分解してみると、なんかnew3DSLLと比べるといろんな所が簡易になっていて、なんか「new3DSLLの海賊廉価版か?」みたいな印象を受けたw。(そりゃそうだw)

状況は、上画面の割れ。(写真は、バラバラに分解したところで、最初の「画面割れ」の写真を撮っていなかったことに気づき、途中で仮組して通電して撮った写真w。)

とりあえず、分解を試みる。
下カバーは簡単に外れたけど、上画面側が分解できない…。マイナスドライバーであちこちつついてみると、接着剤で固定されていた液晶がやっと外れた。

「接着止めかいっ!」と思いつつ見ると、ケース側の4隅にネジが見える。
上蓋を上から見た写真の黒い部分が、これまた接着止めされており、ここに何か突っ込んで無理やりめくると、4隅の短いネジが外せて、上ケースが分離できる。

順番的には、上蓋の接着部分をめくって4隅のネジを外してから、液晶を外すべきでしたね。
ここまでくれば液晶交換ができるはずなので、ヒンジ部分を分解する。

右の矢印の所にヒンジの部品が刺さってるので、こヤツを目打ちみたいな尖ったものを使って、なんとか引っこ抜くと、ヒンジ部が外れる。
(左の矢印が、上液晶のFFC。ここの通し方をちゃんと覚えておかないと、後述の失敗になる…)

ヒンジ部外れたら、銀色の輪っかを通してFFCを抜けば、完全に上画面液晶が分離できる。

さてこの液晶、AliExpressで交換品を散々あさくってた時に、このFFCの形状は見たぞ…。
再度Aliで調べると「new2DSLL upper LCD」と書いてある。new2DSLLって何だww???

3DSから3D機能を外した「2DS」が出たときに、真ん中で折れないタイプだったので、「2Dってこの意味かいっ!」(真ん中で折れない平面構造w)と思ったので、「2DS=真ん中で折れない」と思い込んでました。
しかしこの2DS、多分カバンの中でかさばったり、液晶の傷や破損が心配だったりして、多分不人気。
そこで多分、「new3DSLL」を出した時に、3D機能を省略して少し安くしたけど真ん中で折れるタイプの「new2DSLL」も出したんでしょうね。

このnew2DSLLは悪くないw。3DSは、当然その名のごとく「3D表示機能」がウリなんだけど、「見てると気持ち悪くなる」とかで、結局3D表示OFFで使う事の方が多い。そして、ヒンジ経由で上画面からマザーボードに行ってる通称「スピーカーケーブル」というFFCの一部が断線すると、3D機能が使えないだけではなく、ブチっと音がして電源が落ちる(全く使えない)状態に陥ってしまう。(通称は「スピーカーケーブル」だが、実際には3D調整のボリュームも繋がっている。)
3DSでは液晶ケーブル・カメラケーブル・スピーカーケーブルの3枚がヒンジに通してあり、ヒンジ部でのケーブルへの負荷が高く、ケーブル断線のトラブルがどうしても多い。それがこのnew2DSLLでは、ヒンジを通るケーブルは、上画面液晶ケーブル1本のみ。カメラもスピーカーも、下画面側に取り付けられていて、ケーブル断線の可能性が低そう。

さて、購入すべきLCDがやっと確定したので、Aliで注文。前回「6/27 DS修理3台①」で書いた通り、new3DSLLのカメラ在庫なしで、液晶だけ先に送ってもらったけど、1か月半は掛かったかな。やっと届いて取替。(取替したが、大失敗した…。後述…)

ネットの動画を確認して作業。「ガラスはすぐ外れる」との事。その「液晶からガラスが外れた」状態の写真。

上に写ってるのが購入した液晶。動画によると「液晶からガラスはすぐ外れるけど、おもての透明板からガラスを外すのが大変」との事で、アルコールで接着を溶かしながらやったとの事。
やっぱり大変だったけど、ガラスを直接剥がすのではなくて、透明テープに張り付いてるガラスを、テープごと剥がしていい感じ。
剥がしたあとのおもて透明板と、透明テープごと剥がした液晶ガラスの写真。

さて、これで古い液晶が全部取り外せました。ほこりが入らないようにとっとと新しい液晶を張り付けて、仕戻しに取り掛かります。

実は以前に3DSで失敗したことのある、FFCを丸めながらヒンジ部に通す作業、今回はそこそこ成功しました。やっぱり、逆動作ピンセットでの作業がよさげでした。

外してあったネジ類の箱の中に、謎の部品がありました。

分解から仕戻しの間があいてしまうと、こういうのが困るのよね…。黒いガイドに半透明の部品をはめるようなので、ケーシングの外から中に光を通すべく、ケースに穴が開いてるところに付くに違いないw。写真赤矢印の、カメラ取付部の内カメの横ぐらいに付きます。

あとは、カメラ取り付けて、カメラ周りのWiFiアンテナの赤ビニール線の取り回しを仕戻しして、カメラ・液晶のFFCを接続してフタを閉めれば終了なのですが、ここで大失敗!
全部繋げて裏ブタ仮とじして電源入れてみたら、上液晶が全く点かない!

液晶FFC刺すときに「何か不自然…。これでいいのかなぁ」とかすかに思いつつ、付くのでそのまま刺してしまいましたが、(写真の様に)一旦基板の下をくぐらせて、途中の隙間から先端だけ出してコネクタに刺さないといけなかったんです…。そうせずに、外から被せてしまったため、裏ブタと基板とに挟まれて、写真矢印の所でFFCにボッコリ傷をつけてしまった~。(これも、最初に分解から修理までの間があいたせい…)
「なんとか繋がってくれ~」と祈りつつ、手で平らになるように押さえてみる…。何度かやったら、なんとか液晶点いた~!

その後何度か確認で電源入れてみたけど、一応ちゃんと点いてました。ただ、ただでさえ切れやすいFFCなので、耐久性は心配…。「もし今度切れちゃったら、無料で取替します…」とお断りして返却しました。
コメント (2)
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