koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

11/9 おもちゃ修理(2件)

2014-11-25 | おもちゃ

1件目は、フェアレディZのラジコンです。
20141109_radicon
ラジコン結構大変なので、いや~、と思ったのですが、片側の前輪がぷらぷらになって、ステアリングが効かなくなっただけで、後は正常との事。

開けてみると、片側の前輪の支点が折れてなくなってました。ジャストの太さの材料が無く、ちょっと細かったのですが、いつもの「プラモデルの端材」で補修しました。
(補修自体は単純でしたが、組み戻したらステアリングがまっすぐにならなくて、だいぶ長時間悩んでしまいました。単にステアの中央調節用の目盛りがついてて、それがずれてただけでした。トホホ・・・)

2件目は、子どもが腰掛けて遊ぶ、乗用のおもちゃです。
20141109_norimono1
どこが不具合なのか、いまいち分かりにくかったのですが、とりあえず、ハンドルの所に、道路を模した紙が入ってて、車が走ってるようにゆっくり回る(字で書くと伝わりづらい~)のが、回らない、との事で、ハンドル部分、分解します。
20141109_norimono2
結構複雑ですが、原因はモーター渋りのみだった様で、ギアボックス分解して、モーター単体に別電源掛けて手回しして、復活しました。

あと、右側にギアチェンジのレバーが付いてるのが、固くて(引っかかって)切り替わらない、という不具合も相談されたのですが、取り付け部がバッキリ折れてて、分解してどうしちゃろうかだいぶ悩んだのですが、いい策が思いつかず、時間切れもあって諦めてしまいました。

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11/8 宇部定期開院

2014-11-24 | おもちゃ

この日はいつもの、宇部定期開院。

1件目は、アンパンマン号。
20141108_anpanman
これは、先月の山口定期開院で直したばっかりですね。
「先月よそでやったばっかりですよ~」と言ったら、このブログを見て、「同じのが壊れて困ってる。直してもらえるんだ~。」と持ってきた、との事。
うれしいですね~。がんばってブログ書いてる甲斐があります。

タイヤが回ったり止まったりする。持ち上げると回るけど、置くと走らない、といった状況。
分解して、よ~~~く見てみると、2つ目のギアのピニオンが3分の1ほど割れて取れてしまって、空回りしてました。
最初取れたかけらが見つからなかったので、「歯数何枚かわからないよ~」と思ったのですが、中をよく探してみると、残りの半分もみつかったので、くっ付けて確認すると、どうやら歯数:10枚。手持ちの10Tのピニオンと同寸法のようです。
が、厚さ2mmぐらいのギアだったので、手持ちのピニオンを半分に切って加工して、取り付けたところ、バッチリ動きました。

山口のと同じく、ちょっと回転音がうるさかったので、モーターにグリスさして、組み戻して、終了。

2件目は、アンパンマンのお風呂シャワー。
20141108_anpanofuro1
これは、おもちゃドクターを始めてすぐの頃、2012/10/21の美祢市福祉の市で同じ物を修理しました。

前回はヒューズ切れだったのですが、今回はヒューズはOK。モーターも、外部電池で直接駆動するとOK。
確認の結果、オルタネートSWの不良のようです。「カチッ」とオルタネートの入る感触もなくなってる様子です。
20141108_anpanofuro2
SWは、防水ケースに入ってるので、ちょっとめんどうでしたが、手持ちの□8.5mmのオルタネートSWと同形だったので、取り替えて、修理完了です。(部品代として100円頂きました。)

3件目は、モーター駆動の「せんぷうき」との事。(すずしいのだろうか?)
20141108_fan
下部が接着剤で止めてあって、完全分解困難でしたが、押し開いて覗くと、SWのところで、線が外れてました。
隙間から引っ張って、ハンダ付けしようとしたのですが、ハンダちゃんとのりません・・・。SWの端子を外してハンダ付けしないと、このままあまり熱掛けると、本体が変形してしまいそうで、あまり無理も出来ません。
ちゃんとハンダ付けできなかったのですが、ぷら~んとしたままでも、何とか通電してるようなので、とりあえず、組み戻して返却としました。
(また動かなくなったら、こんどはちゃんと分解して、しっかりハンダ付けしたいと思います。)

4件目はボイスレコーダーのくま。
20141108_bearrecorder1
喋りかけると、オウム返しで再生しながら歩く、との事ですが、オウム返しはちゃんとするけど、歩きがいまいちとの事。
やってみると、ちょっと歩いてみたり、モーター音はするものの足が全然動かなかったり、といった状況。入院での対応としました。

中身がなかなか出ないので、ほどこうとしたのですが、よく分かりません。が、電池ボックス周りの接着をはがして、機械ボックス部分をぐいぐい頭の方に押し込んで、無理やり足を抜いて、なんとか中身を取り出しました。
20141108_bearrecorder2
分解してみると、モーター出力軸のプーリーに綿が巻きついてました。ゴム外して、丁寧に綿を全部除去したら、ちゃんと動くようになりました。
組み戻して、またぐいぐい押して足まで突っ込んで、ホットボンドで電池ボックス周りをひっつけて、終了。

5件目は、いつもの「歩いて鳴くイヌのぬいぐるみ」です。
20141108_dog
SW入れると動きますが、ちゃんと歩けない。どうも、鳴きも壊れてる様子。
右前足がプラプラ。後ろ足もしっかりしない。SW入れると途中で「ギギギギ」と不吉な音がしてロック。これは難航しそうな予感です。

分解すると、やはりかなりの多重骨折状態でした。
20141108_dog1
左側面は、いつもの後ろ足の位置決めとなる軸が折れてます。
これは、もはや、メーカーの設計不良といわざるを得ません。2つ割れの爪に差し込むつくりで、強度が無く、いっつも折れてます。
あと、頭部の鳴き笛を軽く押さえてる直径1cmぐらいの押さえ板も折れて取れて、鳴き笛が中でずれてました。これも、前回のヤツも折れてました。
20141108_dog2
右側面は、もっと重症・・・。
足を動かすメインのクランクがなくなってます!
ぬいぐるみの足の中までしっかり探したのですが、みつかりません・・・。そんなはずはありません・・・。
機械部分をよ~~~く見てみると、上の写真の中央やや右に写っているクランク棒が、機械部分のギアの隙間に知恵の輪の様に引っかかってました。
足の側の端部で切れてて、かなり復旧困難そう・・・。
また、後ろ足の位置変えのために内部に入ってるはずのバネが、これも端部が千切れて、外れてました。これも直さないと、多分ちゃんと動かないでしょう。どうしようかねぇ・・・。焼きなまして、本体側に引っ掛けられるように端部を整形しなおさないといけないでしょうねぇ・・・。

という事で、かなり大変な修理になりそうで、ちょっとすぐには直せそうに無いので、これは後日アップとします。
(そうじゃないと、いつまでたってもブログがアップできないので。)

→続きは「11/8の続き」へ。

この日は、ドクター7名で来院14件。結構忙しかったです。

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10/19 美祢市「福祉の市」出張開院

2014-11-22 | おもちゃ

この日は、美祢市であった「福祉の市(いち)」での出張開院でした。
毎年参加しています。(ぼくは3回目の参加です。)

忙しくて、ブログ更新、すっかり滞ってます。
修理件数多すぎて大変、かつ、10月末に風邪引き→ようやく治った頃海外出張→帰りの機中泊で寒くてまた風引き、と、いろいろ大変でした。

1件目は、会社の後輩が持ってきた、音が鳴って光る白バイです。
20141019_bike
分解前の写真取り忘れました、すみません。
キャノピー(風防)で中央がひっついてるのがばらしにくくて、かなり時間掛かってしまいました。
分解してみると、スピーカーが外れて、自分の磁石で、はずみ車に引っ付いてしまった状態で、スピーカー線が片方取れてました。が、スピーカーもボイスコイル断線でダメになっており、スピーカー取替えで直りました。

2件目は、ボイスレコーダーになってるリスです。
20141019_risu
カルテによると、「電池:新品が入っている」との事ですが、どう見てもウソ。ボロボロに液漏れしたアルカリ電池が入ってて、電池端子が錆びてました。
(来院者多くて立て込んでくると、ナースさんが受付して、本人から直接状況を聞かずに修理だけ受けるので、状況がよくわからず、困ります・・・。)

端子磨いて電池入れて見たところ、ちゃんと動きました。
おもしろいおもちゃです。単なるボイスレコーダーではなく、しゃべった言葉をラップみたいにして、音楽に乗せて流しながら踊る、というおもちゃでした。

3件目は、同じ人のボイスレコーダーのペンギン、との事。
20141019_penguine1
こちらも、すっかりダメな電池入ってましたが、電池替えても動きません。
下の結束バンド切って分解。
20141019_penguine2
基板までは電圧来てますが、コンデンサマイクに電圧掛かってません・・・。(以下、持ち帰って検討。)
パターンを追ってみましたが、コンデンサマイクにV+から直接繋がってないようで、ICからの出力でV+を掛けてるのでしょうか・・・。表面実装で回路を完全に把握するのは、どうも無理っぽいです。
一応、全点再ハンダや、IC加熱等、いろいろしてみましたが、うんともすんとも言わず、「IC不良で修理不能」という結論になってしまいました。

4件目は、ミュージックギター。
20141019_guitar1
とりあえず、うんともすんとも言わないので、分解。
20141019_guitar2
胴体部分の導電ゴムSW不良と判断。
件数多すぎ&時間がたってしまって、詳細忘れましたが、多分いつものアルミ箔貼り付けで復旧させたかな~?

おもちゃとしては、ネックの所に押しボタンたくさんついてますが、どうも直列でどれ押しても同じようで、1回押すとメロディが1音なる。再生したい速さで、ネックの所の押しボタンをトントン押すと、曲になる、という単純なおもちゃでした。

5件目は、音楽が鳴って動く、ねこ(?)のぬいぐるみ。
20141019_cat
受付だけして、依頼者本人に話を聞いていないので、状態がさっぱりわかりません・・・。
ほどいて分解してみると、左手に導電ゴムの押しボタンSWが仕込んであって、それを押すと鳴る&動き始める作りになってることが分かりました。
特にどうもない様子。依頼者さんが「左手のSWを押すと動き始める」という事を知ってるのだろうか?と疑問に思うのですが、取りに来た人に聞くと「知ってる」との事でしたが、SWの位置や押し方をよく確認して、返却しました。

6件目は、アンパンマンのお掃除ワイパー。
20141019_mop
先のオレンジの部分は、特にしかけは何も無く、電池で音が鳴るしかけは柄の赤い部分だけの様ですが、下も上も接着剤で止めてあって、分解困難。
依頼者さんにお断りして、上の部分を薄刃ののこぎりでていねいに切って、分解を試みました。
が、下の部分が取りづらく、柄の部分を押し開いて、なんとか隙間にテスター棒突っ込んで確認すると、電池ボックス端子に電圧来ておらず。
どうやら、電池ボックス端子の接触が弱い様です。ボックスに対して電池サイズぎりぎりで、電池の出し入れ、かなり固いのですが、そのせいもあって、端子にしっかりあたりづらいみたい。
端子ちょっと起こして、組み戻しして、「音が鳴らない時は、電池をちょっとつついてみて」とお願いして、終了としました。

7件目は、マンボウのデザインのメロディブザー。
20141019_buzzer
電池切れだろうという事で、依頼者さんも開けてみたらしいのですが、みてすぐ電池が替えれるようになってなくて、断念した、との事。
開けてみると、500円玉ぐらいの大きさのプラスチック一体のブザーが中に入ってました。
一見、切らないと開けられないようだったので、家に持ち帰っての対応にしたのですが、家に帰って明るいところでよくみたら、ケーシングがパカっと開く様になってて、電池交換、そんなに難しいものではありませんでした。

外部電源つないで、動作確認→OK。電池はLR41×2で、ナフコで買ってきて取り替えて、終了。


ふ~。という事で、7件対応でした。
全体では、ドクター4名で、来院20件。内10件が持ち帰り・入院での対応となりました。
例年、4~5件程度で、あまりたくさん来ないので、ドクターもあまりたくさん集めてなかったのですが、継続のお陰でだんだん知名度上がってきたのか、今年はたくさん来院頂きました。
来年度も参加なら、もうちょっとドクター増やして対応したほうがいいかもですね~。

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