koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

3/14 プレイルーム修理依頼(2件)

2021-03-20 | おもちゃ
宇部多世代ふれあいセンターのすくすくプラザプレイルームからの修理依頼があり、取りに行きました。
10cmぐらいの小さな木の車、車軸が折れたとの事。

細い車軸でしたが、M2×15mmのネジの頭を落としてピンにして、骨接ぎしました。

ポッキリ折れた木なので、パズルの様に折れたところがきれいにはまります。きっちり同じ位置に穴があけれたので、折れた形状通りにきっちりはめれました。
ネジ・破断面に木工用ボンドを塗って折れたところをきっちり合わせてはめこんで終了。

さて、これを預かって家に帰ったとたんに「今もう1件修理依頼が来ました」と連絡ありました…。
近い(自転車で10分)とはいえ、行ったり来たりめんどうです…。接着剤等ある程度の道具をリュックに入れて、その場で終わらせるつもりで、直った木の車を持って午後からまた行きました。
「屋根が取れた」というプルバックのミニクーパーです。

「屋根が取れた」との情報で、写真だけでは大きさ等分からなかったので、骨接ぎ用のクリップ針金とかドリルとかも持って行ってたのですが、これなら接着だけで十分と思います。
多めにエポキシ練って、屋根にべったり縫って貼り付けました。
お母さんがまだプレイルームにおられたので、「大のお気に入りなんです」といった生の声が聴けました。預かって修理するだけでなく、やっぱりこっちの方がいいですね。
(右のヘッドライトのクリア部品が取れてなくなってました。何か透明プラを削って作ってあげたい気がするのですが、入院修理じゃないので、とりあえずこのままでお返しですw。)
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3/13 宇部定期開院①

2021-03-20 | おもちゃ
3月度の宇部おもちゃ病院定期開院、全部で20件の受付がありました。
調子に乗っていっぱい持って帰ってしまってまだ時間が掛かりそうなので、済んだ所までアップしておきます。

時間内は、ダンシングペンギンやこの後②で記載予定の仮面ライダーと格闘していましたが、そろそろ諦めて入院する事にした頃、プリモプエルが来ました!何を放っておいても、プリモちゃんはボクがやりますw。
で、本日1件目の記事、きれいな青のプリモプエルちゃんです。

液漏れで電池端子がサビてしまった、がんばって磨いたけど電源が入らない、との事です。
開けてみると、

端子は大丈夫なぐらいまで磨いてもらってましたが、赤のビニール線が液漏れにやられて、被覆が変色して付け根で切れてます。
端子はまあこれでいけそうでもありますが、実はちょうど前の週に、マルツオンラインでプリモプエル用に頼んでいた単2電池用端子が届いたところでした!
サビたのを磨いて使うと、メッキがなくなってどうしてもまたサビてくるので、取替にしました。念のため赤ビニール線も取り替えておきました。

持ち主さんの前で電源入れて時刻設定をしてると…誕生日の設定が無い!(持ち主さんも驚いてましたw。家にもう1体あって、そちらは誕生日の設定があるとの事でした。)
この子は…タグが紺色:タイプBですね!!
「プリモプエル(初代)にはタイプA~Cの3種類がある」というのを知ってから、初の「タイプB」です!(しまった、基板の写真を撮っておくんだった…。)
タイプAにあったスイッチを押した時のタイムラグ感や、セリフをしゃべった後のノイズ・待ち時間等は無く、操作感はタイプCと同様でした。
家のもう1体の子も不具合があるとの事で、「是非来月にでももってきて下さい!」とお別れしました。

後は入院で対応、2件目、いつものIWAYAの歩いて鳴く犬です。

他のドクターが担当してて入院になったのですが、自営業の人なので休みがないw。ボクはサラリーマンで休みは休みなので、代りに預かって帰ることにしました。
ぬいぐるみぬがせた状態で貰い受けました。

背中がほどかれてました。「すみません、ほどく必要ないところほどいちゃいました…。それと、謎の部品が出てきました」との事。
この小さな部品は、右側の足のクランクを止めてる部品です。どこか引っ掛かって動かない状態でしたが、これだけなら楽勝です。

右側だけ分解してみると、クランクがなんとも曲がっていて、元の軸と平行じゃありません…。

元々あまりしっかりはまってないキャップですが、軸が斜めなせいでコネられて取れてしまったものと思われます。そんなに力が掛かる訳でもなく、曲がった原因は不明ですが、ペンチで真っすぐにしてから仮組して試運転。
…「伏せ動作」の所で、「ガタン!ガタン!」と飛びが起きる…。これは…、バネで引っ張ってある伏せ動作用のクランクを回す為の歯車に欠けがありそうな予感がします…。
一応動くので、知らないと見過ごしそうですが、おもちゃドクター活動の今回通算31体目、IWAYAの犬の「自称プロ」を目指してるので、このまま見過ごせませんw。分解して確認します。

案の定、バネ付きクランクを回す1個手前の12T-28T2段ギアの12Tの方、歯が2枚欠けてます。これは…手持ちにちょうどのは無いし、28Tの方はシーケンスで切り替わるギアなので、位置が変わると不都合なので、何とか補修するしかありません…。

左の12T部分を切り落として、右の予備品ピニオンをくっつけるのですが、バネ付きクランクに繋がって結構負荷のかかるギアなので、しっかりくっつけないといけない…。

1段目部分を切り落とした後、φ0.55mmのSUS番線を6本、歯車の谷底にあけた穴に差し込んでピンとして、これに予備品12Tピニオンを差し込みます。

で、ピン・歯ごと2mmぐらいエポキシで盛って、歯車出来上がり。
これで組み戻してばっちり動くようになりました。後は、ほどかれた背中を縫い戻して、ぬぐるみを被せて電池BOX周りをホットボンドで固め直したら終了です。

3件目、ちょっと大き目で電子式の「歩いて鳴く犬」です。

これは、何度か見た事ある気がしますが、IWAYAだったんですね。
これも前述のドクターからの転院品で、液漏れで電池BOX端子がメタメタにサビてる様です。お腹の電池BOX周りの接着だけが外してありましたが、このままではぬいぐるみが脱げそうにもない…。
かなりがんばって手縫いを探したけど見つからない…。あきらめて背中を切り開こうと思ったら、背中が手縫いになってました。
後頭部~しっぽまでが全部手縫いで、ほどくとやっとぬいぐるみを脱がせました。

分解してみると、左後ろ足の支点が折損してました。

まあこれは、エポキシでいけるでしょう。サビてボロボロな電池BOX端子の取替で作業は単純なのですが、だいぶバラバラにしないと取り替えられない…。

あけてみると、こんな感じでメタメタですw。ギアボックスの左側半分をはぐった状態ですが、電池BOX端子は反対の右側に出てるので、結局右側のケーシングも分解必要でした。
マイナス側は、Aitendoで買った単3用の端子に取り替えるだけです。

プラス側はもうちょっとめんどう。

AliExpressで買った少し小さめの端子を6mm×6mmぐらいに加工して取付。
配線全部付け直して、ギアボックス組み戻して試運転→良さそうです。
背中に圧電センサが付いてますが、いつものようにケーシングがつぶれてました。一応動作はしてるようなので、ケーシングの整形だけしておきました。
後は、ぬいぐるみ被せてほどいた所を「コの字縫い」で縫い戻して、電池BOX周りをホットボンドで固定して終了。

4件目、よく来るアンパンマンことばずかんDXです。

これは、ケーシングの固定が三角ネジで、イメージセンサーのキャップが赤色の、比較的新型のヤツです。

旧型はイメージセンサー用とメインプロセッサ用で水晶が2つ付いてますが、新型は1個になってます。
分解して確認すると、電源のスライドSWが、A接点側・B接点側共に完全に導通無しでした。基板直付け型でめんどうですが、取替部品も無いので、基板から外して分解・整備します。

接点が真っ黒になってました。外観は特に汚れてもなかったのに、どうしてもここまで接点がサビたのでしょう…。
「スライドSWの接点は磨いちゃイカン!(メッキが取れてまたすぐサビてしまう)」と主張するドクターが居る様ですが、これは磨くしかないw。1000番のペーパーでかなり磨きました。
移動側の接点も軽く磨いて組み戻して、基板に付け直して動作確認→ちゃんと動くようになりました。

①最後の記事、5件目、ダンシングペンギンです。

これは、開院時間中にドクター1年目の子主体で診てたのですが、よくわからないまま時間切れで入院となったものです。
結論は、電池BOXのプラス~マイナス間の配線の断線だったようです。

電池BOX真ん中の白ビニール線が外れ掛けてて、導通不良だったようです。あと電池ボックスの横に、なんかポッキリ折れた様な箇所があり、「折れてるのか?破片は??」とヒヤっとしましたが、頭を動かす機構の部分、このままで不具合ない様なので、組み戻しました。
組み戻して、ぬいぐるみの下部をホットボンドでとめて終了です。

さて、調子に乗って持って帰り過ぎた上に、宇部すくすくプラザプレイルームからの修理依頼や、プリモプエル有料修理サイトの準備とかで、た~いへん忙しいw。とりあえず3月度の宇部定期開院①の記事は終了ですw。
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2/27 リユース出張開院

2021-03-10 | おもちゃ
この日は、湖水ホールでの宇部市子ども用品リユースへの出張開院でした。

1件目、プラレール。

電池マイナス端子への配線の断線でした。電池端子部で断線で、繋いで動作確認して組み戻したのですが、また回らず…。ボディを被せるとちょうど配線に当たって、また切れてました。
端子のところですずメッキ線で一旦下によけてから配線を繋いで、ボディが配線に当たらないようにしました。

2件目、ミッキーマウス ロードレーサーズ、と書いてあります。赤外リモコンカーでした。

「後ろには走るけれど前に走らない」という訴えだったので、リモコンのスイッチ不良と思いましたが、信号は全部出てる。動かしてみると、ギアの噛み合わせが悪くて空回りするような音がしてたので、ギアボックス分解。

あけてみると…特にどこも悪くない…。組み戻してみると、ちゃんと走りました。どこか軸がズレたりしたところがあったのかもしれません…。原因不明ですが、ちゃんと走るようになったので終了とします。

3件目、クレーンゲームです。

このクレーンゲームは、ちょっと前に見ましたね。最近トイザラスで安く売ってるやつです。
実はこれの直前に全く同じので「バケットのチェーンが切れて、分解したけど直せない」というやっかいなヤツが来て、「同じのがあるなら参考にしよう、2台とも持って帰ろう」と思ったのですが、やっぱり嵩張るので2台も家に持って帰りたくない…。
こちらの方は、走行のギア割れで横に走らない状態でしたが、ギアボックスちょっと開けてみて内部を確認。隙間から中をちょっとのぞいて、プーリーの辺りを確認した後、m=0.5・10Tのギア取替で直して返却としました。

4件目、という事で、ギアボックスが分解された方のクレーンゲーム。

ギアボックス再分解してビックリ。2個あるはずのプーリーが1個無い!一緒に作業してたドクター1年目の子が、本体の隙間から見つけてくれました。
ギアボックスはこんな状態になってました。

何か部品があります。あとバネが1個ありました。が、家に帰ったらなくなってる…。あとワッシャー?が1個ある。巻き上げはボールチェーンですが、どうもバケットの付け根で切れたみたい。

時間内にボールチェーンを繋ごうと試みたのですが、うまくいかず。家に帰って再チャレンジしたのですが、やはりうまくいかず。ボールチェーンは、ボールの穴を一旦広げて、抜けた棒を刺してからボールを再度カシめれば繋ぎ戻せるはずなのですが、バケットの付け根で切れたところのボールが外に出てなくて作業できない…。チェーンをバケットに固定してるプラ部品が接着止めで、全然取れない。つついてたらバケット側のボール3個分が結局バラけて落ちたので、発想変えてバケットの側は番線でくくることにしました。

ギアボックス側、プーリーとチェーンの固定は、「挟み込み」でした。プーリーの側板を固定してる所が引っこ抜かれて広げられてたので、チェーンをセットして再度押し込んで固定。
謎の白い部品は、先のもう1台のギアボックス覗いて分かってました、バケットを開閉するため(左側のプーリーより遅れて動くよう)に、片方のプーリーに抵抗を掛けるための部品で、バネでプーリーを押さえつける構造になってます。ワッシャーはプーリー間のスペーサーです。

一方、左側のプーリーには、バケットを一番下まで下げた時にストッパーとなるバネの付いた「ツメ」の様な構造がついてます。組むときに、そのツメを下に敷き込まない様に組めば、ちゃんと機能します。(プーリー側に突起があって、チェーンが全部解けてプーリーが裸になったら、ツメに当たってそれ以上回らない作りになってる。)(文章で書くと分かりにくいw。)

で、バネが紛失…。手持ちのバネを長さ調整してなんとか組み込み。

こんな感じで、バネが外れないようにフタを閉めたら終了です。
(実際には、一旦組んだ後、バネが強すぎるなぁ…と、再度分解して長さを短くしたり、配線がつっぱって端まで動けずにと、いろいろと調整が必要でした。)

5件目、ラジコンのジープ。

右前輪のステアリングが折れて、接着したけど…との事…。自分で直そうという気持ちは大事とは思うですが、めんどうが増えます…w。

分解して補修します。

接着剤がついてサスが固着してます。パッキリ折れたプラスチックは比較的付けやすいのですが、接着剤が切断面にもかなり塗ってあって、切断面がピッタリつきません…。
そこそこに接着剤を削ってからピン立てして固定して、外にも骨を入れてエポキシで盛ったのですが、きれいに付けれませんでした…。
まあちゃんと操作は出来るようになったので、不本意ながら終了とします。(次折れたら、支点部を作り直した方がいいかも。)

さて最後6件目、IWAYAの……ウサギちゃんです!

IWAYAの「歩いて鳴く犬」シリーズは、今回で通算30個目の修理ですがw、一番の定番はチワワ、次にビーグル。猫が数体ありました。あと、パンダが1体ありましたが、ウサギは初めて見ますw!
一応動くのですが、シーケンスの途中で「ガガガガ」と空回りの音がする。ギアの欠け等の可能性がありそうです。

耳が動く構造で、ぬいぐるみはがすのにちょっと苦労しました。ドクター1年の子主体で剥がして貰いました。
ギアボックスまで分解すると、案の定ギアが1枚傷んでました。

フリーで回る22Tの平ギア、歯3枚分ほどが削れて潰れてました。だいぶ前に買った各種ギアセットの中に何とか22Tがあったので、それを加工して取り替えます。(平ギアの中でこの22Tは一番よく使う気がする。10個ぐらい調達しておこうかな…。)

左が元ついてたギア、写真下側の歯が傷んでます。右が取り替えるギアです。相手のボスは4mmなので、ボール盤で4mmの穴あけ。4mmのボスに4mmの穴では嵌らなかったので、ヤスリで微妙に削りました。
元のギアのボスは、スペーサーとして位置決めに必要なので、裏から6.5mmのキリで削ってギアから切断して転用。

これで組み戻せば直るはずですが、もう1つ仕事があるのを思い出しました。スイッチの「つまみ」部が折損してなくなって、スイッチの入り切りが出来なくなってます。これでは相当に不便です。

ピン立てしてつまみを付けます。ちょうどいい白いプラ片が無かったので、黒いプラスチックを付けることになりました。

左に写ってるのが、補修したギアセット。スイッチ部は、大きさがちょっと大きくなった分ケース側を削って調整しました。

これで組み戻せば終了ですが、ウサギちゃんは初めてなので、口元(鼻)を動かすリンクと耳を動かすリンクの組み方で結構悩みました。
写真は最終「これでOK!」の状態です。

ぬいぐるみの被せ戻しは、脱がせるときは耳を無理やり引っこ抜いたのですが、被せるのはこのままでは厳しそうだったので、耳の骨を1回外して(差し込んで爪で固定されてる)、先に骨を耳に突っ込んでからぬいぐるみを被せながら再度差し込みにしたら、被せやすかったです。
最後に電池BOX周りをホットボンドで固定して終了。

初めての「IWAYAのウサちゃん」でしたが、なかなかカワイイ動きでした。
犬・猫等は、足が「右・左」と交互に動いて前に歩きますが、このウサちゃんは、両前足が同時に前・後と動いて、ピョンコピョンコと跳ねるように前に進む構造でした。
シーケンスは「跳ねる・耳を動かす・鳴く」で、やはり3種の切り替えでした。
自称「IWAYAの歩いて鳴く犬のプロ!」を目指すわたくし、貴重な体験でしたw。
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