(※宇部おもちゃ病院では、おもちゃ以外:家電等の修理は、基本的には受け付けておりません。)
久々におもちゃ以外の修理です。
妻の車ですが、諸々の事情で、2000年式のKei-sportsを廃車にして、2000年式のパジェロミニを譲り受けることになりました。
買って17年にもなると、色々と不具合が…。
まず、オーディオ取替です。
「CD/MDのオーディオが付いてる」との事前情報でしたが、念のため、廃車にする方のKeiから2DINのCD/MDレシーバーを外しておきました。
パジェロミニの方、受け取って乗ってみると、オーディオ全然動きません…。このオーディオ、見た事ある。Keiを買ったときに純正でついてたのと同じやつです。ウチのKeiの方は、とっくの昔に不具合で取り替えてます。17年で11万km走って、カーオーディオが健全なはずがありません。
こっちを動くように復活させるより、すでに若干不具合発生ながら、ウチのKeiに付けてたオーディオを整備する方がきっと近道です。
KENWOODのMD/CDレシーバー「DPX-55MD」です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/ad/e5ab4cad3fb9c95d45b7182c0ab97a61.jpg)
これも多分、10年程経ってるかと思います。発生している不具合は、
①しばらく走ってると、パネルの表示が固まったり崩れたりする。操作が何もできなくなったり、音量調節だけはできたり、それもできなかったり…。
②MDはまだ生きてるが、CDが認識されない。(ディスク入れても、しばらくして吐き出されてしまう。)
状態と経験とから、パネルの不具合は、本体側とパネル部とのコネクタの不具合。CDは、ピックアップの固着の可能性大と考えます。
とりあえず、上蓋取り。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/87/75ab5eb558a27990c44ea715886bf8d9.jpg)
何もできない…。次にCD部取り外し。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/a9/572b8c224554263110249f3f01bc4650.jpg)
まだまだ基板には到達できない…。
自分の車の1DINのオーディオは、裏ブタが簡単に外せて、メイン基板の再ハンダ付けがすぐできるのですが、この度のヤツは、上から全部外していかないと、メイン基板の裏側は触れそうにない。
パネル側の不具合は、本体側のコネクタ付け根の再ハンダ付けがしかたったのですが、パネル側のコネクタ部の再ハンダ付けと、コネクタの清掃だけにしました。(パネル側の写真は撮り忘れた~)
CD部は、さらにバラそうとしましたが、裏面の基板が外れず、分解困難…。やむなく、ガイドにシリコングリスをちょっと足して、隙間から唯一見えているウォームの付いたモータを、ドライバでつついて手回ししました。一応、レンズは綿棒でこちょこちょと拭いてみました。
手持ちの可変電源を無理やり繋いで試運転。ちゃんとCDロードしてくれました。
パネルはどうかな?30分位走ってみないと判断できませんが、この度はとりあえずこれで様子を見ます。
続いて、パジェロミニのリモートキー(鍵)の修理です。
全く開きません。電池切れだろうと思ったけど、電池は十分。確認すると、「閉」の方はときどき作動するようですが、「開」の方は、きっとだんだん効きが悪くなってったのでしょう、ゴム部に穴が明いてしまって、作動も全くしません。
自分の車(ちなみにカプチーノ)は、どうせキーレスエントリーじゃないし、鍵で開ければいいじゃん、とも思ったのですが、今まで出来てたものが出来なくなると、なんともいえず不便。できれば復活させたいなぁ。
基板見てみると、SW周辺、かなり傷んだ感があります。1回接点復活剤を吹いてみましたが、改善せず…。
一旦「これはダメでしょう」と思いましたが、最近、ミニミニなSWを補修する機会が結構あり(DSとかBANDAIのヒーロー物とか)、「組み立てて作られた物、分解して整備ができるはず」と、整備を試みることにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/3f/3e419bde5675d47aa37662637d81bbd0.jpg)
表面実装からの部品取り、最近苦労してるので、この度は真面目にルーペ台に固定して作業。
SW取り外して、裏面の折り曲げて押さえてる金属部を、カッターの歯先で起こして分解。
さらに内部の電極板を、千枚通しの先でつついて取り外し。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/11/3f0583359fcda57377eb40e4802fc018.jpg)
SWは、お椀型の電極板が「ペコッ」とつぶれてクリック感が出る構造のヤツでした。
電極板も本体側電極も、アルコールと接点復活剤で清掃。ボタンの側もだいぶ汚れてたので、なんとなく清掃。組み戻してテスタで動作確認し、基板に再取付。
「閉」の方のSWの作動も怪しかったので、同様に取り外して整備。
表ゴムの穴あきは、ほっとこうかと思ったのですが、水浸入防止とSW押さえるのの確実性upの為、たまたま持ってた「靴底補修用のゴム接着剤」で補修しました。(手持ちが茶色だったので、見た目は悪いけど…。黒だったら、けっこうきれいに補修できそうです。)
これで組み戻して動作確認、開閉共に作動OKそうです。
(後日)リモコンキーはばっちりでしたが、カーオーディオはダメでした…。
時計合わせるのに一回電源offにしないといけないのですが、電源offしたら、二度とつかなくなってなってしまいました。
ケーブルの接続不良かと思いましたが、どうもやっぱり、フロントパネルの作動不良の様です。
やっぱり、本体側のコネクタ周辺の再ハンダ付けが必要そうです。しかたない、全部バラします…。
前回に続いて、下段のMDドライブも外した状態です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/0b/3e6a24ed442c3ef642f23858dd548a7e.jpg)
さて、ここからどうしましょう…。
よーく観察してみると、側面・底面が箱状になっていて、すっぽり取れそうです。裏面:ヒートシンクががっつり付いてる所と、右側面:ヒートシンクの部分は、側面・底面と分離してそうです。
左側のラジオユニットの取付ネジを外して、左面のヒートシンクの固定ネジを外す。
底面は、真ん中らへんにネジが1個と、あとは折り曲げツメで固定。爪をまっすぐにして抜きます。真ん中後方のツメに気付かず、だいぶ悩みました。
底面ケーシングを外した所。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/e0/a2061b0623b16025b39cc4b304ed5717.jpg)
これで、今回はちゃんと、本体側のコネクタ部も再ハンダ付け。コネクタの接続部も、オス・メス両方アルコールと接点復活剤で洗浄。
フロントパネル側も、今回は基板を外してちゃんと再ハンダ付け。なんとなくコネクタ周辺の表面実装品も再ハンダ付け。
これで、下から順に全部組み戻して、車に組付け。
ちゃんと時間の設定もできて、フロントパネルも良好になったようです。
久々におもちゃ以外の修理です。
妻の車ですが、諸々の事情で、2000年式のKei-sportsを廃車にして、2000年式のパジェロミニを譲り受けることになりました。
買って17年にもなると、色々と不具合が…。
まず、オーディオ取替です。
「CD/MDのオーディオが付いてる」との事前情報でしたが、念のため、廃車にする方のKeiから2DINのCD/MDレシーバーを外しておきました。
パジェロミニの方、受け取って乗ってみると、オーディオ全然動きません…。このオーディオ、見た事ある。Keiを買ったときに純正でついてたのと同じやつです。ウチのKeiの方は、とっくの昔に不具合で取り替えてます。17年で11万km走って、カーオーディオが健全なはずがありません。
こっちを動くように復活させるより、すでに若干不具合発生ながら、ウチのKeiに付けてたオーディオを整備する方がきっと近道です。
KENWOODのMD/CDレシーバー「DPX-55MD」です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/ad/e5ab4cad3fb9c95d45b7182c0ab97a61.jpg)
これも多分、10年程経ってるかと思います。発生している不具合は、
①しばらく走ってると、パネルの表示が固まったり崩れたりする。操作が何もできなくなったり、音量調節だけはできたり、それもできなかったり…。
②MDはまだ生きてるが、CDが認識されない。(ディスク入れても、しばらくして吐き出されてしまう。)
状態と経験とから、パネルの不具合は、本体側とパネル部とのコネクタの不具合。CDは、ピックアップの固着の可能性大と考えます。
とりあえず、上蓋取り。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/87/75ab5eb558a27990c44ea715886bf8d9.jpg)
何もできない…。次にCD部取り外し。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/a9/572b8c224554263110249f3f01bc4650.jpg)
まだまだ基板には到達できない…。
自分の車の1DINのオーディオは、裏ブタが簡単に外せて、メイン基板の再ハンダ付けがすぐできるのですが、この度のヤツは、上から全部外していかないと、メイン基板の裏側は触れそうにない。
パネル側の不具合は、本体側のコネクタ付け根の再ハンダ付けがしかたったのですが、パネル側のコネクタ部の再ハンダ付けと、コネクタの清掃だけにしました。(パネル側の写真は撮り忘れた~)
CD部は、さらにバラそうとしましたが、裏面の基板が外れず、分解困難…。やむなく、ガイドにシリコングリスをちょっと足して、隙間から唯一見えているウォームの付いたモータを、ドライバでつついて手回ししました。一応、レンズは綿棒でこちょこちょと拭いてみました。
手持ちの可変電源を無理やり繋いで試運転。ちゃんとCDロードしてくれました。
パネルはどうかな?30分位走ってみないと判断できませんが、この度はとりあえずこれで様子を見ます。
続いて、パジェロミニのリモートキー(鍵)の修理です。
全く開きません。電池切れだろうと思ったけど、電池は十分。確認すると、「閉」の方はときどき作動するようですが、「開」の方は、きっとだんだん効きが悪くなってったのでしょう、ゴム部に穴が明いてしまって、作動も全くしません。
自分の車(ちなみにカプチーノ)は、どうせキーレスエントリーじゃないし、鍵で開ければいいじゃん、とも思ったのですが、今まで出来てたものが出来なくなると、なんともいえず不便。できれば復活させたいなぁ。
基板見てみると、SW周辺、かなり傷んだ感があります。1回接点復活剤を吹いてみましたが、改善せず…。
一旦「これはダメでしょう」と思いましたが、最近、ミニミニなSWを補修する機会が結構あり(DSとかBANDAIのヒーロー物とか)、「組み立てて作られた物、分解して整備ができるはず」と、整備を試みることにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/3f/3e419bde5675d47aa37662637d81bbd0.jpg)
表面実装からの部品取り、最近苦労してるので、この度は真面目にルーペ台に固定して作業。
SW取り外して、裏面の折り曲げて押さえてる金属部を、カッターの歯先で起こして分解。
さらに内部の電極板を、千枚通しの先でつついて取り外し。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/11/3f0583359fcda57377eb40e4802fc018.jpg)
SWは、お椀型の電極板が「ペコッ」とつぶれてクリック感が出る構造のヤツでした。
電極板も本体側電極も、アルコールと接点復活剤で清掃。ボタンの側もだいぶ汚れてたので、なんとなく清掃。組み戻してテスタで動作確認し、基板に再取付。
「閉」の方のSWの作動も怪しかったので、同様に取り外して整備。
表ゴムの穴あきは、ほっとこうかと思ったのですが、水浸入防止とSW押さえるのの確実性upの為、たまたま持ってた「靴底補修用のゴム接着剤」で補修しました。(手持ちが茶色だったので、見た目は悪いけど…。黒だったら、けっこうきれいに補修できそうです。)
これで組み戻して動作確認、開閉共に作動OKそうです。
(後日)リモコンキーはばっちりでしたが、カーオーディオはダメでした…。
時計合わせるのに一回電源offにしないといけないのですが、電源offしたら、二度とつかなくなってなってしまいました。
ケーブルの接続不良かと思いましたが、どうもやっぱり、フロントパネルの作動不良の様です。
やっぱり、本体側のコネクタ周辺の再ハンダ付けが必要そうです。しかたない、全部バラします…。
前回に続いて、下段のMDドライブも外した状態です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/0b/3e6a24ed442c3ef642f23858dd548a7e.jpg)
さて、ここからどうしましょう…。
よーく観察してみると、側面・底面が箱状になっていて、すっぽり取れそうです。裏面:ヒートシンクががっつり付いてる所と、右側面:ヒートシンクの部分は、側面・底面と分離してそうです。
左側のラジオユニットの取付ネジを外して、左面のヒートシンクの固定ネジを外す。
底面は、真ん中らへんにネジが1個と、あとは折り曲げツメで固定。爪をまっすぐにして抜きます。真ん中後方のツメに気付かず、だいぶ悩みました。
底面ケーシングを外した所。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/e0/a2061b0623b16025b39cc4b304ed5717.jpg)
これで、今回はちゃんと、本体側のコネクタ部も再ハンダ付け。コネクタの接続部も、オス・メス両方アルコールと接点復活剤で洗浄。
フロントパネル側も、今回は基板を外してちゃんと再ハンダ付け。なんとなくコネクタ周辺の表面実装品も再ハンダ付け。
これで、下から順に全部組み戻して、車に組付け。
ちゃんと時間の設定もできて、フロントパネルも良好になったようです。