koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

8/10 おもちゃ修理(1件)

2014-08-23 | おもちゃ

この日は、直接の対応はなしですが、他のドクターが対応していた物、結構難航して、みんなでよってたかって対応しました。
ぼくの修理実績にはカウントしませんが、ブログ掲載しておきます。

いろいろとしかけの付いた、底面が六角形の知育おもちゃです。あちこちのおもちゃ病院で、結構よく来ます。
20140810
「パチンコの玉が、ちゃんと飛ばなくなった。他は問題なし。」との事。
ピンクの方のボタンでセット・ロック。右側の薄紫のボタンで打ち出し、の様ですが、ピンクを押してもロックがされません。爪の折損or磨耗のせいかと思われます。

爪も受け側も、特に磨耗した形跡もありませんでしたが、噛み合いがちょっと弱い...他のドクターの提案で、爪の部品、樹脂を曲げてバネ状になってるU字の部分に何か詰め物をして、爪をちょと押し広げて、当たりを強くする、という作戦となりました。
(担当ドクターが、手持ちの竹をけずってスペーサーを作りました。)

これで、ロックはできるようになったのですが、組んでみると、玉がちゃんと上まで上がりません...
「バネが弱くなってるのか?」とも思いましたが、組み方やちょっとした違いで、ちゃんと上まで飛ぶこともあるので、バネのせいではない様子...
みんなで悩みましたが、ボールを打ち上げる部分と、本体側の緑の部分とのわずかな接触を疑って、緑の部分をほんのちょっと削って見たところ、ちゃんと打ちあがるようになりました!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8/9 宇部定期開院

2014-08-23 | おもちゃ

アップ遅くなっております。8/9 宇部おもちゃ病院の定期開院日の報告です。
この日は、台風接近との予報で、来院者も少なかったです。

1件目は、バンダイ「ウルトラマンオールスターズ サウンドバトルDX」です。
20140809_ultra
全く動かないとの事。
とりあえず、電池チェックの後、裏ブタはぐってみましたが、そうこうするうちに音が鳴り始めました。
どうやら、電池ボックス端子のうちの1個がサビ気味で、接触が悪かったようです。
軽く磨いて完としました。

2件目は、タカラトミー「夢の子 ネルル」です。
これは大変そうなので、最初から持ち帰り・入院での修理としました。
20140809_nerul7
「ぬいぐるみはめんどう。」と敬遠するドクターが多い中、率先してぬいぐるみをやってきましたが、夢の子シリーズは初めてです。ナイス!いい勉強の機会です。

「音が出ない。リセットしたりすると、目が開いたり閉じたりするので、動いてはいる様子。」との事。スピーカーの不良or断線の疑い強しです。

ネットでおもちゃドクターの修理記録を調べると、「機械ボックスを留めている結束バンドを切って・・・」「首の後ろの縫い目をほどいて・・・」とありますが、「結束バンド」がどこのことか分かりません・・・。

まず首の後ろの手縫い部分をちょっと切開して、色々探って見たところ、電池ボックス周囲のピンク色の布袋を、結束バンドでくくり付けてある事が分かりました。
結束バンドを切って広げると、こんな感じです。
20140809_nerul1
機械ボックスは、さらに上に繋がっており、下部はばらしてみましたが、基板が入ってるだけで、スピーカーはありません...
だもんで、さらに首の後ろの縫い目を上のほうにほどいていって、頭まで全部ほどきます。
20140809_nerul2
修理実績多いプリモプエルちゃんは、顔・頭は全部綿ですが、このネルルちゃんは、綿はちょっとで、大部分がプラスチックケースに入った機械部分で構成されてます。
この頭の部分は、さらに結束バンドで、顔の布部分にくくりつけてあるので、この結束バンドも切ります。

頭の機械部分を開けるには、結局首の関節部(黒い部分)を分解しないと開かない構造のようで、結局、完全分解していきます。
20140809_nerul3
基板を外したところです。これからさらに、基板上のピンクの板を外して、黒い部分を前後2分割に分解すると、頭のケースが開けます。

やっとスピーカーが見えました。
20140809_nerul4
外してスピーカーチェッカーで調べると、不良のようです。導通も無いので、ボイスコイルの断線と思われます。
Φ50mmのスピーカーです。
たしか、去年大阪出張のついでに、大阪日本橋電気街に買出しに行った時にΦ50mmスピーカーを見つけて、「Φ50mmはプリモプエル用に使えるはず。これは買いだ!」と買った気がします。
探してきたところ、まっっったく同じ寸法でした!ラッキ。
¥157円で、プリモちゃん用にばっちりかどうか自信が無かったので、1個しか買わなかったのですが、10個ぐらい買っとくんだった・・・。

取り替えると、バッチリしゃべる用になりました。
で、組み戻していくのですが、切った結束バンド2本、5mm幅で、長さは45cmぐらい必要ですが、それがどこにも売ってない・・・。
100円ショップ、ホームセンターと探して無くて、里帰りのついでに福岡の電材屋さんで探しても見つからない。
細めの結束バンドを数珠繋ぎにしようかと思いましたが、通す布側に余裕がなくて、数珠繋ぎでは通りません・・・。

太目のSUS番線を通そうと試みたりしましたが、結局手持ちの資材の中から、細いピアノ線を使いました。

電池ボックス側の結束バンドは、切った2本のうちの1本が長めだったので、そのまま転用としました。
縫い戻しは、ぼくより早くてきれい、うちの奥さんにたのんで、完成!

しかし、電源入れて初期設定起動してみると、時刻等の設定ができません...
「OKの場合、頭をなでる」との事ですが、この「OK」ができずに先に進めません。

もしかして、何かコツがあるのかも、と、ご近所の方だったので、依頼者様に直接持って行ってやってみてもらいましたが、やはりダメです。
頭のセンサー不良or断線と思われます...

しかたなく、もう一度ほどいて確認です。
(今度は、結束は2箇所とも切らずに、首~頭の縫い目だけほどいて補修します。)

頭の「なでなでセンサー」は、案の定、圧電センサーでした。
20140809_nerul5
サイズはΦ20mm。裸じゃないタイプで、感知側がアルミケーシングになってますが、へこんで、圧電素子板に密着してしまってます。(写真は、変形を修正した後。)
アルミケーシングが密着してしまったせいで、圧電素子板の振動・変形が抑え込まれてる可能性があり、ドライバー突っ込んで変形をおこして見たところ、まあ、感知するようではありますが、頭に取り付けてみると反応しなかったりで、いまいち不確実。
しかたなく、家にあった壊れた防犯ブザーから取った圧電素子に取り替えてみましたが、やはり、頭に取り付けてみると、なんとも不確実。綿を詰めたら反応しなかったりする。
配線を疑って、先端5cmぐらいを引き換えてみましたが、やっぱり不確実。

結局、防犯ブザーの圧電素子を使って、組み戻して、「なでなで」ぐらいでは反応せず、軽く「トントン」ぐらいしないと反応しない状態ですが、これで完とし、縫い戻して動作確認。

なんとか「トントン」で初期設定も出来たので、持ち主に返却しました。
(さて、続き・再入院があるのですが、続きは後日...)

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8/3 おもちゃ修理(3件)

2014-08-03 | おもちゃ

1件目は、音の出る消防自動車です。
20140803_firecar
動力は無し(はずみ車のみ)、上の4つのボタンを押すと、LEDが光って音が出るおもちゃですが、LEDは光るものの、音が出なくなったとの事。

スピーカー側の付け根で断線を、どなたかがビニールテープで留めてたようですが、やっぱりハンダ付けしないとダメですね。スピーカーをチェッカーで確認後、ハンダ付けして復旧です。
(これだけだったのですが、確認不足で上の基板部分を分解してしまい、不必要に時間掛かってしまいました。)

2件目は、ディズニーキャラクター(Cars)のトレーラーです。
20140803_trailer
前の動力車(トラクター)と、後ろのトレーラー部分との繋ぎが折れてしまったとの事。

トラクター側の穴はΦ6mm。ちょうどいい資材の手持ちが無く悩んで、トラクターの裏板を外してボルトを通そうかと思ったのですが、裏板固定3箇所が、1ヶ所は3角ネジでしたが、残り2ヶ所はカシメで、分解困難。
悩んだ末、「カッチリはまって取れない」構造にはなりませんが、トレーラー側に細いピンを刺して、なんとか押したり引いたりして遊べるようにしました。これでご勘弁を...

3件目は、いつもの鳴いて歩くぬぐるみの犬です。
20140803_dog
「背中のスイッチを押すと、一定時間動く」ところが、全く動かなくなった、との事。
大事な子のようなので、がんばって直します。

いつもの様に、電池ボックス周りのホットボンド接着をはがして、ぬいぐるみを脱がせます。
20140803_dog1
これは、、、初めてのパターンです。以前に、電子式で、背中に圧電センサがついてたヤツがあったので、それかと思いましたが、今回は導電ゴムSWでした。
端子部で短絡するも起動せず、しかたなく胴体分解。

とりあえず、基板まで電圧来てる様子。導電ゴムSWの基板で短絡しても起動せず。
配線は断線していない。基板側でSW短絡しても起動せず。
基板はホットボンドで固定してあって、なかなか取れません。

...しばしゴソゴソと悩んでいたら、突然起動しました。
どうやら、ONディレイが掛けてある様で、1秒弱ぐらいONさせないと起動しないだけだったみたいです。

まあ、ところが、動くけど鳴き声がしませんねぇ・・・。
頭を覗くと、なんか頭の軸に磁石みたいなものが引っ付いてます。
よく見てみると、スピーカーの磁石が取れて、引っ付いてるんですね。ということで、スピーカーがばらけてます。

「鳴いてませんでしたか?」「鳴いてませんでしたが...」
「キャン、キャン、みたいに鳴いてませんでしたか?」「いえ...」
との事ですが、Φ29のスピーカー取り替えして復旧しました。

「!!!そういえば、昔は鳴いてたかもしれません。」
という事で、組み戻し。
しかし、中から折れた部品がいろいろ出てきました。多分、頭の固定が割れてるのではないかと思いましたが、左後ろ足の支点も割れており、ここだけは要復旧です。エポキシで固めました。
ぬいぐるみ着せて復旧したところ、頭もぼちぼちちゃんと動きました。

新たに(何年か振りに)ちゃんと鳴くようになって幸いです。
ますますかわいがって欲しいと思います。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする