koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

6/8 宇部定期開院②

2024-07-11 | おもちゃ
いろいろと忙しくてアップ遅くなりました、6/8の宇部おもちゃ病院定期開院での入院品の残りです。
残ってた物の中で簡単な物から。プラレールの音の出る車両(新幹線の2両目)です。

これは、とあるドクターが個人的に持ってきたものだったので「次の開院日までにやればいい」と後回しになってた物です。そのドクターが開院日に修理してて、「スピーカがダメ」との事でφ29mmスピーカ予備品をあげて取り替えたのですが、「ジジジ…」みたいになノイズが鳴るだけでセリフ等が出ない…。「諦めて修理不能にします」というので、「電圧不足な気がする、電源回路を確認させて」と預からせてもらいました。
が…、スピーカの不良でした。ボクが渡したφ29mmSP予備品が最初から不良だったのでしょうか、SP取り替えたらちゃんと「新幹線をご利用いただきありがとうございました」みたいなセリフも出ました。
(トイスピーカの不良は、コーンフィルムが微妙に突っ張って変な音になるとかいろんなケースがありますが、外観に異常もなくノイズみたいな音しか鳴らないケースは初めての気がするなぁ。)

通算9個目、たまごっち。

「充電できない、電源も入らない」との事。USBの「マイクロB」コネクタでの充電ですね。「確か手持ちがあったはず…」と手持ち部品をひっくり返したらやっぱり持ってたので、「コネクタ不良だったらコレに取り替えます」と預かりました。

ネジ隠しを外して分解。

USB刺してみて電圧測ってやっぱりコネクタ不良っぽいので、予定通りコネクタ取替。

いつどこから買ったっけかなぁ…、写真のコネクタに取り替えます。(写真は既に取替後で、右が外したヤツ)

リワークステーションで炙ったら、ちょっと温度が高すぎたかな、炙ってる途中ですぐに風でスルっと取れた。けど、こちらから見て左から2番目のランドが一緒にモゲた…。
この左から2番目の端子は、ホスト側ではV-に繋がってるらしいけどデバイス側では多分NCで、それでモゲたんだろう、「悪影響無し」としよう。
再接続は、ランドから端子が少し浮いてるように見えたので、リワークステーションじゃなくて手ハンダ付けしたけど、SSOPピッチで厳しかった…。信号線が2本ともちゃんと接続できたか自信が無い。パソコンに繋げてみてUSBストレージとしては認識されなかったけど、ネットで調べてもパソコンに繋いでどうなるか分からなかった。
とりあえず充電出来て電源が入る様になったので、これで完治としておこう。

外したコネクタ「ほんとにダメだったか」確認の為に、ガワを外して確認してみた。

一番左の先端が少し欠けてますね。これでダメだったんでしょうね。

最後、通算10個目、ミミクリーペットです。(タカラトミーアーツの「純正ミミクリーペット」です。)

他のドクターが対応してて、電源線が×→プラマイ両方とも取替、SWはOKそう、しかしウンともスンとも言わない…という状況で、マイコンで換装案件を覚悟して預かって帰りました。

基板はこんな。

電源ラインがよく分からない…と思ったら、電源が単2×3=4.5Vに対して、右下の3端子の素子が多分3端子レギュレータで、3.3Vに落として使ってる様です。
・電源は3.3Vちゃんと掛かってる。
・マイク両端に電圧が掛かってない。(マイクへの電源供給はデバイスからと思われる。)
・「マイクへの電源供給ラインだけの死亡」の可能性もあるかと思い、マイク信号ラインをテスター(抵抗モード)でつついてみたけど、録音・再生はスタートしない。
といった事で、「COB不良」と判定。

しかし…ミミクリーペットは、いつもネットとメールでお世話になる先輩ドクターがプログラムを作ったり、それを元に換装基板を作って配布してるおもちゃ病院があったりして、COB不良で直らない故障が多すぎる気がする…。
COB不良は基本的に「モールド内でのボンディングワイヤー切れ」だろうと思うのだけど、やはり切れやすいとすれば、一番電流の流れるVddラインかGNDラインだろう。であれば、電源ラインを加熱したら一時的にでも復活する?
と思って、上の写真の矢印の部分をハンダごてで加熱してみたら、案の定起動した!
けど、やっぱり1分ぐらいしたら冷めてまた無言に戻る。
宇部おもちゃ病院の往年の先輩の「一か八かの起死回生」ネタで、「ドライヤーでCOBを加熱して、火傷覚悟で親指でギューっと押す」という技があるので(w)、念の為COBのモールドを240℃設定のハンダごて当てて押してみたけど、ビクともせなんだ…(熱硬化性樹脂だよね…w)

という事で、COB不良でマイコン換装でしか直らない。逆を言えば、マイコン換装すれば直る(元の機能が復活出来る)。
前回「たしか苦労してやったよなぁ」とブログを探すと、ミミクリは2022/7月にやったっぽい。それ以外では、2023/1月に録音メロディの再生をやってるっぽい。それから1年半経過だね。年1回ぐらいしかやらないと、億劫だし忘れるよねw。
しかし、出来ないのなら仕方ないけど「出来るけど、面倒だからやらない」では、もはやおもちゃドクターの資格なし…。面倒でも出来るならやるしかない…。(「出来ないのなら勉強して出来るようになるべき」と言えばそれはそれですけどw。)

いつもの様に「つつじが丘おもちゃ病院」の大泉さん製作のプロジェクトを使わせて頂きます。
回路は少し変更。スピーカ駆動のFETが「スピーカの逆起電力で壊れる」というトラブルが起きるらしいので、前回はスピーカにダイオードを直列に入れて保護としたのだけど、「それならトランジスタ駆動の方がいいんじゃない?」と、FET→SS8050に変更。モータの駆動もSS8050を使用。

前回も手書きで基板検討して作ったけど、どうも「2年前に手書きで書いた絵」は信用できない…w。今回も一から手書きで基板検討。

細かい所が違うけど(駆動Trのベース抵抗とかも値が違う)、こんな感じで配置・配線検討して製作に入ります。(の雰囲気を伝える為に掲載w。これをパソコンでちゃんと清書しておけば、次にも使えるんだろうけど、その根性が足りない…w)

出来た基板のおもてはこんな感じ。

電源平滑コンは、元の基板に100uFが3つ付いてたのを「200uFあれば十分かな」と2つ使用。
Attiny13aと24FC256は、全体をハーフ(1.27mm)ピッチのユニバーサル基板を使う手もあるのだけど、今回は変換基板を使って2.54mmピッチの基板を使用。(2.54mmピッチ基板だと、ICの裏も使えるので、結局その方がコンパクトに作りやすいのよね…)

裏はこんな。(出入りの配線も全部繋げて、本体にネジで固定した状態。)

ボクのポリシーでは、裏面にできるだけジャンパーが無くて、プリント基板を作る様な感じでライン取りまわすのが好き。(しかし…あまりキレイに出来てない…。たまたまちょうどいいサイズの両面基板があったのを使ったけど、この使い方なら片面基板を使った方が良かった…。スルーホールにハンダが吸い込まれていくので、SMD部品がハンダ付けしにくかった…。)
(プリント基板を作っておけば簡単に換装できるようになるんだけど、本体にきっちり収まるのに毎回サイズ・レイアウトが変わるとか、元基板の部品を転用したいとか、その時その時で状況が変わると思うのよね…)

これで間違いがないか念入りにチェックして、いざ通電…一発でOKでした!(大泉様、毎度ありがとうございます。この場をお借りしてお礼まで。)
ちゃっちゃとやれば1日掛からないと思うのだけど、重い腰をなんとか上げながら絵をかいて、ちんたら基板を作ってったので、丸二日ぐらい掛かったかな…。

「プリモピースの単3×3本のニッケル水素充電池パックを「電池BOX型」に改造してエネループが使えるようにする改造」の作業とかがあったりして忙しかったんだけど、なんとか7月度の定期開院までには終わらせられて良かったw。(と言う間に、今週の土曜日は7月度の定期開院ですなw)
コメント (2)
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平成6年度応用情報技術者試験に…受かった!

2024-07-05 | おもちゃ
今年の春季のIPA応用情報技術者試験を受けてたのですが、昨日発表があって、無事受かってたので自慢の記事ですw。

勤務してるウチの会社、(遅ればせながらかもしれませんが)去年ぐらいからDXを推進してるそうで、DXに関するEラーニングと、受講前後の社員の実力把握のテストを実施したりしてるのですが、「ボクって…「DX人材」かしら?」と、実力試しと社内アピールの為に、長年「まあ取っときたいかな」と思ってた応用情報技術者を取ってみようと思いました。(IT人材とDX人材はイコールではありませんが)

600円で中古の参考書1冊買って1月からちびちび勉強しながら、事前に民間試験団体の「サーティファイ」という所の「情報処理技術者能力認定試験 1級」という資格がノー勉で取れそうだったので、実力試しに1月末に受けてみて予定通り受かって(時間が足りなくてめっちゃ厳しい試験でしたがw)、引き続きちびちび勉強。(勉強と言っても、会社の昼休みに参考書を15分見るだけw)
で、いざ、4/12に受験!

試験会場がどこになるか、受験票が来るまで分からなかったのだけど、山口県は秋穂の「セミナーパーク」で行きやすい所で良かったw。
自己採点では…いけそうな感じ!
昨日、待ちに待った合格発表で、無事合格!

全くもってギリギリな成績だったのだけど、結果公表w。

午前試験は、受験後の感想では「結構できた感じ!8割ぐらいできたんじゃない?」と思ったのですが、自己採点すると余裕なし…。公表結果もその通りw。
一応「プログラマー」の延長として受けてるつもりなのに、「テクノロジー系問題」がギリ60点で足を引っ張って、「ストラテジー」と「マネージメント」でだいぶ稼いだぞ、という状態w。長い会社生活でストラテジー・マネージメント系に強くなったかねぇw。
「(消去して)後は2択…どっちかなぁ…こっちにしよう」と悩んだ問題がかなりことごとく裏目に出た感じ。まあ通って良かったw。

午後問題も手ごたえはあった。IPAからの模範解答は遅いんだけど、違うサイトに模範解答が出てたので自己採点したのが上の結果。
先の通り「プログラマー」の延長で受けてるつもりなので、「プログラミング」の問3でほぼ満点を取って、他の4問を半分以上取ればOK!という見込みだったのに、プログラミングの問題は解き始めたものの難しくて途中で断念…。(応用情報処理の最近のプログラミング問題は、ほとんど「再帰関数」の問題のような気がする、苦手なのよね…。しばらく前に、イラストロジックを再帰関数使って解くプログラムを作って、再帰の仕組みは分かってるつもりなんだけど、感覚として理解できてるというより、入れてみながらゴリゴリ追っかけるみたいな解き方しかできないのよね…)

「組込システム開発」は、普段の生活(趣味)からいっても得意分野なんだけど、まあ自己採点7割。結局最終的に、必修のセキュリティはだいぶ足を引っ張って、やっぱり「マネジメント系問題」でちょっと稼いで、トータルで「ギリギリ合格!という結果でしたね。
(ウチの奥さん曰く「1点でも足りなかったら落ちるんだから、受かりゃいいのよ!」との事。確かにw。)

一応「ちびちび勉強」はしたんだけど、午前も午後も「あ~これ、参考書で見た記憶はあるけど、何だっけ…」みたいなのが多くて、勉強した成果はあんまりなく結局実力で受かった感じだなw。

大学在学中に「情報処理2種」を取って(大学は工学部機械工学科ですがw)以来、「いつかは1種も」と思いつつ長年が過ぎて、そうこうしてるうちに試験もすっかり様変わりして、応用情報技術者試験は単に「プログラミングが出来る人」ではなくて、システム開発の「プロジェクトマネジメント」とか「システム監査」とか「経営ストラテジー」とかの資格になってしまったけど、まあ長年の「壁」を超えたかなw?

さて、応用情報技術者試験に通ると、その上の「レベル4:高度試験」の「午前Ⅰ」が2年間免除になる。だったらレベル4も受けてみる…?
得意分野からすると「エンベデッドシステムスペシャリスト(ES)」が一番近道そう。だけど、会社で今、社内システムの改修に関わってて(「開発サイド」じゃなくて「ユーザーサイド」として参加してるだけですがw)、「データベーススペシャリスト(DB)」の勉強をすると一番役に立つ。
これまた300円ぐらいで中古の参考書買って、早くも今年の秋季試験を狙って昼休みの「ちびちび勉強」を始めてみた。
「応用情報技術者」だけでもかなり自慢できると思うけど、「レベル4:高度試験」が取れたら、もはや「スペシャリスト」だよね~(当然w)。どうかね~、300円とちびちび勉強で取れるかね~w、乞うご期待w。
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