koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

10/28 プリモメンテ393件目:タイプA

2023-10-28 | プリモプエル
プリモプエル:タイプA「プリモちゃん」の全身洗濯フルメンテでの入院ですが、

基板腐食で苦労しました…。まあ「よくぞ直せたもんだ」という修理だったので、基板修理の詳細はこちらのブログに掲載します。

元々、高松市のおもちゃ病院で「液漏れにより、基盤が損傷していて修理は無理。プリモメンテさんなら修理できるかも?」と言われたとの事で…、無責任ですなぁ…。
まあしかし、出来ないのに無理して余計に破壊されるよりはマシかな。
「プリモプエルの修理」というより、「非常に困難なおもちゃ修理」だったので、普通レベルぐらいの(技術と根気の)ドクターでは厳しかったでしょう。「プリモプエルの総合病院を目指す!」というプリモメンテに転院で正解という事にしましょう。

BOX・基板側の状況だけ報告。とりあえず分解。電池BOX端子が相当にやられてますが…

BOX内の線が多分全部替えられてますが、ハンダ付けがきたない…。ヤニなのかペーストなのか、ベトベトです…。表もなぁ…

つくづくきたない…。電池からのマイナス線ですが、ぼっこりヘタクソなハンダ付けがされてる。芯線が1本ぴろりんと出てる。下の抵抗(3.3Ω?)はスピーカのプラスラインなので、これに短絡すると大ピンチ。
本来この線は、裏から出すべき。ハンダ除去したら、ランドが半分以上なくなってた…。(つつきまわしたせいでなくなったのか、液漏れ腐食でやられたので仕方なくハンダ盛り盛りで表にハンダ付けしたのかは不明だけど。)

スピーカが…

端子板がモゲて、ボイスコイルの錦糸線に無理やりハンダ付けしてある…。液漏れ腐食のダメージだけじゃこうはならないはず。クソおもちゃドクターが破壊したんじゃないの…?
一応音は出たけど少し小さい様だったので、スピーカは取替だな…。

さて、電池BOX端子の取替は後回しにして、線は全部外して汚い基板は全部キレイにして、配線を全部取替・接続。スピーカも取り替えて電源を入れてみると…全くしゃべらない…。
音声出力回路の故障を願ってオシロ繋いで測定するも、音声信号が全く出てないっぽい…。
とりあえず水晶の発振確認だな。

左側の時計用32.678kHz水晶、写真ではコンデンサ繋いだのでハンダ付けが乱れてますが、コンデンサ経由でオシロ繋いで、案の定発振してない。16MHzのセラミック発振子の方はちゃんと16MHzで発振してる。16MHzの方が発振してるという事は、デバイス(COB)に電圧は掛かってるのでしょう。まずは32.768kHz水晶が発振するようにしましょう。

取り替えてみたけどやはり発振せず。いくつかあるオプションのうち、まず「水晶と並列に5MΩ追加」の作戦で、発振再開!
少し立ち上がりが遅く、最大振幅になるまで1~2秒掛かるけど、まあ一応発振するようになりました。でもまだしゃべらない…。
32.768kHzが発振し出すと、逆に16MHzの方は発振止まって、時々短時間発振するだけに変化。完動の別のタイプA基板で確認すると、16MHzの方はしゃべる時だけ発振してる事が確認できたので、これで「少し良くなった」状態でしょう。このままがんばるしかない!
(メインクロックとして32.768kHzを使ってるのでしょう。それが動いたことで、プログラムがちゃんと先に進みだした、と考えます。)

一見キレイだったので見逃してたのですが、COBを見ると…足がだいぶなくなってる…。

左列に1か所、上列には明らかには3カ所程度、COBから出てる足ランド(?)がなくなってる…。以前にも液漏れダメージで足が全部青緑になっちゃってる基板があったけど、おそらく高松のドクターがゴシゴシ拭いてくれたに違いない…。それで腐食した部分がハゲちゃったんでしょう…。(「クソドクターのせい」という訳でもなく、腐食で致し方なかったかも)

左列の1本は、どうも両手orしっぽのスイッチ行きと思われるので後でもいい。上列は多分メモリーチップ行きと思うので、完全復旧しなくては…。
(「OKI M533202E」と書いてあるSOP44のICは、多分SRAMだと思うのだけど、ネットで検索して情報見つからなかった。)
COBのモールドからちょこっとずつ出てる細~~~い足のレジストを削って、何とかハンダ付けしていく。
0.1mmぐらいしかなさそうな足に、髪の毛ぐらいの太さのビニール線の芯線をハンダ付けしていく…。手作業の限界だな…。

相当な苦労をして、上列の切れてる所を繋いで電源入れたら、「プリモプエル!」と起動の音声が出た!!!いけるかも!

結局、上列で3か所、左列で1か所、ぺろぺろになってた右列も1箇所、ビニール線の芯線でなんとか繋いだ。スルーホールも全部怪しいので、SRAM方面に行ってるラインは、表~裏で全部導通確認、全部繋げたと思う。

これで電池BOX端子も全部やり替えて、動作確認。各スイッチ・センサーも含めて「完動」で直った!
…と思ったのだけど、時々声がガサガサになって、何言ってるのかはっきりしないような感じになる事がある…。いい時もあれば悪い時もある。このまま数日動作確認したけど、数日経ったらずっとガサガサ声になってしまった…。また、セリフに違和感があって、やりとりがなんともいえずチグハグ。しまいには、留守番モードに入れる時の「出掛けるの?」の代わりに「メリークリスマス」と言う始末…。まだ「切れかけ」があるのか、音声データがしっかり全ビット受け取れてないのと、セリフINDEXの指定もズレてしまってると思われる…。

怪しそうなところのハンダ付けを追加。

上列で3か所ハンダ付けを追加。しかし状況(ガサガサ声)変わらない…。

ここで閃いた!これは「断線気味」じゃなくて「短絡気味」だ。
「ガサガサ声」になってる時は、最初に日時セットの時に「1がつ…、2がつ…、3がつ…、12がつ…、20がつ…、30がつ」と、全く変なカウントになる。これは「短絡気味」で2進数が隣のビットに釣られてるに違いない!

抵抗測定すると、上列の左から5番目と6番目間の抵抗が、8~20MΩで怪しい。他は20MΩまで測れるDMMで∞。全体的にアルコール付けた細い綿棒でゴシゴシ、特に5・6番目をしつこくごしごし。ごしごししたらやっぱりハンダ付けが外れたので、再ハンダ付け。
これで組み戻して動作確認…かわいい声に戻った!

手作業の限界レベルの厳しい修理だった…。しかし、プリモプエル専門病院の特殊技能という訳ではなく、あくまでもおもちゃドクター的な修理内容ですね。(水晶発振の復活の方は、プリモプエル修理で苦労した中であみだした誤魔化しテクニックですがw。)

洗濯したので、めっちゃかわいこちゃんに戻ったw。
最後の基板修正を木曜日にやって、動作確認再開。三日三晩、「声ガサガサ」になることなく、問題なく動作。いよいよ退院できるかな。
念の為明日まで動作確認して退院とします!
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10/14 宇部定期開院1

2023-10-22 | おもちゃ
10/14は宇部おもちゃ病院の定期開院日でした。
厳しい修理、まだ難航しそうな物が何個もあるので、厳しかった修理を先に載せておきます。

先月はドクターがボク以外1人しか来ず、「大丈夫か…」と思ったのですが、今月は…4人来て一安心。受付13件:完治5、入院8、でした。

時間内には、ファービー2をやりました。写真撮ってませんが、ガワをはがした状態で持って来られて、「マイク配線が切れてたので、自分でハンダ付けして繋いだけど、ケーシングを外すと音声認識できる、ケーシングをはめると出来なくなる」との事で、マイクのシールド線取り替えました。
(2PのPHコネクタだったのだけど、プリモ用でたっぷり持ってるコネクタと圧着ペンチはおもちゃ病院には持ってきてないので、付け根でハンダ付けして繋いだ。)

さて、いっぱいある入院品、今日やって3Dプリンターであっという間に解決した方から。
よく来るアンパンマンのクレーンゲームです。

時間内に他のドクターが見てたのですが、走行(左右方向)の四角穴ギアの割れで「どうしたものか…」との事。「番線でしばってみたら?」「引っかかるからダメと思う…。ウチの3Dプリンターで作ってみるかしら…」と持って帰りました。

そのギアですが、

手前・奥、2つとも亀裂が入ってます。右のは反対側も割れかけて、すっかり開いてしまってました。
「作るよりもあるものを使う方がいい」とか思って、ワッシャーで「たが」をはめてみる事に。しかし、ボス部がφ6mm、m=0.5の16Tなので、谷直径は7mmぐらい。最初にM2.6ワッシャー:外径7.2mmにハンドドリルで6mmの穴をあけようとして断念…。7mmに収めてタガをはめるのは無理だ…。

次に、わざわざ買ってきたM5ワッシャー:穴径5.5mmをドリルでφ6mmにしてはめてみる。

ラックにはちょうど「ツバ」になってくれる事を期待して軸に付けてみた。軸への嵌め合いはちょうどいい感じだったけど、どうも軸方向できつくて動かなんだ…。

という事で、「タガ」作戦は諦めて、3Dプリンターによる製作にチャレンジする事にしたけど…あっという間に終わったw。
データはある場所知ってるので取ってきてすぐ。但し、光造形用のデータっぽかったので、ひっくり返しだけして、4つ配置。

これでスライス。

歯は細いですが、なんとか「2筆」になってます。これで0.4mmのノズルでちゃんと書けるかしら…。

フィラメントはABS(ASA)を買ってあるんだけど、試運転用についてきたPLAがまだ少しあるので、とりあえず楽なPLAで作ってみよう。

あっという間、といっても10分ぐらい掛かったかな、めっちゃキレイに出来たw。
(オリジナルより少しボス部が長いですね。亀裂防止で故意に長くしてるんでしょう。)
プレートから1個外して左に置いてる。右の2個が元のギア。
プレート上の1層目が少し膨らみ気味(写真じゃ分からないかな)な気がしますが、まあ歯形としては低速なら問題無いでしょう。
このまま無加工で取付。軸穴はちょっとキツめだったかな。両軸端から親指で押すだけでは入りきらず、プラハンで少し叩いた。これで一発で修理終了~。最初から3Dプリンターにするんだったw。

さて、入院2件目、ワンワン&うーたんのピアノです。

これは、時間内に別のドクターが診て「基板劣化で修理不能」となってたのですが、先のクレーンゲームと同じ人なので、持って帰って一応診てみる事にしたのですが…やっぱりCOBの不良でした…。(が、直すのですがw。)

スイッチ入れて鍵盤を押すと、LEDが点灯するけど音は出ない。真ん中の音符マークのボタンを押すとLEDが点滅するので、何かデモを演奏してるっぽいけど、やっぱり音は出ない。プログラム自体は動いてるっぽいけど音が出ないだけ、の状態と思われる。

メイン基板は小さな基板です。

左端の白ビニール線がスピーカへの線。2本ともCOBから直接出てるので、BTL出力と思われる。(音量・電流調整でしょう、4.7Ωが直列に入ってますが。)

この基板、COBが雪だるまみたいに丸2つになってる。下のモールドからBTL出力が出てるので、メインのデバイスは上のモールドで、下のモールドがBTLアンプ、という可能性が…ある?
COBに半分乗る様に付いてる470uFが、BTLアンプ用の電源平滑コンデンサと思われる。
このおもちゃは、物理的なメインスイッチは無くて、接点入力の電源スイッチ。電源を入れると、470uFの所から下半分のCOBに電圧が供給される。電源スイッチ切ると、3秒後ぐらいに0Vに落ちる。やはり、下半分は上半分から独立して、BTLアンプと思われる。
まずはイヤホン繋いで確認してみたけど無音…。スピーカはOKだけど一応外した状態でオシロで測定すると、BTL出力両端共、中位(Vccの半分)の電圧でピクリとも動かず。
状態としては、アンプはちゃんと動いている、入力がCOB内で切れてると思われる。

「COB不良で修理不能だな」と思ったのだけど、BTLアンプ側の不良だけでメインデバイスの方は健全なら、直せるかも…?
で、BTLアンプと思われる下半分のモールドを削ってみる事にした。削りすぎないように気を付けながら、リューターで削っていく。
「これ以上やるとメインデバイスの方を壊してしまうかも」というギリギリまで削ってみた所。

途中、モールドの丸の真ん中らへんにチップ?の様な感触があったのだけど、あっても1mm角ぐらいだったのか、「これが中のチップだ!」は分からなんだ。
ここまで削ってやっと、やっぱりBTL出力は(この写真の)上半分のCOBだけから出てるのが分かった。ここまで削り出しちゃったら、「電源スイッチ入れたらアンプ電源がON」にならなくなっちゃった…。

これで、下のCOBから上に出てきてる電極パターンから音声信号が出てないか当たってみたけど、どれからも出てない…。仕方なくもうちょっと下の方までパターンを当たってみると…下の丸の左上側、「PS」のプリントがある下を通ってる細いラインから音声信号が出てた!

よくよく考えてみるとこのピアノ、マイクが付いてる。モールドは一体化されてるけど、メインデバイスから出力された音出力を、モールド内だけを通って隣のBTLアンプに繋ぐのじゃなくて、いったん外に出てマイク信号と合成してから、改めて上のCOBに入ってくる、と考えるべきだったかも…。最初からそうと分かってれば、モールドを削る必要はなかったねw。

という事で結論としては、多分COBのBTLアンプの入力ラインの断線と思われる。コプエル用でいっぱい買ってあるHT82V73Aでアンプを作ろう。
元の動作は、電源は外から入り切りされてたっぽい。物理的な電源スイッチが無いので、メインデバイスがスリープ中はアンプは電源切るかスタンバイにする必要がある。
元の電源を使おうとしたのだけど、どうしてもうまく動かない…。仕方ないので、アンプ電源は直接取って、スリープ中はスタンバイさせよう。
HT82V73Aのスタンバイ/起動は、電源スイッチの接点信号がONでLOWなので、これから取った。

(作った基板は、隣にある電源スイッチの基板に両面テープでくっつけた。)
これでばっちり音が出るようになった!

しかし…スタンバイラインを繋ぐ前に試運転した時となんか違う…。
スイッチを切ったら、ワンワンの「いないいない…ばいば~い」というセリフが出たんですが、電源スイッチを切ったと同時にアンプがスタンバイになってしまうので、スイッチ切った後のセリフが出なくなってる。これではちょっと寂しい…。
元々のアンプ電源が、「電源スイッチ切った3秒後にゼロになる」のはこの為だったんですね。

元々のアンプ電源をなんとか復活しようと、昨日だいぶがんばったのだけど、どうしてもうまくいかなかった…。今日Y2=SS8550、テスターで当たってみたけど、悪くなさそう。
全体のパターンは…ペイントが邪魔で確認がかなり困難…。元の電源ONをマイクアンプにも使ってる可能性があるので、復活させないと多分マイクが使えなくなる。しかし…マイクは諦めよう。
下のCOBから「アンプON」の信号が出てる個所は確認できてる。細いパターンだけど、何とか取り出して、HT82V73Aのスタンバイに使おう。
HiでONなので、HT82V73Aのイネーブルには反転が必要、コプエルと同様にN-ch MOSFETで反転して入力。最終の状態:

(音が大きすぎてかなり割れたので、空中配線で20Ωを直列に入れてる。)
元々基板に付いてた470uFは、アンプ基板に移設した。これで音の出が良くなった気がする。
マイクは復活しなかったけど、あとの機能は全復活。
「COB不良で修理不能」をここまで回復できたので、これで良しとしよう。

今回の報告はここまで。まだ難航しそうなものが何個か…。また来週頑張ろうw。
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10/22 我が家のBD/DVDレコーダーのハードディスク換装

2023-10-22 | おもちゃ
我が家のレコーダー、PanasonicのDIGA:DMR-BR580という型番ですが、ハードディスクの調子がだんだん悪くなってきて、最近ではほとんど録画が出来なくなってきた…。

最初の兆候は、番組録画が途中で止まって2分割とかになってしまうという状態。だんだんひどくなって、5分割とかに。多分HDDに不良セクタが出来て引っかかって、途中で録画が停止して、再チャレンジするんだろう。再チャレンジする所で2~3分ぐらい停止するので、細かく切れると肝心なところが見れなくなってしまうw。

状態はどんどん悪くなって、ありとあらゆる症状が発生。
電源入るのも切れるのも遅い。電源が入った後、録画一覧を出すまでに「しばらくおまち下さい」が出て3分位固まる。録画一覧の画面が出ても、一覧が出るまでにまだ1分位待つ。
最終的には30分番組を録画しても10分割ぐらいになって、ほとんど見れない。しかも、最初の30秒ぐらいでループ(再生しててもすぐ最初に戻る)して先にも進めないデータも出来てしまう。
消去するにも1番組消すのに3分ぐらい掛かる。消せない番組まで出てくる。録画失敗で全く取れてない事もある…。

多分地デジ化された時に買ったレコーダ。調べたら、2010年2月に発売のモデルらしい。
「もうダメか…買い換えるか…」と思ったのだけど、ネットで調べると、HDDが換装できるらしい。しかも容量アップで。
元々500GBで、モデルが古いので2TBが限度らしいのだけど、2TBの新品HDDが1万円弱。HDDのクローン作成機が4千円程度。1万4千円で済むなら、新品買うよりもはるかに安い。
いっちょやってみよう!

詳しい説明は他のサイトにお任せします。
本体は、側面2個、裏面3個のネジを外して、カバーを後ろにずらして取外し。フロントパネルを爪を広げてカパっと外す。この辺は他のデッキで何度もやった事あったので楽勝。
HDDマウントを外してHDDを外したところ。

一応掃除機で吸った後ですが、汚れてますw。13年分のホコリが。

これで「エラースキップスタンド」に刺してクローンにします。

(HDDは汎用ですが、FATとか?フォーマットをその機種専用にしないと認識して貰えないので、元のHDDを一旦コピーする必要があるらしい。)
不良セクタがあっても飛ばしてコピーを継続できる「エラースキップ機能付き」との事ですが、コピー始めてあっという間に「不良セクタあり」の赤LEDが点灯しました。
500GBだと2時間程度だそうですが、不良セクタがあると時間が掛かる事があるそうで、2時間半ぐらい掛かったかな。まあ、ただ待っとくだけですw。

次に、このスタンドをパソコンに繋いで、500GB→2TBに、内部の数値を16箇所書き換え。
丁寧に説明してくれてるサイトがあるので、楽勝です。これで、新しいHDDをレコーダ本体に取り付け。

右が外した古い500GBのHDD。これで、フロントパネルはめ戻してケース仕戻ししたら終了。
コード類を仕戻ししてTVに繋げて、最初にまずレコーダからフォーマット。
これで試しに1番組録画してみたら…全く問題なし!!!

電源入り切り等の立ち上がりも元通りになって、ばっちりっぽいです。
今、国内一流メーカーのBD/DVDレコーダ買うと、2TBなら4.5万ぐらいの様ですね。HDD単体は随分安くなってるよね。(というか容量の膨張が凄まじいw)
まあだいぶ年数経ってるので、じきにBD/DVDドライブが動かなくなったりし出すでしょうけど、1.4万円で今までより容量が4倍になって、とりあえずOKでしょう!
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9/9 宇部定期開院~その2他

2023-10-08 | おもちゃ
宇部おもちゃ病院の定期開院で受け付けてた入院品と、その他2件の修理報告です。
まず「その他」の方から。1件目、すみっこぐらしの「どきどきどっかんゲーム」です。

ウチの奥さんの職場のおもちゃで、2回目の修理です
前回は「押せなくなった、回せなくなった」といった状態で、分解して組み戻したらなんとくなく良くなった感じでした。今回は空回りして全然巻けなくなったっぽい。
分解して確認すると、ゼンマイの角軸を回す部品の角穴が丸くなってしまってました。

とりあえず…角棒ヤスリで角穴を少し大きくした後、エポキシ塗って45°ズラした状態で固定してみました。
金属相手だと、エポキシも付着力があまり期待できない。圧縮力で持ってくれることを期待して、45°ズラしてみた次第ですw。
組み戻して動作確認してみると…ちょっと回り(というかゼンマイでの戻り)が悪い…。エポキシ盛りすぎで当たりが強くなったりしたかも…。まあなんとか遊べるので、これで様子を見て貰おう…。(次また来たら、3Dプリンタで作るかなぁ…)

2件目、会社の電波時計です。

以前にウチの奥さんの職場の電波時計を修理した時に、ムーブメントの中を取り忘れたので、今回も記事にしました。

症状はやはり、秒針は回るけど分針・時針は回らないという状況。分解してみますが…
時計のムーブメントは爪で締まってます。ムーブメントを外して爪に下からマイナスドライバーを突っ込むとあけやすいですが、ムーブメントを外すには針を外さないといけない…。電波時計だと、一旦針を外すと、組むときの針の位置合わせがめんどくさいのでやりたくない…。しかし、ムーブメント外さないとケースが開けられなかったので、渋々で針外してムーブメントあけました…。

やはり、針を動かすソレノイドが2セットあります。左側は秒針用、右側が分針・時針用です。
前回は、分針・時針用の最初のピニオンにほこりの付着が多く、それを掃除したら良くなった感じでしたが、今回はまったくキレイな物…。念の為確認して、息吹いてみたりして組み戻したら、動くようになりました。謎w
針の位置調整は、電源入れてリセットすると、針はぐるぐる回って12時00分00秒になります。その後(10~20分ぐらい?)電波の受信をするようで、この状態で止まります。この止まってる間に、針を12時00分00秒に合わせてはめれば、バッチリに合わせる事が出来ます。
「12時00分00秒でしばらく止まる」というを知らず、ぐるぐる~と動いた後、てっきりすぐ1秒パルスで動き始めるものと思った。「その前に止めなくちゃ」と思ったのだけど、高速(5~8Hz)で針が動いた後、12時00分00秒になる3パルス前ぐらいで高速パルスが終わって、最後の3パルス分ぐらいは1秒パルスで駆動されるのに気づかず、12時00分00秒ぴったりに合わせるのにかなりの回数試行錯誤してしまった…。
針もばっちり合わせて組み戻して終了。隣に掛かってる電波時計と、秒針までぴったり同じ動きになりました。(でっかい事務所で、部署ごとにそれぞれ時計が掛かってるw)

さて、宇部おもちゃ病院からの入院品の残り、メロディ時計です。
(これの話の為に、先に電波時計の針合わせの話をしておきたかったのです。)

さてこの時計は、先月か先々月かに持って来られて、他のドクターにボロボロの電池BOX端子をボクの手持ちの単2用端子で直してもらって、時計が動かないのは32.768kHz水晶を取り替えて動くようにしたものですが、「すぐに時計が動かなくなった」との事で再来院…。
水晶の取替は、COB分が多分SUS板に設置されててハンダが非常に乗りにくく、元ついてた足のハンダ付けの名残になんとかハンダ付けしたので、「取れたかなぁ…」と思ったのですが、再ハンダ付けしても動くようにならず…。COB不良の判断で、100均の時計からCOB基板を取って移植する事にしました。
この時計は、先の修理の担当ドクターが、ムーブメント外さない状態で何とかケーシングあけたので、今回も外さずにケーシングあけます。
ムーブメント内になんとかスペースがあったので、100均時計から取ったムーブメントも中に納めます。

基板は右上に。電池端子への接続は…これもSUSでハンダ付けが非常にしにくいので、被覆をむいたビニール線を巻いて、SUS板を折り曲げて挟み込んで繋げました。(プラスとマイナスの接続部が近くて短絡したので、間に白いテープを挟んで絶縁確保してます。)

さてこれで時計は動くようになったのですが、メロディが鳴らない…。元々鳴ってたはずなのだけど…。基板を確認します。

う~ん、液漏れダメージで相当傷んでます…。しっかり調べてどこまで生きててどこがダメか確認しようとしたのだけど…まず電源が同どう繋がってるか分からない…。

写真ではちょっと分かりづらいですが、基板の上列、一番左の3Pのコネクタに「BAT」と書いてあり、電池BOXからの線が繋がってるのですが…、どう繋がってるのか分かりにくい…。
一番左の橙線が、左の電池BOXのマイナスに繋がってる。真ん中の黒線は、左の電池BOXのプラスに繋がってる。左の電池BOXのプラスは、そこからまた線が出て、右の電池BOXのプラスに繋がってる。右の電池BOXのマイナスには赤線が繋がってて、コネクタの一番右に刺さってる。
つまり、コネクタの橙・黒・赤の3本が、橙:電池のマイナス、黒:電池のプラス、赤:モータ駆動用電池のマイナスに繋がってるという、常軌を逸した色使い…w。ほんとにこれでいいのだろうか…。(電気にあまり詳しくないドクターが修理した後なので、ちょっと疑わしくて…)

回路にどう繋がってるか、この接続でいいのか解明しようとしたけど、よく分からず諦めた…。
しかし、使用ICは「NPC SM1350」と書いてある。検索すると、セイコーNPC社のROM内臓メロディICのdatasheetが引っかかった。(マルツオンラインのアドレスだったので、「マルツに売ってるのか…?だとしたら、ROMには曲が入った状態で売ってるのか…?」と思ったのだけど、マルツオンラインの商品検索には引っかからなんだ…。どうやら、今は売っては無いけど、datasheetがサーバー上に残ってる、という状態っぽい。)

それによると、出力はPWM正逆出力で、トランジスタブリッジを繋ぐ応用回路例が掲載されてた。先の基板の写真で言うと、ICの左上ゾーン。
オシロ繋いで、ICからの音声出力は出てるっぽいのに、スピーカに電圧全くかからず。これは「ブリッジ自体に電圧が掛かってない」と判断し、電源ラインを何とか追ってみるが…、これが電源ラインが上述のようにはっきりしない…。

しかし、

この写真の赤線を繋げた所が多分Vccライン。ICはPIN1がVccなので多分これで正解。この付近でVccラインの断線が起きてるっぽいのを突き止めて、赤線接続して、ちゃんと音楽鳴る様になった。
(赤線をハンダ付けしたコンデンサの、右下のコンデンサの上側あたりでパターン断線してるっぽいのだけど……
その下のマークを描いたランドに水晶が刺さってる。今つなげた赤線がVccラインとすれば、普通は水晶の両足に付けてGNDに落とすコンデンサが、Vccに繋がってる事になる…。こんな事、ほんとにあるんだろうか…)

さてこれで組んで動作確認…するも、音楽が鳴りっぱなしで止まらない…。
時計→IC基板への接点を調べると、絶縁が8kΩ程度しかない…。これじゃ「常時接点ON」になってしまう…。液漏れの電解液で絶縁が低下してるんだろうなぁ…。
せっかく針外さずに何とか修理できてたのだけど、これを清掃するには結局針を外さんばならん…。先日電波時計でも針を外して何とかなったので、腹をくくって針を外そう!

針も外して邪魔なギアも全部外すと、接点はこんな状況。

だいぶヒドいですね…。流し水でしゃかしゃか洗って、不導通だった肝心の接点も整備して、これでOKかと線も繋いで確認するが…抵抗値下がらない…。しつこく確認の結果、コネクタも絶縁低下でコネクタ側で短絡してたっぽい。コネクタ側も外して洗って乾かして、やっと「なりっぱなし」解消。

さてこれで「全部直ったぞ」と思ったけど、下部に付いてる振り子(メリーゴーランドみたいに回る物)が動いてない…。電圧当たると掛かっておらず、基板のパターン断線をもう1か所修理。これで電圧は掛けれたのだけど、動きは悪い…。
一度動かしてあげて、最初は動いてるのだけど、45分ぐらいで止まってしまったり20分ぐらいで止まってしまったり…。ちょっと「パワー不足」な感じがする…。

ここの「振り子ムーブメント」はこんな形状。

写真ではちょい分かりにくいけど、ソレノイドに液漏れが染み込んで、巻き線が緑色の縞々になってる…。部分的に短絡して磁力が落ちたりしてるかもしれない…。
これは諦めよう…。ここが動かなくても時計としてはちゃんと役に立つ。

しかし、何日かヘリに置いて動作確認してたら、やっぱり何とかしたくなってきた。
時計の「振り子ユニット」は過去に、まき直しをしたりして相当苦労した事がある。ソレノイドは多分線が3本出てる。磁力変化を拾うソレノイドと磁力を掛けるソレノイド。今回はまき直しにはチャレンジしたくない…。

ふと「磁石追加してパワーアップ出来ないか?」と思い付いて、既存の磁石の下に100均の小さなネオジム磁石を張り付けてみたけど、動き変わらず…。「じゃあ」と、既存の磁石の反対側にネオジム磁石を乗せてみたら…これがうまくいったわ~w。

「なんで?」って聞かないで下さいw。一般論として、磁石を2つ重ねると磁力は2倍ではないけどアップするらしい。しかし、間に鉄板があってその鉄板で「磁気回路」が出来てしまって、肝心の磁力掛けたい面の磁束密度アップに繋がらないのかも。その「磁気回路」の都合で、反対側に付けた方が効いたのかも。
(でも実は…磁力だけで乗せたネオジム磁石は、S・N反対にしても効果は変わらなかったのよ。もしかしたら、磁力アップして良くなったのじゃなくて、重さが増えて慣性力が上がったのが効いただけかもしれないw。)

真ん中に意図不明な磁石が付いてたのだけど、これはどうも、ケース下側の磁石と反発して、回転部が「磁力で浮いた状態」で支持されてるっぽい。そのおかげで、微小な磁力でくるくる動いてくれるんだろう。
(ちなみに、より磁力のアップと思ってネオジム磁石を上下2つ追加したら、重くなりすぎて回らなくなってしまったのでした。)

これで一晩動かして、次の日にも振り子が止まってなかった。これでもう大丈夫でしょう。
基板・ムーブメントの中まで液漏れダメージのボロボロ時計、なんとか「完治」になったのではないでしょうか。
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