koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

4/21 BD/DVDデッキ:SHARP AQUOS BD-HDS53修理

2019-04-21 | 家電
(※宇部おもちゃ病院では、おもちゃ以外:家電等の修理は、基本的には受け付けておりません。)
さて、何でも直す、今回は家電の修理。
SHARP AQUOSのBD/DVDデッキ:BD-HDS53の修理です。

行きつけのスナックのデッキですww。ディスクを全く認識しない、との事。
「おもちゃドクターやってて、おもちゃ以外でも直すぜ!」っていうのは散々宣伝してるので、「さすがにデッキは無理よね…」「な~に、いけるさぁ。DVDデッキの実績は無いけど、ディスク認識しないCDデッキとWiiは直したことあるぞ~」と、預かりました。

後ろ面のネジ3本ほど外すと、簡単にケースが外れる。

超シンプルな作りだわ~、助かる~ww。5~6本ほどネジ外して、後ろのコネクタ2つ外すと、あっという間にディスクユニットが外れる。

下面のネジ外すと、アルミの底が外れて、ちょっと開きながらこねると、上側のアルミケースも外れる。
「キュイ~~~ン」とロードの音もしないので、よくあるガイドレール部の固着によるヘッドの不作動か、ピックアップの感度調整で行けると思う。

写真:赤矢印のところが、ピックアップの感度調整。
ピックアップを手で動かしながら、シリコングリスをちょこっと塗った後、ピックアップのトリマを、右(時計回り)に5°ぐらい動かして、元の場所に仮組して動作確認…、動かない…。
もう5°回して仮組して動作確認→動かない、で、あんまり回し過ぎると良くないらしいんだけど、30°ぐらい回してみても、動くポイントが見つからない…。

いちいちアルミのケースはめて、本体の元の位置にセットして試運転してたんだけど、もうイヤになって、アルミケース外したまま、外でケーブル繋いで試運転。
ケース外して観察すると、ピックアップは動いて、定位置まで上がってる様だけど、モーターが回転しません。とりあえず、コネクタを疑ってみる。

右側、回転用モータ行きのポリイミドFFC、1回抜いてアルコールで拭くのと、コネクタ側の追いハンダ実施。(ちょっとハンダ少なかった様にも見受けられる。)
中央付近の4線のコネクタも、一応追いハンダ付け実施。(ピックアップ行きだったかな?)

ネットで調べると、モーターが回転するには、レーザーを当てて「ディスクがある!」と判断される事が必要なので、ピックアップの感度調整が悪いと、回転しない事があるらしい。
これで、ケース無しでディスク置いて、トレー出し/入れして確認…、時々回る事がある!
結局、感度調整のトリマを左回しに戻しながら、確実に動作する様に調整。最終的に、ほとんど元の位置or+5°らへんに戻った感じ。

これで、全部組み戻してTVに繋いで試運転。ピックアップの感度調整だけだったのか、コネクタに不良があったのかは分かりませんが、ちゃんとDVD再生できました~!(BDは、家にソフト何もなかったので、未確認…)
先日持って行って、代わりに使ってた安物のデッキと繋ぎ替えて、ちゃんと再生できるところまで確認しました。
今回修理品、まだ新品も売ってる様で、新品最安44,000円、中古最安10,000円ぐらいの様ですね。結構高級品の様なので、まだまだ使って貰いたいと思います。
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4/18 可変電源作った~

2019-04-15 | PIC・電子工作
今日は、修理じゃなくて工作の紹介。おもちゃ修理・動作確認に使う、可変電源を作りました~。
まあ、おもちゃドクター始めて、3個目の製作になりますけど。

1個目は、可変の3端子レギュレータの定番:LM317Tを使って、18VのACアダプターを分解して内蔵して1.2~15V、ヒートシンクもしっかりつけて、1.5Aまで大丈夫!と思って作ったのですが…、作って使ってみると、1.5Vでプラレールが回せない!
もっと電圧が高い物だと動かせるのですが、電圧を下げると厳しくなる。たかだかプラレール程度の起動電流に耐えられず、過電流保護が働いて、電圧が下がってしまう…。
3端子レギュレータは、入力電圧から出力電圧へのドロップを熱で消費して調節するので、入力電圧に対して出力電圧が低いと、流せる電流がガックリ落ちるんですね…。これでは全然使えません…。

下の写真の左側が、2個目に作ったヤツ。中央のが、この度作ったヤツ。

2個目のヤツは、aitendoで16V4.7AのACアダプタとセットで850円で売ってた、DIPスイッチで電圧を切り替える降圧スイッチング電源基板から、DIPスイッチを外してボリューム付けて、aitendoの250円ぐらいのミニミニ電圧計を付けた物。今度は低い電圧でもちゃんと電流が流せました。

じゃあ、どうして作り替えるのかというと、
・1.3~16Vぐらいまで、普通の可変抵抗(回転角300°)で変えるので、つまみをちょっと動かしても電圧が大きく変わる。使いながらちょっと手が当たったら1~2Vぐらい上がっちゃったりして、危険…。
というのが一番の理由。
あと、セットで付いてきた16VのACアダプタが、メガネプラグのコンセントコードと本体とDCコードとで、コードがかさばるし、「ちょっと使いたい」時に出したり繋いだりするのが手間、といった理由です。

他の作品動かすのに5V・4Aのかさばらないアダプタ持ってて、これ持っとけば「5V欲しい!」って時にはすぐ使えるし、この5Vアダプタから昇/降圧にすると便利がいいなぁ…

という事で、このたび、電圧調整は10回転の多回転ポテンシオメータを使用。電源基板は、Aliで安く買えるXL6009使用の昇/降圧スイッチング基板で、ついでに電流・電圧表示のミニミニLED表示機搭載で、上の写真の様になりました。

中身はこんな感じ。

携帯性最重視です。なんせ、おもちゃ修理に行くときの荷物が多すぎる!
75x63x21.5mmの小物ケースに収納。先にケース買ってから他を集めたので、それにしてもギュウギュウww。

設定電圧は、固定抵抗:R1と可変抵抗:R2との比で、1.25×(1+R2/R1)で決まるとの事。元々付いてたのがR2=10KΩの多回転半固定抵抗とR1=330Ωだったので、Max:39.1Vという事になる。
今回買ってたのが20kΩのポテンシオメータだったので、R1=1.68kΩに付け替えて、Max:16.1Vに設定しました。

さてこれで、負荷は繋がずACアダプタを繋げてみると……、何故?!電圧表示が0.02Vぐらいで、電流が6A以上流れてる事になってる???
「こ、これはマズいんじゃない?」と遅ればせながらACアダプタを外してみる…。
何か配線間違いしたかしら…、どこもショートしたりしてないかしら…。で、1日ぐらい何故だかよ~く考えてみる。
そっか、電流測定の赤・黒の片方が、共通のグランドに繋がってるんだな?

上の図のように、電源基板のプラス出力側に電流計入れて、負荷に繋ぎました。だって、テスターで電流測る時は、いつもこの測りかたなもので。
ところが、破線で書いたように、電流計の黒線が、電流・電圧計の共通グランドに繋がっていて、電源出力に負荷無しで電流計を直結したような状態になって、低抵抗のシャント抵抗に大電流が流れちゃったんですね。

購入したショップの商品ページには、使い方とか全く書いてなかったのですが、他のサイトをあさくると、下記の様な注意書きが書いてある所がありました。
Description
Display voltage and current simultaneously in different colors,red for voltage,
blue for current.(the current is measured in the negative rail).

括弧の中、どうやら、プラスのラインに繋いではダメで、マイナスのラインに入れないといけなかったらしい…。

また、あちこち探してみると、

こんな配線例が載ってるところもありました。ちゃんと調べないといけませんね…。

気を取り直して配線し直しますが、電源のダイオードが壊れてました…。

60V3AのSchottkyBarrierDiodeのSS36、右隅の「6」のあたりに何か溶けだしたような突起があります。ショートモードの破損で、双方向ツーツーになってました…。
XL6009には過電流保護がついてるはずで、その結果が6.4Aぐらいだったんだろうけど、それで他が壊れちゃうんじゃ、過電流保護の意味がないじゃ~ん。
まあでも、XL6009が壊れてなくて幸い。手持ちで、間違えて買って使う予定の無い電源基板からSS34を取って移植。(SS36との差は耐圧のみで、SS34は40Vまで)

配線変更で、こんな感じ。(ターミナルまで配線繋ぐと、フタが全部開かないww)

やっと完成、FA-130モーターを負荷に繋いだ状態。

とりあえず使ってみると…、リフレッシュがちょっと遅すぎる気がする…。似た物でスペックが書いてるヤツは、だいたい500msと書いてあるけど、1秒1回ぐらいしか表示が更新されない気がする。
電圧表示は正確でした。買って40年経つアナログテスターの表示値に対して+0.1V、3000円ぐらいで買った安物DMMの表示とはほぼ同じぐらいでした。
電流精度の確認はしてません。あちこちサイトを見ると、「1A以下の測定に使うと、誤差が大きい」と書いてありましたが、正常に動いてるか(断線orショートしてないか)どうかの目安程度で使うつもりなので、精度はあまり気にしませんw。
さあこれで、次回から使ってみよう~。
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4/13 宇部定期開院

2019-04-14 | おもちゃ
4月度の宇部おもちゃ病院定期開院です。

1件目、「エイ先生」だそうです。ファインディング・ニモのキャラクターの様です。

でっかいジムメリーの様な物の一部分との事。背中のLEDは光るけど、音楽が鳴らない、との事。

つけてみると、ちょっと音楽鳴った。でもちょっとで鳴らなくなった。
パスコンの不良による動作不安定かしら…、とか思ったのですが、どうもスピーカの不良だった様です。ボイスコイル切れ気味?鳴ったり鳴らなかったりする。

写真は取替後。φ36mmのスピーカ。日本おもちゃ病院協会から買った予備品が1個残ってました。中国から買うより割高ですが…。取り替えたら、ちゃんと鳴る様になりました。
結束バンド切って外したので、結束バンドの延長処置と、赤ちゃんが触る物なので、結束バンドの口部分をちゃんと縫い戻して閉じて、終了。

2件目、「ファミリーフィッシング」。

2回目の来院。上から「バン!」と押さえてしまって、また回らなくなったとの事。

軸が外れただけかなぁと思って、組み戻してみるも、いまいち回らない。底板はめないと、軸が定位置に固定されないのでちゃんと回らないけど、底板はめると中が見えないので、どこが噛んでないか分からない…。

なんか、ワッシャみたいなのが2つ入ってる。前回診たドクターに何やったか聞いたら、ちょっと噛み合わせが悪かったので、スペーサを入れたとの事。
結局、2番目の軸の下側のギアの位置をちょこっと調整して、ぼちぼち回る様になりました。

3件目、CATのクレーン車。

音とかはちゃんと鳴るけど、前後、走らなくなったとの事。
浮かした状態だと、タイヤちょっと回るので、滑りor空回りと思われます。

ギアボックス開けてみると、ローレットのとこにはまってた平ギアがスポスポと思われます。
細めのすずメッキ線を1本噛ませて、ローレットの部分に押し込みました。
耐久性がちょっと不安でもありますが、とりあえずちゃんと走る様になりました。

4件目、トミカのハイパーグリーンレンジャー3号(レンジャートレーラー)です。
補修後写真で済みません、右腕がもげてました。

軸をはめてるワッカの部分が、ちょうどワッシャの様に取れてしまって、破片は中に落ちてました。

破片もあったし、φ2.5mmで下穴開けて、3mmのタッピングで固定。ビスの頭が肩の方に干渉するので、肩の方の内部をちょっと切りました。

さて、忙しい開院でしたが、入院は無しでした。
一人で複数個持って来られた方もいて、全12件。ところがドクター3名…。
たまたま3名休みではありましたが、全員来ても6名…(ナースさんは2名)。ぼくが入会した6年ほど前は20名以上の登録があったと思うのですが、年々一人減り、二人減り…。このままじゃマズいなぁ、何とかドクター増えないかしら…。
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4/6 ファンヒーター:三菱KD-DX323修理

2019-04-06 | 家電
(※宇部おもちゃ病院では、おもちゃ以外:家電等の修理は、基本的には受け付けておりません。)
2月のとある日の朝、ウチの奥さんが「ファンヒーターが勝手に止まった~」と。
ふと見たら表示も消えて止まってて、灯油臭い。しばらくしたら「ピッ」と、コンセントをさした時の音がした、との事。
自分でもやってみたけど、やっぱりその通り。

買って…多分19年ぐらい経つ。三菱のKD-DX323 MDKと書いてある。

「ファンヒーターは触りたくないなぁ…」と思ったけど、何もしなければこのまま捨てるだけ。このまま捨てるか?分解してみるか? 「何でも直す!」と豪語してる手前、とりあえず分解してみるしかないですねぇww。
温度異常とか流量センサとかの異常で止まったなら、エラーコードが出て止まるはず。エラーも出ずに電源が落ちたなら、電源系統の不具合と推測される。

…とりあえず、直ったww。けど、3回手を入れた。
①ヒューズを外してみたらば、端子がだいぶくすんでたので、磨いてみた→1週間動いた。
②今度は基板の端子の側も念入りに磨いた上、ハンダ付けした→2週間動いた。
③ヒューズ買ってきて取り替えた。またハンダ付けもした→以後、1ヶ月ぐらい動いてるww。

という事で、計3回も分解したので、手慣れたもの。まず前面板を外す。上板を外した方が外しやすいので、後ろのネジ2本と、灯油タンク入れるフタの下のネジ1本を外す。
前面は、左右下側のネジを外して前に抜く。上板とツメで繋がってるので、上板の後ろ側を上げて斜めにすると、前面板が取りやすくなる。

前面板外したら、ネジ3本外して、吹き出し口を外す。(右から先に外すと外しやすい。)
さて基板は…、あちゃー、部品が一杯ww。センサー行きのコネクターがかなりたくさん繋がってるので、これ以上バラしたくない…。

こりゃダメか…やっぱり寿命という事にするか…、と、しばし見つめてた所、ふと、写真赤矢印の所のヒューズが気になった。ちょっと外してみた。
で、上の①②③の様な状況になりましたww。

お知らせもなく落ちるので、コンピュータの制御電圧低下によるBOR(BrownOutReset)みたいな機能かもしれません。
ヒューズは125V10A。回路は確認してませんが、コンセントから来る黒コードのすぐ隣にあるので、100V系に入れてあるヒューズと思われます。10Aは流れないにしても、数アンペアも流れると、接触抵抗が無視できないのかもね~。

以前、電子レンジが「お皿の重量異常」のエラーで使えなくなって、困ってネットで調べたら、「コンセントプラグを磨きなさい(延長コードも使わない方がいい)」という記事を見つけて、半信半疑でやってみたら、ちゃんと動くようになった事がありました。
古い家電は、制御用の電源が今ほど精度が高くないか、ギリギリで作ってあるかで、AC100Vが5~10Vも下がると、制御電源の電圧が下がってしまうのかもしれません。

まあたしかに、ちょっと不安ではありますが、とりあえず、この冬は乗り切りました。
そろそろファンヒータもしまう時期となりましたが、次の冬にちゃんと動いてくれるかな~ww。
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