すずめのどんぐり

オットひとり ムスメ(はぼ)が小6、 ムスコ(ぐり)が小1。絵日記でしたが、さぼり中。

身捨つるほどの故郷はありや

2019年09月27日 | ムスメ中学校生活
今日で定期テストが終わるムスメ中一。 買ってきてほしいものを書いておくリストに にきび薬やポケットティッシュに混じって 「暗記パン」 と書いてありました 中学校の教科書くらいは 暗記パンなくても おぼわるやろ

終わるなり、 授業はあるわ部活はあるわで、 いまの中学生はとってもタイヘン。 その少ない授業数を使って なぜかせっせと行われる 「郷土学習」。 当県の郷土史や伝説、 伝統工芸なんかを勉強するには いい試みだとおもうんですが、 ムスメがよく口にするのが

「県別ランキング 1位」

いわく、 基礎学力が~ 基礎体力が~ 社長輩出率が~ 女性の社会進出率が~ めがねの出荷額が~ おぼろ昆布の生産が~ 全国で当県が第一位なんですってさ。


そんなん フツーにオトナが見れば、 偏差値の高い私学がないってだけだし 共働きしないと食べてけないってことだし そりゃなんか産業はあるだろってだけなんですよね


しまいには、 住みやすさだの 幸福度だの言いだすムスメ。 だれがどーやって測ったのよ、 んなもん だれよ、 うちのムスメにそんなしょーもないことを教育の名のもと吹き込んでるのは。


「住みやすくて 暮らしやすくて 子育てしやすくて 幸福度ランキング1位の県にいるけど、 ママは 夏休みあなたたちをみるヒトがいなくて 働きに行けないし、 つましく暮らすぶんには 不満がないってだけで たいして幸福でもないんですけど」

とムスメに申告すると あっさりと 「県外出身だからじゃない?」 だそうですよ。

 ごぼうを肉巻きしま~す。


まあ、 将来 進学や就職で 他府県にいったとき、 日本を離れると日本のいいところがわかるみたいな いわゆる郷土愛を育てたいっていうのはわかる気がしますが、 それって 学校で教えるようなことなんかね。 じぶんで発見しなきゃ イミないんじゃなんかね。 

郷土学習の目的は 「愛郷心の醸成」、「学校の特色化」、「地域人材の養成」、「キャリア教育」、「市民性教育」、「愛国心の醸成」、「日本国民の要請」 (岐阜大学教育学部 教師教育研究 10 2014より) なんだそうですが、 ようは 都会に行ってもいいけど いずれは帰ってきてねっていう刷り込みなんですよね、 きっと (しかも いい人材限定で)。

ホントにいいところで、 本人がそれを感じていて、 しあわせなこども時代をそこで過ごした記憶があれば、 ほっといたって 人は帰ってくるし あつまるはずなんですけどね。 それが結果としてでているのが 「過疎化」 なんですけどね。

 わが家のごぼうの消費量は ランキング入りするかも。


ま、 でも 日本て国は 日本語が国際語でないことで けっこう助かってるよね。 英語だったら 日本そのものが過疎化してたかも。
コメント
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