Decca Decolaがお嫁入り

やっとこさ入手したDecca Decolaの整備記録

トライアンフ T15テリアが来た!(9)

2016-01-23 17:48:27 | triumph t15
 10年に1度とかいう大寒波が来ています。「未だかつて経験した事がないような、、」とか「1000年に一度の、、」とか。。
 「人は過去の事はすぐに忘れる」ということは忘れないようにしよう。

 土曜日は午後から空いたので寒い玄関で作業する。耐えられなくなったら室内避難しながら。


 コッターピンはバルブコンプレッサーで外す時の方が要注意です。しっかりと食い込んでいて「バチッ」という弾けた音と共にすっ飛んで行きました。2カ所とも。必死で探した。。

 ロッカースピンドルにはOリング、ワッシャー(シム)3枚、スプリングそしてロッカーアームが並びます。狭い隙間ですのでロッカーアームはともかくワッシャーを入れるのはかなり大変です。
 (製造過程ではどうするのだろうか?)片方分解してみるとワッシャーが1枚しか入っていません。これは入れるのを諦めたか。パーツは一応流通はありますが代用で「C型止め輪」買ってきた。

 圧縮行程でオイルスプレーで圧縮もれチェックをしてみると以前よりは改善している。(漏れはあるけど)これでシリンダー部分は完了とします。

 入手できないガスケット作ります。まず光明丹を塗りつける。(役に立って良かった。。)

 買ってきたガスケットシート(これが結構高い。これで900円!)を押し付けてハンコ状態に。

 あとはロータリーカッターとポンチで切り抜く。「まず内側から切るべし」のアドバイスあり。

 汚れるのでゴム手袋して作業した。ウマくいきました。


 大小いろんな形状のガスケットであればムダが出ないがこういった形状が多い場合はやっぱり入手できるのは既製品を買った方が良さそう、、。

 もう一ヶ所作ります。このパネルは米国から買ったアウターパネルと一緒に来た不用品。役に立った。。ということにしておこう。。

 チェーンの掛かるスプロケットを止めるナットはポンチで固定してある為かびくともしません。一度は諦めかけましたがベアリングがゴロゴロいっているのでまたインパクトレンチでようやく外した。
 バルブの動きとコンタクトポイントの位置など確認しておく。またクラッチのシャフトの半月キー部分が壊れているので修復が必要。
 シリンダーヘッドのロッカーアームからのオイルルートを再確認です。
 ロッカーアーム内を通って接合部に到達したオイルはプッシュロッドカバー内をオイルで潤滑し(カバーの上下にはガスケットあり)プッシュロッド接合部のお皿に溜まって

 お皿に開いた穴から下に行きタペットを潤滑しタペットの油路や上部の穴からカムシャフト、ギアへ


 
 ところでオイルポンプは1ヶ所あたりボール2個のはずですが分解図によってはボール1個のみも存在するらしい、、。
 どっちにしても生命線なのでちゃんと稼働させねば。指先感覚では現物はどうもダメそう。。

 クラッチ軸ですが半月キーがねじ切れていて悪いことに除去できない。バーナーで炙ったり、ドライバーでほじったりしてもダメ。
 ちょっと人に言えない方法で取り除くことができました。

 半月キーを入手しなくては。