Decca Decolaがお嫁入り

やっとこさ入手したDecca Decolaの整備記録

SOLEX5000も来た!

2014-06-24 16:27:47 | SOLEX5000
 オークションにはまるといろいろと危険なことは分っているつもりですが、ついポチッとやってしまって

SOLEX5000 ” The原付自転車 ”です。フランス製 でもダイハツ製。

タイヤは16インチ。ママチャリより小さい。


なんとなくスチール家具みたいです。


隣町からのご出品。軽自動車借りて積んできました。程度はあまり期待していなかったのですが、、良いではないですか!
それにしても可愛らしいです。タイヤもOKで自転車として普通に走ります。でもエンジン積んでるので自転車モードでもヘルメットがいります。全くばかばかしい!
バイクと対話しながら非分解で洗って拭いて、、、日が暮れました。

・程度は良さそう。欠品も見当たらず。
・ハンドルはやっぱり錆あり。荷台の後ろのプラスチックパーツに割れ。フライホイールのプラスチックカバーがささくれ立ってる。
・エンジンは回転、圧縮あり。ヒンジがちょっと渋い
・タイヤはひび割れなし(これが一番ありがたい。新品は結構高く本体価格を上回る)


いきなりエンジン周りの分解 

ローラー周囲にはすごい量の土が溜まってました。しっかり乗ってたみたいです。

気の済むまで綺麗にして、泥よけの裏は見えないので残念。ちなみにステーは左右逆です。


スロットルは固着しています。

エンジンも結構綺麗になりました。しかし

火花が飛びません。なぜだろう、、。貧弱なキャブレターに比べて立派な点火、発電系です。SOLEXのパラドックス?
でもびりっとくるのでとりあえずスルーします。

ヘッドをはずしてみるとかなりカーボンが溜まっています。デコンプも動かない。燃焼室のお掃除

ドロドロのキャブレター 素人としてはひたすらキレイに、、

磨きましたがまだまだ汚い。

整備いや掃除の済んだエンジン


まだ一度も始動していません、、。でもこれなら居間でテレビ見ながらの作業もできる綺麗さ(汚さ)です。朝からはじめて7時間もいじってました。これから出勤です。

 日曜日です。昨夜はテレビ見ながら前輪の錆び落としとエンジン磨きしました。(当然家族からは、、、です)朝飯前にエンジン載せてみます。っとタイヤにエンジンハウジングを押し付けるスプリング2本を掛ける位置が分りません!、、、やってしまいました。余計な写真はたくさん撮るのに大切な部分が抜けます。
なんとかWEBで画像探して解決しました。
ガソリン携行缶もってGSで給油し2ストオイル混ぜて、、。暫く走ってかかりました。デコンプと前輪ブレーキが未接続だったので少し恐い目に遭いましたとさ。


エンジン始動時はアイドリングなのだろうかとか、アクセルグリップを開けるとスロットルが引っ張られた所に戻るのは安全上どうだろうとか、スロットルの可動域が狭すぎるのでは、、とかいろいろ悩んだ(ウソ)のが嘘のようなアバウトさです。
とりあえず走ったのでちょっとやる気が抜けそうな予感。。

このレバーをたおしてローラーをエンジンごと下げます。

チョークをスタートに。

デコンプレバーを押しながらペダルをこぎます。結構重たいです。頑張ってこいでレバーを離すと、、ぱらぱらとエンジン始動。
https://www.youtube.com/watch?v=kZi9sjB7nhc&feature=youtu.be
お暇な方はどうぞ、、。

 今日は役所で原付の登録してきました。譲渡証明書に先方の印がなくってもう一度隣町まで、、。でも登録は無料なのですね。目出たくナンバー貰いました。
もちろん自賠責も。

強制空冷のファンカバーです。表面はささくれ2カ所に穴があり強度が落ちている様子。野ざらしのロータスヨーロッパみたいに簡単に穴が開きそうです。
脱脂してFRPバンパー用のプライマー吹いてパテの穴埋めしてまた磨いてFRPプライマー吹いて通常プライマー吹いて、、

磨いてまたプライマーです。パテがなかなか固まりません。練和が不十分だった様子

エンジンヘッドカバーも状態が悪かったので塗ります。塗料をカッターで削ぎ落としてから磨きます。

ペダル周り。掃除しよう。

荷台周りも分解して掃除しました。

後輪はずしてリムとスポークの錆びとり。チェーンとギアもお掃除
、、どうもエンジンのかかりが悪いし安定しません。問題はデコンプと目星をつける。

デコンプレバーです。度重なる調整でワイヤーもほつれています。(下の方)廃棄自転車からブレーキワイヤーを抜いて流用します。

やっぱりエンジンの調子が良くありません。ヘッドをはぐってデコンプを確認していたら、、

やってしまいました。ヘッドボルトを折ってしまった、、。エクストラクターが必要。あったかなぁ。

探すのが面倒なのでホームセンターで買って来ました。適合する2.0mmドリルも。今回のキャスト。

まず破折ボルトのセンターにポンチします。

ガイドをドリリング

エキストラクターを叩き込みます。

タップ回しで緩める方向(エキストラクターは逆ネジ)に回して、、

めでたくはずれました。

蛇足ですが次にいつ使うかわからない素人レストアラーですので元のパッケージにもどしておくと便利かと、、。
折れたボルトはステンレス製で代用。まあ高性能エンジンでは考えられないけど、、。

これは燃料ポンプです。腰下の気圧の変化で薄膜がペコペコします。燃料の入出力には弁が付いていてタンクからキャブに送ります。
大丈夫そうです。
これ見て思い出したのが子どもの頃よく遊んだ「ポンポン船」
タンクに水を注入してローソクで暖めるとカンカンいいながら良く走りました。あの原理は、、
暖められた水が沸騰して蒸気になって噴出して推進力となるわけですが空焚きになるとタンク上部の薄板が膨らんで水を吸い込みます。
水によって冷やされた薄板はまた縮んで、、というサイクルを繰り返します。カンカンの音はこの薄板がペコペコした時の音でした。
全く巧みな原理だったと思うけどいつのまにか見なくなりました。やっぱり火を使うからかなぁ、、。
大抵タンクとパイプのハンダ付けがとれてオシマイでした。

ここで燃料タンクから漏れを発見!新品購入も考えましたがPOR15タンクシーラーがあったので内部からコーティング。ストレーナーが塞がってしまいそうになり、ちょっと慌てました。
ついでに外側も塗装して

不調の原因は「タンクの漏れによるガス欠だった!」お恥ずかしい、、。


色々楽しんで修復完成しました。

お金は賭けなかったが愛情はいっぱい注いだつもりです。

お読みいただきありがとうございました。

後日談
 夜走ってたらヘッドライトが切れました。リアが切れたままだと電圧が上がってフロントも切れる、、と聞いた事があります。でもリアは点いてました。電球は6V15Wです。多分すぐには手に入らないと覚悟する(ちょっとオーバー)
外していたら滑って落として割れました。。フィラメントは、、切れてます。(右)

近所のバイク屋さんで6V15Wの電球を買ってきました(左)。やっぱり合いません。
そこで各々分解して合体してみます。

各々分解した の図。

合体した の図。 ハンダ付けした。
またエンジンヘッドとファンカバーは塗装が気に入らずやり替えました。

後日談 その2
前輪ブレーキレバーをにぎるとカチャカチャ音がします。

今まで気づかなかったのですが前輪ブレーキをかけると強制的にアクセルがスローになります。
よくできているなぁ。


ポシェットつけました。2ストオイル入れ。

軽くて使い易いので活躍しています。ヘルメット必要が惜しい。
でも私以外家族は誰も乗ろうとはしません。。