Decca Decolaがお嫁入り

やっとこさ入手したDecca Decolaの整備記録

トライアンフ T15テリアが来た!(15)

2016-02-26 13:52:32 | triumph t15
 中国山地にある地方都市へ出張。雪がチラついている。山の上の公園のベンチに座って夕食タイム。伯備線の特急やくもが発車。勤務が済んで帰路につくころはサンライズ出雲と国道180号を並走することがあります。
 暗い山裾を走る寝台特急は上下3段の窓から漏れる光が幻想的でそれは見応えがあります。むかしから伯備線は重連SLが有名で鉄橋、トンネル出口など撮影ポイントがいろいろあります。

 テリアにはライトボックスにギアインジケーターがあってギアカムプレートというパーツにつながっている。このあたりの部品は欠品が多いのですが幸いインジケーター周りはあるのでなんとかリンケージしたい。
 トラカブ、テリアのパーツを扱っている業者のHPに写真が載っています。


 カムプレートからエンジン外へはピアノ線で取り出して、エンジンから生えてるアバットメント内でケーブルと接続される(と思う)
 さてどうするか?一番悩ましいのはピアノ線とケーブルとの接続です。内部には絶対に部品が落ちないようにしなくては(ギアが瞬殺)。角(ツノ)のようなアバットメント内で接続、、。部品買った方が早いか?

 こちらはインジケーター周りのパーツ。汚いしギアも硬くて不動。

 分解、掃除して

 組み立て。最近忙しいので寝る前の30分行動。

 翌日出勤前にちょっと触ってみる。しばらく離れるとちょっと億劫になります。そんなときはちょっと触る。ちょっとちょっとちょっと。
 レバーはどっちがいいだろう?大きい方は今回購入した新品。


 大きい方のカタチはあまり気に入らない。特に端の玉はなんとかならんのか?と思う。でもストロークの関係でこれになりそう。。
 タイコが小さいのでスペーサーを取り付けてワイヤー外皮も切ったりして調整して完了。

 と思ったらタイコからワイヤーが抜けました!おいおい大丈夫か??事故しなくて良かった、、。ブレーキワイヤーなのにタイコに刺さってただけとは、、。

 どこで製作されたのだろう。。ちなみに英国から買いました。。
 高い送料だったのに残念です。まさかタイコまで作ることになるとは、、。適当な金属棒を旋盤で加工して(ウソです)、、ボール盤に咥えてヤスリを押し当てる。

 アウターも短くカットしてキャップを留めます。キャップの着脱は半田ごてなどで温めれば楽です。

 フラックスと半田で固定してできました。明日はクラッチケーブルだ!



 新シートは古い取り付け金具を組み合わせてみるが

 ちょっとスプリングの向きが不自然。これは不採用。
 ちょっと躊躇したがBS規格のネジの入手が困難なのでパーツ切って新しいスプリングを取り付ける。


 これでシート周りは完成とします。
 相変わらず亀速です。。





トライアンフ T15テリアが来た!(14)

2016-02-21 12:53:32 | triumph t15
 2月は「逃げる」と申しますがあっという間に最終週になってしまいます。今日の日曜日は春の日差し。
 でも玄関は寒い。。欠品の後輪のアジャスト部品作って取り付けた。


 こちらはネジ部の溶接が外れたのをタップ立てて再使用。

 これでチェーンのテンションが調整できる。

 ストップランプスイッチは錆びてるので取り替えようと外して錆び落としてみたら

 LUCAS MADE IN ENGRAND の文字が!これは捨てられない。。で分解修理しました。
 エボナイトと思われる裏側はバキバキに割れてしまったのでベークライト板から切り出します。家探ししたらジャンク箱にありました。



 端子つけて出来上がり。

 うまいこといきました。良かったです。


 作業してたら荷物到着。サドルとレバーと鍵。早速現物あわせの試適。

 スプリングは加工必要。結構力技がいる。万力とハンマーでなんとかやっつける。

 このサドルシートの形状は元のものに比べてあんまりカッコよろしくないけど仕方ないです。でも未練は残る。

 レバーもサイズが心配だったが大丈夫。


 気づいたら日も暮れました。


 いつもebayでパーツ探して注文するのですが今回不愉快な事がありました。
オーストラリアの業者なのですが複数の注文をする時に、買い物カートの指示があればいいのですが無かったのでとりあえず各々の送料込みのinviceに従って送金しました。
私としては送料の余剰分の返金があって然りと思ってたのですが(今まではそういう対応の業者があった)この業者は返金に応じません。商品代金の数倍の送料です。
 これには呆れました。先方から指摘でこちらの落ち度として(今後の対策として聞いておきます)複数の注文がある時には最初の1点の注文時に、若しくは質問欄に複数注文の旨を意思表示してinviceを待つように とのこと(だと思う)。
 返金してくれるだろう、、などという相手の好意を期待してはいけないと身にしみました。
 この点ではアジアの業者の方が親切です(全部とは限らないが)。
 負け惜しみ、、だな。。やっぱり。




トライアンフ T15テリアが来た!(13)

2016-02-14 15:32:30 | triumph t15
 昨夜は春雷。一夜明けて春一番が吹き荒れてます。

 写真に風は写らない。玄関での作業は大変です。まず昨夜降り込んだ雨をなんとかしなくては。あちこち拭いて廻るところから。

 燃料タンクにガソリン入れる前に燃料コック外してみたら、、、どっひゃー!

 タンクは灯油で洗浄済みだったのですが、、すごいことになってます。もう一度灯油入れて

 やっぱり結構なサビとガム。また漏れもある。。APで買ってあったOリングセット登場。ケース入りなのがいいです。

 燃料フィルター買ってなかったのでVespaからちょいと借りてきた。

 でも燃料コック周りからもれが結構あります。キャブレターが心許ないので燃料コックで確実にガソリンを止める必要があります。ストレイナーがちぎれてることもあり、新品と交換してもいいのですが、、。
 コンパウンドで擦り合わせしてしてみる。コンパウンド探したら以前買ったバルブ擦り合わせ用のがタコ棒と一緒に出てきた!今回また無駄な買い物してしまった。。

 グリグリすること5分位で均一に当たるようになりました。組んでみると漏れは止まっている。。うまくいったようです。
 春の嵐は一日吹き荒れました。夕方にようやく弱まってきたので日没までの時間でできることを行います。後輪を外して分解整備します。

 ブレーキドラムを外すと「oualcas」の文字が。検索しても出てきません。ギアが摩耗しているかはよくわかりませんが、汚れ落として

 速度の検出ユニットには「SMITHS」の文字が

 ベアリングは生きているようなのでグリスアップしてまた組みました。チェーンをかけてみる。

 ギアも正常にチェンジしているようです。ギアボックスにオイルを入れないと駆動できない。チェーンのテンションを調節するパーツが片方破損しています。

 深夜に仕事から帰宅してテリアを覗いたらやっぱりガソリンお漏らし状態です。コンパウンドが荒目だったのがマズった原因か?外してホースを接続して吹いてみると出口方向に空気が漏れる。
 もう一度分解してみます。こんどは中目と細目も用意して。グリスも塗って。。


 何回か確認して漏れは止まりました。ここまでたどり着くのに10回は分解しています(ホントなのです)
 真鍮と思われる材質は柔らかくてすぐに形が変わります。コンパウンドとグリグリ運動だけではバルブの傷(同心円状となる)はとれず、プランジャーのようにピストン運動を加えつつ擦り合わせを行ったのですが次第にテーパー方向に移動してしまい、中心の穴の位値がずれてきたりと色々と支障がでてきます。その度にバルブの形状をヤスリで修正していくのですがそろそろ限界近くなって新たなパーツを削り出す必要も出てしまいました。(コックの位置がロックできないのです)
 ライブスチームを触った経験はないのですが、マニアの方々は日々こんな作業をしているのでしょうね。ちょっと興味が出てきた。

トライアンフ T15テリアが来た!(12)

2016-02-10 18:42:10 | triumph t15
 地元調達の特注チェーンが来ました。「カンゼンエンドレス」という名前の完全エンドレスなもの。

 1380円税別です。安い。ありがたい。6Vバッテリーも来てます。この内容で1500円!利益は出るのか、、?で2個買いましたとさ。


 入手したツールボックス(蓋なし)は取り付けの耳もありません。車体にオイルタンクと共締めなので耳着けます。

 フラックス買ってきてバーナーで半田付け。でも寒くってバーナー着火せず。禁断のボンベあっためて。

 フラックス洗い流して完了。早速仮組してみる。


 いい感じです。なんとかなりそう。エンジンまた開いたのですが、オイルが廻ってるので溢れたオイルで玄関がワヤになります。。ギアチェンジカムプレートというパーツからライトボックスにあるギアインジケーターにワイヤーが繋がる。この辺りは欠品なので工夫して何とかせねば。。でも後回しにします。
 クラッチを仮接続してまた回してみます。チョークを引かないと回転が続かない、、フロート室の液面を確認しても問題なし。

 では掃除したはずのパイロットジェット。。やっぱり詰まってます。掃除して、、改善しました。
 気になるのはキックする時しばしばラッチが外れること。pawl形状の修正とスプリングの調整だけで済めばいいのですが、ギアを舐めてると厄介です。いずれにしてもまた開けなくてはいけません。ギア室にはまだオイルを入れていないのも関係あるかもしれない。
 オイリーな玄関はマジックリンとデッキブラシで掃除して建国記念の日(私は親しみを込めて(!)「右翼の日」と呼んでます)は終わりました。昼間は日差しがあって暖かかったです。春も近い。

 土砂降りの土曜日は急遽午後から休みになってバイク三昧に。まず不調のキックから。


 ラッチが滑って空キックが頻発する。気分が萎えます。こんな構造。

 内周ギアに引っかかるパーツはpawl(つめ)。結構削れているので


 グラインダーで平に整形して、またスプリングをちょっと引っ張って伸ばして組んでみる。

 うまくいきました。空キックが無くなった。イグニッションコイルの設置場所はいろいろ考えたのですが

 シートの下に。ところで現シートはゴムの劣化でそのままでは再使用できない。新たに入手するのと干渉するかしないかは不明デス。

 燃料タンク載せるとそれらしくなってきて嬉しいな。






トライアンフ T15テリアが来た!(11)

2016-02-04 20:21:50 | triumph t15

 オイルタンクの出口とイグニッションコイルが近接しててごちゃごちゃします。新品マフラーをとりつけてみる。エクゾーストパイプもよく見るとかなり凸凹。
 取り外したマフラー。耐熱パテ(ガンガム?)で補修してあったが外した衝撃でばらばらです。お役目ご苦労様でした。


 英国から問題の荷物到着。タブロイド紙SUNに包まれて。


 業者なのですが送金しても応答なし。再三の催促でようやく送ってきました。「G.E.」はっきり言ってアウト!です。業者失格。今時こんなのが居るとは。
 オークションで送金して送ってこなかったのは今まで4回。すべて海外モノです。別手配のパーツとダブってますがとにかく良かった。。

 テリアのツールボックス。残念ながら蓋がありません。



 テリアの生命を左右するドライサンプのオイル搬送です。とりあえず急造オイルタンク繋いでキックしてみる。

 次第に液面が下がっていきます。スカベンジポンプからの出口は未接続。ここからオイルが出てくるのをひたすらキックを(手で)しながら待ちます。
 パイプ出口から聞こえる「ポコポコ」がやがて聞こえなくなって、、期待が高まる。。おー!来たぞー!!

 まずは良かった。再びオイルタンクを載せてスカベンジ側も接続してキックすると

 タンク内のパイプに開けてある穴からオイルが出てきます。手動キック(?)でも結構な量。かかってる時はじゃぶじゃぶ出てきそう。
 ところが肝心の枝分かれしたラインの先からは出無いのです。(地面にピントが合ってしまった。先の二股がはずれています)

 ラインの詰まりが無いかを再確認してOK。オイルタンク内のオイル出口の穴を塞ぐとパイプからオイルは出てきます。ここから先は設計の領域。オイル液面の差による大気圧で噴出するわけではなさそうです。エンジン稼働時はライン全体の油圧が上がって排出される。
 という事はパイプはしっかりと留める必要あり。オイルタンクの蓋はラジエーターキャップの様な構造。オイルタンクがもし陽圧になっていたらシリンダーヘッドへの搬送に加えてフィード側にも油圧をかけていることになる。
 油路図ではオイルタンクにはベントがありエアーフィルターにブローバイガスを返すようになっているのでオイルタンクの内圧は上がらない。確かにオイルキャップの締めが甘い時にはご臨終ではあまりにも信頼性が低すぎます。
 またピストンの上下運動によるクランクケースの気圧の変化の処理も気になります。特に陽圧になった時の「逃げ」はどうなっているのでしょう?

 土曜から日曜午前中までの合宿会議!が終わりました。。
 
 瀬戸大橋が見える会場。船上ではありません。急いで帰ってガソリン繋いでみる。漏れません。良かった。。

 エンジンかかりました。シリンダーヘッドへもオイルは出ています。まだまだ安定には程遠いですが一安心。
 あちこち修正して今日はオシマイです。連続して回りますがキャブのチョークを全閉にしないと止まります。さてどうするか??
 クランクケース底に溜まったオイルはブローバイと一緒にスカベンジポンプで汲み出されてオイルタンクに戻されます。回転抵抗となるクランクケース内圧を下げる効果もあるかと。
 透明チューブでオイルの流れを観察するとスカベンジ側は泡がかなり混じっている。(クランクケースに溜まっているオイル量が少ないだけかもしれないが)
 エアーと排ガスの混じったオイルはオイルタンク上部のパイプ出口から滝状に噴出しガスとオイルに分離され、フィードポンプ側にガスが混じらないように配慮されている。

 ドライサンプのオイル交換はウエットサンプに比べて少々めんどくさい。タンク下部のジョイントを外すのとクランクケースの底の2ヶ所から。
 タンク下部の作業を考えるとこの部分にあるイグニッションコイルは移設を検討したい。事実シート下にある写真もあります。(これがオリジナルかもしれない)