Decca Decolaがお嫁入り

やっとこさ入手したDecca Decolaの整備記録

VICTOR 5T-24 について

2022-06-29 22:44:19 | テレビ

 1970年代のVICTORは'70年のvideosphearをはじめユニークな製品が多かったが5T-22、5T-24、5T-26はお一人さま用の5 inch小型白黒テレビ。5T-22は'73年製造というシールが貼ってるのを見たことがあるので数字の順に改良が進んだのかもしれない。

 5T-22(V) (V)はVHF専用機

 

 5T-26V

 ブラウン管を破損してしまって復帰の目処が立たない。他機種のを移植しようとしたのだがうまくいかなかった。5T-26(V)は電源が内蔵されていて「フリフリ5」という呼び名があったらしい。(videosphearはフリフリQ)

  

 

 5T-24(V)は手持ちの'76回路図集に掲載されていた。

 電源は内蔵されていないので外部のアダプターもしくは底部にある電池ボックスから。しかし電源を繋いでも通電しない。(DC電源ジャックは通常と逆で中心はマイナスなので注意が必要)

   

 調べてみるとボリュームに付いている電源スイッチの不良とわかった。基板から外して分解できないか見てみると

 不具合の原因は基板とスイッチを繋ぐ金具部分の接触不良だった。金具を磨いてハンダを盛って修復しこれで稼働するようになった。全体を極細のコンパウンドで磨いたが傷は少なく外観は良好。

   

 5T-26は横に長く、5T-24は縦に長い。なんとなくバランスが悪く垢抜けない気がするが一周回ってちょっと魅力的かも。背面に専用電源アダプターが引っ掛けられる(のだと思う)。本体のDC電源ジャックの配線を一般的な中心プラスに変更しようかと思ったが将来専用電源アダプターが入手できた時のためにそのままにしておきます。

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 


HITACHI 日立製作所 K-88 について

2022-06-23 15:05:11 | テレビ

 HITACHI K-88は世界有数の電機メーカー日立製作所の製品で製造は1977年。spaceage デザインのテレビということで存在は知っていたが内外でもほとんど目にすることはなかった。この分野のデザインといえば国内ではVICTOR,SANYO,NATIONALというイメージだったが質実剛健の印象が強いHITACHIがこんな製品を発売していたことにまず驚く。

 独特の形はモダンな建築物のようで他に例を見ないが切り口はBRIONVEGA(イタリア)を彷彿させる。色はredとyellowを確認している。デザイナーは不明だが社外に依頼したのかもしれない。

 通電しないようなので掃除を兼ねて中を見てみる。

   

 電源部は大型のパワートランスとヒートシンクで物量が投入されている。切れていたヒューズを交換してスライダックで徐々に電圧を上げていくとザー音は聞こえるが画面は出ない。輝度調節つまみを回すと異臭がしてそのうち発煙してきた。煙の発生源を調べると250kΩの輝度調節ボリュームからで発火寸前。

  

 回路図はないので他の製品の回路を参考にする。映像出力Trとブラウン管のカソードとの間に0.1μF程度のコンデンサーがあり直流がカットされる。その後に輝度調整などがあるのだがこの部分にDCがかかっているので真っ先にこのコンデンサーの不良を疑って交換したが改善しない。ブラウン管のカソード(白ワイヤー)にも高電圧がかかっている状態でこれでは画面は明るくならない。あちこちパーツをはずしてどこから電圧が来ているか調べるのに結構時間がかかってしまった。原因は1μF160Vの電解コンデンサーの不良でパーツの手配をしてからとりあえず適当なコンデンサーに置き換えた。

 このパーツはブラウン管カソードとアース間にあるのだが何なのか分からずチェッカーも困っている(?)様子。導通はないので小容量のコンデンサーかと思って置き換えてみたがそうではなさそう。仕方ないのでそのまま再セットした。輝度調節ボリュームは焼けてしまったが2端子のみの配線なので抵抗体の反対側を使うことにして再使用したが(!)特に問題はなさそう(ダイヤルの向きは逆になる)。

 外観上ではロッドアンテナが破損している。このアンテナはすべてボディ内に収まるタイプで引き出すと自由に角度がつけられてSONY 8-301と同じ仕組み。一番外側は無事だったので2段目以降を加工移植した。

 

 映像は良好で安定している。

 

    

 全体の状態は良好、細かい傷は極細コンパウンドで磨いて取り除いた。あらためて眺めても「なんでこんな形になった?」と考えてしまうが決して醜悪ではない。設計に忠実に細部まで丁寧に造られているのではないかと思う。上面の取手は回転する一点支持だが信用してはいけない。破折して貴重な製品を落下させないようにここは持たない方が良いのは初代iMacと同じ。

 

 

 

 お読みいただきありがとうございました。

 


maruman MCT-6 について 

2022-06-21 23:23:16 | テレビ

 主に車載を目的にした小型テレビは1980年代にはいくつか見られたらしい。「maruman」社を検索するといくつか現れるがゴルフやライターなどで有名な社と同じなのかはよくわからなかった。同社は家電も扱っていたこともあるようで海外で製造されたOEM製品の一台かもしれない。この「MCT-6」は台湾製の6inchブラウン管カラーテレビで電源は非内蔵、ビデオ入力を備えている。製造年は定かでないが国内のオークションでは良く見かけるので結構な数が販売されていたと思われます。

 電源は12V20Wで外部電源を接続するも通電しない。掃除を兼ねて内部を見てみると

 

  ワンボードでシンプルな構造、機械的に動作する部分が無い。チャンネルのチューニングダイヤルもなく自動選局される。全ての端子、スイッチがボード上にある。通電しない原因は電源ジャック付近のパターンの断裂と判明、修理すると幸運にも映像、音声が現れた。

 外部入力、チューナー共に働いている。画質はちょっと不鮮明なような気がするが調整が必要なのかもしれない。

    

 全体の造りはちょっと質感、精度に欠ける気がするが廉価な製品(販売価格は不明)だっただろうから致し方ありません。

 当時の小型ブラウン管カラーテレビの正常動作品は少ないと感じる。価格を低く抑えなくてはならない事情もあったのかもしれない。またほとんどがICを採用しているので入手困難の場合は故障時の対応がむづかしい場合がある。カラーブラウン管の大きさから製品の形状も制約を受けどうしても奥行きが長い製品が多い。


パラグライダー日記(2022年 後期)

2022-06-04 18:19:25 | パラグライダー

ブログの30000文字制限にかかってしまったのでちょっと早いですが後期とします。

 

2022年6月4日(sat)

 海を渡って香川県の王越エリアに王子が岳メンバー5名で遠征した。遠征といっても瀬戸内海を挟んで王子が岳の対岸にあるエリアで天気の良い日は飛んでいるパラグライダーが見えることがある。途中で風速の増減はあったがサーマルも適度に発生していて楽しく飛ぶことができた。

 

   

 飛行は全員1回、全ての荷物を持って離陸した。発生するサーマル目掛けて旋回を繰り返すがサーマルから外れて下降気流帯に入ると結構な勢いで高度が下がる。サーマル飛行の良い練習になって600m近くまで上げることができた。

 地元の方々にはお世話になりました。

 

2022年6月5日(sun)

 折角の日曜日だが風向が悪く王子が岳では飛ぶことはできない。午後から雨予報だったがグラハン(グラウンドハンドリング:地上でのグライダーの操作)練習でいつもの百間川河川敷に午前10:00集合、9名参加。

 

13時過ぎには雨になり短い時間でまた少し強い風だったがいい練習会だった。新入会のKさん(女性)はアスリート並みの体力で感心。最近若者の参加が多くこれからのクラブ運営に期待が持てる(若輩者なのにいつのまにか主催者側発言してる)。

 

2022年6月7日(tue)

 良さそうな予報で集まったが強風でしばしウェイト、やがてHK氏がダミー(先見飛行)でうまく上昇したので続いてTOしようと数回立上げを試みるもなかなか頭上安定できない。横に退いてしばらく様子見ている間にM氏が離陸したが直後にかなりの沈下そして後退している!先に飛んでいたHK氏も急激に高度を落として両者メインLDへ。M氏は強風下のフォローLDだったらしく何事もなくてよかった。強い北西風が原因だったのだがいつもは穏やかな王子が岳でもこんな事もある。未熟な私がうっかり離陸していたらどうなっていたかわからない。今日はそのままクローズとなったがしばらく条件の悪い日が続く。

 

2022年6月12日(sun)

 2日前に夜釣りに行った。

 

 釣果はイマイチだったが帰宅したのが深夜という事もあって2日経っても体調がパッとしない。折角の日曜日で飛べそうだったので出かけたが今日は見物だけにした。

  

 

 

相変わらず新人のT君は上手くて参考になる。

  

 Y氏らは午前中は大雄山に行ってから王子が岳に来て夕方また大雄山に戻るらしい。今週は平日に飛べそうなので私も体調を整えて臨もうと思います。

 

2022年6月17日(fri)

 昨日、今日と予報に反してあまり良くないコンディション。新人講習生Kさんの初飛びは次回になった。私はぶっ飛び1回のみ。

   

 F氏は空き時間があればエリア整備に余念がない。いつもありがとうございます。

  

 私はTOにあるヤマモモの収穫をしていた。もう少ししたら木の下は熟した実が落ちて真っ赤になる。まだたくさん収穫できるので冷凍保存しておいてまとめてジャムにする予定。また会長さんから大葉をいただいたので早速ジュースにした。

 明日の土曜日は東の風で王子が岳では飛べない。虫明にある大平山に集まるアナウンスがあった。さてどうするか。。

 

2022年6月19日(sun)

 昨日の大平山へは参加しなかったのは今日(日曜日)の予報が絶好だったので片道2時間近い道程に躊躇したため。日曜日には十分楽しめると踏んで早めの集合時刻に間に合うように1時間早く出かけた。ところがまたまた予報に反して弱い風と定まらない風向。

 

 朝方は南東風、しばらくすると南西になり様子見の間に東風になって終了。それでも果敢に飛び出していく人たちもいたが自分はこのコンディションではうまく離陸できる自信は全くない。せっかく広げたグライダーを再び畳んで着陸地点に置いてあった車まで送ってもらって帰路に着いた。残念な1日になってしまったが仕方がない。最近は予報より弱い方向に外れる事が多いようだ。4種類の風予報を利用しているがいずれも海外からの予報で各々が微妙に異なる事もある。AIによる予報と思うが自然相手の予報精度を上げるのは大変なのだと思う。

 

2022年6月22日(wed)

 平日11時openに集まったのはビジターさん3人を含めた10人。風は絶好、眼下に湧いた雲が上がってきていた。早速離陸すると山肌を雲が登っていくのが見えて幻想的、グライダーのちょっと下をトンビが飛んでいる。「おーい!一緒に飛びませんか?」と思わず声が出る。この日は1時間半飛んで終了した。

 新人のKさんはこの日が初飛び。

  

 離陸地点と着陸地点の2ヶ所から無線誘導されながら今日だけで5回飛んでいた。初飛びおめでとうございます。ご安全に。

 昼間から猪がTO、駐車場と我がもの顔で歩いている。。住み着いている野良猫に餌をあげるグループがあってその餌を狙って現れる。

 

2022年6月25日(sat)

 昨日の金曜日もopenして少人数が集まったが強風で思うように飛べなかったとのこと。今日も次第に強くなる予報で10時openで早速離陸した。すると20分もしないうちに速度計が一桁になって前に進まなくなった。(ひょっとすると後退していたかもしれない)その時は10機ほど飛んでいたがすべて渋川海岸に避難してことなきを得た。その後はポツポツだが降雨があり益々暴風でそのままcloseになった。風速が予報より弱かったり強かったりがちょっと極端な日が多いと感じる。明日に期待しよう。

 

2022年6月26日(sun)

 お昼頃からコンディションが上向いてきた。私はそれまで様子を伺っていたのだが離陸するとなんとかトップアウトしソアリングできるような状況になっていた。

   

  

 

 

その後は上々で皆さん安全な飛行を満喫されたと思う。今日はクラブの常連さんの参加が少なくちょっと寂しかったが一方でH氏の尽力で懸案だったクラブハウスの倉庫室の整備ができた。来週の日曜は3年ぶりの海開きに向けて渋川海岸の清掃作業がある。今日も酷暑だったがいよいよ夏が近い。

 

2022年6月29日(wed)

 梅雨が明けた。昨年は2ヶ月間と長かったのだがまさか6月中に明けるとは、、、驚きです。今日はちょっと強い風だが高温が幸いして絶好のコンディション。熱中症に気をつけながら1本飛んで早めに帰宅した。

  

 着陸地点の渋川海岸では「海の学校」が開かれて子供たちがカッターボートを漕いでいる。記事によると11月2日までに県内の小中学校309校から約1万8500人が訪れる。コロナの影響で宿泊はできず掛け声は出せなかったりだが3kmの距離を45分間かけて漕ぐのだそう。いつも空から応援しています。

 

2022年6月30日(thr)

 今日も昨日と似たコンディション、正午集合だが参加者は少ない。風は弱めだったが珍しくダミーで離陸すると快調にあがる。しばらく調子に乗って飛んでいたが急にシンク帯に入って下降し回復できないままにメインLDに降りた。今日もこの1本のみで早々に解散した。猛暑日が続く。

 王子が岳のシンボル「にこにこ岩」は今日も笑っている。

 

2022年7月3日(sun)

 渋川海岸の海開きが近い日曜日、恒例の海岸清掃に参加した。午前9時開始して1時間の作業には王子が岳パラグライダークラブからは10数名が参加、全体では500名規模の大きなイベントで開催は3年ぶり。

  

 2年連続で中止されていた海開きも今年は開催される予定。広い砂浜だが普段からの手入れが行き届いていてゴミはほとんど見当たらない。指示があったので砂に埋まっている海藻を拾っていたがこれはエンドレス。少し離れているパラグライダーのメインランディングの砂浜の清掃をしたかった。風向が悪いのはわかっていたが終了後は王子が岳に上がってエリア整備を少し行って解散となった。台風が近いのかしばらく雨になりそう。

 

2022年7月18日(sun)

 実家の母親が怪我で手術、入院した。連絡を受けて急遽帰省して2週間が経過したがコロナ禍の入院でこの間面会もできず池の鯉の世話が実家にいる主目的になっている。入院の予定は2ヶ月間、手術後の経過は順調だが高齢で退院後も以前のような独居生活ができるかはわからない。母親本人のみならず周囲の状況はあっという間に変化する。

 実家がある新潟県には有名な尾神山パラグライダーエリアがある。調べてみると実家から約40km、70分程度で行けるらしい。3連休は全国的に天候不順だったが最終日は比較的良好だったのでスマホのナビを頼りに出かける事にした。山中で通行止めがあって呆然としたがなんとか到着した。

 絶景の眺望、TOは標高680mで前方彼方に日本海が、右には標高1000mの米山さんが見える。数本見える川の周囲は水田でTO周囲には高木もなく整備がしっかりされている。メンバーは50名ほど、今日は少し強めとのことだったが風は安定して海方向から入ってくる。麓のLDも最近重機で整備されたとのことだがTO が広いので皆さんトップランされていた。

 突然の訪問にかかわらず暖かく接していただきお世話になりました。

 

 その後も数回お邪魔しました。

 

2022年10月4日(tue)

 久しぶりに王子が岳のフライト。

 午前中は弱かったが予報通り次第に強風になった。それでも気持ちの良い秋の空、涼しい風に吹かれながら満喫した。

 F氏は新型機のクドス2(SKY)。

 

 やはり見てるより飛んだ方が楽しい。これから天候も下り坂で気温も下がっていよいよ本格的な秋になる予報。トンビも低めに飛んでいた。

 その後修理後の刈払機の試運転を兼ねて草刈りを少々。残念ながら猛暑の関係かTOの芝生はかなりダメージを受けていた。埋め込んでいたゴム製マットが顔を出してラインが引っかかりやすい。涼しくなってエリア整備も頑張らねば。

 

2022年10月16日(sun)

 天候の関係で王子が岳で飛べない日が続く。今日は花見以来のBBQ。よく晴れたので他のエリアに行った方が多かったのかビジターさんの参加は少ないように思ったが久しぶりにTOで開催。

 駐車場では17台のコスモスポーツが大集合。遠方からも来られていた。

  

 気温も結構高かった。A氏が作ったレリーフ。クラブハウスに飾らせていただきます。

 片付け頃になってちょっと風が入ってきた。

 

 

2022年10月22日(sat)

 今週は久々に土日続けて飛べそう。今日土曜日は午前中は弱風でメインTOの土を補充して保護シートを被せる整備を行なった。お昼過ぎから次第にコンディションは上向いて秋空の下長時間飛行を楽しんだ。

 

 

 コスプレパイロットのK氏。今の時期は毎年これ。この扮装で飛んで子供たちにお菓子を配ってました。

 

2022年10月23日(sun)

 昨日にも増して絶好のコンディション。

 

 コスプレパイロットのパンプキンマンは今日も登場した。

 多くの機体が飛び交ったが残念ながら2機が接触するというアクシデントが発生した。幸い両機とも大事には至らずにそのまま飛行は続いた。飛行中の私の前方で「バサッ」という翼を叩くような音と叫び声で何か発生したことは気がついたが後で当事者から聞いたところでは、2機が若干の高度差を持ちながら西方向に並んで飛行していた。右の低い高度の機体が左旋回したところ左翼と相手の右手が接触した。接触するまでお互いに相手機の存在は気が付かなかったらしい。同時に多数の機体が飛んでいる場合、特に条件が渋い場合は同じ空域の密度がより高まることがある。私も以前ひやっとしたことがあるが危険回避の気配りや譲り合いの行動が大切なことは言うまでもない。私は自分の性格や体力と照らして90分以上の飛行はなるべく避けるようにしているのだが長時間の飛行では注意力が低下する場合もあるかもしれない。危険回避を常に意識して安全飛行を心がけたい。

 

2022年11月5日(sat)

 山頂付近でステージが組まれてサンセットイベントが行われていた。

 

 開始は午後3:30からで地元のアマチュアバンドなどが出演していた。2年ごとに開催されるが数年前に開かれた時は未曾有の水害の後で「頑張ろう〇〇」というのぼりをひきながら飛行していたことを思い出す。

 前半は強風。でも果敢に飛び出すベテランも

    

 

 しばらくウェイティングすると少し弱まって一斉に飛び出した。この日は1本のみだったが長時間の飛行が楽しめた。日没まではいい天気だったがその後降雨あり。

 

2022年11月8日(tue)

 11月6日(日曜)は予報では弱風、風向も定まらずだったので最初から出かける気はなかったのだが後で聞いたらとてもよかったとのこと。午前中は弱風でサーマルが発生し王子が岳では珍しい雲底まで到達した人もあった。午後からも講習生には優しい風でいい練習になったらしい。こういうことがあるから油断できない。

 今日は平日だが伊豆からのビジターさんが大勢こられて賑やかにopenした。数日かけて中四国のパラグライダーエリアを周っているらしい。今日はちょっと強めの風だったが快適なフライトで高度も久々に500mまで到達した。

   

明日もopen予定だが良いのは午前中で残念ながら所用あり。風は弱く天気は良い予報。海風が入ってこない午前中は日曜日のような飛びができるかもしれない。早く済めば参加したいが。。

 

2022年11月26日(sat)

 久しぶりの王子が岳は風が弱め。それでも何とかトップアウト(離陸地点より高く上がること)したが渋川LDに行くことはできなかった。今日はこの1本のみ。

 

 

2022年12月4日(sun)

 離陸地点の芝生はシートで養生していたのだが昨日シートの位置をずらしてみると

 時期は冬で低温にもかかわらず新たにこんなに生えている。これは驚きでシートによって保温保湿され発芽してからは適度に太陽光を透過するらしくまた踏み荒らされない事もうまくいった要因かと思う。

 今日日曜日は予報では結構いいのではと思って出かけたが風弱く風向も定まらない。残念ながら私は飛ぶ事はできなかった。それでも果敢に飛び出したメンバー

   

 途中太陽が顔を出してサーマルが湧いた一瞬に飛び出したベテランH氏は離陸地点前のかなり低い位置からトンビと一緒に回して回して、、、ついに800mの雲底まで到達した。基本的にリッジ(斜面上昇風)のエリアなのだがこんな光景を見たのは初めて。チャンスはその時だけで13時過ぎには北風になってクローズした。他のエリアに移動した面々もあった模様だが私は渋川海岸の駐車場まで山歩きしてから帰路に着いた。

 

2022年12月5日(mon)

 昨日エリア移動した瀬戸内市の大雄山はなかなかのコンディションだったらしい。今日午前中はお世話になっている農家の畑に玉ねぎの苗植えに出かけた。大根やさつまいもなどお土産いっぱいもらって帰宅してから出かけた王子が岳だったが海岸の駐車場に着いた時に「風が止んだのでクローズ」の連絡が入る。またの機会に。

 

2022年12月8日(thr)

 平日openに集まったのはいつものメンバー6名。今日は少し強めの風だったが方向、風力が安定していて天候も良く絶好のコンディションだった。山並みに対して正面からの風だったので空域は広くどこでも上げる事ができて私のような講習生にも楽しめた。

 あるベテランメンバーの離陸後、左のブレークラインが他のラインと絡まってロックしコントロールできない状況だった。他機の誘導を受けながら反対の右ブレークを操作し広い渋川海岸に着陸した。最近でもベテランの左ブレークコードが滑車部分で巻き付いていて操作できず離陸直後であったので反対側のブレークコードの操作で人為的ストールさせ沈した事があった。この機は滑車を支える部分はライン状なので滑車が捻れて操作できる場合もあったかもしれないがもし引いた状態でロックしたら非常に危険な状態となる。離陸直後の一瞬の判断はベテランならではだったかもしれない。勿論そうならないように点検が大切なのは言うまでもないがそれでも不測の事態は起こる場合はある。いずれのケースも幸い無事だったのだが安全にはより一層気をつけたいと思います。Happy Landing!

 

2022年12月10日(sat)

 昨夜は夜釣りに出掛けた。

  

 はじめて行った場所だがPM7:00ころから爆釣、1時間ほどで餌(青虫300円分)がなくなって納竿した。メバルも1匹だけだが釣れた。こんなこともたまにはあります。最近はリールを使わない延竿でさぐり釣り。仕掛けも自作するのでお金もかからず毎回餌とケミホタルだけ買って出かける。岩場は危ないので膝パッドとキーを引き抜くとレスキュー音を発するユニットを持っていくのだが今回は比較的安全な場所というのも良かった。早く帰宅したのですべて捌いて冷蔵庫へ、明日は最近購入した柳刃の出番。

 今晩はクラブの忘年会なのだが地元の感染状況から私は欠席。もしもの時には同居家族の活動に支障が出るので準備していただいた方には申し訳ないと思うがまあ仕方ない。メバルは捌いて冷蔵庫で1日寝かせてから刺身で食べたがあまりの旨さに感動した。今までと同様にカサゴの煮物も作ったがまだまだ食べきれない。今度は焼いたり唐揚げにしよう。

 今日も飛べたみたいだが明日(日曜日)も予報が変わって飛べそう。

 

2022年12月11日(sun)

 朝いつもの時刻の集合場所には誰もいない。前日の忘年会は健康ランドだったのでそのまま宿泊した人が多かったりで朝の行動はバラバラらしい。一人で上がるとすでに集まっていて風は弱めだが気温が低いので空気密度が高く何とか飛べるのではといった状況。

 コスプレフライヤーK氏。12月はお約束のこの格好でギャラリーの子供たちにお菓子を配っていた。

     

 私もすぐに離陸した。初めは高度をキープするのに一生懸命だったのだがそのうち無線が賑やかに。聞いていると空域の風が荒れていて注意!という内容。強いサーマルと上空は山を越えて吹いてくる北風の影響でかなり揺れだした。そのうち西のエリアあたりで左翼がけっこう潰れた。これ以上の飛行を諦めてみなさん一斉に渋川海岸に向かったが高度のない機はかなり緊張したのではないかと思う。上昇するためにリッジ風を受けようとして山に近づくとローター(山越えの荒れた風、機が暴れる)の影響を受ける。幸い私は高度があったので問題なかったが海上で一度翼を叩かれた。数年通っているがこのような天候は初めてでやはり自然相手という事を改めて感じた。飛んでいるうちに状況が急変することもある。ただ揺れたり翼が少し潰れたりでも以前ほど焦らなくなったのは経験値が高くなったのは確かだと思うがそのほかにもSkywalk Chili 5というグライダーの優秀さを感じる。high end B classなのだが以前の機体と比べても安定していてコントロールしやすい。技量がないので運動能力の高さの評価はできないがとても良く出来た機体なのではないかと思っている。

 先日の空中接触の当事者の方が来られていたので話を聞く事ができた。状況は思っていたよりも深刻でキャノピー(グライダー)の4ヶ所が破れなどで損傷していたとの事。これは重大なインシデントで詳細な原因の追求と対策が求められる。もう一方の当事者の方の話と異なる部分もあり一瞬の出来事を正確に把握することの難しさを感じた。

 

2022年12月13日(tue)

 今日は西日本は強風が吹いている。近くの低山に登ったが天気は良いのに寒さと強い季節風で本格的な冬の訪れを感じた。

 帰宅したら注文していたヘルメットが届いていた。VITESS / ヴィテス

 私の頭はとても大きいので市販品で適合するパラグライダー用ヘルメットは少ない。一度海外からXXLを購入した時は合わなくて返品した事がある。このヘルメットはめずらしくXXSからXXXL(!)まである。販売元にXXXLの在庫を確認するとホワイトだけ1個ありとのこと。以前問い合わせた時は在庫切れだったので早速注文しようとしたが直販はしておらずクラブやスクールを通してほしいとのこと。残念ながら所属のクラブは契約しておらず紹介された同じ岡山県北部のクラブを通じて注文していただいた。「おおさネイチャークラブ」のS氏にはおせわになりました。料金(商品代金+送料)はS氏あてにPaypayで送金した。Paypayは対面以外の決済はあまり推奨されてないようだが電話番号で特に問題なく実行された。

 このヘルメットはS/Mサイズで380g(カタログ値)ととても軽い。カラーは5色、3種類あるバイザーと取り付けネジはオプションで別売り、付属しているインナーも別入手交換できる。ダイヤルで大きさの調節ができるインナーのおかげで3種類の大きさのシェルで5段階のサイズをカバーする。耳当ては取り外し可能、形状も秀逸でとても気に入った。顎まで覆うフルフェイスタイプが一番安全で今まで使っていたがジェットタイプは初めて。

 

2022年12月17日(sat)

 今日は生憎の雨空。小雨決行で王子が岳の整備に参加した。

 作業終了後に晴れ間が出たら少しでも飛べるかもと一応準備して出かけたが雨降り止まずあえなく解散となった。

 

 クラブハウスを掃除していたら出てきた古いバリオ。会長さんに断って持ち帰って通電してみたが残念ながら起動せず。

 12月も半ばを過ぎて年末も押し迫ってきた。明日も天候不良で飛べない。季節風が強く日本海側は大雪の予報。

 

2022年12月20日(tue)

 日本海側は大雪で大渋滞の報道。今日の王子が岳の予報は少し強めの風だったが讃岐パラグライダーからのビジターさんを含めて6名が集まり到着後にすぐに離陸した。天候は良いが指が冷たく対策が必要、師走の空を広範囲に気持ちよく飛んだ。時より揺すられることもあったが1時間ほどで渋川海岸に向かう。海岸上空ではほとんど前に進まない状態だったが無事着陸した。午後には日照も弱くなり北北西風となってcloseとなった。この先年末近くまでコンディションが悪くひょっとすると今日が今年最後のフライトになるかもしれない。

 

 先日埋めたばかりなのにイノシシ君がまた耕している。ミミズは見つかったのだろうか。午前中のコンディションは絶好だった。

午後には雲が広がった。天使の降臨。

 

2022年12月27日(tue)

 風が弱くしばらく待機していたが昼過ぎ頃に正面から吹き出した。

   

 H氏はサーマルに乗って1100mくらい上がったらしい。私も続いて離陸したが、、

 西の尾根で山沈した。幸い怪我もなく駆けつけていただいた皆様にグライダーを回収してもらった。リッジ風で斜面に接近しながら飛行していたのだが順調に上昇して尾根を越えたあたり、上空の風は北寄りでローターで叩かれて翼が潰された。一度は態勢を立て直したがもう一度叩かれて高度もなくそのまま木に引っかかった。高木ではなく身体がちょうど地面に届く高さだったが幸いに打撲などもなかった。ハーネスのポケットが破れたのは仕方ないがヘルメットの後頭部に枝が刺さり穴が開いたのはびっくり。軽量ヘルメットはやはりそれなりのリスクがある。とにかく岩にも当たらずでこれらは幸運以外の何者でもない。グライダーが引っかかって体が落下するときは上を向いた姿勢だった。ヘルメットやハーネスのクッションの重要性を痛感した。

 ローターを受けて沈したあたりは日常の飛行では特に頻繁に通る空域。しかし100mほど西方向で先日も一度ローターで翼を叩かれている。両日に共通しているのは風向が安定していなかったこと。離陸地点(今回のアクシデントより200mほど東方向)にある吹流しは頻繁にあちこちの風向を示していた。両日とも強い上昇気流があり今日は1000m以上パラグライダーを押し上げていた。強い上昇気流で大気圧が減少した空域に向かって周囲から流入する気流は山越えで撹乱されローターとなったのではと推測する。したがってサーマルの強い日はいつものリッジソアリングから切り替えて斜面に近づかない事が事故防止になると思われる。特に斜面を登り切って稜線を越えた時には横風を受けやすく地面からの距離をとって不用意に山に近づかない方が良い。

 低空で翼が潰れた場合に咄嗟に墜落を回避するテクニックはあるのだろうか。今回はまず右翼が潰れて大きく右に傾いた。右は山方向だったが急激な操作を避けながら左ブレークコードを引いて機体を水平に保ってこの時点ではなんとか沈を回避できるかと思われた。直後に次のローターがあり高度もなくそのまま落下した。高度があれば自然回復したと思うがこの高度では操作による回避は難しいのではないかと思う。やはり斜面に近寄りすぎないなど飛行ポジションの配慮が事故回避に必要だ。そしていきなり翼が潰れることは少なくまずグライダーが大きく煽られてパイロットが前方に投げ出され振り子の揺れ戻しで後方に押し戻された時に翼がオーバーシュートを起こして前縁が潰れる。このピッチング、ローリング(斜めに煽られた時は左右異なる操作になる)を素早く止める技術は必要に思う。グライダーが暴れるとつい解放にして収まるのを待つ事が多いのだがオーバーコントロールには十分注意して潰れの回避作業を積極的に行ってみよう。

 レスキューに駆けつけていただいた方々(タンデムフライトのお客さんまで)、ご迷惑をおかけしました。ありがとうございました。

 

 2022年最後の飛行はこのように予期せぬものになったがなんとか今年も無事に楽しむ事ができた。退職してパラグライダーをはじめて4年3ヶ月、高高度飛行は300回あまり。現在はNP(ノービスパイロット)だが来年の目標はパイロットをめざしたい。克服すべき課題は自覚している。怪我に注意して来年も続けていきたいと思います。

 

 みなさま良い新年をお迎えください。Happy Landing!