引き出し線が5本。
RD RD+WH BL BL+WH BLK の5色
30Ω平衡入力のRD(赤)こちらがトランスの上側 RD+WH(赤+白)アース側
2次側BL+WH(青+白)WE310Aのグリッド BL(青)アース側
BLKアース
18GAのより線を入手し延長しました。
電解コンデンサーがようやく揃いました。またカップリングコンデンサーは中央のケースに入れます。NFBのオイルコンデンサーは位置をずらしてケースの反対側にあります。また通称ウエスタン繋ぎの1μFはケースの外部の電解コンデンサーとの間に設置しました。
これで主要部品は組めたのでこれから配線にかかります。
入出力プラグ(コネクター)はUZとUYなのですがUYソケットがまだ入手できないのでUZとUXのウェファーソケットと金属プラグでとりあえず代用しています。この金属プラグは外観的には結構大きな要素だと思っています。
アースポイントはこの位置なのでとりあえず塗装削ってラグを立てておきました。あとで追加しました。
電源とデカップリングの配線が終わりました。この状態でAC通電してみます。整流管5Z3のみ入れています。ここで問題発生、、。
電解コンデンサの分圧がうまくいきません。平滑前は500V以上ありますが、1/2になるはずの電圧が100Vと400V(!)です。これでは耐圧オーバー。。プラス側が電圧が上がります。
また400V側には計25KΩの分圧抵抗が接続されているので400/25000 X 400=6.4Wとなり100KΩの抵抗4本で割っても1本あたり1.4Wの電力消費です。これでは発熱もばかにならない。
なんで分圧できないのか?これは電解コンデンサーの漏洩電流が大きいのが原因。メグオームメーターではなんとかなるかと思ったのですが組み合わせて使う場合はよりシビアな性能が求められるようです。
とりあえず電源トランスのB電圧を落とした状態で進めることにします。。
っとやはり電圧が足らず元にもどしました。
回路図では300Bのカソード抵抗は880Ωで電圧降下は70Vで70/880=80mA
WE310AとWE300BにB電源を加えない状態で整流管からの電流は実測56mAでうちフィールドコイル前は20mA,その後は36mAでした。
56mA+80mA=126mAなのでWE274Aにとってはそう無理な電流ではありません。
しかし電解コンデンサーの耐圧が気になります。
回路図からブリーダー部の電圧、ブリーダー抵抗の電流を計算してみます。フィールドコイル前は520V、後は440Vです。
前:10.4mA 後:25.0mA 電圧は回路図に記入してある通りです。ちなみに前段WE310Aの電流は0.98mAと2.6mAでした。
そうするとブリーダー抵抗の電流は約35mAとなり実測56mAとの差 56-35=21mAがコンデンサーの漏れ電流
詳しく見るとフィールドコイル前は実測20mA 計算値10.4mA 後は実測36mA 計算値25.0mA
となりやはり古い電解コンデンサーを使用したあたりが多くなっています。それにしても漏れなしの状態でも総電流の半分近くをブリーダーとして消費しているわけでこれにより全体の安定化を図っているということかもしれません。
特に2段目のWE310Aのスクリーングリッドのブリーダー電流は4.6mAととても多くなっています。
もう一度測定しました。
フィールドコイルの代わりに可変抵抗器を挿入してOUT側を440Vにしてみます。この時のDCRは5.0KΩで総電流は46mA(すでに先ほどの値と異なっている)
この状態でデカップリング部の電圧を回路図と比べます。初段のプレートが若干高め。
5KΩの電圧降下は140Vなので140/5000=28mA そうすると後は28-25=3mAの漏れ電流。これだと前は18mAで18-10.4=7.6mAの漏れ電流。
結構少ないイメージ。。