草刈機だと思っていた機械が正確には「刈払機」だということを初めて知った。パラグライダーのクラブで所有している内の1台だがエンジンがかからず修理のために持ち帰った。共立 SRM 240/Aという機種でweb検索すると、、「リコール対象」とある。。ただしこの告知は10年以上前。すでに製造は終了していて混合燃料の2スト23.6cc。
写真ではそうは見えないが(?)とにかく汚い。排ガス、泥、、メンテナンスなしに酷使された屋外機はこんなものでしょうか。やはりかからない。
とりあえず分解して掃除と構造の把握を行う。これは失敗で掃除の前にまず細かいチェックをしておけばよかった。。組み上げて確認するもプラグに火花が飛ばない。
ハンドルにキルスイッチがあるのだがテスターで確認すると接触不良。このスイッチは分解整備できない構造。あとで探すとしてとりあえず接着を剥がして分解(破壊)して接点を研磨して難接着エポキシで組み立てる。
スイッチONで回転が止まる。ここを勘違いしてちょっと混乱したがプラグとレンチをホームセンターで購入してとにかくスパークを確認した。イグニッションはポイントもなく完全に樹脂に埋まっていてメンテナンスフリーでここが壊れることはまず無いのだそう。ところがキャブやマフラーを確認したがやはり始動しない。。しばらくプルし続けるとかかることもあるがまた始動不能になる。キルスイッチも問題ない。フライホイールには1ヶ所マグネットがある。この構造でポイントが必要ない理由は不明。完全なブラックボックスなので調整代はフライホイールとの距離だけとなる。しらべてみると0.1mmだそうで限界まで近づけよ!ということか。。昼間はスパークが見えなかったが夜に改めて確認するとちょっと弱い気がするがちゃんと飛んでいる!ますますわからない。。
イグナイターを取り外して見るも内部は開けることはできない。しかし端子間の導通はある。電子回路が入っているのかは分からないがギャップの調整しても不調が続くなら交換しかないと思うが検索してもヒットしないのですでに入手困難なのかもしれない。わずかにオークションで同じ会社の製品で似ている形状のものがあるので一か八かで入手するか、、だがそこまでするのなら専門業者に修理をお願いした方が確実。もしくは引退か。
相変わらずスパークは弱いが組み立ててみると一応始動する。
今は吹き上がりも良好だがこれで安定して使用に耐えるかは分からない。一応これで説明の上お返しすることにします。
草刈機(刈払機)並みのエンジン、、などと言われるが長年の現場で鍛えられた究極の姿でやはり感心した。安全であることを最優先にコンパクトで手荒に扱っても壊れない。おびただしい数が生産されたと思うしこれからもずっと続く。刈払機の姿を見て思い出すのはたしか中学生位の時に雑誌で見た浜松のホンダ工場で開かれていたアイディアコンテスト(だったかな)。回転刃の代わりにタイヤを取り付けてローラースケートを履いて魔法使いの格好をした社員さんがまたがって会場内を走り回る!というエンジン付き魔法のホウキ。凄いアイディアだと思ったがブレーキは付いていたのだろうか。。ある出品作品(ブンブク茶釜みたいな、、)を見て本田宗一郎さんが大笑いしてつられて全員が爆笑した!とか。あのころのホンダは創意と情熱に溢れていたのだろうな、、と思う。LIFEwagon、N(2)360wagon、Z GSS(水冷ツインキャブ)、バラードCRX、サイバーCRX、ワンダーシビック、そして初代インサイト、、いろいろ楽しませてもらいましたがカミさんのワンダーシビック以外はすべて中古車だった。日本のロータスにはならなかったけどホンダさん、内部抗争なんてしてる場合では無いよ〜! これからも応援しています。 共立製 刈払機からはずれました。
お読みいただきありがとうございました。
帰省帰りに大宮にある「鉄道博物館」に寄ってきました。私は「鉄ちゃん」ではないのですがもちろん嫌いではありません。いつか訪れてみたいと思ってました。大宮駅から埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)で次の駅の「鉄道博物館駅」下車。
実物が並ぶ展示場は広く見やすい。SL弁慶号から御料列車や0系新幹線など多数。ガイドによる解説や別室ではストーリー仕立てのジオラマ運転などやっぱり鉄ちゃんの聖地だった。平日なのに結構お客はいたが夏休みや休日はすごい人出なのだろうと思う。懐かしい「旅のレストラン 日本食堂」でハヤシライス食べて帰りました。絶品でした。。