Decca Decolaがお嫁入り

やっとこさ入手したDecca Decolaの整備記録

BELTEK V3010 について

2022-01-28 10:48:34 | テレビ

 BELTEK corp.は元々は1961年創業の音響メーカーでカーオーディオ製品を主に海外に向けて販売していた関係で国内での認知度はさほど高くないように思う(失礼ながら私も存じ上げませんでした)。以前からオークションに出品されていたBELTEK V3010はとてもレアな製品かと思うが傷みが目立つ外観のためか入札の気配がない。何度目かの出品でついポチってしまった。。

   

 アンテナは折れていて外観はやはり荒れている。

 

  

 この大きなネジを緩めて上面の蓋をはずすと

どっひゃー(2回目)。

 

 懐かしいNational Hi-Top。液漏れ補償の期限が1984年10月なのでほぼ40年間眠っていたことになる。9本の単一電池を取り出すとかなり軽くなった(当たり前だ)。

 

 内部の大小2枚の基板はTV,AM,FM3波受信なので結構混み合っていて後ろのラベルによるとトランジスターが31個、ICが1個、ブラウン管は松下(National)製。

 

シールを剥がすと元の表面が現れてかなり変色していることがわかる。ヒューズはアルミ箔が詰め込まれていて(ピースの銀紙?)当時よく見た光景。

 

 選局のメカニズムは結構複雑な機械式でダイヤルを回してみても動作しない。1軸でVHF選局とファインチューニング、UHFの選局を行う。前面のツマミはよく見ると3個とも異なっているなど細部に凝っていて全体的に樹脂の質感や精度も高くしっかり作られている印象。

 電源はAC,DC両用だが電源コードはないのでとりあえずDC12Vを繋いでみる。

 

 電源の切り替えがちょっと混み入っているので確認に手間がかかる。直接DC12Vを接続したが全く反応がない。ヘッドホンで聞いてみるとわずかに反応があってこれはスピーカーの断線。60Ωの特殊なものだがポケットラジオ並みに小さい。バンド切り替えをすると(ヘッドホンから)瞬間的に音が出る事があるしTVからFMに切り替えた時にわずかに画面の反応がある。錆びた電池端子の接続を切って全バラしてみよう、、

 

 毎度のことながら収拾がつかないほどぐちゃぐちゃになる。。電源回路の電解コンデンサーが完全に噴きだしている。ここが不動の主な原因の様子。AM,FMのチューニングツマミが空回りしていたのでスプリングを調整。(ZENITHとちがって)ちゃんと滑車が入っていた。

 

 TV FM AM3バンド、3電源対応でとてもややこしく分解と組み立ては慣れないと時間がかかりそう(というか再度組み立てできるのだろうか?)。メンテナンス目標は 3波とも受信できるようにする、代替えスピーカーを探す、大きな電解コンデンサーは極力交換する、ロッドアンテナを修復する、電池駆動は諦めてACのみにして電源コードを調達する、外装は極力なんとかする(!)、、などの予定。

 スピーカーはインピーダンス60Ωで直径は66mmという特殊なものだがこのサイズでないときっちり前面パネルに固定しずらい。そこでスピーカーフレームに手持ちの小口径スピーカーを組み込むことにした。

  

 フレームを一部切り取ってフェライトスピーカーを接着した。8Ωなのでインピーダンスの不一致はどうするか検討します。ボディはさらにドンガラ状態にして

  

 サンドペーパーかけてパテ盛りしてミッチャクロン、プラサフ吹いて塗装。

 

 色は使いかけのスプレーから選んだメタリックブルー。

 昨年末に購入したハンダの吸取機を初めて使ってみた。

 

 なるほど、、絶賛する人が多いのも頷ける。ウォーミングアップの時間が短く温度管理が良いのかハンダがスムーズに溶ける。折り曲げた足もコテ先でうまく起こすことができて快適、どんどん作業が進む。早く買っておけばよかった。明らかな不良以外でも手持ちの部品とできるだけ交換した。回路図がないので手当たり次第に。

 これで電源電圧が安定したがFM,AMが正常に動かない。時々は動作するのだがバリコンを回すと途切れる。この2波は別基板でオーディオ回路だけメイン基板だと思うがラインに電圧が出ていてやはりおかしい。メイン基板のオーディオ信号入力にはAM,FMチューナー出力が音量調整ボリュームを介して繋がっているがこの入力端子に電圧が出ている。原因を探るとパターンのショートだった。コンデンサー交換時にハンダが飛んだ可能性が一番高く自分で掘った墓穴にちがいない。あっけなく解決してラジオ2波は良好に受信できるようになった。

 ところがテレビはラスターは出るのだが同期しない。最初は画像出力に問題ありと考えていたが偏向調整のボリュームをいじっていると画像はうっすらと見えてその後の問題のよう。回路図も基板図もないし仕方ないのでボード上の手付かずのコンデンサーを片っ端から交換することにして電解コンデンサーを注文したのでしばらく待ちます。ブラウン管の接続は5ピンがカソードらしい?

 注文したパーツが届いてさっそくメイン基板のコンデンサーをほぼすべて交換した。

 今まで30個近く交換した。大変な作業のようだがハンダ吸取機を使うと結構短時間で済む。裏側から強力なライトで照らしてパターンを透過させて作業していく。

 ところが結果は全く変化なくどうもこの作業は徒労だったらしい。垂直偏向波形をみると一応出ているのだが綺麗なノコギリ波ではなくうねっている。基板にある垂直高さ調整半固定ボリュームと上面パネルにある垂直同期ボリュームの接続をたよりに基板の回路をさぐっていく。発振回路はブロッキング回路で出力増幅回路はコンプリのようだ。どの段階で波形が歪むかを確認していくことにします。

 ずいぶんと遠回りしましたが不安定の原因は電源だったようです。平滑コンデンサーの破損に伴い電源部もダメージがあったようでリップル分が残るのと安定化がされていない様子。回路を把握するために基板をトレースしてみたが

基本的な安定化電源と思われるが何が原因かわからない。あらためてwebの解説を見ながらトランジスタやツェナーダイオードを交換してみたがやはり出力電圧をコントロールできず。。そのうちに今まで動作していたAM回路まで沈黙してしまった。すでに2週間近く経過していることも考えて残念ながら内蔵電源はギブアップして外部DC入力からスイッチング電源を接続してTVとFM2波のみ、破損していたアンテナを修復して終了としました。

 今回は見当外れの診断で基板上のほとんどのコンデンサーを取り替えたり故障箇所の復帰ができなかったりとちょっと残念な結果になりました。

 

   

 

 

 お読みいただきありがとうございました。


RCAVictor 17PT8072 について

2022-01-18 23:02:44 | テレビ

 

 1958年製米国のテレビの第一印象は「大きい!」。以前同じRCAVictorの8inchテレビをメンテナンスしたがこれは17inchなので大きいのは当たり前。むしろ大画面の割には密度が高くコンパクトかも知れない。

 

出典不明

 当時のRCAVictorのカタログを見ると以前整備した8inchの8PT701は欄外だが'FLIGHT LINE'と名付けられたポータブルシリーズは14inch、17inch、21inchがあり通常モデルとデラックスモデルの2種類という(21inchはデラックスのみ)充実のラインナップ。17inchモデルの価格は$170でデラックスはそれよりも$20ほど高い。デザイン以外の両者の違いはよくわからない。そもそも'FLIGHT LINE'とは?

 スイッチを入れても反応はない。内部はかなり改造されているようで謎のトランスが追加され足に直接ハンダ付けされた真空管が埃と共に隙間に押し込まれていて、、と怪しさいっぱい。

  

 

 幸いな事に資料は有料で入手できた。1958年製造でほぼ同じ回路の製品がまとめて記載されていた。ヒーターの結線図が貼ってあったがマニュアルや実機と少し異なっている、、と思ったら「MIRRORED VIEW」と書いてあった!

 この17PT8072にはUHFチューナーは搭載されていない。8inchの8PT7011はポータブルテレビにも関わらず電源トランスを搭載していたがこれはトランスレス、すべての真空管のヒーターはACラインからの直列接続。改造はヒータートランスを追加して数本のヒーターに別供給していた。どういう事情かはわからないが追加されていた調節用のホーロー可変抵抗が焼き切れていたのでうまくいかなかったのかもしれない。まずこのあたりを元の状態に戻すところから。

   

トランスレスなので感電防止でシャーシと金属製ボディケースとは絶縁されている。

 

ヒーターの接続の順番はマニュアル通りに修復した。VIFがもう一段増えている機種もあるが基本的にはこの流れになっている。高圧部以外はプリント基板でパターン側からはシールド板を外さないとアクセスできないがヒーターはワイヤーで繋がれていて基板上のソケットで導通を確認していく。掃除と可動型のシールドケースが錆で固着しているのを剥がしながら復元作業を行ったので結構時間がかかったがこれでブラウン管を含めてヒーターが点灯するようになった。

 次に整流回路だが直列に大きな電解コンデンサーがある倍電圧整流回路で2個のセレン整流器が使われている。その後のπ型平滑回路のチョークと出口の電解コンデンサーは後付けのものに変更されていた。元々のチョークコイルは残されているが接続されていない。断線はしていないが仕様変更だったのか場所を変えてより大きなものに改変されている。ヒーター点灯なしで無負荷のB電圧を測定すると定格260Vよりかなり低くセレンやコンデンサーに問題がありそう。改めてヒーターを通電すると低周波回路は生きている様子だがラスターは現れない。オシロスコープで見ると水平出力管の入力には一応乱れてはいるが波形は来ているしヘッドキャップにオシロスコープのプローブを近づけるとパルスを拾うので水平管出力はありそうだが高圧は出力していない。フライバックトランスと高圧整流管はシールド缶の中に入っていてプレートキャップをはずそうと引っ張ってみると嫌な音が、、

 

高圧整流管1XB2のヘッド部分が割れている。。以前から割れていたのか今割れたのかはわからないが(どちらにしても)手持ちはないので注文した。フライバックトランスは一応断線の点検をしたが大丈夫そう。

 真空管が届くまでに他の問題を解消していくことに。規定の電圧が取り出せない電源回路だがセレンが劣化しているのか平滑コンデンサーの漏洩なのか。

 

B電源の平滑コンデンサーは2本あるのだが改造によって1本追加されて3本5系統(1本は複合コンデンサーなので)となっている。配線を切り離してメグオームメーターで漏洩を測定すると残念ながら3本とも使えない状態。追加された1本は撤去し元々の2本だけ手持ちと交換した。

この小さな30μFはオーディオ回路のカソードパスコン。これで無負荷の電圧は上がったが動作させてまだ不足しているようならセレン整流器にパラにダイオードを接続する事にします。

 

、、、作業環境の改善は今年の目標にしよう、、。水平出力管の入力波形を見ると3波重なっている。また闇雲にコンデンサー交換するか?

 

スピーカーのコーン紙はひび割れていてパッチを当ててスリットから飛んだ赤塗料を消すために全体に墨汁塗ったが芳しくない。。と遊んでるうちに1XB2が届いた。

 

当時の日本各メーカーの真空管箱はしっかりデザインされていて趣がある。2本購入したが送料の方が2倍した。AC電源からトランスレスのB電源整流回路までにヒューズ抵抗が入っているが切れていた。ここになぜ抵抗を入れるのかよく分からないがただのヒューズに置き換えます。

 

 セレン整流器にシリコンダイオードをパラに入れたがこれでもまだ定格260Vに少し届かない。接地される主なコンデンサーを数カ所外してメグオームメーターで測定したがほぼOKだったのでこのまま続けます。

これで高圧整流管1XB2をつなぐとようやくブラウン管が光るようになった。しかしアンテナからの信号には反応していないようだ。

 

電源はOKとして何処からチェックするか?まずプリント基板の裏に数カ所ハンダ付けされているシールド板を外した。この板を外さないとパターン面にアクセスできないのだがこの構造では十分なメンテナンスは難しかったと思うがなぜ??1956年製造のRCAVictor製品はプリント基板は採用されておらず手配線でメンテナンスは容易だった。基板上にはバンブルビーなどが並ぶが製品本体の寿命前には部品交換することはないと考えられるほど信頼が高かったのかもしれないが残念ながら当時のオイルペーパーコンデンサーは漏洩が激しく使えるものは少ない。各ツマミを回してみても画面は殆ど反応がない。特に輝度調節ボリュームはブラウン管の7番ピンと繋がってB電圧を直接調節していて回し切ると0Vになるはずだが電圧が出ている。コンデンサーの不良を疑って注文した。こんな調子だからなかなか作業が進まないが部品が届くまでできることをしておこう。ケースの凹みはデントリペアーで修復して(ウソです。裏から押しただけ)ブラウン管の剥がれたシールド塗料はnoise hell(ノイズヘル!)で塗り替えた。

 

 部品が届いたので早速交換するとブラウン管のカソードの電圧の漏れは検出されなくなった。ところが輝度調節はやはりできず他のグリッド電圧の確認をしてみる。ブラウン管のカソードだけでなくコントロールグリッドの電位もプラスになっていて垂直偏向トランスの出力のコンデンサーの不良だった。その先にある接地されている抵抗が焼けて周囲のコンデンサーのパラフィンが発熱で溶けているなど目視でも判断できたが見過ごしていた。コンデンサーを交換すると電位は下がり輝度のコントロールがされるようになったがまだ映像は現れない。幸い画面は十分に明るいのでブラウン管のエミッションは良好の様子。同形状のコンデンサーを次々交換していくとわずかに見えてきたが不鮮明、不安定。とにかく映像増幅部が機能していればもうすこし鮮明になるはずだが。水平出力管の入力信号が三重になっているのも気になっていてそのあたりのコンデンサーを交換したが解決しない。ただ水平同期の可変コアの調整が15kHz付近で安定してできるようになったことと重なってはいるが波形が鮮明になってきた。やはりコンデンサー劣化はあるようだ。

 ところが電圧を上げるとブラウン管の高圧接続部でスパークが飛ぶ。どうも電導塗料を近くまで塗りすぎたようで溶剤で丸く取り除いた。

 回路図でそれらしきところのコンデンサーの交換を続ける

 

 ボケボケで安定しないが徐々にはっきりしてきたが

 

 垂直高さ調整と焦点調整の範囲を超えているような感じなので抵抗器を足したりして調整していたがやはり安定しない。そこで映像出力管の6AW8Aを交換すると少しコントラストが改善された。この映像出力段は使用条件が厳しいのか不良になっている場合が多い。画面の上面の水平線が太くなっていたり横方向へ流れていたり、、とまだ改善の余地あり。

 そろそろ(気分を変えて)外装を整えよう。ブラウン管周囲の金属枠には錆が出ているので塗り替えた。ボディはすでに朱色に塗装されていて元々のFliteLineシリーズには無い色だが結構気に入っていてこのままに。無駄のない形態なのでどちらかといえば鮮やかなはっきりした色が似合う。気温が低いのでダマになるのを防ぐためにスプレー缶を湯煎して枠は同色のゴールドに、裏パネルやネジなどサビの出ている所はなるべくキレイにしてボロ隠しのブラックに。

 

 裏パネルにあったアンテナ端子を取り外して映像と音声の入力端子を取り付けた。今回取り替えたコンデンサーなど

 

 

  

    

 

 無駄な突起やラインがなくシンプルで存在感がある。はっきりした色は(塗り替え)アメリカングラフティそのもののような世界でFlight-Lineというシリーズ名のとおり航空機をイメージさせて翼をつけたら飛んでいきそう。今回の修復は年明けから3週間を費やしたが幸いに感電などの事故もなく(デジタルテスターが1台昇天したが)不十分ながらとにかく目標まで辿り着くことができた。1958年当時$170という価格は米国の豊かな家庭でもかなり思い切った買い物だったのではないだろうか。部屋に届けられた時はさぞ誇らしかっただろうと思う。家族の笑顔が目に浮かぶような素敵な製品でした。

 

 

 

 お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 


パラグライダー日記(2022年 前期)

2022-01-16 23:11:48 | パラグライダー

 新年あけましておめでとうございます。

 年末年始は帰省したのですがその間に一旦おさまったかに見えた新型コロナ感染者が激増しています。少し前からヨーロッパ、インドなど海外では急速な増加が見られワクチン未接種者以外のブレークスルー感染も多く報告されている。水際対策で時間稼ぎをしている間に3回目のブースター接種を急ぐ手筈だがすでに市中感染が広まっていて特に沖縄など米軍のコントロールができない地域での急速な感染拡大は悔しく怒りを感じる。幸いにオミクロン株は重症化の例は少ないようだがこの先感染力が強力で強毒性の変異株が現れたらどうなるのだろう、、などと素人は考えてます。

2022年1月16日(sun)

 正月三ヶ日も王子が岳ではフライトできた様子。帰宅してからもなかなか飛びに行けなかったがようやく初飛びができた。

   

 午前中は穏やかだが正午には強風になるという予報だったので1時間早めてopenした。ところが良好そうな風なのに浮きが悪く高く飛ぶことができない。山頂付近の横風は強いのだが海面近くは弱くベテラン諸氏は渋川LDまで行ったようだが私はあえなくメインLDへ。今日は大潮で満潮の砂浜は狭く急速な降下で目測を誤って波打ち際に降りて靴が少し濡れた。幸い被害はなかったが今年一年を暗示させるフライトなのか? いーやこれは「初飛びで厄落とし」

 本年もよろしくお願いします。HAPPY LANDING!

 

2022年1月19日(wed)

 平日だが朝10:00からopenした。コンディションは良好で久しぶりの高高度飛行を満喫した。

天気はよかったがやはり上空は寒く手袋の選択を誤って手が悴んだ。午後には強風となりベテランタイム。西方向かなり遠方の機影は白内障手術のおかげで見えるようになって地上の会話に参加できる嬉しさよ。予報ではまたしばらくは王子が岳では飛べなさそう。

 その間に県外遠征された方々も居られた。私は自宅で飛行の様子を見学していた。

 H氏の徳島県の海岸沿いにある大坂エリアの飛行の様子で2Dもしくは3Dで表示される。以前も書いたがスマホ内蔵のGPSのデータをLiveTrack24というサイトにアップロードすることで(アプリで自動的にされる)飛行の様子をリアルタイムでまた飛行記録としても(IDがわかれば誰でも、パスワードは不要)見ることができる。こういったシステムは山登りでも使われもしも行方不明になった時には迅速に救助活動を行えるメリットもある。クロスカントリーなどでは特に有効で着陸地点への回収(お迎え)がスムーズにされる。すべて無料でflightlogとしても有効なのだがホームのエリアではスマホを操作することが面倒になって最近は使っていなかった。遠征時には活用しようと思います。

 

2022年1月27日(thr)

 平日だが参加者7名でopen、途中タンデムの方も来られていた。試乗機がきていたが重量も合わないし度胸もないので乗らない。

 今日は比較的穏やかな天候で暖かくあまり上がらなかったがそれでも1時間超の飛行を楽しめた。

 発表が遅れていたお目当ての機種の新作パラグライダーがアナウンスされたが円安の関係かとても高額。機体の価格は各社まちまちでこのスイスのメーカーは以前から高くて有名。そう頻繁に買い替えるものではないので長い目で見ればそれほど極端に費用のかかるレクリエーションではないと思っているがそれにしても、、だ。

 

2022年1月30日(sun)

 昨日も飛べたようだが強風だったので敬遠した。今日は早朝の釣り(釣果なし!)から帰宅してからの参加になり少し遅れたが1日絶好のパラ日和。午前中に1回、午後からはちょっと強めの風だったが夕方には少し穏やかになり思い切って離陸したが快適な飛行で楽しめた。

 最近パイロットになったHK氏は新たな目標を立てていて今日めでたく達成して日々漫然と飛んでいる身としては反省(すぐ忘れるけど)。

 全装備を背負った状態で体重計に乗ると96kgだった。現在の私の体重は77kgなので装備だけの合計は19kgにもなっていてこれは意外だった。EPSILON 9 26の適応重量範囲は85〜97kgなのでほぼ上限ということになる。翼面荷重は重要で軽い場合は機体へのテンションが下がって翼が潰れ易くなるし重い場合は滑空比は変わらないのだが速度が速くなって扱いづらくなる。上昇風を受けながら滑空するグライダーは適応範囲であれば軽い方が上昇しやすくなる事は当然と言える。厳冬期なので着膨れして重量過多なのは仕方ないが今まであまり意識していなかった軽量化にとりくむべきと感じた。強風時には感じないが弱風時の浮きの悪さは(技能が低いのはわかっているが)悔しい思いを常々している。方策としては 1 大きくて重たい靴を交換 2 重いアウターをやめてインナーを多用 3 いつも載せているビーチマットやチューブバッグなどの廃止 4 体重減(!) これらを駆使してちょうど適応重量の中心の92kgまで抑えたい。4kgの差が飛びにどう影響するか(否定的な意見が多いが)体験したい。

 まず靴。

 

 片方の重量を比較するとなんと325gも差があって両方で650gの軽量化となる。今までの重い方はパラ、ハンググライダー専用靴だが特大サイズの出物を購入したもの。軽い方は山歩き用だったが靴底がすり減って引退したもの。早い時は1年くらいで滑りやすくなる。パラ専用靴は靴紐を掛けるところがなくすべて通しになっていてラインが引っかかるのを防いでいる。靴はハードランディング時にはとても重要で中敷きを含めて性能差はダメージの大きさとして現れる。高性能中敷を入れて使うことにします。

 次にアウター。

 針が振り切れて違うはかりで1500g。インナーに置き換えたら1000gは軽減できそう。廃止予定のビーチマットとチューブバッグは両方で500gくらいだろうからここまでで2.2kgの減量。あとの1.8kgはダイエットするしかないな。。

 

2022年2月7日(mon)

 平日に8名の参加。11時openで初めは絶好、午後からは強くなりTO時に飛ばされるトラブルもあった。靴を交換してアウターなしでヒートテック着込んで全備重量を量ると93.5kgで結構中央値に近づいた。ヒートテックはやはり優秀でライトウェイトダウンと組み合わせると厳冬期でも今日の天候なら十分に対応できると感じた。

 

 離陸してしばらくすると風がかなり強くなってきて対面した時の速度が10km/h以下、渋川海岸の東にある小山で少しソアリングしてから無事着陸した。着陸は風に対向しながら斜めに下降していくのだが後ろに下がらないように後方のマージンは十分に確保しておく必要がある。今日は高度の余裕があったので西方向も今まで行ったことがないところまで到達した。

 

2022年2月8日(tue)

 今日も平日11:00open、午前は弱かったが午後から絶好となった。

 

 (M氏提供)

 前日と同様の軽量装備で飛んだが(昨日からその傾向はあったのだが)軽量靴は足の甲が攣る!それも両足が。この痛みは耐え難くかといって中敷きは取り除けずでどうもこの計画はお蔵入りの様相を呈してきた。

 昨日入会したIさん(20歳)の立ち上げ練習が始まった。安全に楽しくいきましょう!

 

2022年2月10日(thr)

 午前中は降雨があってopenが危ぶまれたが午後から青空、絶好となった。平日の参加は県外からのW氏をはじめ7名、サーマルも発生していて荒れ気味ではあったが皆さん楽しめたと思う。

 

 

 最後はターゲット大会の様相。トップランが自由にできるのはうらやましい。もっとも講習生は禁止されているが。

 

2022年2月11日(fri)

 午前はちょっと小雨がパラついたがほぼ1日絶好のコンデションで多くのビジターさんらが集まって賑やかだった。

 

コンペ機(競技機)はアスペクト比(縦横比)が非常に大きく美しい翼構造は人力飛行機を思わせる。今日も入会者があってなかなか盛況。広場で立ち上げ練習を行う予定だが今は時期がよくない。

 

2022年2月24日(thr)

 キャノピー(パラグライダー本体)が新しくなった。購入したのは「SKYWALK CHILI 5」でEN-B(機体の性格を表す。EN-Bは中級)。選択した理由はこの機体に乗っている諸先輩方の飛びが素晴らしいから、、で同じ機体なら自分もあんなふうに飛べるのではないか(!)といういたって安易な考えから。いままではスイスのA社に執心だったが意中にしていた次期候補機の発売延期、価格の高騰、最適重量の不適合などであっさりと心変わりした。いままでの機体も同じ EN-BなのだがCHILI 5の方がより高性能で難易度が高いという位置付けでまた適応重量もすこし重くなっている。

 今日は風向きは良いが強風で王子が岳パラグライダーはopenしていない。現地で受け取った帰路途中の広場で早速立ち上げ練習をしてみた。かなり乱れた風で練習しづらかったがいままでの機体との違いを少し感じることができた。前機体は立ち上げ後に前方へ走っていく傾向が強くそのコントロールに慣れるまでかなりの時間と回数がかかってしまった。早々にブレークコードの長さを変えたのも裏目に出て初期セッティングの変更は機体の特性に慣れてから慎重に行うべきという教訓も得た。CHILI 5は立ち上げのスピードが遅く勝手に走っていく傾向が少ないと感じる。今までは走りすぎを抑えることに気を使ったが今度はもう少し立ち上げの勢いが必要かもしれない。

 翌日も立ち上げしてみたが風が暴れて思うように練習できない。明日の土曜は久しぶりに王子が岳で飛べる可能性が高いのでお披露目できそう。SKYWALK CHILI 5の日本語owners manualの冒頭に「、、もしお客さまがCHILI 5を他のパイロットにお譲りする時は、このマニュアルも一緒に渡してあげてください。このマニュアルはグライダーの重要なパーツとしてお考え頂けると幸いです。」とありこの一文でSKYWALKのファンになってしまった。

 

2022年2月26日(sat)

 CHILI 5の初飛びということで張り切って出掛けた。天候は快晴、風は次第に強くなる予報。早々に準備して離陸すると後ろから何か叫ぶ声が複数聞こえる。そしてなぜか大きく右に傾いて数十メートル離れた西テイクオフに降りそうになったが左ブレークを引きながらなんとか堪えて斜面前方に出た。そこで見上げると右後縁が下に引かれた状態になっている。なにか絡まったらしく丁度右ブレークコードを引いたような形状で反対の左側のブレークを引かないと真っ直ぐ飛ぶことはできない。そしてなんとか絡まった右ブレークラインを解こうと数回引っ張ると「ぷすっ」という嫌な感触があって3本あるうちの1本が切れて断端がヒラヒラしているのが見えた。しかし後縁の曲がりはそれでも解消しておらず急遽真下の浜辺にあるメインランディングに緊急着陸した。特に怪我など人的被害はなかったが初飛びでの破損は凹む。テイクオフに戻ってラインチェックをするが絡んだ状況はよくわからない。離陸前のラインチェックがいい加減だったのが全ての原因だが後から考えると叫び声に反応してなぜ離陸中止しなかったのか、西テイクオフに着陸できた状況でなぜ飛行を続けたのかが悔やまれる。逆に良かった点は状況を察したH氏からの無線での指示があったこと、ラインが切れなかったらもっとブレークを引かれた状態だったかもしれないこと、幸いに風はまだ弱くコントロールが効いたことなど。ラインは交換しなくてはならないが今日は切れたブレークラインを結んで(!)2回の飛行をおこなった(自己責任で)。

 しだいに風が強くなっていったが強風下でも安定した穏やかな飛びで不慮の挙動が少ない。浮きは思った通りでとても良好。立ち上がりがゆっくり穏やかで勝手に走っていかない(いままでの癖でブレークコードの引きすぎ注意。特に強風時の離陸)

春が来たかもしれないと思わせる陽気だった。明日の日曜日は天気は良さそうでopenの予定だが強風予報、所用もあって行けない。明後日で2月が終わる。

 

2022年3月4日(fri)

 今週末は天候の関係で飛べそうもない。平日だが新人を交えて立ち上げ練習を行う告知があり片道1時間半かかったが参加した。初めての場所は旭川と百間川の分岐の河原で河口方向に向かっていい具合に傾斜があり風が良ければショートフライトもできるかもしれない。

 

今日は風はちょっと弱めでキープは難しく土手を走り回っていい運動になった。H氏の持ってきたスケボーに初めて乗ってみたが自分のバランス感覚の衰えに改めて驚く。ヘルメットと膝プロテクターと恥ずかしさに耐える心臓は必須。

 

2022年3月6日(sun)

 日曜だが強風で飛べない。有志で牛窓の通称「Sエリア」の整備をおこなった。海に面した斜面で地主の方もリタイヤ後のキャンプ地として活用したいとのことでお一人で草刈りなどの整備をされている。今日は4名の参加で草刈りのお手伝い(地主さんは不在)。この場所に到着するまでが大変でぬかるんだ道にタイヤを取られるため途中でチェーンを巻いている。

3時間ほどの作業だったがいい運動になった。このエリアではリッジソアリング(斜面上昇風)を狙って海に向かって飛び出す。砂浜が狭いので講習生のショートフライトは難しいかもしれない。

帰り道の六番川水の公園で強風下のミニパラグラハン会。

グラハン達人の二人。私はミニパラに引きずられてました。

 

2022年3月8日(tue)

 平日に集まったのは8名、終日穏やかな風。春休みなのと時節柄海外に行けないかわりの国内の卒業旅行なのか若い人のタンデム客が多い。この日も4名の飛び込み含めて5名が飛んでいた。前日は奇跡のコンバージェンスで1000m超まで到達した人もいたらしい。今日はさほど上がらずだったが穏やかな春の空と海を楽しめた。

 今日はスマホを忘れて(巷では命の次に大事らしい)写真が撮れなかった。GPSバリオのデータをアップロードすると3Dで軌跡を表示してくれるayvriというサイトがある(写真)。飛行データをアップロードするとあらゆる角度から見ることができる。

 

2022年3月9日(wed)

 今日も同じようなコンディションかと思ったがちょっと弱め。少し待ってから離陸したがやはりぶっ飛び2本。HK氏は一度は下がったが粘って再浮上し今日イチの上昇後二度目のトップランに成功して本日のヒーロー。

 昨年10月に負傷リタイヤしていた講習生のMさんが久しぶりに来られていた。まだ飛ぶことはできないがお元気そうで体調の回復を待ってまたグラハンからチャレンジしたいとのことでこちらが勇気づけられた。 

 

2022年3月12日(sat)

 絶好のパラ日和だと思っていたが結構風はあるのだがあまり上昇しない1日だった。気温が4月下旬並みに高く(多分20℃以上)上昇気流が発生しにくいとのこと。それでもなんとか粘って長時間ソアリング。

 

  今日のハイライトは車椅子の方。なんとかタンデム飛行をというパラアスリートのご本人とパラタンデムパイロットのH氏の熱意でこの日実現した。メンバーのサポートを受けながらそりを使って斜面から離陸し長時間の飛行して無事渋川海岸に着陸。

         

    

 

2022年3月14日(mon)

 昨日の日曜日は穏やかな風の中での前半の飛行と後半は公園でグラハン練習会だったらしいが所用で欠席。今日はビジターさん含めて5名の参加。ただし風はやっぱり穏やかで私は長めのぶっ飛び3回。

   

 上空も暖かくもう防寒着はいらない。来週にはソメイヨシノの開花宣言がされる。遠方の景色を見ると空気の層があってその上下で景色が異なる。下が霞んで上がクリヤーだったりそれが逆転したり。この層は「逆転層」というらしいが気象的に何が起こっているのかは勉強不足でわからない。短時間で変化していく気象現象は神秘的でありグライダーの飛行にも影響を与える要素だが現象を科学的に思考する訓練が必要と感じる。

 

2022年3月15日(tue)

 連日の平日openに集まったのは10名。晴天で気温も高くコンディションも概ね良好で久しぶりの長時間の高高度飛行を楽しめた。

  

 最近はリッジ(斜面の上昇風)を求めて崖に沿って飛ぶことが多く高度を稼ぐこと以外の練習ができにくいことが多かった。今日は十分な高度だったのであまり立ち入らないルートやあまり行わない操作を行なって新しい機体の傾向を探る。ビッグイヤー(翼端折り)をしていたら同時に飛行していたベテランから「後退している!」と無線連絡があったので結構強い風だったと思う。西TOから離陸する時もリバース姿勢からフロントを向く際に足が地面を離れて空中で回転した。強風時のTOではよく見かけるが姿勢を低くしてなるべく足をついた状態でコントロールすべきなのは当然として風に正対して位置から厳密に真っ直ぐ立ち上げたい。横方向へ飛ばされるとコントロールする要素が増えてしまう。立ち上げと同時に斜面を駆け上がる事でラインのテンションを弱めることもできる。

 

2022年3月20日(sun)

 今日は1日絶好のコンデションだったらしい。「らしい」というのは前日の土曜日の新型コロナワクチン3回目接種の副反応による発熱で伏せっていて不参加。モデルナ接種後12時間で発熱が始まり38℃前後が20時間続いた。天候の関係でしばらくは飛べそうもなく残念至極。明日は一応集まることになっていて私は玉ねぎの草取りしてから参加します。

2022年3月21日(mon)

 月曜日は春分の日。午前中には王子が岳で飛んだ人もいたとのこと。私はようやく熱も下がって予定通り草刈りしてからグラハン広場に向かった。市の施設なのに使用料が掛かってこの日は4時間で4192円。参加は9名でMさんはリハビリを兼ねて5ヶ月ぶり。初飛行で切れたCHILI 5のラインが来ていて交換した。通常は左右1対での販売なのだが(同じのが2本来る。当然価格も2倍)経年的ににラインが短くなってくるため左右の不均衡が一番よろしくないということでの販売と思うが今回は1本だけ来た。初飛行時のトラブルということでの配慮(もしくは同情)があったか? ¥2,000/本(税込)

 

 ちょっと弱い風だったが楽しく練習。その後有志でクラブハウスの掃除を行って解散した。

 

2022/3/24(thr)

 次第に強くなる予報で10時のopen早々に離陸した。すでに強めの風だったのでどこでも上昇するだろうと思って左右大きく飛んでいたがあっという間に下がってしまってメインLDに降りた。その際海に出過ぎて戻るのが遅れ翼端が波打ち際に。一部を水洗いする羽目になってしまった。

 

 

そうこうしているうちに強風となり結局飛んだのはこの1本だけで冴えない1日になってしまった。乾燥およびグラハン練習ということで帰りがけの広場に寄った。乾燥は十分できたがやはり風が強くて練習にならなかった。

 

2022年3月25日(thr)

 誘われて出かけたのは牛窓海水浴場近くの通称「Sのエリア」目的は前回の草刈り後どうなっているかと斜面を利用したリッジフライト。

 ちょっと雨が降ると途中の道路がぬかるむので4駆でないと行きずらい。途中で待ち合わせてHK氏の4駆軽トラで向かったが様子はほとんど変わっていなかった。風は思ったより弱くまた残った草や枝がグライダーを傷めそうなので広げる前にしっかりしたグラウンドシートを敷く必要がある。以前このエリアでゼロリッジソアリングに成功したH氏も今日は見合わせた。

 

 岬を越えた入江の砂浜でグラハン。こちらは強風で暴れるミニパラに手を焼いた。隣ではウインドサーファーが華麗に動き回っていた。

 

2022年3月27日(sun)

 今年一番といえる絶好のコンディションの1日だった。

   

 これから春のちょっと不安定なシーズンになる前の穏やかな安定した少し強めの風が1日吹いていた。私は昼食を挟んで90分と50分の2回の飛行だったがHH氏は4時間ぶっ続けで飛んでいたらしい。

 

2022年4月2日(sat)

 クラブ員十数名が参加してTO(テイクオフ)の芝生の整備をおこなった。

 ユンボまで導入して深く掘ってゴム製の有孔パネルを埋め込んでから芝を植えるという作戦。うまくいくことを祈っています。今日は風向が悪くて飛べず昼食後に百間川に場所を移してグラハン大会

 

 所用でいずれも途中から参加した。明日も王子が岳では飛べそうになく春のタラの芽会だがBBQは自主規制してひっそりと行う予定。

 

2022年4月3日(sun)

 恒例の「タラの芽会」を行った。

 

会長さん自ら摘んできた山菜と大根。美味しくいただきました。

オミクロンBA.2株が猛威を奮っているので大々的なBBQは無しだったが楽しんだ。天候とTOの芝整備でしばらくは飛べなさそう。

 

 

2022年4月8日(fri)

 春の風らしくちょっと荒れた飛行となった。着陸時1回目は降下するばかりで前進せずにショート、2回目はなかなか降りずに8の字飛行するも次第に前進してしまいUターンするもまだ高くオーバー(この時は無風)。

 

TOもスタ沈ギリギリで3回のラッキーが重なって事なきを得たが反省点も多い。そして吹き流しは必要だ(いつもあるのに今日はたまたま)。

 クラブ最年少Iさんの初飛び、今日は3回。

      

良かったです。明日も飛べるかな?

 

2022年4月9日(sat)

 今日も快晴、南の風若干弱めであまり挙げることはできず。新人講習生の練習日和になった。

  

 体育会系が多いのか日没近くまでひたすら飛んでいた。春の風の影響かスタ沈、山沈、海沈、、とレスキューも大忙しだったが皆さん怪我もなく。

 タンデムのお客さんも多くパイロットは10回近く飛んでお疲れ様でした。上空から見ると桜、ヤマツツジなど咲き乱れてまさに春爛漫。でも荒れた風には注意。

 弱風時の離陸について

 今日は弱い風だったが新人講習生はフロントライズアップなので走り切って離陸していた。私はグライダーが見えないのが不安なのではっきり言ってフロントは苦手でリバースがほとんど。フロントの練習をもっとするのは基本だが弱風時のリバースライズアップで方向転換してテンションが抜けてしまう事は常々感じていた。上下のコントロールとしては姿勢を高く上げて前を向く転回時に姿勢を下げながら、、となるが実際にはなかなか難しいと感じる。前を向いた時点でテンションが弱いと感じたらどうするか?姿勢を前傾して前に引っ張るには前方のスペースが必要で王子が岳メインテイクオフは平地〜斜面となっているが斜面の距離は短く前方での立ち上げは前傾で加速中の不具合発生時に中止することが難しくなる。弱風時は後方の平地でライズアップ、方向転換、加速しながら斜面に達する、ということを意識した方が良いと感じる。前方でテンションを感じない時は無理をせずに中止しよう。短い距離しか残っていないのに一か八かでの前傾加速は避けるべきで後方へ移動してやり直すか一旦中断して風を待とう。平地での立ち上げは斜面に比べて安定しにくいが何回でもやり直せば良い。頭上での静止させるのが基本だと思うが立ち上がりの勢いを止めてしまうことになるので連続して前方へ加速することも必要かもしれない。

 

2022年4月17日(sun)

 一日中良好という予報だったがあまり揚がらず。1回のソアリングは46分と結構飛んだが高度をキープすること以外はほとんど何もできず。

    

 前日の芦田川エリアはとても良かったらしく不参加としてはちょっと残念。素晴らしく快晴の一日で気持ちよく過ごせました。

 

2022年4月23日(sat)

 今週水曜日の県北大佐山からのクロスカントリーは過去例を見ないほどの好条件で3000m以上の高高度で遠方まで到達したらしい。今日の王子が岳は期待通りの天候にはならず(それなりに飛べたのだが)ちょっと残念な一日になった。

 

 

 早めのcloseだったが私は◯年ぶりの(!)レスキューパラシュートのリパックをおねがいした。

 できればパラシュートのお世話にはなりたくないが備えあれば。。

 

2022年5月1日(sun)

 昨日からGWに突入した。2年続けての自粛後だったので各行楽地は賑わっている様子。昨日はクラブ有志でも高知県へ遠征していた。今日メーデーの予報は良好でうきうきで出かけた。

 

 午前中は良好で苦労せずに上昇し上空での基礎練習が行えた。午後はツリーランのレスキュー中に風が強くなり夕方まで講習生のフライト目的でしばらく様子を見ていたがそのうち降雨となり終了。明日は風向きは良いがちょっと強めなので飛べるかどうかわからない。

 若い女性の客が多くタンデムでは振り回して上空から悲鳴が轟いていたが搭乗するか迷っていた人はその光景にちょっと躊躇したかもしれない。数百メートル上空から俯瞰する非日常の光景はジェットコースターでは決して味わえない。山の向こうにある遊園地の観覧車が見えたこと、瀬戸内海に浮かぶ島々が遠くまで見えたこと、トンビが自分の下を飛んでいたことなどはじめて高高度飛行をした時の事を今でも思い出す。体験飛行でもそんな感動を味わってほしい、、、と思う自分は随分ジジィになったとも思う。

 

2022年5月3日(tue)

 GWも後半になった。今日も晴天、観光地は大変な人出で駐車場は車で身動き取れず。王子が岳にもビジターさんが大勢来られて賑やかだった。タンデム希望者も多く過去最高人数だったらしい。

 

 

 私は2回目の飛行時にローター(地形による風の吹きおろし)によって左翼が叩かれ上空から見ていた人によると片翼の1/3程度が潰れたらしい。すぐに復帰したし初めてではなかったのだがやはりビビる!叩かれる前には大きな揺れを感じた。上下に揺れる場合にはハーネス(座っている椅子)から体が浮いてラインのテンションが抜けないように両手でしっかりライザーを握って持ち上げて座面からお尻が離れないようにしているのだが今回も無意識に行ったと思う。意味があるかどうかはわからない。

 今日もツリーランなどがあったが怪我もなく良かった。あるビジターさんのフライト前のクロスチェックをしっかり行っていたのが印象的だった。安全管理は事故が起こってからでは遅い。原則に愚直に忠実に行おう。

 

2022年5月4日(wed)

 今日もパラグライダーに出かける予定で着替えて準備していたが駐車場がいっぱいという情報と風が良くないらしいという判断でカミさんとの山歩きに切り替えた。目的地は正木山と麓にあるシャクナゲ園。正木山の展望台からの南西に広がる見晴は良好で

ここからパラグライダーで飛べたらいいのにと思うが周囲は結構木がある。着陸場所も確保しないと。パラグライダー黎明期には各地でエリア整備がされたらしいがすでに閉鎖されたところも多い。

 夜は知人と釣りに。久々の大物ゲット

 、、ところが昼夜遊びすぎたのか深夜に迷走神経反射を起こして動けなくなった。このまま死ぬかな、、と思うほどの苦しみでリアルに命の危険を感じた。やはりジジィのレクには無理は禁物だ。

 

 最近(というか結構以前からだが)GPSバリオの電池の減りが早い。このバリオはスロバキアの「SKYBEAN」というメーカーの「SKYDROP」でとても小型で比較的安価(それでも最近では随分高くなった)。

 

内部には3.7V900mAのリポ。この個体は初期不良があって購入早々にスロバキアに送って修理(基板交換かも)したことがある。似た大きさのバッテリーを探すが入手したのは3.7V820mAでちょっと小さい中華製。

 価格は送料込みで1000円ほど、交換してしばらく様子を見ます。本体カバーを厚くしてダブルサイズのバッテリーを搭載するようにした改造キットも売っているのを見たことがある。クロスカントリーをする人はモバイルバッテリーから充電しながら運用できそう。他のGPSバリオを使ったことがないのでわからないが今のところ機能には不満はありません。

 

2022年5月7日(sat)

 明日の日曜は風向きが悪いらしい。王子が岳GW最終日は朝9:00にopenした。1日いい天気だったが私はあまり上がらずぶっ飛び3回で悔しさが残る。

 

今日も海ラン、ツリーランなどあったが皆さん無事に。観光客の数も少し落ち着いて。

 バッテリーを交換したSKYDROPは快調でやはり電池の寿命は尽きていた(もしくは初期不良)らしい。これで安心して飛べます。

 

2022年5月14日(sat)

 昨夜までの激しい雨もあがって予報通り午後からは快晴になった。午前中は北西の風で様子見だったが次第に好転し穏やかな1日となった。

 

 

 私は1回目は強い下降気流に捕まってあっという間に高度を失ってぶっ飛び、2回目はトップアウトして1時間以上のソアリングだったが最後は渋川まで辿り着くことができずメインLDへ。講習生のTさん絶好調でさずがに若者は進歩が早い。今日はH氏がお休みでやはり盛り上がりに欠けたように思う。早く復帰される事を願っています。

 

2022年5月22日(sun)

 梅雨入り前の晴天の1日、いい風が吹いていた。

多分特定外来生物のオオキンケイギクだと思うが綺麗に咲いていた。花に罪はないがあまりいい気はしない。

  

   

 ビジターさんも多く来られていた。良好そうな風のわりにあまり高くは上がらなかったが夕方にはそこそこに。私は西TOから出ようとして久しぶりにスタ沈した。飛び出す時の上体の姿勢が起きていたため後ろ手のブレークトグルを引いた状態となり一旦上がってから下降して藪に。回収でご迷惑をおかけしました。

 

2022年5月23日(mon)

 平日openに集まったのは8人。風は昨日より弱かったが適度のリフトがあって楽しめた。ベテランのA氏はOZONEの新型機の初披露で赤が映える。私は初飛行と同じトラブルに見舞われた。左ブレークラインが絡まってトグルが滑車まで上がってもトレーディングエッジが引かれてしまっている。前回は数回強く引いたら切れてしまったので今回は無理しないように大きくターンして着陸しことなきを得た。離陸時に「コードが絡まっている!」のコールは聴こえたが中止できなかった。また絡まった原因は前回はよくわからなかったのだがたまたま前日に来られていたビジターさんのインストラクターの方にコードの捩れを指摘されていた。ブレーキトグル近くにスイベル(より戻し)金具はあるが十分に機能できないこともある。ラインの終端部は被覆がない裸線なので接触抵抗が大きく分岐部ではダマができやすい。これは要チェックだと感じた。

 前日のスタ沈の反省で肘を曲げるスタイルに変更した。しばらく続けることにします。

 Nさんに筍をいただいた。

 朝採ってきたのだそうで相変わらずパワフル。早速米糠でアク抜きして(必要ないとは言われているが)肉味噌で食べたらおいしいこと!どうやって食べようか、、天ぷら、鶏肉煮、筍ご飯、、今年最後の筍かな。

 

2022年5月30日(sun)

 昨日は一日中強風かと思って行かなかったのだが夕方には穏やかになっていいコンディションだったらしい。今日は絶好の日和と思っていたが午前は玉ねぎの収穫があり終わってから急いで出かけた。ところがすでに弱風で風向も徐々に東風になりつつだったので早々に諦めて帰宅した。

 このショットは最近入会したT君で飛行はまだ数十回なのだがテイクオフが抜群にうまい。脚力を活かした加速もそうだが前傾姿勢で飛び出してこの写真では地面ギリギリで膝を曲げているが足の裏がしっかり見える。見習いたいと思います。(ちなみに今日は海沈だったらしいけどドンマイ!)

 夕方から小与島に釣りに行った。小与島は王子が岳からは真正面に見える。立派なホテルが建っているがすでに営業はしていない。

 

下津井漁港からの渡船。お迎えは23時で満天の星空。

釣果は渋かったが納竿前最後の一投で22cmのガシラ(カサゴ)が釣れて格好になった。もうメバルはあまり釣れない。

 今週は王子が岳平日openに期待してます。

 

2022年6月2日(thr)

 快晴の平日openに集まったのは6名。いい風が吹いていた。

 

 メインLDから渋川海水浴場の駐車場までの約2kmを歩いたのだが

 

 「ここは南の島か!」と思わすほど海がきれい。魚は見えなかったが透明度が高い。世界的な海洋汚染の進行がちょっと信じられないほど。浜辺の清掃や整備など(毎年我々も参加するが)多くの方々の努力で。

 

 

2022年6月3日(fri)

  今日集まったのは11名、M氏は今年初飛び!

 

 いい風だったがあまり上がらず。この2日間は渋川海岸まで到達できない。明日は四国に遠征の予定。

 

 

 文字制限を超えました。6月末までは前期なのですが「2022年 後期」に続きます。

 


Western Electric WE555 の修理

2022-01-16 22:04:44 | オーディオ

 以前からの不調は一応音は出るのだがDCR(直流抵抗)が高い(90Ω前後)ということだった。当時専門店に『このような仕様のWE555があるのでしょうか?』などと電話で尋ねたりしたが答えは「No!」。実際に使ってみると音は出るしDCRが下がってきたこともあったのだがそのうち高値安定となってしまった。いよいよ何とかしようと決心して何度目かのご開帳。

   

 Western Electric社製の斜め引き出しの綺麗な振動板。各々の端子から引き出し線までのDCRはさほど高くなくこれはボイスコイルそのものの問題らしく素人の手には負えないと判断して師匠(勝手に弟子入り)に相談するとアルミのボイスコイルの腐食か端子部での接触不良(一応チェックはしたところ)が原因とのこと。エッジワイズ巻きのボイスコイルは目視では問題なさそうに見えたがとにかく送って診ていただいた。

 送って4日後には返送されてきた。あまりにも早いので驚いたが修理完了で手紙が添えてある。その内容は

 ・引き出しリード線がコイル側でハンダ付けの外れがあった。→ リード線を交換して修理

 ・コイルの真円のずれあり →  調整

というものだった。取り外した引き出し線が同封されていた。

 アルミ製のボイスコイルとのハンダ付けは大変だったと思う。(オイルを使った(!)板金ハンダ付動画を見たことがある。私はやったこともないのに偉そうにスミません。)

 DCRを測定すると15.8Ω(もう1個のWE555は12.1Ω)で早速WE 1936 Series No,6のWE22Aホーンに取り替えて試聴した。

 一聴高域、低域が強く感じてツイーターのレベル調節をした。ウーハーはレベル調整できない。今までよりWE555の能率が低いのかもしれないし斜め引き出し線の振動板なのでもう一方のALTEC振動板WE555と比べて高域特性が良いのかもしれない。しばらくすると耳が慣れたのかよくわからなくなった。WE555を3wayのスコーカーとして使う場合はALTEC振動板のほうが適していると思っている。カールホーンによるフルレンジ再生に用いられたWE555には高域特性の優れたWEオリジナルの斜め引き出し線振動板が用いられたがそれでも周波数特性の上限はせいぜい6kHzまででセリフ以外の音楽再生には役不足だった。その後のワイドレンジ化、高出力化に対応するために旧式になっていたWE555の振動板をALTEC振動板に交換して生き延びたのが現在多く残っている。使用目的が異なるのでどちらが優れているという比較にはならない。今回の修理品はビリつきなどは皆無で問題なく動作していて師匠に感謝。内部を見てみたいが事故が発生する可能性は0ではないので我慢して触らない事にします。

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。


ALTEC 601 604 と605システムについて

2022-01-01 22:04:24 | ALTEC

 

ALTEC 601

 第2次世界大戦中の1943年に後のALTEC 604シリーズの原型となるALTEC 601(フィールド型15inch同軸2way)が発表された。1941年にJames Bullough LansingがALTEC Lansing corporationの副社長になってLansing時代のアイコニックをもとに最初に発表したのが「サロンモード」で「ALTEC 601」は2番目の製品だった。

 入力:25W LVc:6Ω  HVc:15Ω  フィールドコイル:2250Ω  F820B(DC330V〜337V/133mA〜159mA)    N1200-C(クロスオーバー周波数:1200Hz)

     

(出典不明)

 ウーファー部のフレームがその後の604と異なっている。ALTEC 601は非常に珍しいユニットで(製造されたのは100台という情報もある)生きている間にお目にかかれるかはわからない。

 

ALTEC 605

 ALTEC 601を搭載する専用の民生用BoxがALTEC 605で601スピーカーと共にF820Bフィールド電源とN-1200Cクロスオーバーネットワークを組み込んだものがALTEC 605型スピーカーシステムとのこと。

 1年後の1944年にはフィールド型の601からパーマネント型のALTEC 604に移行しそのための民生用BOXは605B,606,607,608と続き、業務用Boxは有名な612,614などがある。

 

     

 

 サブバッフルのスピーカー固定のナット規格はインチ、底板の四隅には薄い脚がある。裏板、側板には吸音材が固定されている。度重なる裏板の脱着でねじ穴が大きくなってしまっていたので割り箸を木工用ボンドで埋め込んで補修している。

    

 605箱内部はサブバッフルがフロントにねじ止め、中央で裏板と横板とに連結し補強されている。ダイヤトーンR205を思わせるサイドの「R」は曲げた合板で作られていてこのあたりがオリジナルかレプリカかを見分けるポイントかも知れない。内部が湾曲している関係で桟も部分的に入っている。

  

 この605箱のラベルは「Northern Electric Campany」となっている。同社はカナダの電気会社で1914年に前身の電話会社と米国のWestern Electricからの43%の出資で設立した。主にWEの電気製品をライセンス生産していたが両社の関係は1956年まで続いている。WE後継のALTECとの関係は不明だがALTEC製品にもNorthern Electric Companyとのダブルネームの製品があることからALTEC製品のカナダにおけるサプライをしていたかもしれない。(詳しい方がおられましたらご教授ください)ALTEC 605箱は601専用なので製造は1943年と思われるがこのラベルには電源の記入欄はあるが空白なので電源を必要とする601フィールドスピーカーが搭載されていたかは不明。米国から輸出されたのかALTEC 604時代にカナダで同型の605箱が作られていたのかもわからない。

 

ALTEC 604

 フィールド型のALTEC 601の翌年1944年に発売されたALTEC 604はシリーズ化され長く生産された。604のアルファベットは無印,B,C,D,E,(Fは欠番)G,H,(IとJは欠番)K(1981年)と続く。1998年で一旦製造が終了したが2003年にKが復刻された。クロスオーバー周波数やインピーダンス、耐入力などが変更されHからはフェライトマグネット、マンタレーホーンになっている。James Bullough LansingがALTEC Lansing corporationを退社したのは1946年なので彼の関わった604は初代だけという事になる。最近見た「The Beatles get back」のプレイバックモニターとしてテープのトラック毎と思われる4台のALTEC 612銀箱が登場するだが1960年代末という時期から内部は(Kを除いて一番長期間にわたって製造された)ALTEC 604Eだったと思われる。

 初代604はボイスコイルはエッジワイズ巻きの銅線でインピーダンス20Ω、ベークダンパー、ネットワークは2種類でどちらもクロスオーバー周波数は2kHzだが最初のアッテネート無しのN2000Aから有りのN2000Bとなった。高域ドライバーの振動板はベリリウム合金でAとBでは引き出しリード線が異なるとされる。

 

     

 ラベルはALTECとNorthern Electric Companyのダブル表記。バックプレートはALTECのエンボスではなくLansing時代の星形マーク。

  

 

N-2000-Bネットワーク

 

 crossover 2000cycles  inpedance 20 ohms. ユニットと同じくALTECとNorthern Electric Companyのダブルネイム。ユニットへはcommonありの3本のリード線でつながる。途中に3Pの中間コネクターがあるが残念なことにプラグはなかった。605箱の底板にこのN2000Bネットワークと中間コネクターが取り付けられていたと思われる跡とねじ穴がある。601フィールドスピーカーのネットワークの形状は(ネジの位置も)異なるのでやはり604(無印)が取り付けられていた可能性が高い。

 中間コネクターは介さずユニットの端子にネットワークから直結にしている。ネットワークのアッテネート端子はハンダ付けで一度決めたら変更はしないのだという意思を感じる(?)。ユニットの端子はHF,LF共にL1がマイナス(comm)らしい。

 

 とりあえずアッテテータの減衰なしで接続して聴くとさすがにボーカルがきりきりしてアッテネート端子2番目と3番目を行ったり来たりした。やはり切り替えスイッチが欲しくなる。背面の端子部分に穴が空いている状態だがしばらく聴き込んでみます。

 2022年になりました。明けましておめでとうございます。しばらく帰省していましたがその間にあれよあれよという間にオミクロン株新型コロナの大発生となりました。2週間ぶりに帰宅して早速WEと聴き比べ

音源はCD、プリアンプはWE22、メインアンプはWE86。WEは軽々と発声するがALTECは篭りがちでもう少し前に出てきて欲しい。何が原因だろう?ALTEC 605の高域をアッテネートしない状態で両者の周波数特性を測ってみるとALTECの高域は無事上昇している。当然ながら周波数特性だけでは違いは分かりずらい。パワーを入れると快活に鳴っている事からこういう性格なのかも知れない。また最近WE86がぼそぼそ言うようになってきたのだが何が原因かはっきりしない。

 WE86前段のWE262Aの足を磨いたり場所を変えたりしたが顕著な改善はみられない。コンデンサーなどをコンコン叩いても(!)ノイズは再現できず。。ところが気がつくと問題は消えていた。原因解消はできていないので再発の恐れ十分だがこのままでしばらく様子見ようと思います。というのは出音がとても快調(WEの方が)なのです!シアターサウンドではないと思うがとても良質な音だと感じる。拙宅でいままで聞いてきた中でも屈指の音。この状態がいつまで続いてくれるかわからないがもうしばらく部屋を占領させていただく予定。