Decca Decolaがお嫁入り

やっとこさ入手したDecca Decolaの整備記録

トライアンフ T15テリアが来た!(18)

2016-03-24 22:16:40 | triumph t15
 ハルガキタ  サクラサイタ 

 春は飛行機雲の季節
 カンブリア宮殿見てたら来週は「椿本チェイン」、テリアのプライマリーチェーンを注文したトコです。世界のトップ企業だったのですね。1300円の特注まで受けてくれてありがとうございます。

 日も長くなって日勤の仕事から帰ってもまだ明るい。

 久しぶりにVespaに乗って近所の山に登って夕桜見物 夜桜宴会の方はだーれもいませんでした。。

 T15テリアの電気系統の回路図                          スイッチ内部の接続図
  
 変わってるのか先進的なのか、、発電機はダイナモではなく交流発電機で所謂オルタネーター。ダイナモに比べての利点は低速回転でも発電量があってバッテリー充電に有利だという。
 ウインカー無いのにバッテリーが必要なのでしょうか?バッテリーは通常点火時の電源、しかしバッテリーが上がってしまった時のエマージェンシーモードもある!
 テリアにはウインカーは無いがオプションで取り付けできたか、もしくはウインカー付きのトラカブへの布石か?

 回路が複雑なのはオルタネーターの整流回路があることもそうですが、オルタネーターが3回路あって接続のバリエーションがあること、エマージェンシーモードがあること。その割にレギュレーターは省略されている。オーナーの走行パターンによってオルタネーターの接続を変えてバッテリー充電への適正化を図っている。鉛バッテリーならかなりムリもききます。
 スイッチ周りが複雑ですがとりあえず回路図通り接続してみましょう。

 テールライト周り

 やっぱり英国製品 LUCAS

 ビスは固着してて全て外すのは困難。1本だけなんとか外してアースを取る。コードも取替え。


 このプラスチックレンズはリプロだと思うけどなかなかの雰囲気。ネジ1本欠品ですがなんとかマイナスネジを探して取り付けた。

 鬼門のオルタネーター。コードは出ているのですがエンジンかけても出力なし。コイルの接続を四苦八苦しながら調べてみる所から、、。
 なんとか回路図と照らし合わせて新たなコードを接続した。

 オリジナルのコードはすべてgreenなのだが濃さの違う3本(!)そんなのは無いのでテリアオーナーのOさんからお借りしているマニュアルにあった色分けで

 このマニュアルを作った方はかなり几帳面な方のようです。見習いたい、、。コイル出口のワイヤー抜け防止の固定

 適当な金具を加工して作成。取り付けてエンジンかけてみるとアイドリングでAC8V、ちょっと吹かすと14v程度。整流器を通すと計算どうり無負荷で1.4倍程度のDCとなった。
 整流器は元々付いていた日本製のブリッジダイオード。当時のテリアの写真では大きなセレン整流器が見える。もっともイグニッションコイルが占領している場所なので設置はツールボックス内にしようかと思います。
 地味な作業で日曜日は終わりです。
 作業に飽きると誰もいない隣の公園にバイクを押して行ってエンジンかけて試運転。いい年のおっさんがバリバリ言わせてバイク乗ってる。。
 ご近所さんは「春がきたな~。変な人がうごめく季節だなぁ~」とでも思っているのでしょう。でも警察呼ばれるとまずいので公園2周までにしておきます。

 ブレーキランプスイッチの裏の端子(タダのネジ)にコードを接続した。弾性エポキシでカバー(美しくないなぁ!)

 年度末で送別会やら総括やらで忙しい(気がするだけか)できることを地味にやっておきます。

 作業しながらTV見てたらPanasonicのLUMIXのCMやってて衝撃を受けた。
 4Kカメラ、30枚/秒連写、撮影後のfocus調整可などの素晴らしい機能、、、ではなく平◯ ◯の歌に。
 「あったかい~んだから」「かわしまあいの歌」「家族になろうよ」(いずれも曲名知らない)をつなぎ合わせたものだった(!)から。。
 びっくりぽん です。。

 バッテリー、ツールボックスと蓋を塗装しました。一応プライマー吹いて行いましたが下地は凸凹が目立つ。でも全体のクオリティが低いのでこれでいきます!

 塗料は

 アクリルシリコンラッカースプレー。カンペハピオ製(関西ペイントの関連会社)
 アクリルシリコン塗料は今やウレタン塗料を上回る性能とのこと。価格も高い。このスプレーは初めて使ったけどとても良い感触。ミストが細かくて噴出量も多い。
 







トライアンフ T15テリアが来た!(17)

2016-03-19 08:37:51 | triumph t15
 「形が美しい」と褒めてもらっていた燃料コックでしたがやはりガソリン漏れは止める事が出来ず結局新たに購入しました。(ライブスチームへの道は厳しそう。)向かって左が新たに購入したモノ。

 この手のコックは結構値が張るのですが今回は安価に購入できました。ちゃんとストレーナーが付いてます。レバーはテーパーがある方がカッコイイのですが外す時に根本から折れると厄介なのでこのままで。出口だけ付け替えます。

 出入り口のネジは1/4BSです。タンク側にネジ穴が切ってあるのでこれを探す必要がありました。結構流通しています。。
 エンジンからのオイル漏れ対策はパッキン交換、各部の増し締めでほぼ抑え込むことができました。オイル漏れとガソリン漏れが混じると漏れ診断に支障が出るので暫くガソリン抜いていた。

 早速取り付けてガソリン入れると、、、なんとだだ漏れです。。出口方向、バルブ側部。改めて分解してみると全く精度が出ていない。今までの方がまだマシです。はっきり言って粗悪品。
 きっとクレームの山だと思いますが平気でまだ売ってますのでこの業者もアウト!しょうがないのでいままでのバルブを再度加工して使う事になりました。購入した粗悪バルブは即ドナーとなって

 ストレーナーは接着剤で固定してあったのを外して半田付け。スプリングも供給。ホース繋いで水中に沈めて息吹き込んで、、、。気の済むまで調整しました。なんとか上手くいきました。
 今回買ったバルブも修正できないかコンパウンドですり合わせしてみましたが、1時間ほどで諦めた。修正不可能な精度だった、、のを確認しただけ。また無駄買いしてしまった。。(安くて)良いものを入手するのはホントに難しくなっています。

 バッテリー、ツールボックス内のパーツ製作

 緩衝材入れてバッテリー固定します。ディマーとホーンスイッチは

 やっぱり取り付け方法が分からなかったので加工してブレーキレバーの取り付けネジととも締めにしました。
 さてこの状態でバッテリーを仮接続してエンジンかけてみると、、なんとオイルタンクへの還流がありません!スカベンジポンプがうまく作動していない様子。
 眺めていてもしょうがないのでまた分解です。


 ポンプ外してピストン動かすとやっぱり不具合アリです。

 ボール(弁)のところにゴミが詰まっていたみたい。取り除いてまた組み立て。補助弁のボールとスプリングをあてがってみたがやっぱり装着はできない様子。オイルタンクから落下してくるオイルはポンプで止まらないとエンジン内部に溜まってしまう。やはり補助弁はいずれは加工して取り付けないといけない予感がします。
 再度組み立ててエンジンかけるとうまく作動している。でもまたオイル漏れが、、。
 試運転してみました。エンジンはまだ安定していない。ギアは調子よく入る。排気音は、、大きい。でも魅力的。シリンダー、ピストンが新品なのでパワーを感じる。

 始動性はティクラで良好、アイドリングは安定しています。タペット音が大きいのでクリアランスの確認が必要。でもスロットル上げると燃料がついてこない。
 AMAL 332”スタンダード”キャブレター


 SUキャブと同じ原理だと思いますが、よくわからないネジもある。。でも調整するとこはアイドリングとエアーミックスだけ。あとは番手の交換。
 テリアエンジンに付いてるのはチョークがありますが、その後の解説図ではこのチョークは省かれている。


 これは入手してたジャンクのAMALキャブ。

 ケーブル出口の隣のノブが無いタイプ。実際使ってみるとティクラがあればチョークの出番はほぼ無い様子。BMW R26のBingキャブにも付いてない。

 メインジェットの掃除とジェットニードルの位置を下げてみると、、少し改善した。でも最高回転の伸びは今ひとつ。
 やっぱりメインジェットの番手を上げたい。。また分解してみます。ニードルジェットとそれにねじ込まれてるメインジェット

 メインジェットの番手は90番 テリアの分解図では120番の指示あり。150ccより小さいエンジンのバイクが当時あったのだろうか?


 検索すると90番から140番まで入手可能。すべて4.48GBP。でも禁断の番手上げの術
 メインジェットのピンホール(?)に「安全ピン」を刺してみてピン先の出具合で穴径を測定(かなりムリがあるなぁ)

 0.56mm(ホントか?)安全ピンをグリグリ押し込んで穴径を広げて、、

 ピンボケ御免。クリップ貫通。

 穴径は0.80mm。1.42倍になった。90番メインジェットから128番に改造完了(ホントか??大体番手が穴径直読かも不明。6角のAMALは面積(流量)表示説が有力)

 これで組んでみると、、快調です。ストレスなく吹き上がる。。結果オーライ。
 
 
 









 

トライアンフ T15テリアが来た!(16)

2016-03-05 21:46:09 | triumph t15
 そろそろ電気系統にかかります。いろいろと不明なところが多い。まずは接続が複雑なヘッドライトボックスのイグニッションスイッチを分解してみる。

 あっちゃー!内部が破損してます。2階建構造の1階部分の回転子がばらばら。
 残念ながら修復は無理そうです。。さてどうする?

 予定なしの日曜日です。ブレーキライトスイッチと

 クラッチワイヤーの取り付け。

 トラブルが色々と発生してくれたので楽しめました(ウソです。最近ウソが多い)これで走行できる状態になりました。
 ギアボックスのオイルは別に入れます。ドレンプラグが2重になっていて小さい方を外して上から入れる。オイルが適量入ると穴から出てきます。


 これで益々玄関がオイリーになりそう、、。オイル漏れ対策は結構てこずりそうです。多分ガスケットをもう一度作って液体ガスケット塗らないとダメな気がする。

 ガスケットいやパッキン自作 これはスカベンジポンプがオイルを吸い上げるところ。エンジンの最下点。


 公園のベンチではありません。レスポンスが芳しくない業者から届いたツールボックスの蓋。

 なんとか自作できないか考えていたがgive up。やっぱり手に入るものは買っておくべきか。懐と相談して。。
 エンジン右側(キック側)のアウターパネルのガスケット入れました。(すべてのパネル接合部にガスケットが入ります)


 明らかにオイルのお漏らしが減った。。と思う。。ペーパータオルをエンジン下に敷いて一晩。

 3ヶ所のオイル滴下。。「オイルもれのない英国車にはオイルは入ってないノダ」以前何処かで聞いたような、、。

 荷物届きました。中身は

 壊れていたイグニッションとディマースイッチ。


 ディマースイッチはもともと無かったモノ。でもこのスイッチ、どうやって取り付けるのだろう?

 イグニッションコイルはシート下に移動しましたが固定方法をいろいろと考えてました。

 試行錯誤の末にコレに落ち着いた。ハンドルバーはオリジナルではなさそうで穴に当たってライトボックスが上手く閉じないのです。あちこちいろいろ削って調整してなんとかなりました。

 穴の周囲にはVespaで余ってたフチゴム付けました。バッテリー、ツールボックスの蓋を止めるパーツを作ります。

 ネジをホームセンターで探して、、まあ及第か

 「こげ茶」スプレー買ってきて吹いてみるとなんとかイケそう。。
 春のポカポカ陽気で作業が進みました。これから出勤です。
 NHK AM「午後のまりやーじゅ」3月で終了。。残念至極。