先日、お数珠を買いにこられたお客様。
急いで入用なのに、房がくしゃくしゃで使い物にならない、とのことでした。
修理に出そうにも翌日には必要なので間に合わないし・・・。
そこで持ってこられたお数珠を手に取り、
ハンドパワー数分。
見事すっきりまっすぐな房になりました。
な~~んちゃって。
実はくしゃくしゃになった房は蒸気をあてながら
手で押さえたり伸ばしたり・・を繰り返すとかなりまっすぐきれいになるのです。
ただし、熱を加えるので房に軽いやけどをさせているのと同じこと。
化繊の房ならだいじょうぶですが、正絹の房にはあまりお勧めできません。
さらに、
色があせたり、房の糸そのものがくたびれてきているものは修復不可能。
本格的な修理をお勧めします。
ま、今回はうまい具合にきれいになって、お客様には大変
喜んでいただきました。
もっとも、そのせいでお数珠を一つ、売りのがした訳ですから
上司にばれるとちょっぴり睨まれるかも・・・・。