京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

2019 京の冬の旅(建仁寺塔頭 正伝永源院)

2019年03月11日 07時36分41秒 | 日記
3月9日は「京の冬の旅」で建仁寺塔頭の正伝永源院を訪ねました。



正伝永源院は明治に正伝院と永源庵とが一緒になった寺院です。正伝院はもとは、今の祇園甲部歌舞練場にあった寺院で織田有楽斎が信長の死後に剃髪、出家し余生を送った寺院です。
一方の永源庵は細川家の菩提寺で、もとは清水にありましたが明治6年(1873)に廃寺となり正伝院と一緒になり今の地に移りました。方丈には「正伝院」「永源菴」のふたつの扁額が掲げられています。



正伝院には有楽斎の造った茶室「如庵」がありましたが明治の廃寺時に祇園町の有志に払い下げられ、後に財閥の三井家の所有となり東京に解体せずにトレーラーで運ばれました。戦時下での空襲を避けるために、神奈川県大磯に移したりで三井家の庇護のもとに存続してきました。やがて、名古屋鉄道に譲渡され現在、愛知県犬山市にある日本庭園 有楽苑にあります。昭和26年に国宝に指定されています。現在、正伝永源院にある「如庵」は現物を忠実に再現した写しです。





境内には、正伝院から移された織田有楽斎、夫人、子息、また、熊本藩細川家の墓があります。







そのご縁で方丈礼の間には平成25年3月に細川護熙元首相の襖絵24面が奉納されています。