藤原氏の氏寺・興福寺境内にある北円堂は藤原不比等一周忌にあたる養老5年(721)に元明・元正天皇の二帝が長屋王に命じて建立された建物です。
興福寺境内西隅に位置していますが、境内で最も高台に位置し西側には平城京が見渡せる場所になります。
(現在では建物で見えませんが、、、)
治承4年(1180)に被災してしまいますが、承元4年(1210)に再建されます。
興福寺境内で最古の建築物で国宝に指定されています。
①国宝・弥勒菩薩坐像(鎌倉時代)
運慶を中心とする慶派仏師による造立で、運慶晩年の名作です。
② 国宝・無著菩薩立像・世親菩薩立像
5世紀頃に北インドで活躍し、法相教学を確立した無著、世親兄弟の像です。
非常にリアリティーを感じます。
③ 国宝・木心乾漆造 四天王立像
増長天と多聞天の台座の裏に延暦10年(791)に造立、弘安8年(1285)に修理した墨書が残り、平安時代初期の木心乾漆造を代表する四天王立像です。
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