京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

二条城「香雲亭」で愉しむ早春の二の丸御膳

2023年02月18日 07時53分00秒 | 日記
 2月11日は世界文化遺産に登録されている元離宮二条城へ。





普通の巡回コースでは東大手門を潜ると左に折れ、唐門の方へと向かいますが、今回は城郭の北側にある清流園内にある「香雲亭」を目指します。





毎年のこの時期に通常非公開の「香雲亭」で京料理が頂けます。









清流園は二条城の北側に広がる庭園で、戦後GHQにより接収されていた時には東側にはテニスコートが3面あったそうです。

このエリアには昭和40年(1965)に整備され、西側には木屋町二条にあった角倉了以の邸宅跡から"香雲亭"と"和楽庵"とが移築され、香雲亭の南庭の庭石も、そのほとんどが角倉邸からのものだそうです。
一方の東側には芝が張られ趣きの異なる開放的な庭園になっています。

駒札にあるように「香雲亭」は二条城の迎賓館として移築された建物で、かってはダイアナ妃や、"ラストサムライ"の撮影で来日していたトムクルーズが休憩所として使っています。











江戸時代初期の豪商の邸宅だけに資材には凝ったものが使われています。















「早春の二の丸御膳」です。
料理を提供されているのは京都円山公園内に店を構える「京料理いそべ」さんです。

創業から100年近くを迎える京料理の老舗で、湯葉を使った料理を得意とされ、清水寺に近い五条坂に湯葉の自社工房を持たれています。

パンフレットにある様にメニューの中の鍋料理が1月と2月とでは異なります。

2月は「ゆばと甘鯛の豆乳鍋」で京都ではよく使われる甘鯛(京都では"ぐじ"と呼ばれています。)が使われています。

汁が豆乳なので甘鯛の美味しさが直接に伝わってきます。

豆乳の代わりに白味噌を使っても美味しいと思います。
(京都の正月のお雑煮は白味噌仕立てです。)

どの料理も余計な調味料を使わずに素材の味を大切に調理されています。
京料理は「引き算の料理」だと言われる所以です。

次に、いつものパターンですが、「香雲亭」の西側にある「和楽庵」に食後のコーヒーを頂きに向かいます。