京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

【平安神社】造園家と宮司のWガイド②現地編

2022年02月01日 09時13分00秒 | 日記
 社務所での座学が終わり、いよいよ神苑を巡ります。







白虎楼にある受付を入ると八重紅枝垂桜がたたくさん植っています。
桜の開花期には、その美しさに圧倒されます。
当時の仙台市長が苗木を寄贈した桜です。





苑路を進むと「南神苑」に。日本の古典にゆかりの植物約180種が植えられいます。









「日本最古の電車」が展示されていて近年、国の重要文化財に指定されています。









苑路は「西神苑」へ。
四阿があったり茶室「澄心亭」があります。
桜の季節には呈茶をされていますが、最近はコロナの影響で中止になっています。

神苑造営当初は、澄心亭の横に神苑への門があり、その名残りの礎石が残されています。

次に「中神苑」へ。









「蒼龍池」を中心にした池泉回遊式庭園です。



池の淵には花菖蒲や杜若が、中でも光格天皇遺愛の杜若は"折鶴"の名前が付けられています。

池に架かる「臥龍橋」は豊臣秀吉が天正年からに架けた三条大橋、五条大橋の橋脚だった石材を再利用したものです。









苑路最後の「東神苑」です。
七代目小川治兵衛を代表する庭園です。
栖鳳池には京都御所から移築された泰平閣(橋殿)が架かり、北側には同じく御所から移築された尚美館(貴賓館)があります。

庭園全体にも開放感があり、まさに植治の真骨頂を表現した庭園です。





尚美館では毎年の4月の第一週に「紅しだれコンサート」が開催され、この時期の楽しみのひとつですが、ここでもコロナの影響で2年間、中止になっています。
(残念ながら今年も中止が決定しました。)

いつ訪れても心癒される庭園です。