2月18日は嵯峨にある大覚寺で「京の冬の日」の関連イベントで"平安の香り体験"がありました。























後日アップする予定です。
先ずはお坊さまの案内で伽藍の拝観です。


①明智門
明智光秀が築城した亀山城の城門のひとつと
されています。
漆喰になまこ壁が美しいです。



②玄関
障壁画は狩野永徳筆「松に山鳥図」とされていますが、本物は収蔵庫に保管されています。


③宸殿
門跡寺院特有の建物です。
江戸時代、後水尾天皇より東福門院和子の女御御殿が下賜された建物です。
内部の襖絵は狩野山楽の筆による牡丹の図で"牡丹の間"と言われています。

蔀戸には"蝉"の意匠が施されています。
蝉は一生を通じて殺生をしないので仏教では尊ばらている昆虫です。
宸殿前には、平安王朝の古式に習い「右近の橘、左近の梅」が、植えられています。


④勅使門
天皇陛下が来寺される際や勅使が来寺さる際、また、住持が代わられた際の"晋山式"の際にのみ開かれる大覚寺の正門です。


⑤安井堂天井雲龍図
元は京都東山にあった安井門跡蓮華光院の御影堂を明治4年(1871)に移築されたものです。
中央には後水尾天皇の尊像が安置されています。(こちらは撮影禁止でした。)
天井には花鳥や雲龍が描かれています。



⑥村雨の廊下
大覚寺では諸堂は回廊で結ばれているのが特徴的です。
縦の柱を雨に、直下に折れ曲がっている回廊を稲妻に例えられています。
天井は刀や槍の自由が効かないように低い造られ、床は鶯張りになっています。



⑦勅封心経殿
大正14年、法隆寺夢殿を模して藤井厚二の設計で再建されました。
内部には嵯峨天皇をはじめ、後光厳、後花園、後奈良、正親、光格天皇の般若心経の写経が納められています。
60年に一度しか開封されません。



⑧大沢池
伽藍の東側に位置する周囲約1kmの日本最古の人工池です。
嵯峨天皇が離宮造営にあたり中国・唐の洞庭湖を模して造られました。
中秋の名月には龍頭船、鷁頭(げきす)船が出て平安王朝の雰囲気が漂います。
最近には伽藍拝観と大沢池周辺の拝観とが別料金になってしまいました。

