さ 西川影戀先生と上七軒の舞妓すず千代さんの舞を楽しんだ後、もうひとつのお楽しみ萬重さんの京懐石を頂きます。























①八寸
1月なので正月にちなんだ料理が美しく盛られています。
1月なので正月にちなんだ料理が美しく盛られています。

盛られている器もおひとりおひとり違っていて、僕の器には"愛宕山の千日詣"のものでした。
新春の八寸にふさわしく楽しませてもらいました。
②先付
胡麻豆腐蕪蒸し



蕪の形の器が使われていて、胡麻豆腐に蕪がかかり出汁の効いた餡と一緒に頂くと体が温まります。
やはり京都では大根より蕪の文化がより強い事を感じます。
③向付
鯛、鮪、甘海老のお刺身です。

明石の天然鯛でしょうか?
身が締まっていて味、食感にも鮮度の良さを感じます。
⑤吸物
清汁仕立て


海老や蟹の真薯はよく頂きますが、水菜の真薯は初めて頂きました。
柚子の風味がいいアクセントになっています。
⑤焚合せ
鯛上身煮


鯛のあら煮だと思っていたら"身"を甘辛く煮た料理です。
筍や牛蒡、絹莢も添えられ、しかも骨抜きまでされている丁寧で贅沢な一品です。
少し甘めに感じましたが美味しく頂きました。
⑥酢の物
ひらめ龍飛昆布巻

鯛の煮物の後にさっぱりとした酢の物。
昆布の旨みがひらめにちゃんと浸透していて大変美味しく頂きました。
⑦留肴
海老芋の饅頭揚げ


海老芋の美味しさがたっぷりと楽しめる一品です。
油で揚げられた海老芋の表面はパリッと感、中身のもちもち感の両方が楽しめ、みぞれ餡との組み合わせも抜群です。
⑧ご飯
白魚(しらうお)のせいろ蒸しと赤出し汁



白魚はからシーズンを迎え、河口付近や汽水域で四手網を使って漁が行われます。
春を感じるせいろ蒸しです。
赤出しの具材には"汲み上げ湯葉"が入っていて、京都で食事を頂いているのを実感します。
京都の寿司屋さんでは冬の寒い時期に「蒸し寿司」がお品書きにあがります。
ばら寿司をせいろで蒸した寿司でほかほかの寿司を頂けます。
⑨水物


食事会場を舞妓のすず千代さんがまわられてお話を楽しみました。
舞妓さんのかんざしは毎月変わり、1月は"松竹梅"です。
食事が終わり、玄関には若主人の田村圭吾さんがお客様を見送りに出ておられました。
コロナで行き場を失った農産物や海産物を萬重さんがグランドファンディングの返礼品の形で調理されています。
僕も「魚の西京漬」を選んで少しばかりですが参加させて頂きました。