京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

上賀茂御料理秋山のお昼

2021年02月12日 07時31分00秒 | 日記
 久しぶりに上賀茂にある「秋山」さんにお邪魔しました。

場所は地下鉄烏丸駅北山駅を下車し、北山通を西に進むと洋食の老舗「キャピタル東洋亭」があります。その角を北に15分くらい歩いた山の麓にあります。







12時に門が開けられ、囲炉裏のある待合に通されます。









そこで一服のお茶が供されますが毎回違うお茶が出されます。この日は梅酒の梅をすり潰したお茶でした。
このお茶だけでも料理への期待が高まります。

やがて、名前が呼ばれ席へと向かいます。





ご主人始めスタッフの方々が準備に余念がありません。
ひとりひとりにご挨拶して下さいます。
カウンターのみの12席のこじんまりとしたお店です。




一品目は根菜類の鍋物。
根菜はかぶらをすり下ろした下にあり見えませんが上には菜の花やブロッコリー、雲丹が添えられ見た目にも美しい一品です。

冬の根菜は今月までが旬で気温が上がるにつれ味が落ちるのだそうです



二品目は椀物。
蛸と春キャベツの真薯です。
お出汁の美味しさは旨みがたっぷりで、添えられた柚子の香りを楽しみながら頂きました。







三品目はお刺身と小鉢二品です。
明石の天然鯛に長崎産の天ぶり、もんごいかにヨコワ、舌びらめの五品。
どれも天然物だけあり魚本来の味がします。
笹の後ろには小鉢が二品隠れています。
しらすの釜揚げのおしたしです。
立春を過ぎ春を感じる一品です。
藻塩と醤油が出され、ご主人からはヨコワは生涯醤油で食べて下さいとの事。



4品目はみる貝のボイルです。海藻から作られる藻塩で頂きます。
噛めば噛むほどに旨みが出て来ます。









五品目は長崎産の天ブリとヨコワの炙りです。鷹峯産の辛味大根で頂きます。
炭火で炙っているので余分な脂が落ち、適度な脂加減になっています。
脂の多い魚には辛味大根がよく合います。カウンターの上には辛味大根が置いてあり
ました。







熱々の土鍋の主役は醤油、みりんで味付けされ焼かれた赤穂産の牡蠣です。香ばしさと言い、牡蠣の旨みと言い抜群の美味しさでした。あとふたつくらい頂きたかったです。
たっぷりと季節の野菜を堪能できる一品でした。





丹波地鶏のすき焼きです。
野菜には壬生菜やセリがたっぷりと入り、半分は溶き卵で、もう半分は玉子とじにして頂きました。







ご飯は岐阜県産のお米を土鍋で"おくださん"で炊かれます。

何度か来ている方は"ふきのとうの味噌"か"胡桃の味噌"をお願いします。

また、"おこげ"を食べれるのもここならではです。
岩塩をかけて頂くと美味しいです。

ごはんのお供は漬物とわかさぎの佃煮。







最後の"水物"は伏見稲荷大社の初午大祭にちなんだお菓子です。
女性スタッフの方が作られているそうです。

表面の"焼き"がきつねの顔のように見えますね。
中には小豆と金柑を炊いたのが入っています。

金柑はご主人のご実家から送ってくれたものだそうです。

これだけ満足できる店はそうは無いと思います。

最後に来月の予約を入れて来ました。

次に毎回のパターンになっていますが比叡山の眺めが素晴らしい"圓通寺"へと向かいます。