この日はNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公明智光秀公ゆかりの京都周山にある慈眼寺(じげんじ)に来ました。
境内の釈迦堂には明智光秀公の尊像がお祀りされています。
織田信長から丹波平定を命じられた光秀公は平定後、この地域に善政を行い住民から慕われたそうです。
その人柄を讃え崇敬の念からこの像は作られたようです。
しかし、本能寺の変で主君織田信長を討った事から逆臣の汚名をきせられ、この像を守るために墨で黒く塗られ、秘仏としてひっそりとお祀りされてきました。
小袖の右肩口に桔梗の紋がかすかに見えます。
像の眼光は鋭く、いかにも戦国の世を渡り歩いてきたのかが想像できる像です。
(像の写真は購入した絵葉書からです。)
本堂のご本尊は烏枢沙摩明王尊(うすさまみょうおうそん)で下腹部に効験があり、特に女性を守護する明王とされます。
お寺の背後には明智光秀が築いた周山城の遺構が残っています。
城山の標高480mに築かれた郭や城壁、登り石垣、井戸などの遺構が残り、その規模は安土城にも匹敵するものと言われています。