京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

常寂光寺の庭園散策と苔玉づくり体験

2019年10月14日 09時18分46秒 | 日記
 10月5日の午前中は「そうだ 京都、行こう。」のイベント"常寂光寺の庭園散策と苔玉づくり体験"に参加しました。



まずは、前半はご住職の長尾憲祐さまの案内で境内を巡ります。仁王門は茅葺きで非常に趣きのある建物で多宝塔と共に常寂光寺の象徴的な存在です。





ご住職によると屋根の素材は茅(かや)ではなく葦(よし)で葺かれているそうです。葦の方が単価が安く、しかも耐久性に優れているそうです。

続いて本堂に。近年に改修工事をされ一層の屋根をかっての二重の屋根に直されています。屋根裏から棟札がでて来て、その通りに改修されたわけです。







今回、本堂内でのお詣りが叶わなかったのが残念ですね!

続いて多宝塔へ。





こちらの屋根は檜皮葺です。屋根の美しい曲線美は檜皮葺ならではですね。杮(こけら)葺や栩(栩葺き)葺では出せない曲線美です。

檜は、数年ごとに皮を剥く事により樹の成長を促したり、病気になるのを予防する役割もあります。その檜皮を再利用してるのですから実に上手いリサイクルです。

この当たりが常寂光寺で一番標高が高く、この日は遠く仁和寺の五重の塔まで見渡せました。





すぐそばには小倉百人一首を編纂した藤原定家の木像を安置するお堂があります。

境内をご案内頂いた後、次のイベント"苔玉づくり"に挑戦です(?)初挑戦でドキドキです!

講師は、船坂造園の池田さまです。









複数の植物をレイアウトし、それらに苔を張り付けていきます。形を整え目立たぬように黒の綿糸で苔を縛ると出来上がりです。



こちらは、常寂光寺で採れたての苔です。

スタッフの方がエプソン、ビニール手袋をご準備していて下さり、皆さん初めは手袋を付けていましたが、段々と熱が入ってきて最後は素手でされている方が多かったです。

家に持ち帰り、植木鉢にレイアウトしました。



境内には苔だけではなく、季節の花が咲いています。そんな小さな草花に目をやり季節の移ろいを感じるのもお寺のお詣りの"ひとつの御利益、ご褒美"ではないでしょうか?





秋明菊。



藤袴。



昼過ぎにイベントも終わり、老松の前に店を構えるさが豆腐"稲"北店へ。 
ここの土地は大女優中村玉緒さんのご実家跡なのです。
またまた"湯葉づくし御膳"を頂きました。