京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

堅田教会(ヴォーリズ建築)

2019年10月06日 06時44分45秒 | 日記
居初氏庭園を見学の後、堅田教会を訪ねました。





ウィリアム・メレル・ヴォーリズは、湖西地方へのキリスト教伝道活動で、北の拠点とを今津に、そして南の拠点を堅田に起きました。

大正12年(1930)に、近江ミッションは堅田伝道所を開設、昭和5年(1930)に現在の堅田教会を設立しました。



堅田教会ヴォーリズ建築の特徴についてですが外観はすごくシンプルですが教会正面外壁の切妻屋根の下にある窓のデザインで内部も統一されています。







東西の窓のデザインは共通ですが、ガラスの意匠を変えていたり、ドアノブのデザインも凝ったものにしたり、日本人の体格に合わせて位置を低くしたりと工夫が見られます。



また、天井が張られておらず、屋根の骨組みが露出したままです。しかし使用されている補強金具や先程の写真にあるドアノブは当時の工芸技術の高さを表す秀逸なものです。

二階に畳敷きの部屋があるのも日本人の事を真に考えたヴォーリズ建築らしいところです。







こちら堅田教会にもチューダー様式が取り入れられています。

チューダー様式とは、イングランドで15世紀末頃から17世紀初頭のチューダー朝に由来する建築様式で、軍事目的の城郭が宮殿やカントリーハウスへと変化した様式です。

外観は、ハーフティンバーと呼ばれる外側の柱が外部に露出しており、柱間の外壁をレンガや漆喰で造る工法が特徴的です。



また、内装ではチューダーアーチと呼ばれる扁平なアーチ開口が特徴です。



京都では、烏丸丸太町を少し上がった西側にある「大丸ヴィラ」が代表的な建物です。こちらもヴォーリズの設計です。



「大丸ヴィラ」は昭和7年に大丸百貨店第11代社長 下村正太郎の邸宅として建てられたものです。
非公開で外観だけしか見れないのが残念です。