京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

京都文化博物館 (横山崋山展)

2019年08月07日 09時00分08秒 | 日記
東華菜館の見学、昼食を終え向かったのが京都文化博物館です。特別展「横山崋山」展が行われています。江戸時代後期の有名な絵師ですが最近ではスポットライトを浴びることもなく"忘れられた絵師"とも呼ばれています。僕も知りませんでした。



三条通に面した煉瓦の建物は旧日本銀行京都支店で辰野金吾の設計です。

受付窓口はシャッター式になっており今でも正確に動きます。



天井の装飾も素晴らしく二階分が吹き抜きになっており周りには回廊が設けられています。





新館との間の中庭には金庫室があり、今は、前田珈琲さんが出店されています。金庫室だけあり扉は厚く建物全体が重厚な感じがらします。屋根には日本銀行のマークの瓦が四隅を飾っています。





いよいよ展覧会です。エレベーターで4階まで行きます。



横山崋山は、江戸時代後期に活躍した絵師で幼少期から曽我蕭白に憧れて絵師になっています。会場最初の展示が「蝦蟇仙人図」で曽我蕭白と横山崋山の同じ構図の絵が並べられています。

ちょうど、尾形光琳が俵屋宗達の「風神雷神図屏風」を真似て描いた屏風を彷彿させます。

見ものは30mにも及ぶ「祇園祭礼図巻」ですね。
山や鉾が克明に描かれていて、2022年に復興を目指している"鷹山"も詳細に描かれていて、山の復興の資料として参考にされているそうです。また、御神体三体の図面も残っていて、近年忠実に再現されました。

展示手法も①蕭白を学ぶ②人物③花鳥④山水⑤風俗⑥描かれた祇園祭と横山崋山の画業を系統的になっていて分かりやすい展示でした。

横山崋山は現役絵師時代、明治から大正時代に世間に知られた絵師でしたが、何故か、それ以降忘れらた絵師となっていました。

今回の特別展で再び脚光を浴びる絵師になって欲しいと願う素晴らしい作品の数々でした。