京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

東華菜館見学とランチ

2019年08月03日 08時58分31秒 | 日記
東華菜館は四条大橋の西詰にある北京料理のお店です。 長年の内部見学の願望がようやく叶いました。す








(白黒写真は東華菜館のHPよりの引用です。)

京都、滋賀で多くの建築設計を手掛けたアメリカ人ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計による唯一の飲食店の建築物です。
当初は西洋料理店「矢尾政」でしたが第二次世界対戦中でもあり"洋食"店の存続が難しくなり、店主の浅井保次郎は、中国人の友人、于(う)永善さんに譲渡しました。于さんは中国大連で北京料理のベースとなる広東料理を修得しており、洋食「八尾政」から北京料理「東華菜館」へと生まれ変わりました。

外観は、スペイン・バロック様式と呼ばれ、装飾が多いのが特徴です。









入口からして、飲食店らしく貝やタコの装飾が施されています。











注目のひとつはエレベーターです。
大正13年(1924)に輸入・設計されたアメリカOTIS社製で国内エレベーターの中では、最も古いものです。内側に蛇腹式の内扉が付き運転手による手動式です。

また、エレベーター入口上のインジケーター は各フロアの高さに合わせて数字が打刻されています。











ヴォーリズが手掛けた学校建築や個人住宅には、無駄を省いた実用的な建築が多いですが、こちらは飲食店でもあり、これでもかと言う程の装飾が施されています。

各階の天井や装飾品はそれぞれに違っていますし、同じ部屋でも区画ごとに天井や梁のデザインが違った凝りようです。











天井の梁の色彩も同時に復元されていますが一本だけは当時のまま、わざと残しているのだそうです。

特別に屋上に上げて頂きました。夏場はビアガーデンとして使われています。











昼食は3千さんのコースで"それなり"の料理でした。