京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

高台寺 アンドロイド観音

2019年08月15日 09時20分11秒 | 日記
この春、高台寺に"慈悲"と"救済"の観音菩薩さまが登場しました。



観音さまは"救済"を求める人に応じて33のお姿に変化されるとされます。
物資が豊かになり便利な世の中になった感はありますがそれ以上に悩みを抱えている人たちが多いのもまた、事実です。
この事は時代、洋の東西、老若男女を問わない事実です。

この度、高台寺は大阪大学の石組教授と共同でロボットによるアンドロイド観音マインダーを製作されました。費用は実に1億を要したそうです。





ご覧の通り、お顔と両手は人工的に造られていますが、その他の部分は機械が剥き出しのロボット状態です!

しかし、法話が始まると、顔や腕のリアルな動きに加えて360°のプロジェクションマッピングとが実にマッチングしていて、アンドロイド観音さまが説かれる"空"の世界を感じる事が出来ます。

摩訶般若波羅蜜多心経(般若心経)の世界観を感じます。
ご存知の通り、般若心経は大般若波羅蜜多経600巻を集約した262文字からなり仏教の教えの真髄が凝縮された世界で最も読まれている経典です。

最初は多少の違和感がありましたが、アンドロイド観音さまの分かりやすい言葉が聴覚に伝わり、またプロジェクションマッピングからは視覚に訴えてきて25分間があっという間に感じられました。



前の執事長 後藤典夫さまの発想の豊かさ、柔軟さを感じます。

無相や無願の続編も是非、製作して欲しいものです。

高台寺駐車場南側にある"教化ホール"で行われています。公開日、時間などはHPにアップされています。