京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

京都国立博物館 茶室「堪庵」

2019年08月29日 08時32分29秒 | 日記
京都国立博物館の楽しみは明治古都館や平成知新館での文化財を鑑賞するだけではありません。



明治古都館は宮廷建築家の片山東熊の設計で国の重要文化財に指定されています。代表作には迎賓館、東京国立博物館があり、京都には他に蹴上にある旧御所水道ポンプ室などがあります。特に迎賓館は明治以後の建築物としては初めて2009年に国宝指定されています。

敷地内には、石燈籠や古墳の石棺、ロダンの「考える人」のレプリカやいろいろな石造物、銅像があり、それぞれには説明もあるので勉強になります。






こちらの敷地は元は秀吉が建立した方広寺大仏殿があった旧境内地にあたり、東山に向かう丘陵地でもあり、その高低差を埋める為に西側には巨石で石垣が存在感を増しています。

西門が京都国立博物館の正門で、門扉、守衛室も国の重要文化財です。

このように、西側は視界が開けて石造物が目に入りますが、東側、すなわち明治古都館の裏に行った人は少ないのではないでしょうか?





途中の道端には石仏が多数お祀りされています。
京都三大葬送地の鳥辺野に近いからでしょうか?



明治古都館の裏(東)に茶室「堪庵」があり、春には一般に茶会が催されます。

こちらの茶室は昭和33年(1958)に植田堪一郎氏により寄贈され、江戸初期の京都の公家文化を象徴する数寄屋造りの茶室です。













桂離宮の空間意匠、金森宗和好みの大徳寺真珠庵茶室「庭玉軒」の写しが特徴です。
月曜日の休館日以外は一般に貸し出されています。