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山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

大正時代の英語の教科書を使っての英語の授業

2009-08-01 15:42:32 | 日記
7月31日(金)、地域福祉学科2年生の英語の講義がありました。

この講義は、半期(半年)の授業ですが、1908(明治41)年生まれの僕の祖母が女学校時代に使っていた教科書を読みながら、
当時を考えてみるという講義です。

地域福祉学科の学生達は、将来介護福祉士として高齢者のお世話をすることになります。高齢者がどのような時代にどのような学習をしてこられたかを知っておくことは、高齢者理解につながるものとして、昨年度からこの内容で授業を行っています。

例えば、教科書の中にお母さんが子供達にケーキを焼く場面が出てきます。今でこそ日本でも当たり前のこの場面ですが、果たして大正時代には、一般家庭でこのような光景が見られたでしょうか? というような問いかけを学生に与え、当時の日本社会を振り返ってみます。きっと、当時の生徒たちは、英語の教科書から垣間見られる外国の生活に憧れを抱いたことでしょう。 

この教科書は英語のレベル的には、それほど難しいものではないので、学生達がこれまで習ってきた英語の総復習にもなります。

僕の祖母は2004年に96歳で亡くなりました。この教科書は祖母の遺品の中から、英語を教えている僕が形見分けをしてもらったものです。自分の使った教科書が、今の学生の教育にも再利用されて、祖母もきっと喜んでくれているでしょう。

みつ江おばあちゃん、ありがとう。

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