森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

どうする家康☆最終回「神の君へ」

2023-12-18 01:44:11 | ドラマ (大河)

今回の大河は、初回と最終回だけ感想です。

その初回の感想は→どうする家康 第一回「どうする桶狭間」

 

夫殿が前回の「乱世の亡霊」を見ながら言いました。

「なぜこの大河が人気がないのか分からない。」と。

 

「それは歴史ドラマ好きな人たちが離れたからかもね。」と私。

思うに、大河ドラマは大雑把に言うと

①歴史とドラマが好きな人と、②歴史ドラマが好きな人と、③ドラマが好きでジャンル幅が広い人などが見ているのではないでしょうか。

①と②、「と」が入ってるだけのようですが、①はむしろ③の人に近いと思います。②の人は、ドラマ性が高くて今までの既成概念が大きく塗り替えられたり、自分のイメージが崩されるのを嫌う傾向にあると思うのです。

私は何となく自分のおじさん辺りをイメージして言っていて、それが確かと言うわけではないのですが、この「どうする家康」は、作者の世界観からなるドラマ性の高いドラマだったと思います。それ故にそれを「つまらない」と言う言葉でくくって離れて行ったのではないかと、私は思ったのです。

 

私はこの古沢良太の描いたこの世界が好きでした。

初回に

>『瀬名と家康はいい感じ。

でもこの二人が、こんなに仲良しだと、なんだか胸が痛いです。

だってこの二人の未来は、変えられないのだから。』

仲睦まじい瀬名と家康の未来をどう描くのか、とっても気になっていましたが、彼女の最後の時、やはり瞳が濡れました。

素敵なお話になっていましたね。もちろん悲しいお話ではあったわけですが。

この瀬名が好きでした。「女城主直虎」の菜々緒さんの瀬名の次に好きです。

 

好きと言えば、茶々。

良かったですね。

今までは「功名が辻」の永作博美さんの茶々が一番好きでしたが、ちょっとそれを抜いたと思っています。

あくまでも私の「好き度」の話です。

私の見たかった戦国の女がそこにはいたからです。

かなり辛辣な感想だった「江~姫たちの戦国/最終回」の中に、そのドラマの感想ではありませんが、

>『戦国の姫には戦国の姫の覚悟と戦いがあったはずです。彼女たちの戦いは剣を持つ事ではなく、自分たちが受け継いだ血の系譜を絶やさぬ事であったと思うのです。

ゆえに天下人の妻になって子を産めば、その子が天下人になるかもしれないのです。

茶々が時代の風を読み我が子と豊臣の家の存続だけを願い家康にもへつらえば違う道もあったかもしれませんが、そんな事は茶々には何も意味のない事だったと思います。

落城で散った浅井の血、天下目前でその想いを断たれた伯父、信長の無念。そう言ったものを彼女は胸のうちに秘めていたと思うからです。』

また

>『そして姉は心の中で妹、江に頼むと念じます。その頼むは浅井・織田の血を守り、そして天下を取れと言う願いの継承なのでした。

敵味方に分かれてしまった姉妹のように見えても、その底辺で想いはひとつで繋がっていたのです。

茶々の死を知った江は涙の川に溺れるほど泣きたかったと思います。でもそうしてしまったならば夫を責める事になってしまう。きっと初と密かに抱き合って泣いた事でしょう。

だけど姉妹の、戦国の姫の戦は勝ったと思います。その系譜を見れば分かります。

と言うのが、私の見たかったドラマなのでした。』

 

もちろん、このドラマにそのような茶々が描かれていたわけではありませんが、それでも彼女には戦国時代を生きる女の国盗り物語が描かれていたと思いました。

最終回前半は、彼女の独壇場だったように思いました。

あの演出の構成だと仕方がないことですが、すぐ細かいところが気になってしまう私・・・・・

死ぬ順番‥‥違うだろって思いませんでしたか。

だから演劇の構成だって !!

って思っても、やはり女性でそして位の高い人なのに、みんなを見送って最後に一人で死んでいくなんて可哀そうに感じてしまったのです。

変なところが悲しみポイントなんです(;^_^A

 

悲しみポイントではありませんが、意外と弱くて泣けるのが、愛する人が迎えに来ると言うシーンです。

瀬名と信康が出てきたとき、出て来ただけでウルっとしてしまいました。

また鯉のエピソードシーンの回想シーンが新撮だったのですよね。

撮ってあった映像多数の回想シーンってゲンナリすることもありますが、ちょっとこれは新鮮に感じました。

いろいろとチャレンジがあったわけですが、先日の大竹しのぶさんがセリフなしで大蔵卿の役で座って居たのにも「えっ!!」と思いましたが、今回の天海役の小栗旬君、彼だと思っていましたが、数日前に特別ゲストとして発表されていましたよね。

お知らせされていて良かったと思いました。あまりに老けメイクが上手すぎて、知らなかったら分からないレベルでしたよね。

 

新鮮と言えば、最終回のあるセリフには驚かされ心に残りました。

「立派なことなんぞ…。やってきたことは、ただの人殺しじゃ。あの金色の具足を着けたその日から、望んでしたことは、一つもない。望まぬことばかりを、したくもないことばかりをして…」

戦での命のやり取りを、このように「人殺し」と露骨に表現したのを、今までに記憶にないのです。

やはり「どうする家康」、面白かったです。

 

あのシーンこのシーンと思い出し、日曜日の夜に楽しい時間をくれたこのドラマにありがとうと、やはり言いたいと思います。

望まぬことばかりしながらも、戦国の時代を終わらせて、そして彼はまた白兎に戻っていくことが出来たのですね。

「待ってろよ、俺の白兎」と始まり、

そして兎は2024年に走り去って行くのでした・・・・・。

 

 

 

 


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