森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

相棒「最終回スペシャル/亡霊」

2011-03-09 23:57:34 | ドラマ(相棒)

今日は最終回。season9も終わりです。

最終回に相応しく豪華ゲストで内容も見ごたえ十分でしたね。

昼間もこの物語を見るのに役に立つ復習版「カナリアの娘」が再放送されました。この「カナリアの娘」も凄く面白くて、やっぱり「相棒」は面白かったのだよと、しみじみ思いました。なんて言うか台詞のテンポが良いのですよね。

脚本:戸田山雅司 輿水泰弘
監督:和泉聖治

彼らの作品が、やっぱり私好みで、安心して見る事が出来そうです。

「カナリアの娘」の感想は→こちらです。

面白いところが一杯ありすぎて拾いきれていなかった感想です。

 

でもそれは今日も同じです。テレビ前でじっと見ていたので、かなり笑ったり感心したりしたのに、全く拾い切れませんよ、それだけ中身が濃かったですね。

だから思い出した事をランダムに書き出してみます。

あらすじではないので、あらすじは→こちらで

 

今回のタイトルは「亡霊」。これは死刑囚でテロリストの本多の事を一応は指しているのだと思いますが、その本当の意味は、官房長小野田の意思を指しているのだと思います。まあ、それは容易に納得できる部分ではあるのですが、その小野田の本当に意思がどのようなものであったのかと知った時、ちょっと涙が出ました。いきなり最後に話が言ってしまいますが、印象深い順で言うとそうなってしまうのです。

前回の「相棒」の感想の中にも書きましたが、元法務大臣・瀬戸内(津川雅彦)と衆議院議員の雛子(木村佳乃)は、私にとっては「相棒」の中のスターですから、この二人が出演するだけで、もう「相棒」は内容がどんなでも、もうパラダイスなのです。

その瀬戸内が、最後の小野田の言葉を語ります。
「私の目の黒いうちは誰も殺させない。」

それが本当の官房長の遺言だった。でもそれを守ってあげる事が出来なくて無念だったと瀬戸内は語りました。

死刑囚解放を要求してきたテロ集団赤いカナリアと交渉し、尚且つ、本多の存在を利用しようとするわけですから危険はあって然るべき。小野田は彼らしくいつも言うような事を最初に言うのです。

「多少の犠牲は止むを得ない。」
だけど、その後に付け加えた先に述べた言葉。それは右京の正義にも良く似た台詞だったと思います。

官房長は庇護者でありながら、時には敵。だけどその底辺にあったものは、実は右京と同じものだったのだと思いました。だから「相棒」が好きな人はみんな小野田の事が好きだったのだと思いました。

season9は映画の事件が終わった後から始まっているのですね。このシーズンの初めの頃、まさか映画にそんな秘密があるとは思わずに、小野田さん、最近ちっとも出てこないなあと、暢気に思っていたのですよ。実はあの時もこの時にも、既に彼はいなかったのです。だから、season9では小野田さんが出演している回は二回のはずです。でも・・・私はと思います。

このseason9全体に、常に小野田の気配を感じ、つまりシーズン中ずっと小野田の亡霊が存在していたように感じました。

 

お墓参りに行こうと尊を誘う右京。
そして、その亡霊もseason9の終わりと共に去っていきましたね。

 

よく夜の大都会を映し出していくのが得意な「相棒」でしたが、今日の最後は真昼の大都会。ぐんぐん引いていきまるで映画のような終わり方。

そこに轟音を立てて通り過ぎていくヘリコプターが。
ドキッとしました。

それで心がざわめきました。いったい何があったのだろうかと。

これは終わりだけど終わりじゃないよと言うメッセージだったのかもしれませんね。season10もありそうです。その節には、このレベルで毎回お願いしますと祈りたいです。

 

もうここで終わっちゃっても良いのですが、せっかくなので後ちょっとだけ。

本多の殺人シーン、結構怖かったです。死んだ人もずっとあの目で気の毒。これって海外ドラマを見ているときには感じない感覚ですね。お芝居を見ているって言う感覚が前面に出ちゃうのかなと、ちょっと不思議です。

雛子ちゃんはやっぱり怖い女。いきなりちゃん付け。だって、私のアイドルですから。
「何でもわかっちゃって、ちょっとうっとおしい、」って、彼女言ってましたよねw←「w」、これ便利。

その雛子ちゃんを
「美人なのに勿体無い。」って暇か課長。何が勿体無いのw
ちなみに人気のパンダカップ、あれは絶対に持ちづらいな。

三人が話している時に、右京さんのティーカップが微かに揺れていて、紅茶がこぼれないかと気になってしまいました。

で、その時ラムネさんからお電話が。

でもその時ね、外は明るいのに時計の針がリアルと同じ9時37分(頃)。ちょっとビックリしましたよ。テレビの中の時計と実際の時計とをチラチラと見比べてしまいました。テレビの中は午前と言う設定なのですが凄いなって嬉しくなってしまいました。アレ、絶対に偶然とは思えないですよ。

 

拘置所を見つけてその記録を持ってくるイタミンも可愛かったですね。

だから取調室では、いつもと違う対応。

「いいですか、」と右京が言えば、
「どうぞ。」と。

なんだかんだといっても信頼しているのですね。

 

 

もう「相棒」の感想を書くのは卒業しようと思っていましたが、こんなに面白いと気持ちは揺れてしまいますね。ともかくドラマは半年間のお休み(勝手に決めて、違かったらどうするんだ。)、しばしのお別れですね。

ゲスト:古谷一行 内山理名 津川雅彦
木村佳乃 岸部一徳←ゲストのところに名前が・・・(涙)


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2 コメント

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映画は、 (ま)
2011-03-10 02:22:38
未見なんすがね。自分。
おまけに、このシリーズの、何回目?昨年末頃の映画とえらくリンクしてたという回を、見逃しまして。そんな状況の者でも「亡霊」という言葉に込められた色んな意味は、観ればもう限りなくわかる。

なんつーか。「相棒」が前へ進むために避けては通れぬと線引きした、制作者サイトの堂々のネタバレっすね。

>その亡霊もseason9の終わりと共に去っていきましたね。
ほんとだ。

>~それは右京の正義にも良く似た台詞だったと思います。
そですね。相棒視聴新参者でも、そう思う。
このシーズン。kiriyさんが時折触れていた右京さんの正義の奇妙な浮き彫り現象。
この季節、すでに小野田さんはいなかったのだとすると、右京さんの正義の表現はまた色味が違って見えるっす。
右京さんが怪物になるのかならないのか。
小野田さん曰く、杉下の正義はときおり暴走する、でしたけ?
これも、やっぱ底辺に同じものを持っている人がいう台詞ともおもた。批判じゃないっすもね。
なんつーか。半年賭けて、右京さん、ひいては作り手が、正義なるもんを整理整頓していたようにも。
作り手が、正義を問いかけ続けるために、多少の犠牲はやむをえない、と小野田さんを亡霊にしたかのよう、とも。

うん。尊曰く、”変な人”、ならぜんぜんいい。
亀山はんは、なんといっていたのかしらん?
古くからのファンの皆さんにとっては、どこかでとても寂しいシーズンだったというのは、ほんにそうだったんだろうと思う。
ま様 (kiriy)
2011-03-11 12:04:04
そうそう、夜中近くに書いたので、書こうと思ったのについ忘れてしまった事に、映画の事があったのですよ。
このドラマ、映画を見ていることがかなり前提にあるなって思ったのですね。
「相棒」ファンでも、ファン層が幅広いがゆえに、映画館に足を運べない人も運ばない人もたくさんいるのになあと思ってしまいました。そう言う人にはちょっとだけ不親切で、ほんのちょっと映画の場面を差し込んでもいいんじゃないかと思ったりもしました。

でも映画の予告編も当初とは違って、葬儀シーンも出てくるので、事件自体は分からなくても「官房ちょおお」で、彼の身に何が起きたのかは推理できていたのかもしれませんね。

ただ、「びっくりした、亡くなっていたのですね。」と言う呟きをツイッター上でも見かけましたよ。

やっぱり映画を何らかの形で見るまでは、何も知りたくない人も居ると思うのですね。

でもそれ以外は、何の不満もなし。最終回に相応しい作品でしたね。

>作り手が、正義を問いかけ続けるために、多少の犠牲はやむをえない、と小野田さんを亡霊にしたかのよう、とも。

奥深い発言ですね。

「相棒」もゆっくりと変わっていくのかもしれませんね。

亀山には「薫ちゃんをいじめないでね。」と言ってくれる美和子さんがいたので、程よく空気が抜けて、尊敬していたように思いました。薫ちゃんは懐が広いので、多少の変人には動じなかったと思います(笑)

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