カセットテープがワカメ

キノコ国本剛章の音楽活動・妄想・ノリツッコミなど。

「ガッチャマン進行」を考察してみる④

2016年10月15日 | ガッチャマン進行
 (その①から読む
 「ガッチャマンのうた」。作曲されたのは小林亜星さんです。うたの最後の部分、コード進行が「Ab⇒Bb⇒C」となっていて、これこそがまさに「ガッチャマン進行」。「つらい事に立ち向かい、困難を乗り越えた先には明るい未来が待っている」まさにその代表的な曲、というおハナシをしてきました。 そして「その②」では「Ab⇒Bb⇒Cm」という仮想のコード進行を提示し、「マイナーで始まる曲はマイナーで終わるのがフツーの感覚」という紹介をさせていただきました。 しかしキノコさん、最近ハタと気づいたのです。「ガッチャマンのうた」をマイナーで仮想進行させなくても、1曲の中に「マイナー・ガッチャマン進行」と「メジャー・ガッチャマン進行」が両方出て来る曲を思い出したのです。 そうです。TVアニメ「BUGってハニー」のオープニング曲です。そして驚いたことにこの曲も作曲されたのは小林亜星さんではありませんか! 曲をごぞんじの方はAメロを口ずさんでみてください。「♪誰かの声が聞こえてくるよ 知りたいことも聞こえてくるよ 不思議世界のメッセージ 耳をすまして聞いてごらん」 どうですか。この「耳をすまして聞いてごらん」の部分が「マイナー・ガッチャマン進行」ですね。この後はもう一度Aメロを繰り返す、つまりまだ盛り上がる場面ではありませんから、ここは感情の起伏がゆるやかな「マイナー・ガッチャマン進行」を使っているワケですね。 そして繰り返し後の2回目のAメロ。「♪耳をすましているだけなんて いてもたってもいられない はやる心に火がつくよ ついた炎は燃え上がる」 この「ついた炎は燃え上がる」の部分が「メジャー・ガッチャマン進行」ですね。この次には盛り上がるBメロが控えているので一度ガラッと場面転換したいところなんですね。こういう時に「メジャー・ガッチャマン進行」はとても劇的な役目を果たすのです。 「BUGってハニー」はファミコン版のBGMを何曲か担当させてもらったというつながりがあり、アニメのオープニング曲もライブで数回演奏したことがあるんですよ。でも作曲者が「ガッチャマンのうた」と同じ小林亜星さんだと気がついてビックリ。これからは勝手に「ガッチャマン進行の師匠」と呼ばせていただきます。
 〜その⑤へつづく
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