カセットテープがワカメ

キノコ国本剛章の音楽活動・妄想・ノリツッコミなど。

《今さら新発見》ファミコンの三角波って音量不可変だったのね

2020年09月27日 | スターソルジャー
スターソルジャー、迷宮組曲等ハドソン楽曲メドレー Hudson NES / NES BAND 20th Live 2017

 先日の[YouTubeLIVE]「キノコ国本のギャフンといってみよう」第42回(リモート・ゲスト=マツケんさん)の中で衝撃の事実を知りました。
「ファミコンの仕様上、3ch(三角波)の音量は変化させることができない」
えーーーーーっ!ホント?それ知らんかっとんてんちんとんしゃん。⇒参考動画 恥ずかしい。恥ずかしすぎる。十万石まんじゅう。埼玉銘菓、十万石まんじゅう参考動画
 どうやら1ch, 2ch, 4ch は音量を変えることができるけれど、3chだけは音量固定らしいのです。なのでNES BAND で演奏する際、3chを際立たせたい時はほかのチャンネルの音量を落として相対的に3chを浮かび上がらせてる、とのことでした。「チャンネル同士の音量バランス」って実はとても重要なんです。NES BAND の演奏動画(解説つき)を見ているとマツケんさんが演奏中に頻繁に左手のスイッチ操作で音量調整を行っていることがわかります。ピアノギター等の生楽器だと鍵盤を叩く強さや弦を弾く指のチカラ加減で音量をコントロールできますがNES BANDの場合は鍵盤を強く弾いても弱く弾いても「一定の音量」が鳴る設定にしているのです。
 キノコさんがファミコン曲をハドソンへ納品していた時は「作曲だけ」して「音符データだけ」を渡していました。チャンネルごとの細かい音量指示は「ほとんど」していませんでした。「ほとんど」と言ったのは一部分だけ音量を指定していた箇所があったのです。それは「ディレイ効果」の部分です。「ディレイ効果」とは「やまびこ」のように同じ音が遅れて鳴ることで空間的な広がりを表現できるものですが、ポイントとして「遅れて出る音の音量を小さくする」ことが重要なのです。実際にやまびこでも自分が叫んだ「ヤッホー」より返ってくる「ヤッホー」の方が音量小さいでしょ?アレが同じ音量だったらコワイわけですよ。あ。今。想像したらメッチャこわくなってきた。コワイコワイ。キャー。
 というワケで「ディレイ効果」の箇所だけ音量指定のデータも打ち込んでたんですよ。で、ふと思い出したのが「スターソルジャー」「ミッション・コンプリート」のジングル(はりつけた動画の 3:18 あたり)。終わり方が1~3chを全部使った「3パート・ディレイ」になってるんです。音が鳴る順番は 1ch ⇒ 2ch ⇒ 3ch 。やまびこっぽくするために音量がだんだん小さくなるように指定したはずなんです。つまり1ch より2ch が小さく鳴ってほしいし、3ch は2ch よりさらに小さい音で鳴ってほしい。そう考えて作ったんです。でもこの考えは甘かったようです。そう!3ch は音量コントロールができない! だから改めて聞くと3ch のフレーズがディレイっぽく聞こえなくて、1chのフレーズを別音色でもう一度弾いてる、みたいに聞こえます。意図と違ったものがアウトプットされてワケで、これは作曲者として恥ずかしい。「やっちまったなー」状態です。⇒参考動画 しかも気づくのが34年後だっていうところがマヌケですね。マツケんさんにはホント、いろいろと気づかせていただいております。まだ何か出てくるかもしれないニャー。あはは。
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