ボランティアでフェイシャル エステのサービスがありました。

　　「ねえ、ねえ今日はエステがあるのよ。　貴女もやんなさいよ。」

リハビリ施設に到着するとすぐにそんな声が掛かりました。

水曜日、木曜日、今日の金曜日の三日間ボランティアでエステッシャンが来てくれてエステをしてくれた。

初日と二日目の日は皆さん恥ずかしいのか声を掛けてもそれぞれの日には二人しか希望が無かったようです。職員の目算はずれでした。　女性でしたら誰でもがして欲しいと断るくらい希望者があるものと思ったらしい。

ウイスターの女性利用者は恥ずかしくて踏み出せなかったのでしょう。　エステの経験が無い人も多いようです。

三日目の今日は職員も積極的に声を掛けたらしい。

昨日エステをしていただいたEさんも皆に声を掛けていました。

途端に希望者が増えて予定の人数に達して出来ない人も出たとか。　

来年の一月には二日間でしたらしていただけるようになりました。「今日は楽しくてもっとしても良いと思えました。」

嬉しそうな声でした。

今、家を建てていてエステの店が近くオープンの予定になっているそうです。

本番に向かって練習をしているのでしょう。希望に胸が膨らんでいることでしょう。

エステの最中に見せていただいて写真を撮らせていただきました。

　　　　　　まず頭にタオルを巻きます。

 

 

　　　　　　　　　　　　　　パックのフォームを溶きます。

 

　　　　　　　　　　　　材料は揃った、顔にたっぷりフオームを塗りしばらくそのまま。

 

 

 

　　さあどんな皮膚になったでしょうか。やわらかく美白になったでしょうか？　

　　　　　生まれて始めての経験はどうでしたか？

 

 

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背丈のある植木の剪定は危なくてだんだん家族にも頼めません。 もし梯子から落ちたら大変。

約束の八時半に毎年頼んでいる庭師がやって来ました。

小さな庭なのに庭師を入れるのはなんて贅沢と思っていました。　ましてプロが剪定などするような植木がある訳でもないのに頼むのは申し訳ないとまで考えてしまいました。

今年でお願いをして3年目です。　三人の職人が手際よく家の三方を担当して2時間で仕上げました。

若い庭師たち、てきぱきと音もさわやかにパチン、パチンと鳴らしながら植木の根元にはマットを引いて選定を済ました木が散らからないようにしていました。

3年目ともなるとあまり枝が伸びきった木も無くなり思いっきり切り詰めることもなかった。

だんだん梯子に登って木を切ることが出来なくなります。　枝も伸び放題で下から届く枝しか切れなくなります。

台風の頃には枝が大きく揺れて電線につかないかと、毎年心配していました。

あの枝は何とかしなければと秋口になると話が出ます。

新聞の折り込み広告でリースマットの会社で”植木の剪定をします。”とあった。

早速問い合わせて聞いてみると7万円くらいですの答え。　これでは頼めないと諦めた。

リハビリ施設でも庭の世話は皆さん悩みのようで草取り、植木の剪定等をシルバーセンターに頼む人もいる。

そんな話をしていたらTさんが「家では毎年庭師にお願いしています。あまり御高くはないですよ。」

真面目で仕事が丁寧な庭師ですよと聞いたので早速電話をしてお願いしたのが3年前。

お値段をお聞きすると2万円で出来ます。　本当にいいのといいたいくらいでした。

植木を大事に扱ってくれるのでそれも嬉しい、たとえば枝振りが不恰好になってしまった金柑を少し枝を切れますかと聞くと春になってから切らないと花がつかなくなってしまう、伸びすぎた枝だけ少し切りましょう。

清清しい仕事ぶりは気持ちの良いものです。

仕事が終わるとすっきりとして見違えるほどです。　これは本当です。

ご近所の方も通りすがると口々に綺麗になりましたねと声を掛けていただきました。

左は杏の木、右側はヒイラギです。両方とも枝の生育がよく大きく張った枝の始末は悩みでした。

 

 

 

今日の仕事は満足ですか。

 

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単身高齢者向けの緊急電話、どこの自治体でも完備しているの？ ビンゴゲームの景品の取材追加しました。

小雨が少し残った空模様、朝の送迎の車の中で先日の忘年会の様子を聞いてみた。

リハビリ室の職員の景品は昨日全員が何がしかの景品をしっかりゲット。

一階の皆さんはどんなものが当たったの？

豪華な景品を書き並べるとダイソンの送風機これが一番の人気だったそうです。

　　東京湾クルーズ

　　　　ディズニーランドペアーチケット

　　　　　　IH クッキング

　　　　　　以上は豪華なグループ

後はどっさりのポテトチップ、リポビタン、などいろいろ。140人以上の忘年会なので後のお片づけが大変だったらしい。

愉快な話をしながら施設に着きました。さあこれからリハビリです。

半日コースがマシーンリハビリが始まると下から一日コースの男性が上がってきます。

顔見知りの方々と挨拶をしていると介護士さんを囲んで２０人ほどが体操の準備で丸くなって椅子に座っている。その中から一人が大きな声で　｢神さーん。」

仕方ないから声は出さずに手だけを振った。　皆が見ているではないですか。　通りすがりになんとなく挨拶をすればいいのに、どうしたのかしら。

マイペースでマシーン４種、　ホットパック　１２分、　メドマー　１２分、　そこでマッサージの時間になって１５分間のマッサージ。　　S先生から筋肉が大分柔らかくなってきましたと言われた。

「歩行をしているのは目にしていますがまだ右足の力が弱いですね。　この練習をしてみてください。」

寝た姿で尻上げはしていますが左足を上に上げたまま右足の力で尻上げをする練習をしました。かなり力が必要になります。　５回しただけでドンと腰を下ろしてしまった。　５回を２クール繰り返した。

これで規定の練習は終了。　これからは自主運動をします。　ストレッチベッドから平行棒へと顔を上げたら平行棒のところで私の自主運動のための椅子、障害物用の４点杖をいそいそと用意している男性の様子が見える。

余り近づき過ぎないように判っている介護士さんが話しながら何気なさを装いながら、しっかりと見ていてくれる。

「２週間もお休みをしてどうなさったの？」

「頭を打って入院していた。」

「どうして？　転んだの？救急車で病院に行ったの？」

「家でふら付いて箪笥に頭をぶつけてしまった。　一人だから緊急の電話が置いてあるからプッシュするとすぐに救急車が来てくれる。」

頭の傷のところはホッチキスで止めたがパチン、パチンと音が聞こえたらしい。　後の抜くときは痛みがきつかったと言う。

病院で救急車で来るばかりではなく今度は自分で来て下さいと看護師さんに言われてしまったらしい。

先々月も膝に血の塊が腫れて救急車で入院したばかり。

単身で高齢者用に緊急電話を市から取り付けていただいている。　何かあったときには安心が出来る。　

特に家族が離れている場合はなおのことでしょう。

「来年はいい年にしたいね。元気になって手をつないで歩きたいね。」　なんて言うから、そんなことより自分の身体に気をつけてください、転ばないようにするのは私ではないのよTさんの方ですよ。

 

 

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仕事を忘れて楽しんだリハビリ施設の職員、忘年会のビンゴゲームで当たった景品はどうでしたか！

　　週末に行われた職員の忘年会。隣り合わせた二つの施設の合同忘年会。

いつもの広いリハビリ室での忘年会、参加140名くらいかな？　　 

秋のグループ会社の運動会の一等賞の景品10万円をプラスしての景品なので豪華だそうです。　先月には皆さんの欲しい物を聞いて事務の方が集めたそうです。　今年は何を選んだのかしら。

早速職員から取材してみました。　今日の表情はなかなかよろしい。　楽しそう、いいものを当てたかな。

メドマーを履かせてもらっているときに聞いてみました。

主任さんはコーヒーメーカーをゲット。　

　入ったばかりの新人さんは三千円の商品券。

　　　夏に入った男性はDVD プレイヤー、今日はお休みでしたので感想は聞けなかった。

　　　　　　　もう一人の男性はココア一年分。

　　　　　　　　　　　一等賞の電動自転車が当たったのはカラオケの操作をしてくれる方でした。今朝は早速この電動自転車で通勤してきたそうです。

二階のリハビリ室の忘年会に出席した全員が皆さん景品をしっかりゲットしたようです。

これでご機嫌な訳がわかりました。

傍で聞いていた利用者が「楽しそうでいいなあ。　俺たちも忘年会してみたいよ。」

 

先週ネットで頼んだ荷物が着かなくて会社と運んでくれたS急便と揉めていたEさんから、あの件は解決したと聞いた。

家中を調べたところなんとご主人の荷物の積み上げている中から出てきた。　いつもと包装の材質と違っていたこと。そのためご主人の荷物と思って積み上げた。　又最近ご主人がいろいろとネットで頼むようで届いた荷物に紛れていたようです。

娘さんから運送業者の担当者は会社からたぶん叱られているはずだから電話でよく謝るように言われたという。

勘違いは良くあることですが心しておきましょう。

 

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リハビリは一人一人の能力に合わせたり、個人ごとに別メニューを組んで頂けるなんて思っても見なかった。

　　三ヶ月ごとの能力検定をした。　握力は左手が22、　右手は相変わらずの0でした。

片手で握力22でしたら何とかペットボトルが開けられるくらいだそうです。　握力0の右手も支えるくらいは出来る様にしておくと良いとアドバイスをいただいた。

歩行の速度は2秒くらい速くなっていた。　少しは進歩したのかしら。

マッサージでは右足のすねのマッサージはとても痛かったが次に先生が足に覆いかぶさるように腿のところでしばらくじいっとしているので何をしているのか寝ていると見えない。　「どうですか、ジワーと暖かくなる感じはわかりますか？」

「なんとなく判る気がします。」　　筋肉の奥まで効いてくるはずと言う。

マッサージは強いばかりではなくやわらかくときほぐすのも効果があると説明を受ける。

ベッドに座ってからそのまま何も支えにしないで立ち上がりの練習をする。　以前の第二リハビリで立ち上がりの練習はしていたのでこれは出来ると思い早速言われたとおりに立ち上がった。

ガーン！！　立ち上がるときに麻痺足の右足が十分左足と同じ力が掛かっていない、左足の力でかろうじて立ち上がっているように見えると言われた。　　お主、見抜いているな！！

自宅でも右足を床面に確実について立ち上がる練習をしてください。　　注意点は余分にしないこと。一日10回にしておきましょう。麻痺を強くしないようにしてください。　立ち上がるときには左足を前に出して立ち上がってください。そうすると右足に力が掛かって足の力も付いてきます。

　左右平行な足の位置では右足に力が付かない。

 

力をつけたい足を手前に置いて左右ずらして立ち上がる。　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

まだどうしても足首の曲がりが出来ないようですからこれを使ってゆっくり前後に転がしてみてください。ストレッチポールの半分にした半月の形のポールを脚の指面で前に押して次にかかとでと繰り返した。

なんでもないようですがこんなことでも身体が働き出すようです。

隣の人は座布団くらいのマットに乗って不安定な姿勢でも持ちこたえている、ゆらゆらしながら。　そこで先生がちょっと背中を気がつかないように押した。　　グラッ倒れ掛かると先生が支えているから安心してくださいと声を掛けた。　「バスや電車に乗ったときに突然揺れることもありますから、踏ん張る力をつけておくのも大事です。」

なるほど！！　実生活に必要なことをリハビリに取り入れてくれるのは大事ですね。

同じようにマットで練習していた隣の人が私もあのくらい出来るかしらといったら先生がそれぞれ方法が合うようにしていますから同じにはなりませんが能力の違いはありませんと本人に告げていました。

 

 

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今年選んだシクラメンの花の色は何色？

わあ！　好きな色のシクラメン、華やかで部屋が明るくなるようです。

もう10年以上になるお付き合いのシクラメン栽培園。

6年前まで元気で葉もぎっしり、花の色は鮮やかで、いつまでも咲いてくれるこのシクラメンに惚れてしまい、自分のブティックでもお得意様にお奨めしたくてこの時期には朝出社する前に立ち寄り車に積んでシクラメンを運んだ。

若いご夫婦の愛情豊かに育ったシクラメン。　

栽培方法、水遣りの時期、置いたままにしないで時々廻して太陽に当てるようにとじっくり聞かせてくれた。

元気なときにはあれこれたくさんの色の花を選んでいましたが今では自宅用に一鉢だけ。　温室の中を杖を付きながら選ぶのは苦行です。　地面がでこぼこで杖を慎重に置かなければなりません。

好きな色を選ぶのは嬉しいこともあります。

半年間咲き続けるように肥料もつけてくれます。

シクラメンは十分に手を掛けているので花の咲く期間が長いのが自慢ですと嬉しそうに花がらつみの手を休めて言っていました。我が家ではなんと半年間、5月まで咲き続けています。　　普通は夏季の暑い時期には涼しいところに避暑に出すが避暑には出さないで大事に育てていけば丈夫な苗に育つと話してくれた。

彼女とは商品の販売方法なども意見交換していた。

今も彼女から言われるのは私からいつも同じところに商品を置いたままではいけませんと言われたことまだ覚えています。

それは”商品に目垢が付いてしまうから展示は変化するようにの意味。”

この言葉は取引していた宝石業者から聞いた言葉です。　　

 

今までたくさんの出会いがあり教えていただいたり教えたり、これが人生かな。

今年の選んだシクラメンは鮮やかなローズピンク、花がびっしりです。これから半年間目を楽しましてくれます。

四年目になる苗は夏にいつも鉢から上げて培養土を新しくして植え替えるはずでしたが怠けてそのままにしてしまいました。　葉も少なく蕾もわずかでがっかりです。　世話をしなかった報いです、ごめんなさい。

情けない姿になってしまったのでお仲間を増やすことにして今日新しいシクラメンがやって来ました。

手前にある鉢は4年目のシクラメンです。温室ではないので蕾はまだわずかで少ない。　

 

 

 

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ニュースで首相の言葉で南相馬に産業ロボットの工場を見学したと聞こえてきた。障害者向けの機械もあるのだろうか？

　　ニュースを聞きながら考えていたのは障害を持った場合、無くした手、足などを補助してくれる電動のリハビリ装置を作っている会社が増えてきたらしい。

どうしてもその流れに疑問が起きてしまう。　麻痺のある人が装置を身体につけて歩いている場面をテレビで見ることがある。　どうして機械に頼る方向に行くのだろう。　時間は掛かるがリハビリを続ければ完全にはならなくても何とか立ち上がれて、歩行までいけるはず。　　自分で経験をしてたくさんの同病の方を見てきた。　

少しだけ考えたのはリハビリではお金にならないこと。　医療機関でも産業でもきっとそうなんだろうな。　大掛かりの装置を作っても現実には使えないでしょう。入院は3ヶ月が標準期間で退院させられる。　　ある程度時間が経ってしまうと病院でリハビリを受けられない事実があることに驚いた経験がある。

それよりもリハビリのノウハウを高めていただくほうが助かるのに！！

誰でも機械仕掛けのロボットにはなりたくない。自分でありたい。

 

頭をよぎったのは52年前に読んだリーダーズダイジェストの記事です。　自然豊かに暮らせることと産業の発展により豊かになれることとどちらが本当の豊かさか判りますか?　そんな記事だったと思います。　50年以上前のことで間違っていたらごめんなさい。

綺麗な水辺に蚊が沸いてしまった。　水辺をもとのような綺麗にしたらそこで又自然の暮らしが続く。田舎のままでも自然豊かで心豊かに暮らしている。

一方蚊を退治する薬品を研究して退治はできるが工場では排水が流され今度は排水の装置を作りより会社は大きくなっていく。　こんな繰り返しをすることで産業は近代化へと発展して都市が広がっていく。　

その先は忘れてしまったが高校生の頭では発展と自然豊かさと天秤に掛けても正解は見つからなかった覚えがある。

 

 

 

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より良いリハビリ施設に向上するためのアンケートを取りまとめたところできることを順次実行に移したようです。

時々気づいたことを何気なく口にしてしまうことがあります。　開設初日からお世話になっているとなんか身内感覚になってしまいます。

先日も玄関に入った瞬間食事の支度の臭いではなく、いつもの臭いと感じが違っていたので傍にいた事務の人に「何か臭いが気になりますね。」　と言ってしまった。　

食材の臭いでは葱を使うときとごぼうの時には朝から臭いがしますがそれとも違っていたのでつい言ってしまった。

「何かしら、わからないけれど。」

数日たって事務の人に会うと「今日はどうですか？　臭いはありませんか？」　余計な気遣いをさせてしまった。

最近利用者に向けてアンケートを取った。そろそろ集計ができたかな。

希望の多いメドマーでは詳しい説明が無かったので受けたいと思っても自分の身体と相談をして何か不安がある場合は主治医の許可をとってくださいといわれます。

今日のメドマーには四台の機械の脇の壁に説明のプリントが貼ってありました。

心臓、ペースメーカ使用中、血栓、静脈瘤、骨粗しょう症など要注意。

 

１２時を過ぎるとマシーンリハビリが終わって一休みをしていたり新聞を読んでいたり、リラックスしている時間になってしまう。　アンケートにも空いた時間に体操をしてもらいたいと書いた人もあるようです。

ここでも工夫がありました。

ビデオを壁に映して音楽に合わせて健康体操を手の空いた人は参加します。　今日の音楽は氷川きよしの歌とサザエさんの歌に合わせていました。                　             ”お魚くわえて・・・・・”　　　楽しそうに手足を動かしている。

 

 

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突然真っ直ぐになって歩いている姿が見られるなんて！ 思ってもいなかったと言われた。

  背筋を伸ばして歩いていると「元気になったわね。」　声が掛かり気持ちもしゃんとする。

いつもは褒めたこともない家族に珍しく「真っ直ぐな姿勢で歩けるようになったなあ。こんな姿が見られるなんて数年前には思ってもいなかった。すぐに現役復帰になるかな。」　　

不可能なことをもらした。　まだまだ無理なのに。　でもそうあってほしいと考えているのかな。

傍で聞いていたマッサージの先生にも身体が大分安定してきましたと言われた。車椅子と言われたのがここまで歩けるとは想像していなかった。　歩けるようになりたいとリハビリを続けた結果でしょう。まだ途中ですが先は長い。

自分から寝たきりにならないようにしなければと身体を起こすようにしていないと、いつ自分が寝たきりにならないとも限らない。　リハビリをしていてもこんなことをしてもと自暴自棄になりかねない。

寝ているのは楽ですもの。　

先生も患者さんに昼間は起き上がって寝巻きから着替えて身だしなみを整えるだけでも身体も元気になれるのですということもあると言う。

考え方次第で変えられるということのようです。

ウイスターでも身体のリハビリと心のリハビリでカラオケを楽しむ方も増えてきた。　

「あの方すごく上手なのよ。」といわれている人もいる。

ちょうどプーリーの機械で並んでいたので「カラオケが上手だそうですね。聞きましたよ。プロ級だとか。」

ハワイアンバンドで演奏をしていたらしい。

担当は？

「ウクレレとボーカルです。」  [裏声が出にくくなってしまった。」

そこで一声　　ウレレイー　ああ声が出ない！！

中心メンバーではないですか。

「あの頃はハワイアンがブームになっていたからな。バッキー白片とかが人気だったよ。」懐かしいような表情でした。

           

 

 

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先生！ ストップ、そこで止まって！ 階段昇降の練習を見ていってください。

　　マシーンリハビリをしている合間に少しの時間が取れそうと見ると介護士さんから「今階段昇降の練習に入ってもいいですか？」　声が掛かります。　

はあい、お願いしますと答えて準備を始めた道具を慌てて片付けて、階段に向かった。

介護士さんと二人で階段のドアを閉めて練習開始です。　今日はいい具合に足が階段に降ろしたときには足全体が着いている。　階段の上に立って降りようとしたときに階下を見ても怖さを感じることは無くなった。

調子が出てきたときにドアが開いてマッサージの先生が階下に降りるためにやって来た。　そのまま階下に降りようとしていた先生に向かって　「ストップ！　先生そのまま下に降りないで。　私の練習を見てください。」

いつかは見てもらいたいと思っていたのでこれ幸いと通りかかったのがダウト。　そのままは通せんぼです。

早速専門の先生に見てもらえました。　まず降り方です。　「ずいぶん綺麗に降りています。　安定感もあってこのままでいいでしょう。」

降りきってから次は昇りです。　頑張って足を上げて昇りましたが････

「少しですが昇るときの足の動かし方に注意点がまだあります。　ぶん回しがまだありますね。　左足を頑張って踏みしめて、次に右足を上に上げるときにはなるべく身体の近くにぐいっと上げるようにしてみてください。階段の端につかないように、気をつけて。　ぶん回しは直してください。」

やっと先生に見てもらえて修正ができ、これからの練習の目標が見えてきました。

先生と介護士さんと三人で話しながら練習をして、さあ終わったと思ったら、いつもは四往復なのに疲れもしないで五往復できてしまった。

歩行数　　新記録　1581歩でした。

 

     

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八十年前のお嬢様、先日のお写真です。 どうぞ！！１

　先日リハビリ室での日向ぼっこをしている一瞬を写した写真をはがき使用にして「八十年前のお嬢様写真が出来ました。」

背景が思ったより綺麗に取れたので「これを見て。　観光地のおしゃれなお店で撮ったようでしょう。」

 

二人で写真を見て嬉しそう。

「のんびりと日向ぼっこをしていたので撮りました。私の腕でもなかなか綺麗に取れました。モデルさんが良いからね。」

これは葉書にでも使ってくださいと渡した。

こんなに綺麗に撮れたので壁に貼っておきますと大事そうにポケットに納めた。

　

脳卒中などの後遺症で現れる現象は個人差が大きい。

いままで話をしたことの無かった男性から声を掛けられました。　同病でリハビリに通っている。　「貴女の麻痺はどんな症状があるの？」

右側全身に痺れがありますがもう気にしないことにしています。　痺れは今の医学では治らないと専門医がいっていますから。気にしすぎるとノイローゼになってしまう。　楽な気持ちでいたほうがいいみたい。

「私の悩みは熱さが感じないこと。　熱いものを掴んで失敗することもしばしば。　冷たさは異常に感じすぎるくらい。　冷蔵庫が怖い。　冷蔵庫を開けたときに冷気があたるときの恐怖があります。」

「感覚の中でも痛さはどうなの。」　

痛さははっきり判ります。　貴方は？

「感覚がほとんど利かなくなっています。　だから家中であちこちぶつけている。困るんだよね。」

右手は使えなくなっていますが聴力と視力が幾分良くなっているように感じます。　そう思いたいのかも！

「私も視力が良くなって運転免許の更新に言ったら、今まで眼鏡使用だったのが眼鏡無しになりました。」

お互いにまだ老眼にはなっていないようです。　

同病でも後遺症は千差万別、同じかなと思って話をするとあまりの違いに気づかされます。　

 

 

ラクナール体操って何なの？ ゴムベルトを使うの？

　　週の始めの月曜日、今週の目標を立てておこう。 矢張り第一目標はなんといっても杖を持たないで安定した歩行が少しでも進歩するように頑張ってみよう。

今日のAKUUでのリハビリではマシーン類での運動をいつもの通り時間いっぱいお願いした。

マッサージの時には先生からどこを強化すればいいのか詳しく説明をしていただけるので自分の弱点がはっきりして、ああこの運動が役に立つと納得が出来る。　装具を着けずに立ってみるとぐらつくくらいに不安定になって先生の肩を掴んでしまう。　「肩を持ってもいいですよ。」　装具を着けていないと足の指がまっすぐ伸びないでぎゅっと指を結んだように硬くなるようです。　立っているので自分でその指を伸ばすことが出来ないのでその場合の解決方法を伝授された。

まずかかとを着いてから小指のほうから回し気味に順に親指まで付いていくと自然に指全体が床に着いてくれる。　「出来た!　着けた！」　叫びたい気持ち。

ここまではいつもの順番でリハビリが進んだ。

今まで一度もしたことの無かったラクナール体操をしましょうと壁に順番が貼ってあるコーナーの椅子に座った。これは腸腰筋ストレッチベルトを使って骨盤補正、姿勢補正の体操です。5センチ幅くらいの強力なゴムの引力を利用して脳梗塞などの片麻痺のための姿勢を安定するのにいいらしい。

5センチ幅のベルトを腰に廻し繋がっているベルトを膝の下部に廻す。　こうしてゴムを着けたままで体重移動、椅子からの立ち上がりなどのストレッチを繰り返す。　初めてだったので体重移動だけ練習しました。　これから出来るようになったら順に難しい運動にいくようです。　いつのことでしょう。

回復の道をまっしぐらと言う訳には難しい。 痛さに耐えている隣でやきもちの声が聞こえる。

どうして痛いの、良くなっているはずでしょう。最近麻痺のある右足の膝と足裏の小指側がピリッ、ピリッと痛みが出てしまう。痛みが出るような過激な運動はしていないはず。　先生にもリハビリには無理は禁物といわれたので疲れるまではしていないはず。　リハビリを頑張りすぎると麻痺のある部分が治るのではなく麻痺を強めて筋肉が硬くなってより直りにくくなるそうで健康な人がする運動の効果とは逆の作用をするらしい。

麻痺のある部分の筋肉を柔らかくするためにマッサージなどで施術してもらっているので必要以上のリハビリはしていないつもり。　怠けているのではないと自分に言い聞かせている。　　程々がいいのかな、肩の力を抜いて。

それも私らしいかもしれない。

疲れないのは肩甲骨を広げるのがいいかなと肩を広げたり肩をぐるぐる廻していると胸が広がり背筋をグーンと伸ばせるので深呼吸している気持ちになれる。

ちょっと困っているのは先日リハビリ施設の利用者から頂いた”クス玉”の処遇です。　神さんにと介護士さんを通じて渡された”くす玉”です。　せっかく手作りの”クス玉”なので目に付くところに飾ったまではいいのですがそれが気に入らないと思っている人がいます。外せと言います。

 

こんなことでやきもちを焼いてもらっても困ります。　　　もしかしたら私を明るくしようとした冗談だったりして、それなら我が家も平安です。　でも気にくわないようならと目に付きにくいところに移しました。

人生経験の豊かな先輩達から学ぼう。一つ覚えたことは薄毛、白髪を防ぐ方法！！！

　　健康な時には出会うことも無かった人たちとリハビリ施設では仲間のように男女の境も無く話せる。女性は家庭に納まっていた方が多いが、男性は社会で幅広く活躍をして来たのではと思わせる方も多い。　今でも現役で頑張っている人もいる。

一日の利用者は80名近くいるので話をする人に限るとわずかになってしまう。

ノウハウを聞けてよかったと思ったことを一寸だけ話しましょう。この悩みは誰でも持っている悩みです。　今朝化粧をして髪を整えていると前髪の中に数本の白髪を見つけてしまった。　白髪は抜いてしまうと後に毛髪が生えてこなくなると聞いていたのでそのままでリハビリに行くことにした。

隣の席のTさんとよく話している男性は美容院に整髪の道具からシャンプーなどの材料まで納品の営業をしていたらしい。　Tさんは髪を黄緑色に染めているので彼の経験が刺激されて彼女と髪を染める話をすることがあるそうです。

とってもおしゃれさんです。

こんな話を聞いていたので勇気を出して「今朝前髪の中に数本の白髪を見つけてしまったので白髪を増やさない方法があったら教えてください。」　厚かましいお願いをしてしまいました。

普段は無口であまり話をしない人なのにプロの意識に火を付けてしまったようです。手を大きく広げて声も大きくなって頭に手を当てて「頭頂を爪を立てずに指の腹でやさしくマッサージをしてください。　2～3分でいいから続けてみてください。根気よく続けることが大事ですよ。」　ありがとうございます、よかった間に合って。

後から追いかけてきて「湯上りにしてください。効果はそのほうが良く効きます。　それから薄毛の場合も効果がありますよ。」　嬉々として話している姿は現役に帰ったようでした。

今日から続けよう。　まだ一度も髪を染めたことの無い大事な髪です。　髪は女の命なんてね・・・・