ベッド脇に置いた電動車椅子のカタログに手が伸びて繰り返し読んでいる。
読んでいるうちに走っている自分の姿が見えてくる。
風を切り季節の花々に囲まれて、公園はすっかり春いっぱい。
まわりの誰でもが楽しそう。
クローバーの中に座り首飾りを作りましょうか。
ながーい縄を編みクローバー跳びをしましょうか。
隣はレンゲソウが咲き乱れている。
レンゲソウの中に寝ころぶと甘い香りに誘惑されるよう。
考えているうちにこれは子供の頃を夢見ていることに気がついた。
今考えている電動車椅子がやってきたら外出も自由に出来るのではと思える。
介護用品レンタルの会社からは在庫を確認してから連絡しますといわれた。
在庫があればいいのだけれど。
クリアーしなければならないことが数点あります。
安全において置けるところ。 そこまで自分で運べるか。
玄関を出たところは砂利道のうえ急な坂道。
方向を変えて車庫の場合はおいて置く余裕があるか、盗難の心配はないか。
ハンドルの操作は左ハンドルであることをケアーマネージャーから伝えてあるか。
数時間練習してくれるといっていた。
運転の経験があればすぐに出来るらしいが・・・
ケアーマネージャーから教えてもらってわかったこと。
車椅子は車ではなく歩行者扱い。 車道を通らなくても良い。
堂々と歩道を走らせることができる。
自転車とは違うのでヘルメット着用の義務はない。もちろん被りたければ自由です。
数日間の間に車椅子のことを知ることができた。
今日の訪問マッサージの先生にもお話したらやっと外出する気持ちになれましたね、いいことです。
外に出られると変わりますよ。
どんな風に変わるのでしょう。楽しみです。
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