水晶山きまぐれカバン店

安曇野 十色屋 日々のこと 

胸キュンの頃

2008-12-14 | ノスタルジー

思い出したら胸がキュンとして切なくなる時代がある。
高校を出たばかりの18歳、京都で呉服製造の会社の寮に入り手描き友禅をしていた頃。「希望と不安」で胸をいっぱいにし、思うように上達しない仕事や職場の人間関係、小さな事で思い悩んだ日々だった。辛くて寂しくて…でも同じように悩む友達や親切な大人の人に支えられて、思い返せばたくさんの温かい手がまわりにあった。仕事を終えて自転車で走り回った夜の京都。会社の中に寮があったので、自分を見つめる為にも出かけずにはいられなかったあの頃の私。今でも時々「あのあたりはどうなってるんだろう」「あの喫茶店はまだあるかなぁ」と思い出してはその度に切なくなる。私にとって少し苦い、宝物のようなあの時代。
今、まさに息子がそんな胸キュンの頃である。Dscn0432