「実は私、凧上げ名人なんだ」と、徒歩の友にうちあけた。空高く小さな点になるまで夢中で凧をあげる。凧糸をいくつもつないで、軍手をして、晴れわたった風のいい日に まだ小学生だった息子達を引き連れて、よく田んぼで凧を上げた。高く高く上がると鳶がやってきて、ピーヒョロロローと攻撃して来たりする。腕がつりそうになるまで空を見上げて凧糸を引いていると、子供の頃のおてんば少女にもどった私がいる。 ウォーキングしている小川の土手で、鳶が鳴きながら飛んでいて「凧上げ」を思い出す。春はもうそこまで来ているみたい。