お月さまが好き、月の光で明るい夜も。眠る時、天窓から差し込む青白い月の明かり、優しくて不思議で眠りにつくのがもったいない気分。月夜と闇夜、白い夜と黒い夜ではきっと見る夢も違っているんでしょう。「うさぎうさぎ なに見て跳ねる 十五夜お月さん 見て跳ねる」明るくて丸い月を見ると、つい口ずさむ。この唄の旋律がお月さまに一番似合う気がして…
ちょっと用事で友人のMちゃんの工房「スミレ研究所」を訪ねた。いつもここに来るとワクワクする。木立と塀に囲まれた立派な門構え、安曇野風の母屋に隣接したナマコ壁の美しい土蔵が彼女の仕事場でもある「スミレ研究所」だ。ここで家業の牧畜を手伝いながら陶芸を仕事にしているMちゃんは、おっとりしたがんばり屋さん。彼女の手から産み出される物もユニークでかわいい。行った日は寒気の近づいている日で、北アルプスから吹き下ろす風に干し柿が実を縮めるようにゆれていた。美しい景色と生き物をあつ かう気のはる仕事、真面目で働き者でなければ勤まらないなとMちゃんを見てて思う。12月のガルガ(松本)の個展、楽しみにしてるよ。来年の東京もがんばろうね、Mちゃん!
今朝の気温、マイナス5度。この秋初めて冬の足音を聞いた気がする。昨日まで森の中を彩っていた木の葉がいっせいにパラパラと落ちてゆく。降り積もった落ち葉の上を歩く散歩は木の間ごしに朝の日射しをあびつつ、ふわふわして夢見ごこち。寒いのは苦手なんだけど、ピリッとした冷たい空気や凍りついてキラキラひかる苔や、冬の朝の風情は好き。来たぞ来たぞと気を引き締める。
夏、秋と慌ただしくて、なかなかゆっくりと話せなかった仲良しの友と、お昼を食べに「昇月」に行って来ました。穂高有明の名店、茶会席の「昇月」がお昼膳を始めたのを知ってから、ず~っと行きたくてとうとう行けました。以前からここの主人のお料理のファンだったけど、夜の会席はなかなかいただく機会がなく、お手頃なお昼のおまかせ料理がとってもうれしいです。 打ち水をした紅葉の散る踏み 石の庭、朴や柿の葉の散りゆくままの縁側、自然を取り入れた演出もさることながら、順を追って出てくる料理も秋を感じさせる旬の味わい。お米から野菜まで自家製の手のかかりようです。どれもこれも何気ないのに自分では真似できない美味し さでした が、たとえば「ゆず味噌の香り豊かな大根と牡蠣の炊いたの」「一粒ずつ米粒のつやつやした紫米と薩摩芋のごはん」。女三人組、しめの芋きんとんとお抹茶まで全てたいらげました。 昇月さん、しあわせな美味しい時間でした。
軽井沢に用事で行ってきました。この地を訪れるのは二度目で、前々から楽しみにしていたのにあいにくの雨。しかしさすが軽井沢、ロマンチックな霧雨のような冷たい雨でした(カップルでもないくせにね)。旧軽井沢のメインストリートには、秋も終わりに近づいた雨の日だというのに、傘をさした観光客とおぼしき人々で賑わっていました。
道すがら見つけたちょっと素敵な古い建物は「軽井沢観光会館」と書かれていました。新しいキラキラした店が立ち並ぶ中、由緒正しい避暑地にとてもお似合いです。
お洒落なイタリアンやフレンチのレストランがたくさんあったけど、育ち盛りを含む4人家族は美味しそうな店構えのラーメン屋へ。「あってり麺」というネーミングは、(あっさり+こってり)÷2=あってり。つまりはあっさり魚介スープとこってりお肉スープの融合で、美味しかったです。チャーシューも香ばしくとろけるようでした。
と、ちっともお洒落でない雨の軽井沢ウォッチングでしたが、帰りに立ち寄ったローカルな公共の温泉も含め、楽しい家族の休日でありました。