土曜日の夕方Mさんに誘われて、森の中の隠れ家のようなカフェ「はおと」に行く。他に誰もいなくて二人っきりで心ゆくまでお喋りの花が咲く。この日は胡麻のロールケーキ、それと香り豊かな珈琲と…。傍らで揺らいでいた透けた茶色の布は、夫がはおとさんの注文で染めたやわらかい間仕切り。ゆっくりと時が流れる落ちついたカフェの空間にとけ込んでいるようだった。
＊ 10月12日（金）都合により十色屋は臨時休業です。
白い蕎麦の畑が終わる頃、ピンク色の花が一面に咲く蕎麦の畑を見つけた。白とピンクと入り交じってとってもキレイだ。「高嶺ルビー」という品種の赤蕎麦らしい。稲刈りも終わってちょっと淋しい気分だったけど、春のレンゲ畑のようなお花畑の出現に嬉しくなる。
休日の今日は、長野に用事があって朝から出かけてきた。お昼前には用事がすんで、どこか近場で温泉でもと探して、おぶせ温泉の穴観音の湯と言う所へ立ち寄った。
なんだか面白かったのは、この温泉、駐車場からエレベーターで上がってゆく。
露天風呂と内湯が階段でつながっていて、どちらからも小布施の街や長野市内まで見渡せて眺めがよかった。硫黄の匂いもするぬるめのお湯でま～ったりポカポカいい気持でした。
そして身体がほぐれたあとは長野市内に戻って「蕎麦にしざわ」へ。久しぶりに訪ねたけれど相変わらずの心地いい店内、そして美味しい蕎麦、さすがです。ご主人が申し訳なさそうに「実は明後日から新蕎麦で…」、うわっ！また来なくちゃ。
帰りは田舎道の国道をゆっくりドライブ。澄んだ秋の空気が景色の輪郭をくっきりと際立たせて、車の窓をいっぱい開けてキレイな景色を満喫。心の電池が今日一日で満タンになりました。
庭の隅っこに彼岸花が二つ咲いた。何年も前に近所のお寺から株を分けてもらって、たしかこのあたりに植えたなと思っていたけれど、一度も芽が出て来ないのでダメだったんだと諦めていた。みごとに咲いたお姫様の冠のように艶やかな赤い花。曼珠沙華という呼び名もとても素敵だ。でも必ずお彼岸に花開くのがとても不思議で、やはり貴女は彼岸花。
あちこちの田んぼで稲刈りが始まって黄金色に実ったお米が収穫されてゆく。今週末の秋分の日は、方々のお宮で秋祭りの収穫祭が賑やかだろうな。この家に越して来る前、地区のお祭で毎年「たこ焼き」を焼いていた。関西から来た私達の焼くダシのきいたたこ焼きは大人気で、百円玉を握りしめた子供が行列を作ってくれた。今思えばあの頃は、子供達も小さくて親も若かった。秋祭りの頃になると思い出す幸せな時間…。
ちょっと可愛いバッグ三兄弟（姉妹？）ができた。麻リネンで底のマチも広く持ち手はモコモコ。さっそくこの連休にお店に並べたら、一つ東京に旅立ってった。うんと働いてかわいがってもらうんだよ～。
ある朝いぐパンに行ったら「世界のパン屋さんから」の第一弾でベーグルを美味しく食べるイベント（？）をやっていた。美味しそうなので胡麻のベーグルにあんことクリームチーズのサンドを頼んだ。お昼にたべようと思ったのに、家に帰ったらガマンできずに半分バクッと食べちゃった。うまうま（美味美味）だった～。
☆ベーグル特集は9月30日までやってます。
夏休みで戻っていた大学生の息子が、明日帰るという日にルバーブのパイを焼いた。ほんとは彼の好物のアップルパイを食べさせてやりたかったけど、悲しいかな紅玉りんごがまだ出回らない。それで近所の直売所で見つけたルバーブを甘く煮てパイを焼いた。酸っぱいのと淋しいのとでちょっとだけキュンとした。
お散歩途中のコスモスやススキが「もう秋だよ」と教えてくれてるようだ。黄色く頭を垂れる稲の穂や真っ白い蕎麦の畑が美しい。さぁ、グズグズしないで頑張らなきゃ。
今日の午後、レンタサイクルの自転車を引きずるようにして二人の男子中学生がお店に来た。そして一人がお母さんに頼まれてとブックカバーを選んでいた。少し話しかけると、小学生の頃一人の子が埼玉から安曇野に転校し、もう一人が電車に乗り会いに来たらしい。「6年ぶりなんです」と二人して瞳を輝かせる。そうか、彼らにとって6年はすごく昔なんだろうな。そして何より嬉しかったのがブックカバーを買うために、わざわざ駅から自転車を借りて登ってきてくれた。お母さん用と自分用と２つのブックカバーを大事にバッグに入れて、少年達は帰って行った。その後しばらくジ～ンと胸が温かかったな…。