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何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

石座神社 (京都)

2016年02月09日 | 寺社巡り-京都

【京都・左京区】石座神社の創建は不詳だが、平安時代天禄二年(971)に円融上皇の廟として大雲寺(東に隣接)が創建された際、石座明神を勧請して鎮守社としたのが由縁。 石座神社はもとは近くの西河原町の岩倉川沿いにある山住神社の社地にあったようだ。
平安時代の長徳三年(997)、石座明神以下8神を祀る八所明神が勧請されると石座神社はその御旅所とされ、また後さらに伊勢明神他4神を加えて十二所明神が祀られるようになった。 明治以降、八所・十二所明神社が石座神社に改称され、もとの石座神社は山住神社と呼ばれている。
高低差のある境内の最奥に建つ「八所明神本殿」(東殿)には石座・八幡・新羅・住吉・山王・春日・松尾・賀茂の各大明神が、「十二所明神本殿」(西殿)には八所・伊勢・平野・貴船・稲荷の各大明神がそれぞれ祀られている。 創建以来、岩倉地区の産土神として深く尊崇されてきたが、室町時代の天文元年(1547)の兵火で社殿を焼失、同二十二年(1553)再興された。

カラーの額が掲げられた石造りの明神鳥居をくぐって境内の石段を上っていく。
高低差のある敷地を巧みに利用した境内配置で、三段に分かれている境内に鳥居、拝殿そして本殿をほぼ一直線上に配している。
初段には長屋風の西座と東座という建物と手水舎が、さらに石段の上に舞殿のような造りの壮麗な拝殿が建ち、長押しに前垂注連の注連縄が張られている。
拝殿後方の石段を上がると、一間社流造りで風格がある八所明神本殿と十二所明神本殿が並び立ち、古式な造りで厳かな雰囲気を醸し出している。 本殿境内には摂社と各末社を祀る建物がそれぞれ2棟建ち、本殿の斜め前に円錐状に盛られた2つの「清め砂」が神々しさを感じさせる。

石造り明神鳥居..額束に「石座神社」のカラーの額が掲げられている
  
鳥居越しに眺めた境内..石段の上に拝殿が建つ/石段脇の苔生した石垣がきれいだ..境内は3段に分かれている

東座西座境内から眺めた拝殿..拝殿境内の右手に社務所がある

東座西座境内にある切妻造桟瓦葺の手水舎

切妻造桟瓦葺の東座

切妻造桟瓦葺の西座

入母屋造桟瓦葺で妻入りの拝殿..周囲の長押しに前垂注連の注連縄が張られている

拝殿境内に建つ入母屋造桟瓦葺の神饌所..切目縁が設けられ長押しに前垂注連の注連縄が張られている
 
拝殿境内に建つ切妻造桟瓦葺の神輿庫
 
神饌所越しに眺めた2つの本殿                  本殿への石段の脇に建つ質素な手水舎

拝殿から望んだ本殿..境内最奥でほぼ南面して建つ

一間社流造の八所明神本殿(右)と十二所明神本殿(左)..いずれも江戸時代の明和三年(1733)の再建

苔生した石灯籠が佇む本殿境内..それぞれ2つの摂社・各末社を祀る建物が建ち、本殿境内に2つの「清め砂」(立砂)はが盛られている

本殿境内の左手に建つ香取・鹿島・稲荷の各末社
 
十二所明神本殿の左隣に建つ流造りの摂社の福善社(猿田彦大神を祀る)
 
八所明神本殿の右隣に建つ流造りの摂社・一言主社

本殿境内の右手に建つ熊野・貴船・出雲の各末社

石燈籠越しに眺めた本殿と摂社
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