何気ない風景とひとり言

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八剣宮 (名古屋)

2020年03月13日 | 寺社巡り-愛知

【名古屋・昭和区】熱田神宮の別宮である八剣宮は、社伝では、元明天皇和銅元年(708)、朝廷から熱田神宮に派遣された勅使とともに西夷降伏の祈願が行われ、その際、新造の宝剣が奉納されて八剣宮が創建されたとされる。 安時代、醍醐天皇の勅令で編集され延長五年(927)に完成した法令集「延喜式」の延喜神名帳に「八剱神社」として記されているので、本宮と同時期の創建とみられる。
建築様式と社殿配置は本宮と同形式で、神明造の拝殿(外玉垣御門)・中重鳥居・内玉垣御門・瑞垣御門・幄舎そして本殿で構成されている。 近世に入って武士の信仰に篤く、織田信長、徳川家康、徳川綱吉(第5代将軍)らによって社殿等の造営・修築が行われた。 主祭神は本宮と同じ熱田大神。

上知我麻神社と境内を同じくし、境内北側に広がる神々しい空間に、白鳳時代に創建された八剣宮が南面で鎮座している。 八剣宮の社殿の配置は本宮と殆ど同じで、幾つかの社殿が一直線に並んでいる。
八剣宮は外玉垣御門の拝殿と背の低い外玉垣に囲まれていて、外玉垣越しに中を眺めるが本宮と同じで、内玉垣御門と背の高い内玉垣に遮られて並び建つ社殿の神明造り屋根しか見えない。
社殿などの造営や修築に寄与した織田信長や徳川家康らが参詣したという情報はないようだ....が、八剣宮を訪れていたと想像すると感慨深い面持ちになる。

△上知我麻神社と同じ境内の北側に南面で鎮座する熱田神宮別宮の八剣宮....白鳳時代の元明天皇和銅元年(708)の創建で、本宮と同じ熱田大神を祀る....ご神体は草薙神剣(草薙剣)

△八剣宮は武士の信仰が篤く、織田信長、徳川家康、徳川綱吉らにより社殿等の造営・修築が行われてきた

△本宮とほぼ同形式で、拝殿(外玉垣御門)・中重鳥居・内玉垣御門・瑞垣御門・幄舎・本殿で構成....現在の社殿は明治二十六年(1893)に尾張造から神明造に改造された

△神明造銅板葺の拝殿(外玉垣御門)....大棟に内削ぎの千木(置千木風)と4本の堅魚木が乗る

△拝殿は三間一戸の八脚門....中央間は布を張った扉(?)で脇間は横羽目板....拝殿を通して社殿境内が見えない

△神明造で妻面の破風の拝の破風板に8本の鞭懸(小狭小舞)はあるが、棟持柱はない

△拝殿後方に並び建つ伊勢鳥居の中重鳥居、内玉垣御門、瑞垣御門、幄舎、本殿....幄舎以外は神明造

△神明造銅板葺の内玉垣御門....大棟に内削ぎの千木(置千木風)と4本の堅魚木が乗る/金色の装飾金具が施された内玉垣御門の板扉

△内玉垣御門と瑞垣御門は拝殿(外玉垣御門)と同じ造り

△拝殿(外玉垣御門)の内側に並び建つ内玉垣御門、瑞垣御門、幄舎そして本殿

△オレンジ色屋根の本殿....大棟に内削ぎの千木と8本の堅魚木を乗せている

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