【大分・豊後高田市】田染八幡神社の北側の岩壁に彫られた磨崖仏で、室町時代作とされる。
道路に面した高さ約3m、幅約6mの大きさの龕に、不動明王を中心に、右に脇侍の矜羯羅童子、毘沙門天、左に持国天、声聞形尊像(地蔵菩薩とも言われる)の5体の立像が浮き彫りされている。
かつては不動明王の左にもう片方の脇侍・制咤迦童子が鎮座していたが、今は完全に姿を失っている。
県道の34号線と655号線とが交差する所に鎮座する田染元宮八幡神社を参拝した後、隣の元宮磨崖仏に向かう。
岩壁になかなか立派な覆屋があり、正面の龕に五体の仏像が鎮座している。 かなり風化が進んでいるものの不動明王や持国天の表情はハッキリと分かり表情は豊かで、素朴なその表情は参拝者に何か語りかけてくるようだ。
露盤宝珠を乗せた宝形造銅板葺の覆屋(2001年建立)で保護されている元宮磨崖仏
岩壁の龕に彫られた5尊像が鎮座(室町時代作と推定されている)
左から声聞形尊像(地蔵菩薩?)、持国天像、不動明王像、矜羯羅童子像そして毘沙門天像
中心に鎮座する不動明王像 不動明王の脇侍の矜羯羅童子像 毘沙門天像
持国天像/声聞形尊像(地蔵菩薩?)/「国指定史跡熊野磨崖仏附元宮磨崖仏」の標識が立つ
持国天像(右)と不動明王像の間の不動明王の脇侍「制吨迦童子」が欠落
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