何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

田原若宮八幡社 (杵築)

2015年10月25日 | 寺社巡り-大分

【大分・杵築市】田原若宮八幡社に奉納された曼荼羅に室町時代の正長二年(1429)の銘があり、また、画風が平安時代とされることから室町時代を下らない創建とされる。
宇佐神宮と深いかかわりがある由緒ある古社で、田原別符の総鎮守。 田原別符は田染荘の東の地区で、中世時代の荘園の跡....田原若宮八幡社は荘園の中央部に位置し、政所があった所のようだ。
境内には、鎌倉時代作とされる立派な国東塔(県指定重要文化財)が佇む。

県道31号線の直ぐ脇に立つ石造りの大きな台輪鳥居をくぐって参道を進む。 両側に緑の松の木が立ち、正面奥の石段の上に神門....石段の両側の石垣の前に仁王像が鎮座し迎えられたが、なんだか寺院の門前のような雰囲気だ。
守護神「随身像」の撮影を失念したまま、随身門をくぐって境内へ....鮮やかな緑の絨毯を敷いたような神々しい雰囲気が漂う。 中央には樹齢約600年とされる銀杏の古木が聳え、正面に国東半島でよくみられる権現造りの社殿が鎮座しているが、銅板の上に桟瓦を葺いたとみられる屋根が何となくモダンさを感じる。
随身門右手の塀の傍に、約700年前に造立された笠が苔生した国東塔が佇む。 火焔と宝珠が欠落しているが、均整のとれた美しい姿形だ。

「八幡社」の額が掛る石造台輪鳥居
 
両側に松が植えられた参道..寺院の門前を思わせる雰囲気が漂う

仁王像に守られた社殿..切妻造桟瓦葺の神門は銅板葺の上に瓦を乗せたような造り
  
石垣の前に立つ吽形と金剛杵を持つ阿形の仁王像      吽形仁王像越しに眺めた神門

神門は四脚門で随身門..両側に守護神「随身像」が鎮座

切妻造桟瓦葺の拝殿(中央)、左右は「楽の間」..屋根は銅板葺の上に瓦を乗せたような造り
 
社殿の境内..ご神木の銀杏の古木(樹齢約600年、樹高35m)が聳える

緑の苔で覆われた境内と聳え立つご神木の銀杏..神々しい雰囲気が漂う
 
切妻造桟瓦葺の拝殿..正面奥の弊殿には朱塗りの組高欄が設けてあり、正面の親柱には擬宝珠を乗せている(「田原八幡神社」の大きな額が掛る)

拝殿後方の切妻造桟瓦葺の弊殿と流造銅板葺の本殿

八幡神(応神天皇)を祀る流造銅板葺の本殿..両側は比売神と神后皇后を祀るお社か?

境内の片隅に佇む苔生した国東塔と石燈籠
  
鎌倉時代作の国東塔(総高2.44m)..相輪の火焔と宝珠が欠落している

石垣の上に鎮座する石碑、石造祠、石燈籠
  
石造祠            変わった石燈籠          苔生した手水鉢

寄棟造桟瓦葺の社務所

神輿庫か
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